月次報告書 2025-03
プロフィール
学科
イベロアメリカ言語学科
学年
4年
専攻
スペイン語専攻
留学期間
2024-09-01 ~ 2025-05-31
留学種別
交換
生活編
国王に会ったら異常気象になった

授業が終わって友達と一緒に帰宅していると私の住む寮の隣にある有名なレストランに人だかりができていました。人がたくさん出てきたので私も地元の人たちを真似して動画を撮りました。後々分かったのはフェリペ6世がアルカラ大学の法学部から名誉博士号を授与されたためアルカラを訪れていたこと。国のトップに大学が博士号を与えるということは今考えてもあまりイメージできないですが、私はそんな素晴らしい大学で学べているんだと少し誇らしかったです。 そんな素晴らしい日を境に3月に入って3週間ずっと雨が降りました。太陽が燦々と照りつけるイメージで冬も全然寒くないじゃないかと思っていたら急に雨が大量に降ってきたのでびっくりです。太陽が出ていると暖かいことを知っているからこそ、この3週間がすごく辛かったです。現地の学生によると、この3週間でスペインの2年分にあたる雨が降ったそうです。スペインでこんなに傘を使うことになるとは思いもしませんでした。アルカラの近くの川が氾濫しましたが、学校は通常通りにありました。数日後、暴風雨が予想されると気象庁からのアナウンスがあると大学が休校に。正直アルカラでは川の氾濫の方がニュースになっていたのでびっくりです。月末になってやっと雨が止んだと思ったら、スペインが本気を出してきました。もう長袖の時期は終わりです。半袖じゃないと暑くてやっていけません。待ちに待った太陽の温かさなのに、暑すぎて、日焼け対策が間に合いません。しかも乾燥が一気に進みました。冬でもハンドクリームがいらないくらいある程度の湿度が保たれていたのに急に乾燥です。夏を待っていたので少し嬉しいですが、アルカラ名物のアーモンドの花の並木が雨で見れなかったのだけ残念です。 そして月初めにはテストがありました。前期の反省を活かしてとにかく演習問題に励みました。English friendlyで開講されている授業は辞書の持ち込みが許されたので、言いたいことが的確に書けました。経済学の授業ですが、すべて記述式でした。思っていたよりも問題がスラスラ解けて、時間内に全て解き切ることができました。ちょっとだけ自信があります。ですが答案回収の時に見えた他の学生の答案用紙は文字でいっぱいでした。私はそこまで分量を書かなくても証明ができたので私の回答が間違っているのか、私の語彙力では先生に伝わらない解答用紙を作ってしまったかのどちらかだと思います。3月が終わっても結果が返ってこないので、どう勉強方法を修正すべきか分からなくて少し困っています。 Alcalinguaはエッセイの作成・プレゼン・筆記テストで成績がつきます。プレゼンは1授業1人が初めの10分間でプレゼンをします。内容は自由で、母国についてや自分のルーツ、自分が母国の大学で学んでいることなど全員内容が違うのでとても面白いです。私はスペインと日本の文化や生活の違いについてプレゼンしました。普段プレゼンが終わって先生が質問ある人〜?と聞くと誰も質問しないのに、私のプレゼンの時はとても質問が多かったので、ヨーロッパ圏の人にとってみると日本の文化は異様なものなんだなと思いました。「道端にゴミ箱がないなんてあり得ない!不便すぎる!」とみんな言っていました。クラス唯一のアジア人として、日本について少しでも知ってくれたこと、興味を持ってくれたことが嬉しかったです。これ以降なぜか私は「道端にゴミ箱がない国の子」としてクラスメイトにいじられていますが、楽しく授業を受けています。 そして今月はカディスとセビージャに旅行に行きました。生憎の雨です。カディスの海は大荒れです。海沿いを歩いていて、自分が雨だと思って浴びていたのは全て海水で、髪の毛はギシギシになり、唇はしょっぱかったです。この旅行はずっと雨かと思っていましたが、夕方になるとどんどん晴れて数時間だけ綺麗な夕焼けと海を見ることができました。セビージャはマドリードと違い湿気があり、暖かく過ごしやすかったです。セビージャも生憎の雨でした。豪雨だったので私の折り畳み傘が寿命を迎えそうでハラハラです。Plaza de Españaでこの旅行一番の豪雨になりましたが、10分ほど待つと雨雲が消え、晴天になりました。 この旅行はセビージャに留学中の友達と行きました。アルカラに日本人1人になってから寂しいと思ったことはありませんでしたが、久しぶりに友達と会うと自分は知らないところで孤独を感じていたんだなと思いました。雨の影響で予定通り行かなかったことが多かったので、リベンジを決めました。 来月はSemana Santaです。私はこの長期休みで海外旅行に行こうと計画しているのでSemana Santaまでこのまま晴れ続け、スペインが私のやる気を保ってくれることを願います。

住居形態
学生寮
無線LAN(Wi-Fi)
月額費用
EU ユーロ
162.3円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 765 124,160円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 0 0円
交通費 8 1,298円
通信費 10 1,623円
食費・その他 208.02 33,762円
合計 991.02 160,843円
授業編
Economics for Humanities and Social Sciences
人文科学と社会科学のための経済学
講義(地域言語)
810分
本当は月初めに中間テスト1回目と月末に中間テスト2回目があるはずでしたが、Tema4の内容が多かったので予定よりズレたため、中間テスト2回目は来月に持ち越しになりました。授業内で世界各国のGDP変化についてのグラフが出てきて、日本も含まれていました。「日本のGDPの変化についてどう思う?」と聞かれてうまく答えられなかったのがとても悔しかったです。 Tema 4 Los mercados Tema 5 Dinámicas del mercado, cómo funcionan y no funcionan
Introduction to Spanish Grammar : Linguistic Preparation
スペイン語文法入門:言語準備
講義(地域言語)
360分
授業の前半は文法の使い方の違いを扱い、後半は文章作成やディスカッションを行いました。やっと授業形態が安定した気がします。授業の中で特に印象的だったのがDilema del tranví(トロッコ問題)という日本でも有名な倫理学問題で、同じ選択をした人の中でも理由が全く違うのでディスカッションのしがいがありました。 Tema 3 Futuro y condicionales Tema4 Vervos con preposición y pronombres Tema 5 Expresión de la duda y de la probabilídad
Communication, Marketing and Advertising in the Hispanic World: Linguistic Preparation
スペイン語圏におけるコミュニケーション、マーケティング、広告:言語準備
講義(地域言語)
360分
今月から新しい分野に入り、映像広告が与える影響について扱っています。映像や写真の色、画像の配置、音楽が与える人への印象を実際に企業の広告を見ながら分析をしていきました。また、グループを作り、グループ毎にテーマを決めてムードボードを作成し、ムードボードをもとに音楽を選び宣伝映像を作りました。私のグループはセゴビアをテーマにして、観光客を呼ぶ目的で映像を作りました。
Alcalingua
アルカリングア
語学(地域言語)
1170分
Plaza Mayor2の内容をさらに深掘りした印象です。文法事項を扱っていくので授業中は問題を解くことが多く、課題は作文が多いです。今月は「家電製品はスマホを使って遠隔操作できるようにするべきか」という議題について90分間ディベートをしました。前日に否定派、肯定派のグループ分けがされ、自分の意見をまとめて全員が必ず1回は発言するようにセッティングされました。私も肯定派として参加しましたが、周りのレベルが高すぎて、ヒートアップした議論に終始圧倒されていました。私もこのくらい自信を持ってビシッと意見を言えるように今後も頑張ろうと思えました。 ・点過去・線過去・現在完了形の使い分け ・過去完了形 ・未来形・未来完了形 ・仮定法・仮定法過去完了 ・仮定法と直接法の使い分け ・関係代名詞