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プロフィール
学生13361
学科
イベロアメリカ言語学科
学年
4年
専攻
スペイン語専攻
留学先
スペイン
/
UNIVERSIDAD DE ALCALA
留学期間
2024-09-01 ~ 2025-07-30
留学種別
交換
1~10件目 / 12件中
2025-07
留学成果報告書7月分
留学総括 アルカラ大学
【派遣先大学について】 (1) 基本情報 ・設立年 1499年 ・学生数 27,846人 ・設置学部 建築学部、理学部、経済・経営・観光学科、哲学・文学部、法学部、教育学部、薬学部、医学部・健康科学部 ・その他 (2) 所属した学部、コース、プログラム等(原語および日本語訳) Facultad de Ciencias Económicas, Empresariales y Turismo (経済・経営・観光学部)→Grado en Economía y Negocios Internacionales(国際経済学部) Alcalingua(アルカリングア:語学学校) (3) プログラムの概要 ・履修可能な授業、所属学部選択の制限など どの学部の授業でも履修可能 ・学部留学の場合:選択した学部・学科以外の授業を履修できるか 履修可能。しかし、コーディネーターによっては所属学部の履修単位数以上の単位数分授業は履修できないと言われる可能性あり。また留学生向けの授業の知らせは届かない可能性があるので要確認。 ・学部留学の場合:語学コースを並行履修できるか (できる場合、申し込み方法、有料か無料か、有料の場合費用・スケジュールなど) 並行履修可能。留学申請後にメールで案内があるのでそこから申し込む。交換留学生の場合は1学期250€で履修可能(教材費含む)。週3(月火水)の各90分。14:30〜16:00、19:00〜20:30の2コースから選択。午前中は基本学部の授業が入っているので夜(19:00〜)を履修する人が多い。 ・語学留学の場合:学部科目を履修できるオプションがあったか 特になし (4) 大学の雰囲気、留学生や日本からの学生の割合や人数 大学全体数27,846人に対して留学生は3,948人。約15%。アジア圏の留学生が少ない。そもそも所属学部に留学生が少ないため、学部授業で留学生1人になることがある。実際学部授業を2つ履修したが留学生は多くて3人で、少人数にクラス分けされる授業では1人だった。 (5) 課題や試験 (KUISとの違いや負担の大きさなど) KUISと比べて課題の量は変わらないが、内容が重い印象。毎授業課題が出され、次の日までに提出ということもしばしば。学部的に筆記問題などが多く、計算を交えて答えを出すものが多かった。プレゼンや課題の答え合わせの授業ではその答えになる理由を数値的かつ理論的に口頭で端的に説明することを求められることが多かった。その分対策が必要なので図書室や自分の部屋に篭って机に向かっている時間が多かった。 (6) 困ったときに相談できたか、相談窓口はどこか、どのようなサポートを受けられたか KUISとは学部色が違いすぎて勉強の仕方がわからなかったので先生に勉強の仕方やテストで大事なポイントを聞いたりクラスメイトに質問することが多かった。オンライン上で質問できるが、先生が見ないことが大半なので授業の前後で先生に直接質問していた。オフィスアワーが設けられていたのでその時間も利用していた。先生は聞けば細かいところまで教えてくれるのでテストの内容にかなり近いものを教えてくれることがあった。 (7) オリエンテーション (オリエンテーションがあったか、あった場合その内容) 9月の授業開始直前に留学生向けのオリエンテーションがあった。キャンパスツアーがあり、大学の歴史を学ぶ機会があった。大学に属している団体の紹介もあり、一通り終わったあとは昼食にパエリアと飲み物が無料で提供された。 また、経済・経営学部(観光学部を除く)では履修登録に関する説明会が別日にあった。 (8) 履修登録 (履修登録のタイミング(渡航前・渡航後)や、履修登録の方法など) 渡航前に1年分(前期・後期)の履修登録を提出する。しかし渡航後の学部オリエンテーション後にもう一度フォームを送るのでそれに沿って履修が組まれる。最初の1週間は変更可能。メールで変更はできるが対応してくれないのがほとんどだったのでコーディネーターのところに直接行くことをお勧めする。経済・経営学部(観光学部を除く)では留学生向けの授業の案内がなかった。そのため他学部に留学している友人がいる場合はそこから情報を手に入れる必要がある。留学生向け授業はすぐ定員に達してしまうので履修登録前に必ず決めておいて、フォーム送信期間になったらすぐフォームの送信をすること。またフォームが送れているのかを直接コーディネーターのオフィスまで行って確認することも大切。 【自身の留学について】 (1) 留学を決意した理由 将来スペイン語を使って仕事をしたいと考える中で、「KUISで学んだ日本・アジアから見た経済学とは異なるヨーロッパから見た経済学を学びたい」と思ったと同時にKUISの授業はアメリカやアジアにフォーカスを当てることが多いと感じ、実際にスペインに行って生活をしながら経済を学びたいと思ったから。 (2) 留学先を選んだ理由 留学可能学部に経済学部が含まれていたから。 (3) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(学習面) 経済学部に留学することを決めてからは国際経済学の専門書を読んでいた。スーパーなどで使う簡単な会話の復習。/「専門用語の意味を調べる→スペイン語に直す」という作業に時間を取られ、テスト勉強になかなか進むことができなかったのでもっと経済学に関する用語を覚えておく必要があると思った。スペイン語文法名をスペイン語で頭に入れておくとアルカリングアの授業は理解が早くなると思う(線過去→pretérito de indicativo)。 (4) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(生活面) 留学中に行くことがあるだろう重要な場所(警察署、市役所、主要駅)を調べてピン留めしておく。防犯対策については街中・部屋の中と2パターンに分けて対策を考えていた。/食事の時間、SIMカードの種類/公共機関の乗り方を調べておくべきだった。友達作りのための話題作り(パターン化されてしまっていた)。 (5) 留学中の交友関係 (どのようなきっかけで交友関係が広がったか、どのような活動をしたかなど) 寮の施設の利用中やwelcome partyで交友関係が広がった。たまたま同じ学部・同じ授業だったので友達の友達という風にたくさん紹介してくれた。授業内のグループワークや近くの席に座って少し話すときに交友関係が広がった。学部主催のイベントにボランティアで参加した際にも広がったと思う。日本語学校でボランティアをしてその授業を受けている人と仲良くなった。 (6) 授業についての全般的な感想、学んだこと 留学生だからといって手加減してくれない。しかし授業外で先生にガッツを見せれば正規学生と同じ成績で終えることができる。経済学についてはKUISで教養科目として履修できるものと内容の濃さが違うこと、全く知らないEU圏について扱うので全てが新しいことだった。学部1年生の必修科目を履修すればまだ易しいとは思うが結構大変。本当に興味がないと心が折れる。2,3,4年生の授業は一気に難易度が上がるのでそれなりの覚悟が必要。「日本だとどう?」と聞かれることが多かったため予習の時点で聞かれそうなことを予想することが多く、日本の経済を学ぶ良い機会にもなった。日本人留学生がクラスに自分しかいなかったので自分の発言1つでクラス80人の日本の印象が変わってしまうという責任を強く感じ、日本人としての振る舞いなども注意するようになった。 (7) 授業外で参加した活動 (ボランティア、サークルなど:参加した場合申し込み方法) Going Abroad Fairという経済学部が主催する学部生向けの留学イベントに参加した。経済学部に所属する留学生にメールでイベントがあることや内容が送られてきたため参加した。 同じ日本からの留学生に日本語学校を教えてもらい、ボランティアをしていた。ボランティアなので参加できる授業の日程を送り、授業中は発音をみてあげることが多かった。 (8) 授業外の活動についての全般的な感想、学んだこと 日本での生活や大学について日本への留学に興味がある学生に説明した。「日本での生活ってどう?」と聞かれると生活しやすいよと答える以外にどう答えていいか分からず日本について言葉で説明する力が必要だなと実感した。日本に留学に行きたいけれど地理的に遠いこと・Erasmusの協定国ではないので金銭的に留学への障壁があること、留学の国選びとしては日本の優先順位は上位ではないことを知ることもできた。 日本語学校では日本語をどのように教えるかという手順まで教えてもらうことができたので、日本語の構造がとても複雑であると実感した。 (9) 留学で達成した最も大きなこと 「KUISで学んだ日本・アジアから見た経済学とは異なるヨーロッパから見た経済学を学びたい」という留学の目標を一番に掲げていて、交友関係は二の次にしていたが、「今度日本に行くんだよね」と言ってくれる友達ができたり、放課後一緒に過ごす友人ができたことは精神的にも支えになったと思う。趣味が同じで一緒に喜びを共有できる友達ができたこと、帰国の時に泣いてしまうくらい離れたくない場所になったのは周りの人に恵まれたからだと思うので今後も続く縁を作ることができたことが何よりも達成したことだと思う。座学では学べないことも多く学ぶことができた留学になった。授業でもスペイン語でスペインの経済を学ぶことができたのはもちろん、タイミングよくアメリカの関税引き上げがあったのでより生きた経済を学ぶことができたと思う。スーパーで「今日の授業でやったことだと…」と授業外で授業で習った曲線を頭に思い浮かべることが多くなったのも大きな変化だと思う。 (10) 今後どのような学習を継続していきたいか 世界情勢が大きく左右する経済学を学んでいたのでニュースを見る、読む癖がついたのでこれは継続していきたい。 【渡航・滞在先住居について】 (1) 派遣先への出願 (気を付けるべき点など) 履修に関しては変更できたり、他学部のものも履修できるのでそこまで気を追う必要はない。 (2) ビザ申請 (気を付けるべき点や、申請から発行までにかかった時間など) 6月28日に大使館へ行き申請→8月23日に受け取りだったので8週間(約2ヶ月)かかった。1年留学の人は入国後のビザ延長で警察署の予約が必要になる。朝の9時から10分おきに更新されるのでタイミングを見計らって予約すること。またAlcalá de Henaresの警察署の場合は住民登録が必要で、住民登録にも予約が必要で時間がかかるので着いたら早いタイミングで予約を取ること。以下に必要だった書類をまとめるので参考にしてほしい。 ◯住民登録 ・申請書 ・住居の契約書 ・初月分の家賃支払いを証明できるもの(スクショでもいいから持って行く) ・入学許可証 ◯ビザ(NIE)の延長 ・住民登録原本 ・申請書EX -17 ・Tasaの支払い書12番(16.8€) ・パスポート ・写真(パスポートサイズ、白背景、2枚) (3) 航空券を予約した方法 (旅行代理店や利用したウェブサイトなど) Skyscannerでルートや値段を比較し、航空会社の公式サイトで予約をした。 (4) 渡航したルート 成田→ドバイ→マドリード (5) 最寄りの空港から大学または住居までの移動 (大学の出迎えサービスがあったか、どの交通機関を使用したかなど) 大学の出迎えサービスはない。そのため空港T4から無料シャトルバスでT2まで移動し824番のバスで寮の近くのバス停まで行き歩いて入寮した。 (6) 滞在先住居を探した方法 (大学の寮に申し込めたか、寮に滞在した場合は申込みの方法やいつ頃申し込んだか、不動産業者や特定のウェブサイトを使用した場合はその名称やURLなど、住居を手配した方法を詳細に記入してください) 大学HPに載っている寮に滞在した。全てオンラインで申請。所属学部などを入力するので相部屋の場合同じ境遇の人と同じ部屋になっていた印象。6月に調べ始めたが、すぐに入寮手続きができた。自炊か否かやベッドの大きさなどにより部屋の種類が豊富でそれによって値段設定が異なる。3食付き、1人部屋が一番人気で6月に申請したときには既に満員で選択不可だった。ピソより高いが24時間警備員がいたり、ジムやStudy roomなどの施設が充実しているので生活プラスで同じ大学の学生と確実にコミュニティが作ることができるという点では十分お勧めできる。 (7) 滞在先住居についての詳細 (費用の支払い方法、設備や備品は何があったか、メンテンスの状態など) オンライン上で決済。初回にカードを登録すれば次回以降も同じカードで支払いが可能。自炊の部屋でなくても、冷蔵庫と電子レンジがついている。契約書にはバスタオルはないと記載があったが、バスタオルがあった。週1で部屋の掃除があり、ベッドのシーツや枕カバーを変えてくれたり、シャワールームの清掃が入る。寮自体とても綺麗で、卓上ライトがつかなくなったなどの不具合があったら学生ポータルのアプリがありそこから申請し、次の日に修理に来てくれる。受付の人も丁寧に対応してくれるし、名前も覚えてくれてとてもフレンドリー。 (8) 滞在先についての感想、アドバイス (どのような生活をするべきか、何を持っていくべきかなど) 2人部屋の場合はプライベートな空間がトイレとシャワーしかないのでそれに耐えられるかが大事だと思う。ルームメイトと寝る時間が確実に同じということはないので自分が寝たいときにルームメイトが勉強していても寝られるかなど2人部屋のを選択しようと思っている人はよく検討する必要があると思う。ルームメイトが同じ国籍の人である確率はほぼ0に近いと思っていた方がいいので相手と生活習慣が全く違うということを理解し、相手の文化と自分の文化をぶつけ合うことがないようにした方がよい。留学生は部屋に「お邪魔になる」くらいの低い姿勢で話し合いながら部屋の使い方を2人で決めるのが良い。洗濯物を干すときも使えるし、部屋にはないのでハンガーは多めに持っていくと良いと思う(最初は買いに行く時間も惜しいと思うので) 【滞在国・地域での生活について】 (1) 現地での支払方法や現金の調達 (どの支払い方法を主に使用していたか、現金をどうやって引き出したか、日本からどうやって送金したか、クレジットカードはどの程度使用できるかなど) カード決済が主だった。現金を使うのは割り勘した時くらい。現地の人はBizumを使っていた。Bizumは送金専用なので友達とご飯に行った時に便利。現金を引き出せるATMが決まっているのでAlcalá de HenaresのCalle MayorのATMに日本のカードを差し込んで引き落とせるか確認していた。引き出しはできるが、手数料で10円くらい取られるので基本的にオンライン送金の方がいい。日本からあまり送金をしてもらってはいないがソニー銀行の口座を使用した。ユーロの口座を開設できるので手数料少なく日本円からユーロの変換できた。基本的にビザカードを使用していたが問題なく使用可能。マスターカードも同様。 (2) 携帯電話 (現地で携帯電話やSIMカードをどうやって購入したかなど) 着いてすぐは買いに行けないかもしれないと思い最初の1週間分だけ日本でeSIMを契約し、その1週間のうちに必ずSIMカードを買いに行くと決めて渡航した。28日間10ユーロで25GB使い放題のGo WalkというプランのSIMを現地のOrangeで購入した。実際にお店に行って「1年間留学に来ていてSIMを買いたい」と相談したらこのプランを教えてくれた。1年留学の場合はビザの延長などの申請でも使うので現地の電話番号付きのものを買うこと! (3) インターネット (キャンパス内や住居、街中でのインターネットの繋がりやすさなど) キャンパス内、寮でもWi-Fiがあるので大学との行き来だけの場合はほとんでネットワーク通信は使用しない。街中でネットが繋がらないということもほとんどなく、唯一繋がりにくいのは、セントロまでの電車(Cercanías)の2階だけ。 (4) 医療 (現地で病院にかかったか、その際の対応はどうだったか、困ったことはあったかなど) 1年間風邪を引かなかったため、病院にかかっていない。 (5) 日本から持っていくべきもの 常備薬。バッグにつけられるような小さな南京錠。日本のお菓子(友達に配るとすごく喜んでくれた)。 (6) 治安状況 (どのような危険があるか、どうやって情報を入手したか、どのような対策をしていたか) Alcalá de henaresは治安はとてもいいと思う。日本と変わらない印象。犯罪や交通状況の情報はAyuntamiento de Alcalá de Henaresの公式Xから手に入れていた。 (7) 食事 (毎食どのように用意したか、大学の学食があったか、学食や外食はいくらくらいか) 寮で3色付いていたので外食は友達に誘われた時のみ。交友関係の構築のために外食への出費は惜しまない。経済学部棟にはカフェがあり、一般の人も使用可能。BocadilloとCafé con lecheのセットで3.5€。そのほかにもメニューがあるので授業の合間に学生はよく利用する。 (8) 情報の入手 (書籍やウェブサイト、ガイドブックなど、現地の情報をどのように入手したか) Alcalá de Henaresの情報は基本的にSNS中心に集めていた。スペインのことは渡航前にスペインのガイドブックを買ったり、スペインに住むYouTuberの動画をよく見ていた。 (9) 特筆すべき文化や習慣の違い、気を付けるべき点 やはりdos besos y un abrazo(2回のキスとハグ)だと思います。最初は慣れませんが徐々に慣れていくでしょう。初めは相手も気を遣ってくれることもあります。あとはボイスメッセージの文化です。打つより喋った方が早いということでボイスメッセージを送ることが多いです。また、リアルタイムでトークができるなら電話できるだろうということで電話を好んでする印象です。 【進路について】 ※目標編(非公開)と重複しても構いませんが、公開することが差し支える内容は目標編に記載してください。 (1) 留学終了後の進路 (就職、進学、未定など、決まっておりかつ公開が差支えなければ就職先や進学先) 就職。内定はあるが最終決定はしていない。 (2) 現地での就職活動や進学準備 (現地から日本の企業に就職活動をしたか、日本企業のジョブフェアなど現地で就職活動をしたか、大学院の進学準備をどのように行ったかなど、した場合その方法) 元々希望業種があったので、留学前にエントリーの目星をつけていた。合同説明会では留学に行くためインターンに参加できない旨を伝え、企業によっては留学中にメールで選考案内をしてくれる企業もあった。インターンには参加せず留学に来たが、3月1日の就活解禁と同時に就活を始めても内定をもらうことができた。 (3) その進路に対して留学経験をどう活かすか 航空外資系企業なのでスペインはもちろんヨーロッパ方面の仕事の際には積極的に手を挙げていきたいと思う。実際に1年間ヨーロッパで生活していた経験を活かしたい。 【今後留学を目指す学生へのアドバイス】 留学をしようと考える時、「なぜ留学に行くのか」これをよく聞かれると思います。どんな小さな理由でもその理由が自分の人生を大きく変えてくれると思うし、それを実感しました。留学して目標のために小さな努力を積み重ねていればいずれ大きなものになります。実際私も留学で言語力はもちろん、ヨーロッパ全域の停電に巻き込まれたり、財布を盗まれたり、日本では経験しないような経験をたくさんして人として生きていくサバイバル力も身についた気がします。留学は辛いと感じる時間が多いかもしれないけれど、その中の小さな幸せが癒してくれて、最後には辛さを上回る達成感でいっぱいです。なかなか行くことのないヨーロッパだからこその経験がたくさんできると思います。たくさんの世界遺産を見ることもとても魅力的だと思います。友達ができ始めたのも、自分のしたいことにチャレンジできたのも、やっと生活に慣れて自分の時間がきちんと作れるようになった半年以降だったので、留学をするなら1年でしたほうがより有意義なものになると思います。ですが、金銭的な問題などもあると思います。まず留学に興味を持ったのであれば、どんな期間でもいいのでチャレンジしてみてほしいです。
スペイン
UNIVERSIDAD DE ALCALA
学生13361
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
月次報告書7月分
最後の1ヶ月、全力で本場の夏を楽しむ☀️
6月最終週から7月1週目にかけてスペインの海沿い北上旅をしました。Málaga, Mijas, Alicante, Barcelonaと今までの旅行で行けなかった場所を回って行きました。念願のスペインの海に入ることができて最高の夏になりました。日焼けで全身が痒く、皮が剥けるなんて小学生ぶりです。そのくらい全力でスペインの夏を楽しむことができたのだと思います。また誕生日をKUISのスペイン1年留学のみんなに祝ってもらえて嬉しかったです。Alicanteで食べた本場Andalucíaのパエリアが絶品でした。スペインで飽きるほどパエリアは食べてきましたが、一番美味しくて、さすが本場という感じです。 帰国直前には推しているK-POPアイドルのワールドツアーのマドリード公演に行ってきました。少しチケットは高かったですが、1年間頑張った自分へのご褒美ということでずっと楽しみにしていました。日本語学校で仲良くなったスペイン人の友達も同じ公演に行くので一緒に楽しむことができました。帰国も近かったので1日目に私は日本の扇子やお菓子をプレゼントし、2日目に友達からK-POPアイドルのプロデュースしたキャラクターの手作りキーホルダーをもらいました。とても可愛くて帰国の際に貴重品を入れるバッグにつけて帰りました。2日目にはお互い会うのが最後なので2人で「まだ推しに会ってないのに〜」泣きながらお別れしてからライブを楽しみました。日本とはひと味違う、スペイン独自の音楽とダンスを楽しむ文化が全面に溢れたライブですごく楽しかったです。娘とお父さんで観にきている人が多く、娘が推しを観て叫び、お父さんがお酒を片手にステップを踏んで音楽を楽しんでいる姿はとても微笑ましかったです。一緒にライブに行った友達とは日本語学校でボランティアをしていて1日しか会ったことがないのにここまで仲良くなれるとは思っていなかったのでとても嬉しいです。彼女は10月に日本に来るのでまた会えるのが楽しみです。10月まで頑張るモチベーションができました。 ついに帰国です。今までスペインに来た家族・友達の見送りに何度も空港を訪れその度に泣きそうになっていましたが、いざ自分が帰るとなるとなぜか悲しさがありませんでした。1ヶ月後にまたスペインにいるような感覚です。保安検査場を通ったらスペインに戻ることはできないと悲しくなるのかなと前日の夜考えながら眠りにつきましたがそんなこともなく、あっさりと保安検査を通過し、気がつけば飛行機に乗っていました。離陸した瞬間にやっと実感が湧き、涙が止まりませんでした。 日本についた今は日本に観光に来ている感覚です。そのくらいスペインの生活が身についたのだなと感じます。元々日本の湿気の多い気候が好きではありませんが、スペインの気候が自分に合いすぎて、余計嫌になります。「スペインに帰りたい。」スペインがそう思える場所になったのは周りの人に恵まれたからだと思います。今後も続く縁を作ることができたことが何よりも嬉しいです。 辛いことの方が多かったこの留学生活ですが、それを上回るほどのスペインをはじめとするヨーロッパの国々の魅力に癒された11ヶ月でした。この留学で語学力だけでなく人として生きていくサバイバル力も得ることができました。1人の人間として成長できたことを願いながらこの留学を終えたいと思います。
スペイン
UNIVERSIDAD DE ALCALA
学生13361
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2025-06
月次報告書6月分
初心を忘れずに。ひまわりのように根気強く🌻
ついに、恐れていたことが起きました。 財布を盗まれてしまったのです。ショッピングをしていた際サイズ確認のために数秒カバンを背中にしてしまった時に盗まれたのだと思います。カバンを前に戻した際にはカバンのチャックが全開きで、もしやと思い中を確認すると財布だけなくなっていました。その場でカードを止め、私は銀行口座を2つ持っていたのでサブで使っていた口座に全額を移し、近くの交番に駆け込み盗難届を発行してもらいました。すぐカードを止めたこととサブの口座に全額移しメインの口座の残高を0にしたことで不正利用の被害はありませんでした。 ですが財布にはカードだけでなく、スペインでの健康保険証、学生証、スペインの外国人身分証明書TIE(学生ビザ)が入っていたので、翌日から各種再申請の手続きをしました。スペインの健康保険証はオンライン申請で2〜3週間の郵送、学生証は専用サイトにあるメールアドレスへメールをして2日後に受け取りができました。TIEですが、留学初月にした申請と同じ手順で再発行の手続きをしました。警察署の予約から税金の支払いなどを済ませなければなりません。運よく翌日にサイトから警察署の予約ができましたが、空きがない場合は警察署の予約に数日かかります。また、TIEの再発行には19.80€かかります。申請では13€程だったので痛いです。でも盗まれてしまった私が悪いので仕方なくお支払い。 この日学んだこと❶カード2つ持ちは当たり前ですがそれぞれのカードを違う銀行口座に紐付けておくことで片方のカードを止めて口座からの引き落としができなくなってももう1つの口座で代用が効くということです。 また時差の関係でスペインからカードを止める手続きをしても会社が閉まっていてカードが止まるのが翌日になってしまい、その間にカードが使われてしまうということがあるので別々の口座を持っておくことをお勧めします。❷普段行く、またはセントロの交番の場所を確認しておくこと。今回はよく行く場所で盗まれてしまったので徒歩3分にある警察署の場所を把握していたため、盗難届を即日で発行してもらうことができました。事件現場の近くであること、警察署についてからも盗難届の発行までは時間がかかること(私の場合は2時間ほど待ちました)、申請書類作成の際にその時の記憶が正しく鮮明に残っていることでより詳しく書くことができるので住んでいる場所だけではなく、よく行く場所の交番も確認しておくことが大事だと思いました。 翌日、2日後から旅行の予定があり、スペインを出てしまうのでTIEがなくてもスペイン再入国することは可能か警察署に予約なしで突撃しました。盗難届があるので再入国は可能だったのでTIEがないので不安ではありますが、旅行に行くことができました。 なんとのその旅行中に奇跡が起こります。突然スペインから電話が来たのです。普段はWhatsAppからの電話なので怪しいと思いましたが、変な電話なら切ってしまおうと思い電話に出ました。すると警察からの電話で財布が見つかったと!旅行から帰ってすぐ警察署に行くと財布と止めたカードまで全て帰ってきました。財布に入っていた現金は盗まれてしまいましたが、それ以外の財布の中身は全て無事です。捨てようと思って入れっぱなしにしていたいらないレシートまで帰ってきました。警察官曰くカードを止めていたことと口座にお金が入っていなかったから使えないと判断し、現金だけ盗んで届けにきたのではとのことでした。再申請手続きをしたTIEに関しては予約をしていた日に警察署に行き、今持っているTIEが無効化されていないかの確認をし、再発行の必要はないとのことです。税金が返金されないので余計痛手に感じました。 前期の追試や補講もありましたが、財布を盗まれたという事実の印象が強すぎて、ほとんど覚えていません。財布が帰ってきた後もビクビクしながら生活をしています。留学初期を忘れず身の回りのことにはより一層気を使い、何か申請をするときはスペインの大地に咲くひまわりのように根気強く粘って交渉することがいかに大切かを痛感した1ヶ月でした。帰国まで1ヶ月を切りました。最後まで気を引き締めて生活をしていこうと思います。 最近になりやっとお土産を買い始めました。思ったより多いな持って帰れるのか?というほど量がありびっくりしていますが、あまり来ることのないスペインの思い出がたくさん詰まったものを買って帰りたいと思います。日本に帰れば感じることのないこのスペインの暑さをジリジリを感じながら残りの生活悔いなく終えることができるようにたくさんの人に感謝を伝えながら残りのスペイン生活を送りたいです。
スペイン
UNIVERSIDAD DE ALCALA
学生13361
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2025-05
月次報告書5月分
試験後の充実した旅行と新たな経験
今月は正規授業が終了し、月末はテスト期間でした。Erasmusの授業は成績に筆記テストが含まれる場合はテスト期間にテストがあり、プレゼンで成績が決まる場合は最後の授業の日にプレゼンがあります。学部授業は授業によって異なりますが、今回は授業内でのテストでした。Economíaのテストは授業の進みが遅かったことに加え先月の停電の影響で授業が2回潰れてしまったためテスト範囲が大幅にカットされました。ですが一番分量の多い範囲が残ったので今まで同様結構な勉強時間を費やしました。応用問題にもきちんと時間をかけることができたので今までで一番いい10点中9.5点を取ることができました。有終の美を飾ることができてよかったです。Marketingの授業はプレゼンだったので授業内で全て完結し、Gramáticaの授業はテスト期間にテストがありました。テスト直前に友達に「テストの勉強した?俺してないんだよね」と言われ、日本の中学生のような会話は世界でも共通なのかと感じました。テストはこの文脈でなぜこの文法を使うのかという記述がメインでした。まだ成績が返ってきていませんが、まあまあな出来だと思います。 月初めに1人でサンティアゴ・デ・コンポステーラへ、月末は友達とコルドバ、グラナダ、セビージャへ旅行に行きました。サンティアゴ・デ・コンポステーラは巡礼の最終地点なので今まで旅行した都市とは違い、観光地っぽさが少なくとても厳粛としていたりマドリードから始めて小さなプロペラ機で移動し、1泊2日でしたが街が小さいこともあり十分楽しむことができました。月末のアンダルシアへの旅行はとても暑く、まだ気温がそこまで上がっていないマドリードから行ったので余計暑く感じました。その分サングラスが役に立ち、気を抜いていたため日焼け止めを持っていくことを忘れてしまい結構日焼けをして帰ってきました。念願のコルドバのメスキータを見ることができてとても嬉しかったです! 今月からマドリードの日本語学校でボランティアを始めました。基本的には授業内での会話のパートナーとなり発音をみてあげるのですが、講師の方が気を遣ってくれてスペイン語での会話の時間や例文をスペイン語で言うとどうなるかなどのスペイン語の時間も設けてくれています。日本に行ったことのある人や日本の文化が好きな人、スペインに留学中の外国人も通っていて様々な国の出身の人や年代も幅広く、授業後に一緒にご飯を食べに行ったもするのでこの新しいコミュニティも大切にしていきたいです。
スペイン
UNIVERSIDAD DE ALCALA
学生13361
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2025-04
月次報告書4月分
夏と伝統文化、日本の備えの文化の大切さを感じる4月
4月に入り、先月の雨が嘘かのようにマドリードは一気に夏になりました。サングラスと日焼け止めは必ずセットです😎 Siestaの文化も本格的に戻ってきたので昼間は閑散としています。Siestaの間、寮の学生たちは中庭でサッカーをしたり水着にサングラスをかけて日焼けをしています。日焼けをしていないと逆に浮いてしまっているのでそろそろ少し日焼けをしなきゃと思いつつ、まだ日に焼けることに抵抗があります。ですが日本の日焼け止めが本場スペインの太陽☀️に勝てるわけもなく、徐々に日焼けをしてきています。まだ朝晩は冷えるので、この時期の服装としては半袖に短パンを着てその上にパーカーやフーディーを着て朝家を出るのがベストだと思います。留学に来たばかりの頃もこのような気候だったなと季節が巡り、留学の終わりが近づいていることをヒシヒシと感じます。 先月から先延ばしになっていたEconomíaの中間テスト2回目が月初めにありました。テスト前日に中間テスト1回目の結果が返却され、合格点まであと0.5点と悔しい結果でした。記述問題があまり長く書けていないことは前回のテストで分かっていたので2回目は記述をできるだけ長く書けるように最後の詰めをしてテストに臨みました。記述問題を長く書くことができたのはもちろん、用語の説明問題も多かったので中間テスト2回目は9割を取ることができました。留学に来た中で一番いい点数を取ることができたのですごく嬉しいです。この調子で来月の最終テストの対策を進めていきたいと思います。 4月17日から21日までの1週間はSemana Santaという休日でした。日本で言うとゴールデンウィークのような1年に1回の長期休みです。この1週間で私はフランスとイギリスに旅行に行ってしまっていたので、Samana Santa名物のキリストの受難のシーンを再現した山車を担いで街を練り歩くProcesiónを生で見ることはできませんしたが、友達が地元で行われたProcesiónの動画をたくさん送ってくれました。みんな住んでいる地域が違うので山車や見ている人の雰囲気が違っていたのでとても興味深かったです。Samana Santaの期間に伝統的には肉を食べないようでこの時期は魚を食べるそうです。寮でもSamana Santaの前数日間が魚料理がメインでした。後から知ったことですが、内陸部は海がないのでBacalaoという塩鱈を食べるそうです。スペインでは宗教熱狂的な盛り上がりでしたが、フランスとイギリスはイースターでカラフルな卵とウサギに囲まれていました🐣イギリスではイギリスに住む幼馴染に2年ぶりに会うことができ、一緒に餃子を作りしてとてもいい時間を過ごすことができました。 また、今月で語学学校のアルカリングアの授業が全て終了しました。1年間お世話になった先生だったので最後すごく悲しかったです。後期はレベルが大幅に上がり、ついていくのがやっとでしたがここまで集中して短期間でスペイン語に向き合うことは今までもそしてこれからもないと思うのでとてもいい経験ができたなと思います。 日本でも報道があったように月末にヨーロッパ数カ国で大規模停電がありました。アルカラも12時間ほど停電をしていましたが寮の非常電源システムが整備されていたので、Wi-Fiは他の住宅よりも長い時間使うことができたり、共用部分の電気は常についていました。また陽が21時頃に沈み1日の陽が長いこともあって、電気がなくて不自由した時間はとても短かったです。日本であれば、大きなスーパーが営業していたりしますが、アルカラではジェラート屋とパン屋の2店舗しか営業していませんでした。正月よりも静まり返ったアルカラの街にびっくりしましたが、人出は日曜日並みに多くみんなジェラートを食べていました。夜は街灯もつかないのでとても暗かったですが、みんなスマホのライトをつけたり、キャンドルをつけて生活をしていました。みんなで寮の中庭に出てキャンドルを囲んで映画を見たりしていたので、キャンプをしているようで少し楽しかったです。電気が通った時は寮のみんなお祭りかのように騒いでいて面白かったです。スペインは日本ほど緊急事態に慣れていないので、懐中電灯を常備している家庭は少なくスマホが頼りでした。ですがライトを使うとスマホの充電がなくなってしまい少し不便だったので、留学に行く際は万が一に備えて、簡易的な小さな懐中電灯🔦は持って行くべきだと強く感じました。(できれば1日分の非常食もあると良い) 来月には大学の正規授業も終わります。留学が終わりに近づくととても悲しくなりますし、やり残したことがあるのではないかと考えてしまいます。悔いなく留学を終えることができるように1日1日を大切に過ごしていきたいです。
スペイン
UNIVERSIDAD DE ALCALA
学生13361
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2025-03
月次報告書3月分
国王に会ったら異常気象になった
授業が終わって友達と一緒に帰宅していると私の住む寮の隣にある有名なレストランに人だかりができていました。人がたくさん出てきたので私も地元の人たちを真似して動画を撮りました。後々分かったのはフェリペ6世がアルカラ大学の法学部から名誉博士号を授与されたためアルカラを訪れていたこと。国のトップに大学が博士号を与えるということは今考えてもあまりイメージできないですが、私はそんな素晴らしい大学で学べているんだと少し誇らしかったです。 そんな素晴らしい日を境に3月に入って3週間ずっと雨が降りました。太陽が燦々と照りつけるイメージで冬も全然寒くないじゃないかと思っていたら急に雨が大量に降ってきたのでびっくりです。太陽が出ていると暖かいことを知っているからこそ、この3週間がすごく辛かったです。現地の学生によると、この3週間でスペインの2年分にあたる雨が降ったそうです。スペインでこんなに傘を使うことになるとは思いもしませんでした。アルカラの近くの川が氾濫しましたが、学校は通常通りにありました。数日後、暴風雨が予想されると気象庁からのアナウンスがあると大学が休校に。正直アルカラでは川の氾濫の方がニュースになっていたのでびっくりです。月末になってやっと雨が止んだと思ったら、スペインが本気を出してきました。もう長袖の時期は終わりです。半袖じゃないと暑くてやっていけません。待ちに待った太陽の温かさなのに、暑すぎて、日焼け対策が間に合いません。しかも乾燥が一気に進みました。冬でもハンドクリームがいらないくらいある程度の湿度が保たれていたのに急に乾燥です。夏を待っていたので少し嬉しいですが、アルカラ名物のアーモンドの花の並木が雨で見れなかったのだけ残念です。 そして月初めにはテストがありました。前期の反省を活かしてとにかく演習問題に励みました。English friendlyで開講されている授業は辞書の持ち込みが許されたので、言いたいことが的確に書けました。経済学の授業ですが、すべて記述式でした。思っていたよりも問題がスラスラ解けて、時間内に全て解き切ることができました。ちょっとだけ自信があります。ですが答案回収の時に見えた他の学生の答案用紙は文字でいっぱいでした。私はそこまで分量を書かなくても証明ができたので私の回答が間違っているのか、私の語彙力では先生に伝わらない解答用紙を作ってしまったかのどちらかだと思います。3月が終わっても結果が返ってこないので、どう勉強方法を修正すべきか分からなくて少し困っています。 Alcalinguaはエッセイの作成・プレゼン・筆記テストで成績がつきます。プレゼンは1授業1人が初めの10分間でプレゼンをします。内容は自由で、母国についてや自分のルーツ、自分が母国の大学で学んでいることなど全員内容が違うのでとても面白いです。私はスペインと日本の文化や生活の違いについてプレゼンしました。普段プレゼンが終わって先生が質問ある人〜?と聞くと誰も質問しないのに、私のプレゼンの時はとても質問が多かったので、ヨーロッパ圏の人にとってみると日本の文化は異様なものなんだなと思いました。「道端にゴミ箱がないなんてあり得ない!不便すぎる!」とみんな言っていました。クラス唯一のアジア人として、日本について少しでも知ってくれたこと、興味を持ってくれたことが嬉しかったです。これ以降なぜか私は「道端にゴミ箱がない国の子」としてクラスメイトにいじられていますが、楽しく授業を受けています。 そして今月はカディスとセビージャに旅行に行きました。生憎の雨です。カディスの海は大荒れです。海沿いを歩いていて、自分が雨だと思って浴びていたのは全て海水で、髪の毛はギシギシになり、唇はしょっぱかったです。この旅行はずっと雨かと思っていましたが、夕方になるとどんどん晴れて数時間だけ綺麗な夕焼けと海を見ることができました。セビージャはマドリードと違い湿気があり、暖かく過ごしやすかったです。セビージャも生憎の雨でした。豪雨だったので私の折り畳み傘が寿命を迎えそうでハラハラです。Plaza de Españaでこの旅行一番の豪雨になりましたが、10分ほど待つと雨雲が消え、晴天になりました。 この旅行はセビージャに留学中の友達と行きました。アルカラに日本人1人になってから寂しいと思ったことはありませんでしたが、久しぶりに友達と会うと自分は知らないところで孤独を感じていたんだなと思いました。雨の影響で予定通り行かなかったことが多かったので、リベンジを決めました。 来月はSemana Santaです。私はこの長期休みで海外旅行に行こうと計画しているのでSemana Santaまでこのまま晴れ続け、スペインが私のやる気を保ってくれることを願います。
スペイン
UNIVERSIDAD DE ALCALA
学生13361
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2025-02
月次報告書2月分
家族との再会と新たな学びのスタート
先月に履修登録がうまくいったと思っていたのも束の間。急に経済学部のコーディネーターから連絡があり、留学生向け授業の2つが履修ができないとのことでした。留学生向けの授業は哲学・文学部で開講されています。経済学部に留学に来ているのに哲学・文学部の授業が経済学部の授業数より多いのはおかしいと言われてしまいました。理に適っているとは思いますが、履修登録フォームや履修についての説明会でそのような説明は何もなかったし、履修フォームが開いてすぐに履修希望を出していて履修登録終了間際にこのようなことを言われたので悔しいです😠授業2つがキャンセルされたことで大学に行くのが週2日になってしまいました。流石に少なすぎるので元々履修するつもりはありませんでしたが、アルカリングアを履修することにしました。なので月額費用の中には学費として250€を入れてあります。(思わぬ出費で辛い) 今月は家族がアルカラに遊びに来ました。家族と約半年ぶりに会うことができてとても嬉しかったです。一緒にアルカラの街を見たり、マドリードで買い物をしたり、バルセロナにも行きました。自分の生活している街や一緒に学んでいる友達を紹介することができてよかったです。自分の語学力に家族も驚いていました。自分の中では普通のことだと思っていることもスペインが初めての家族にとってはとても新鮮なようでした。久しぶりに家族に会い、色々なところに出かけていたので家族旅行をしているようでした。なので余計別れが辛かったです。家族がいる間にスペインでの生活がちょうど半分を迎え、残り半分また1人で乗り越えなければいけないと考えると少し辛くもなります。ですがスケジュール帳を見ると残り半分の時間が短く感じられるので1日1日を大切にして生活していこうと思いました。 アルカリングアの授業は今期もレベル別です。ですがAかB/Cの2つのクラスに分けられています。テストではB2でしたが、Cレベルの人と同じ授業なので授業内容は難しいです。しかし前期と同じ先生なのでコミュニケーションが取りやすいです。また文法よりはアクティビティが多いので前期よりも話す機会が多く、自分よりもレベルの高い人が多いため自分の話を丁寧に聞いて話してくれるお姉さん・お兄さんのような存在の人が多くて「うまく話さなきゃ」というプレッシャーが今までより少なくなった気がしています。 マーケティングの授業ではプレゼンがありました。今まで習ったコミュニケーションスキルを使って自分についてプレゼンをしました。スペイン語をクラスメイトの前で話すことはまだ緊張もあり、先生が本格的なカメラでプレゼンの様子を録画し始めたので余計緊張しました。KUISで十分プレゼンの場数は踏んでいたつもりですが、他のErasmusの子たちのスペイン語力に圧倒されてうまく話せませんでした。プレゼンが終わってからみんながたくさん拍手をしてくれたり、「上手だったよ」と声をかけてくれてホッとしました。 新しい学期が始まってまた、たくさんの友達ができました。今期はErasmusの授業が大半を占めているのでスペイン人の友達はあまりできていませんが、アイルランドやフランスの友達が多いので自分もそうですが、スペイン語に母語の訛りが出ているのでスペイン語の聞き取りが鍛えられている気がします。授業以外のコミュニケーションは英語で取ることがほとんどで、普段の英語の授業とは違う英語の訛りが多く英語でもいいリスニングの勉強になっています。 来月は中間テストの期間です。最近勉強のやる気が出ない日が続いていて少し悩んでいるので中間テストまでにやる気を復活させたいです。
スペイン
UNIVERSIDAD DE ALCALA
学生13361
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2025-01
月次報告書1月分
店頭からブドウが消える年越し
明けましておめでとうございます。 友達の家で年を越しました。本当はPlaza Major などのマドリード市内で年を越したかったのですが、アルカラから市内への交通機関が全てストップしていたのでアルカラでPlaza Majorからのライブ中継を見ながら年を越しました。スペインでの年越しで肝心なブドウですが、12月31日に買いに行くとどのお店に行っても売り切れで唯一買えたものも小ぶりなものでした。12回の鐘に合わせて食べ始めましたが、ブドウには種があったこと(食べるまでは知らなかった)・みんな真剣に鐘を聞きながら食べているので急に沈黙になったことに笑ってしまい12個中5個しか食べれませんでした。とても悔しいので来年日本でもちゃんと種無しブドウを買ってリベンジしようと早速2025年の目標が1つできました。(市内で年越しをしたい場合は昼間のうちに市内に出ておくことを強く推奨します!) 年を越した瞬間から深夜の3時ごろまで街中は子供がベランダに出て”¡Feliz año nuevo!”と叫んでいたり、爆音で音楽をかけながら家族全員で踊っていたり、家の庭や小さな広場で爆竹や花火をあげていたので日本とは違いとても騒がしい年越しでした。 新年最初の旅行はポルトガルです。飛行機で1時間半ほどでした。スペインに比べとても暖かく、物価も安いので観光がしやすかったです。またスペイン語が通じるので英語で接客しようとしてくれていた店員さんは、日本人がポルトガルでスペイン語を話しているという状況に「なんでスペイン語できるの⁉︎」と驚いていて店員さんとスペイン語でコミュニケーションを取ることもできました。またバルセロナにも行きました。留学も半ばですがやっとサグラダファミリアを見ることができ、スペインに来たんだと再確認できました。オフシーズンなので人は少なかったですが、日本人観光客も多くバルセロナで写真を撮ってもらうときは日本人に頼んだ方が安心なのではないかと思いました。アメリカに留学中で旅行でバルセロナに来たという日本人とも小話をする機会があり、お互い留学頑張りましょうね〜!と後期のモチベーションにもなりました。カタルーニャ語をスペインに来てから初めて目にし、バルセロナとマドリードは街並みも違うので異国にいるような感覚になりました。 バルセロナから帰るとすぐSpring/Summer semester の後期が始まりました。今期は学部授業に加えて、留学生同士の関係も築きたいと思ったのでErasmusの学生向けの授業も履修しました。前期もそうでしたが、経済学部の留学生宛にはErasmus向けの授業の案内がなかったので、他学部の友達がいて良かったと思いました。前期は人数制限で履修できないということもあったそうなので、履修登録がスタートしてすぐ申請を出したので無事に履修することができました。Erasmus向けの授業には前期のアルカリングアで同じ授業だった友達や後期からアルカラに来た他大学の日本人もいて居心地がいいです。授業の雰囲気もいいので積極的に発言をしていきたいと思います。 今月は半年の留学生たちが帰ってしまうので外食をすることが多かったのと1月のセールの時期でたくさん買い物をしたので出費が多くなりました。来月は節約生活に徹しようと思います。
スペイン
UNIVERSIDAD DE ALCALA
学生13361
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2024-12
月次報告書12月分
一生懸命になるとあっという間な12月
先月examen parcialでボロボロにやられていたのに気が付けばもうexamen finalです。 Introducción a la ecnomíaのテストは前回悔しい思いをしたので、授業を受けていてすごく楽しいこと、内容の理解はできているけどいざ問題を解くとなかなか点数を取ることができない旨を先生にメールをし、留学生だからと言って現地の学生よりも甘く採点されるのも嫌だったので、きちんとテストで点数を取れるようになりたいと勉強方法を相談しました。先生は今まで扱った問題を初見で解く気持ちで何度も解いてみてとアドバイスをしてくれました。そうやって前回のテストで全然点数が取れなかったのに…と思いながらも先生の言ったことを信じてテストまで勉強しました。実際、テストではエクササイズの授業で扱った少し難しめの記述問題と全く同じ問題が数値を変えて出てきたので先生ありがとう!と思いながらテストを解きました。まだ返却されていないので点数は分かりませんが前回よりは自信があります。 Economía y proceso de Internacionalización の授業はテストと最終プレゼンの2つがありました。テストは中間と変わらず○×問題なので前回同様合格することができました。最終プレゼンでは今まで活動してきたEU域外貿易についてプレゼンしました。どのような製品をでどのような手段を使って輸送するか、またそれにかかるコストの計算や貿易当事国への経済利益などをプレゼンします。私は「中国のEV車をメキシコに輸出する」という内容でプレゼンしました。スライドの内容含め先生はすごく褒めてくれました。プレゼン後の先生からの1人1人への質疑応答はプレゼンの成績の50%を占めます。この質疑応答にうまく答えられなかったのが唯一の心残りです。他のグループのプレゼンもとてもクオリティが高く、聞いていてとても面白かったです。全11グループありましたが、その中で2グループがスペインのハムとオリーブオイル🫒の輸出先として日本を選んでいました。日本を輸出国として選んだ理由は興味深く、Introducción a la ecnomíaの先生も言っていましたが、「日本人ってスペインのハム好きよね!」という偏見っぽく聞こえる(私は事実だと思います🤭)理由であったり、日本人の食へ対する考え(もったいない精神)などスペイン人から見た日本の印象を知ることができました。プレゼンを聞いていると、日本人の考える外国人から見た日本の印象といい意味でギャップがあったり日本の企業や貿易機構も調べていて私の知らないことが多く、灯台下暗しを実感しとても勉強になるプレゼンでした。 今月はGoing Abroad Fairという経済学部が主催する学部生向けの留学イベントに日本のプレゼンターとして参加しました。日本での生活や大学について日本への留学に興味がある学生に説明しました。「日本での生活ってどう?」と聞かれると生活しやすいよと答える以外にどう答えていいか分からず日本について言葉で説明する力が必要だなと実感しました。日本で経済を学びたい学生が多いので留学生別科への留学が主流のKUISの説明は難しかったです。KUISはどういうところにあるのかであったり、現地の学生は千葉の場所を知らないので、東京の隣にあること・ディズニーが近くにあることを話しましたが、ディズニーが通じずディズニーがある国に住んでいる私と、ない国の人との認識の差に驚きました。ボランティアとして日本のブースに入ってくれた学生は同じ経済学部なので履修について質問できる友達が増えて嬉しかったです。日本に留学に行きたいけれど地理的に遠いこと・Erasmusの協定国ではないので金銭的に留学への障壁があること、留学の国選びとしては日本の優先順位は上位ではないことを知ることもできました。日本へ興味のある学生が多いということを実感した12月だったので、もっと日本という国が興味だけではなく実際に行きやすい国になってほしいなと思いました。 テスト勉強で大学の図書館や自分の部屋に篭っていたら気がつけば年末です。Autumn semesterが終わり、クラスメイトともう会わないかもしれないと思うと少し寂しさを感じます。街中もイルミネーションでライトアップされていたり、ほぼ全ての広場で大きなクリスマスツリーが飾られたり、クリスマスマーケットが開かれてクリスマス一色に染まってきました🎄 12月のスペインはクリスマスに全振りしているので年末感もありません。ですが日本人らしく、年越しまでに部屋の大掃除をしようと思います。スペインで過ごすお正月はすごく楽しみです。さて、食べるのがゆっくりな私は鐘の音に合わせてブドウを12個食べ切ることができるでしょうか?🍇
スペイン
UNIVERSIDAD DE ALCALA
学生13361
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2024-11
月次報告書11月分
トレドの旅と記憶に残る試験の11月
11月になってすぐ、トレドに旅行に行きました。マドリードからはRenfeという電車に乗って電車で30分でいける場所です。電車からはオリーブ畑が見えたり、トレドの景色を見てマドリードから30分離れただけで景色が一変し、別の国に来たような感覚でした。トレドはとても坂が多くスペインに来てから結構歩いていますが、1番歩いた気がします。大聖堂は圧巻で、とても広いので何周しても飽きません。帰りにマサパンも買いま した。日本の和菓子に似ている味がして日本が恋しくなりました。トレドから帰った日はたくさん歩いたのでよく寝れました。マドリードからも近く、日帰りで楽しめるのでオススメです。(写真はトレドの夜景です。食費・その他にはこのトレドで使った金額も入れています。) 今月はUAHに来て初めてのテストがありました。中間試験なのでまずは試験の形式になれることが大事だと思いテストに挑みました。基本的に合格点は6割です。テストが10点満点なので6点が取れば問題ありません。 Introducción a la economía の授業は計算が多いので電卓の持ち込みができます。用語の理解はできていてその用語の意味が聞かれたら自分なりの言葉で説明できるような対策とレクチャーの授業で扱った問題は何度も解き直してテストに臨みました。テストを受け終わって正直自分が6割を取れている自信もありませんでした。ですが先生が解説中ずっと「muy mal」と連呼していたのでクラス全体的に点数が悪かったようです。スペインでは答案用紙が返されるのではなく、解説授業が終わったら先生に直接点数を聞きにいきます。既に自信がないので聞きたくもありませんでしたがしょうがなく聞きにいきました。正直思い出したくもないし、今までの人生で受けてきたテストの中で1番点数が低く、自分の勉強方法が悪かったのか、ただただ自分の知識量の問題なのかわからず立ち直れませんでした。この授業は内容も興味深く、聞いているだけでもすごく身になる授業で今履修している授業の中で1番好きな授業なのでショックが余計大きかったです。ショックが大きく、凹んだ分、もっと内容を深く理解したい・点数が取れるようになりたいと勉強のやる気にもなりました。 テストの結果が散々だったからなのか翌週の授業から先生によく当てられるようになりました。「日本のペットボトルの水はいくら?」という簡単な問いから「日本のGDPはどこが計算してるの?」といったマニアックな問いまでスペインの具体例が出てくると必ず私が当てられ日本に関することは全て私が答えるようになりました。今まで日本などの他国の例を扱っていなかったので驚きです。日本語では答えられてもスペイン語ではなんと言うのかわからない時はとても悔しいです。授業を履修している約80人の日本の印象・知識が私の一言で変わるので責任重大です。スライドを訳す際に日本のことを聞かれそうな部分は自分で先に調べておいて対策をしています。授業の平常点を取れるチャンスだと思い必死に食いついています。 今月はTIEの受け取りにいきました。受け取り時間が決まっているので、時間内にパスポートと引き換え用紙を持っていくだけで受け取れました。女性の警察官の方が担当してくれましたが、正直怖くて受け取れなかったらどうしようと思っていました。ですが去り際に「muchas gracias」と言ったら笑顔で手を振り返してくれて嬉しかったです。これで10ヶ月の留学に必要な書類の受け取りは全て終わりました。やっと合法的にスペインに滞在できます。ここまで全て円滑に終わり安心しています。 改めて、これからもよろしく。スペイン🇪🇸
スペイン
UNIVERSIDAD DE ALCALA
学生13361
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
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