【目次】 ①滞在先 ②大学 ③アドバイス ④感想 【①滞在先】 グアルーリョス国際空港に到着してからは、KUISの同級生が迎えに来てくれた。5月ぶりのサンパウロの空気は大して美味しくなかったが、久しぶりに友人の顔が見れてうれしかった。Airbnbで一時的な滞在先を探していたのだが、会員登録をする際に私の入力したブラジルの電話番号がすでに使用されていることに気づいた。通常であれば入力した電話番号の端末にSMSが届き、そこに記載されているコードを打ち込むことで会員登録することができる。それにもかかわらず、私は自分に届くはずのない認証コードの申請を何度も繰り返したため、翌日までログイン行為がブロックされてしまった。最終的に友人のスマホから予約してもらうことができたが、ブラジリアを出発する前にしっかりアカウントにログインできるか確認して、予約を済ませておくべきだったと反省した。 Pousada(宿泊先/ゲストハウス)に無事に到着し、ようやくくつろげると肩の力を抜いたのも束の間、渡された鍵の部屋に入るとAirbnbのアプリ内で表示されていた顔写真と別人の(ようで本人だった)オーナーの女性が挨拶をしてきた。彼女は軽く自己紹介を済ませたあと、ブラジルの政治や宗教、コロナ禍で起きた出来事について語り始めた。人にもよるが、ブラジル人は基本的にその手の話題を語り始めると長いので、事前にうまく話を切り上げる方法を考えておくことを勧める。 今回宿泊した場所はあくまでオーナー(おばさん)の自宅であり、そのうち空いている部屋を私のスペースとして貸してくれるというシステムであったため、まるで二人暮らしをしているような感覚だった。正直居心地はあまり良くなかった。 一時的にPinheirosに滞在している間に、FacebookでButantãやUSP周辺の物件情報をこまめにチェックしていた。幸いにもP1近くに良い物件を見つけることができたので、内見に行きその場で契約を結んだ。現在住んでいるマンションは新築で、私と私のルームメイトがこの部屋の最初の入居者らしい。敷地内にはプールやBBQスペース、図書室、パーティールーム、シネマなど様々な設備が揃っている。家賃はブラジルのアパートにしてはかなり高いが、その分セキュリティや設備などにはとても満足している。 ブラジルで物件を探すのは日本に比べてはるかに楽である。物件掲載者にメッセージを送って内見の日程を決め、実際に足を運んで気に入ればすぐに契約することができる。 【②大学】 サンパウロ大学(メインキャンパス)は神田外語大学の約37.8倍の敷地面積を誇り、創設90年の歴史を持つ南米トップの大学である。ブラジル全土から優秀な生徒が集まり、学部生の総数は約6万人に上る。大学には校門(Portão)が3つあり、それぞれP1、P2、P3と番号が振られている。個人的にはP1周辺に住むのが留学生にとって最も利便性が高いと感じる。自宅から大学までは徒歩で約25分ほどであり、私は基本的に歩きで通っているが、友人のほとんどはバスを利用している。バスはBUSPと呼ばれる学校から支給される交通系カードを利用すれば、指定の路線を無料で利用することができる。Butantã地区は比較的治安が良く、通学路がかなり整備されているので安心して登下校することができるのが魅力だ。 学食(通称 Bandejão)は7時から8時30分、11時15分から14時15分、17時半から19時45分の時間帯で営業しており、朝食は0.5レアル(約14円)、昼食と夕食は2レアル(約57円)で食べることができる。基本的には米とフェイジョアン(豆)、レタス、肉もしくは魚、果物のシンプルなメニューである。 月終わりには大学で留学生向けオリエンテーションが行われ、後期発の日本人留学生たちと知り合うことができた。今学期の日本人留学生は前期組4人と後期組4人、そしてブラジリア大学(以下、UnB)から転学して来た私を含めて計9名である。 USPでは運動系の講座やクラブが数多く存在し、幅広いジャンルのスポーツに挑戦することができる。実際に私の友人の一人はハンドボール部に所属しており、スポーツ活動は人脈づくりにもつながると語っていた。 【③アドバイス】 サンパウロに到着してからすぐに風邪をひいてしまい、一日中寝込むほどに体調が悪化した。薬箱をブラジリアの寮に忘れてしまっていたので、泥のように重い身体とクラクラした頭で薬局に行った。帰宅後、クレジットカードを紛失したことに気が付きカードの紛失願いを申請し受理されたが、のちに椅子のクッションの間に挟まっているのを発見した。すでにカードは凍結済みであり、再び使用するためには1万円ほど払い再発行する必要があったため諦めた。7月は自己管理能力の低さを痛感した一か月だった。大したアドバイスにはならないが、日頃から健康管理に意識を向け、身の回りの物をしっかりと管理する習慣をつけると、留学先で精神的にも身体的にも余計な負担がかからずに済む。 【④感想】 先月末にUnBのストライキがついに終結したが、私はサンパウロ大学(以下、USP)への転学を決めており、今学期はUnBでは週2回のポルトガル語の授業のみしか受講していなかった。半ば長期休みのような感覚でブラジリアでの最後の生活を満喫した。留学生仲間と日本食や韓国料理のレストランに行ったり、近くの自然公園(Água Mineral)で水浴びやハイキングを楽しんだり、ブラジル人の友人とバーに飲みに行ったり、彼らのおかげで充実した時間を過ごすことができた。 サンパウロに到着してからはFacebookで大学付近(Butantã周辺)の住居を探しつつ、日中はUSPの学食や図書館に行ったり、友人たちとアニメのイベントや博物館などを訪れた。5月にサンパウロを訪れた際に知り合ったほかの日本人留学生とはすぐに打ち解けることができたため、一緒に行動することが多かった。
内訳 | 費用(現地通貨) | 日本円換算 |
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家賃 | 2,813 | 80,004円 |
水道光熱費 | 0 | 0円 |
学費・教材費 | 0 | 0円 |
交通費 | 318.55 | 9,060円 |
通信費 | 75 | 2,133円 |
食費・その他 | 3,767.61 | 107,153円 |
合計 | 6,974.16 | 198,350円 |