<日本から寮まで> 成田空港からドバイを経由してスペインに入りました。3時間のトランジットでしたがロストバゲージもなく到着することができました。スペインに着いてからはバスで寮に向かいました。空港から寮までの行き方は調べていたものの、バスの乗り方までは調べることができていませんでした。スーツケースは自分でバスの下のトランクを開けて入れなければいけないこと、料金は前払いであることをたまたま同じバスに乗り、空港から退勤する人に教えてもらいました。バスの降り方も現地の人の降り方を見よう見まねです。バスの運転手はバスの乗り方を知らないことに怒っていたのか態度が悪く、スペイン語で話してもうまく通じず、英語を使ってバスに乗りました。アナウンスはあまり聞こえず、車内表示も薄らしか見えないため、下車するバス停の名前がぼんやり聞こえたら降りました。自分の現在地を調べて、目的地に近くなったら降りればよかったと後悔しています。バス停から10分ほどで着く道のりを、パンパンに荷物の入ったスーツケース2つを転がしながら30分かけて寮に到着しました。長時間フライトの後、全く知らない地でバスに乗り、良くは思わない態度を取られ、土地勘もないまま地図アプリを見て重いスーツケースを転がして辿り着いた寮のスタッフの方はとても優しく、¡Bienvenida!と言ってくれて、疲れと緊張でいっぱいでしたがやっとホッとできました。アルカラ大学に留学する方には、空港からタクシーで直接寮またはピソに向かうことをお勧めします。 <寮について> 寮では中国人のルームメイトとシェアルームで住んでいます。去年はアルカリングアに通い、今年から学部生としてアルカラ大学に通うとのことだったので、街のことや寮での過ごし方などを教えてもらいました。スペインについてからドライヤーを買おうと思っていましたが、ルームメイトが一緒に使おうと言ってくれたので買い物の手間が省けました。ルームメイトとは大学での学部も同じなので、寮にアポイントする際は、自分がアルカラ大学のどの学部に所属するのかも一緒にメールで伝えておくといいと思います。寮にはアルカリングアにのみ通う日本人も多く、居づらさも感じません。3食ついているので食事に困ることもありません。最初はスペインでの食事の時間に戸惑うこともありましたが、今日のご飯はなんだろうと楽しみに時間を過ごすことができています。着いた次の週に寮でのwelcome partyがあったり、共用スペースでテレビを見たり、スポーツをしたり、ジムも使うことができるので、地方から来たスペイン人だけでなく、他の国からの留学生の友達がすぐにできました。 <履修登録について> 入学許可証が届いてからの案内が無かったため、メールを送っていましたが、8月は事務局の閉鎖期間だったので返信はありませんでした。スペインに入国してからメールで学部の留学生担当者との面談の予約フォームが送られてきましたが、サイトが壊れていたようで予約ができませんでした。直接学部棟まで行き、受付で担当者の名前を告げるとオフィスまで案内してくれました。担当者は14時には必ず仕事を切り上げて帰宅してしまうためその日に面談をすることはできず、次の日に予約を入れてくれました。担当者は日によっている学部が違うようで面談は法学部の棟まで行きました。実際に会ってみると「これは大事な話だから英語で話すね」と英語で説明をしてくれました。この面談では履修登録の流れを説明してくれただけで、実際に登録はできず、後日履修登録申請用のオンラインフォームを送ってくれました。学部の留学生に対して、留学担当者が1人しかいないためその場で履修登録はできないと言われた時は面談をしなくてもいいのではないかと正直思いました。自分が履修したい授業が予め決まっていたため、初回授業に参加をした後、本登録に入りました。本登録は留学生担当者と直接話をしなければいけないので、またオフィスまで行き口頭で予約をし、履修登録を完了させました。 実際に履修の本登録を完了させなければ授業の資料が配布されるクラスルーム(KUISのgoogle classroom のようなもの)に入ることができないので初回授業では大焦りでしたが、きちんと登録することができてよかったです。本登録を終える前に人数制限で履修できない可能性も出てくるので出国前にシラバスを読み込むなどの早めの行動が大切だと思います。 <授業について> 1年生の必修授業を履修しています。留学生は私しかいませんが、寮で仲良くなったスペイン人の友達が一緒に通学してくれたり、授業のレジュメなどが見れるサイトに登録できていないときは資料を共有してくれたので、不自由なく授業を受けることができています。Introducción a la Economía の授業は、先生がスペイン語で授業を進めていきますが、授業の資料は英語なので、頭の整理が必要です。授業では言っていることが十分に理解できなくても、予習したスライドの和訳を見ながら復習をしています。予習の際に日本語に訳していくと経済用語が出てきたり、グラフを使った計算問題を解いたりと、経済学部生らしい生活ができています。スペインの学生は授業への意識が高く、授業中絶え間なく先生に質問をしている印象です。また、日本ではPCやタブレットで授業のノートを取るのが主流ですが、スペインでは紙とペンでノートを取っているのが印象的です。空港から寮に向かう際のバスの運転手のトラウマから、スペイン語を話すことにまだ抵抗感があります。アルカラ・デ・エナーレスの街の人は留学生の対応に慣れているのか、頑張ってスペイン語で話すと一言ずつ丁寧に聞き取ってくれます。来月から始まるアルカリングアでの授業で、スペイン語の自信を取り戻したいです。 <スペインの気候> スペインについてから1、2週間は暑い日が続いていましたが、月末が近づくと半袖でも肌寒く感じるようになりました。朝晩は冷え込むので、パーカーが手放せません。2日ほど豪雨がありました。スペインでこの時期に豪雨になるのは珍しいようで、現地の学生も驚いており、外務省のたびレジで通知が来るほどでした。折り畳み傘を日本から持っていきましたが、それでも足りず、ズボンと靴がびしょ濡れになりました。石畳なので、雨の日は地面が滑り、雨の日に外出するのは向いてないなと感じます。 <通信> 携帯電話は日本を出国する日から1週間EU圏内での通信が無制限になるeSIMを契約し、大学の近くにOrangeのお店があるので、そこでスペインでの電話番号がついた1ヶ月25GBのSIMカードを購入し、eSIMの使用期間が終わってからOrangeに切り替えました。寮と大学ではWi-Fiがあったり、大学の近くにOrangeがあることもあり、通信で困ることはありません。空港でもSIMカードを売っているので、着いた際に写真に撮り、Orangeと比べて見ましたが、容量が多すぎたり、対応期間が短いものが多かったです。 <手続き> TIEの更新のためにオンライン署名システムに登録したり、住民登録のために市役所の予約をしたり、予約がなかなか取れず難しいと言われている警察署の予約をするなど、ビザ関連の手続きも今のところスムーズに進んでいます。 <授業以外の過ごし方> 学生は公共交通機関が1ヶ月乗り放題になるカードも手に入れたので、週末にマドリードに行くようにもなりました。マドリードはアルカラ・デ・エナーレスに比べ治安も悪いので、荷物は必要最低限で自分の前に抱えて行くようにしています。また、物価も高いなと感じるのでいろいろなお店に入って値段を見比べながら買い物をしています。マドリードからアルカラ・デ・エナーレスに戻る列車は遅れることが多いので、ホームで30分待つこともあります。日本の公共交通機関の正確さに気付かされました。 慣れない言語での授業や各々の申請で体力を使うことが多く、毎日のように「今日はこれを頑張ったから」と自分にご褒美をあげています。大学の近くにも目を引くお店が多く、生活用品を揃えたりもしたので今月は少しお金を使いすぎてしまいました。少しずつこちらの生活にも慣れて来る頃だと思うので来月からは節約しながら過ごしていきたいです。
内訳 | 費用(現地通貨) | 日本円換算 |
---|---|---|
家賃 | 765 | 122,832円 |
水道光熱費 | 0 | 0円 |
学費・教材費 | 0 | 0円 |
交通費 | 26.4 | 4,239円 |
通信費 | 25 | 4,014円 |
食費・その他 | 305.17 | 49,000円 |
合計 | 1,121.57 | 180,085円 |