月次報告書 2023-12
プロフィール
学科
イベロアメリカ言語学科
学年
4年
専攻
スペイン語専攻
留学期間
2023-08-01 ~ 2024-05-31
留学種別
交換
生活編
留学5ヶ月目

この1ヶ月の休暇はとても貴重で多くの発見がある時間だった。主なイベントとしては2つある。 1つ目は引っ越しだ。 今月私は引っ越しをした。この半年間住居に関してかなり不便を感じていて、初めから全く好きじゃない環境だった。留学出発の日に決まった家だったということもあり全ては自分の責任だ。半年の滞在で帰国した友達の家は同じ家賃なのに冗談抜きで4倍くらい広く、日のあたりの良い、清潔な最新家電に囲まれた家に住んでいてずっと憧れを抱いていた。前学期が終わったタイミングで、彼女に次は自分が入居できるように手筈を整えてもらい無事12月中旬に入居することができた。今までしばらくご無沙汰だったソファ、テレビ、電子レンジ、洗濯機、温かいシャワーなど全ての設備に涙の池を作りながら感動したことは一生忘れないだろう。今まで卵をフライパンで焼く際、底にこびりついて卵の3分の1ほどが犠牲になっていたが、新しい家では卵が羽生結弦のようにフライパンの上を滑っているのを見て愕然とした。同じスーパーの同じ卵が劇的ビフォーアフターを遂げた瞬間に立ち合い、文明に触れた猿のような衝撃が世界を震撼させた。メンタル状態も前と比べよくなり、住居環境とメンタルの相関を身をもって学べることができた。十分わかっていたつもりだったが、この経験を活かしこれからもさらにこだわっていこうと思う。 2つ目は旅行だ。 今月のうちの半分は旅行をしていて、先月の計画通りに遊び倒した1ヶ月となった。まず今月初めに、Puerto escondido と Oaxaca という地へ飛行機で行った。Puerto escondido は9月ごろからずっと行きたいと思っていた美しいビーチが有名な場所だ。12月とは思えないほど温暖な気候で、今年の夏は留学準備で行けなかったビーチでたくさん泳ぎ、疲れてはビーチ沿いのレストランでココナッツを飲みながらとてもゆっくり流れる時間を満喫した。全てのビーチを制覇して気付いたことは、視界に入る人たちはみんな笑顔で平和で、自分にとって心が1番落ち着く場所はビーチであったということだ。船に乗って海で泳ぐ生のイルカの群れや鯨を見て圧倒的存在感に腰を抜かした。亀の赤ちゃんを海へ帰す体験では、手のひらよりも小さなカメが力強く大自然に立ち向かう姿を見て、自分もさらなる大きなことに挑戦する勇気をもらった。この活動は種の生存と海洋環境の健全性に貢献することができることから、生態系保全の取り組みについても学習することができた。サーフィンができなかったのは心残りだが、それは次回に別のビーチを訪れた時のバケットリストとして楽しみにとっておこうと思う。 Oaxaca は打って変わって、とても寒いなというのが第一印象だった。Mercado Benito Juárez と Mercado 20 de Noviembre はとても大きな市場で、様々なOaxaca名産料理が楽しめるのだが中でも特に有名な Mole Oaxaqueño にはアレルギーのピーナッツが入っていてトライすることができなかったのが少し残念だった。街はどこかクリスマスの装飾もちらほら見えたのだが、日本と違ってメキシコではキリスト教色がもっと強いように感じた。Zócaloという広場ではイエス・キリストの降誕をモチーフにしたオブジェがあり、ベツレヘムの馬小屋を忠実に再現していた。Metropolitan Cathedral of Oaxacaでは宗教についての知識が浅かった私はカトリックとは、教会の役割とは、その他の宗派との違いについて知らなかったことをたくさん教えてもらった。大聖堂の中にある全ての絵画と彫刻の意味を聖書に書かれた出来事と紐付けながら説明してもらうことで、以前よりもキリスト教について興味が湧いた。別日にはツアーにも参加し、さらにOaxaca についての理解を深める機会を得ることができた。初めに訪れたのは、世界遺産“Monte Albán“という古典期のメソアメリカ地域における重要な文化的・都市的中心地の遺跡だ。古代オアシスカ文明の緻密に計算されて設計されたピラミッドなどの建築物や文明に圧倒された。他にもメキシコの代表的なお酒として有名なTequilaに並ぶOaxacaの名産酒のMezcal の養殖、製造過程を見学した。蒸留酒の製造にはたくさんの工程と時間がかかるだけでなく、手作業で行う工程も含まれておりそれらの膨大な手間と努力を風味と品質から感じた。さらに”Alebrije “という鮮やかに彩色された木彫りの工芸品や、伝統的な手作りの漆黒が美しい”Barro negro”を見て回った。Museum of Cultures of Oaxaca では先に述べた”Monte Albán“の古代オアシスカ文明の遺物などの関連品が展示されておりオアハカの歴史を知るにはとても有益な場所だった。Oaxacaは小さな街ではあったが、多くの見るものがあってとても良い場所だった。 今月下旬には、友達たちと2泊3日でキャビンに遊びに行った。Monterreyの隣の州であるCoahuilaに位置しており、山と森に囲まれてインターネットも全くない土地でみんなでゲームをしたりして過ごした。誘ってくれた友達の家族と親戚も一緒だったが、初めましてだった自分を快く迎えてくれてとても暖かかった。昼間は山道をドライブしながら写真をたくさんとったりし、夜はみんなでさまざまなゲームをして盛り上がった。初日の夜、煙突のつまりで暖炉から出る煙が排出されず部屋に煙が充満して全員死にかけたのはとてもいい思い出だ。年が明けた今でも咳が止まらない。しかし、普段なかなか来ない大自然で1人の時間を作ったりして自分を癒してあげることで今年1年分の疲労やストレスなどの余計なものがデトックスできたように感じた。 年末の12月31日には、年越しを盛大に行うためにMexico cityへ早朝から飛行機で飛んだ。大晦日に飛行機へ乗るのは初めてだったが自分と同様にこんな日に飛行機乗って出かける人が大勢いたこと、機長やフライトアテンダントも何も変わりはないように仕事をしているのを見て世界はうまく回っているなと不思議な気持ちになった。Mexico cityはトランジットで来たことがあるだけで観光は初めてだったので、メキシコの首都はどれだけ大きくて、どれだけ色々なものが見れるかとても興奮していた。毎年大晦日は同じメンバーの友達と過ごしていたので15時間先に年を越した友達に2023年の感謝を伝える電話をし擬似的に日本時間で年越しを共にすることができた。帰ってきたらまたみんなで集まって遊ぼうと約束もできたので何も思い残すことはない。その後当日バタバタしながらの到着だったがなんとか年越しのカウントダウンに間に合ってよかった。”The Angel of Indeoendence”と呼ばれるメキシコの独立を象徴する偉大なモニュメントの目の前で大勢の人とともに2024年を迎えた。年が変わると同時に花火が一斉に打ち上がり、多くの人も大きな手持ち花火を始め派手ながらも、メキシコ人の新年を祝う熱気に包まれながら感動も覚えた。 この月はクリスマスやなどの季節のイベントも盛りだくさんで、とても充実した月で1年を締めくくることができた。旅行後に生活リズムが乱れがちなのはこれからの反省点として、しっかりと受け止めなければならない。周りのサポートに改めて感謝しながら新年も楽しんでいきたいと思う。留学生活としては折り返し地点、1月はすぐに学校が始まるので12月にたくさん遊んだ分、切り替えてまた勉強も頑張っていく予定だ。

住居形態
アパート
無線LAN(Wi-Fi)
月額費用
メキシコ ペソ
8.565円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 7,000 59,955円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 0 0円
交通費 5,000 42,825円
通信費 400 3,426円
食費・その他 5,000 42,825円
合計 17,400 149,031円
授業編
授業なし