月次報告書 2024-11
プロフィール
学科
イベロアメリカ言語学科
学年
4年
専攻
ブラジル・ポルトガル語専攻
留学期間
2024-08-01 ~ 2024-12-31
留学種別
交換
生活編
期末試験

【目次】 ①滞在先 ②大学 【①滞在先】  休日に友人と”Ainda Estou Aqui”という映画を観に行った。軍事独裁政権下で起こった政治的横暴を描いたドキュメンタリーであるが、あらすじを読んだだけで難しい内容であることが伝わってくる。それでも物語を通して何を伝えたいのかについては理解することができたし、映画が終わったあとに友人から内容を簡単に解説してもらったので、より理解度を深めることができた。  月末には日本人留学生たちでお別れ会をした。来月にはもう帰ってしまう友人がいたため、近くのバーで飲むことにしたのだが、翌日にそのバーが銃を持った強盗によって襲撃されたとニュースで報道された。ブラジルで生活している以上、危険は常に身近に潜んでいる。残りの留学生活も気を引き締めて、安全第一で過ごすことを心がけたい。 【②大学】  そろそろ来月末に向けて試験勉強を始めようと思い、AmazonのKindleで購入した韓国史に関する本を読み進めている。現在履修しているCultura Coreana(韓国文化)は個人的に最もついていくのが大変な授業であり、大まかな内容は頭に入っているものの、今一度ゼロから整理する必要があると感じた。授業時間外は基本的に大学の図書館で韓国史の勉強に励んだ。Cultura Japonesa(日本文化)の授業対策用に購入した日本史の参考書も並行で読み進めており、日本人として身につけておきたい教養を吸収している。事前に学習内容を予習しておくだけで、全く理解度が違うと感じる。  初旬に大学内でFesta do Livro da USPと呼ばれる本の市場が開催されたため、友人と一緒に見て回った。このイベントでは新品の書籍が割引価格で購入できるため、会場は多くの学生たちで賑わっていた。私も2冊ほど小説を購入したので、試験勉強から解放されたらポルトガル語力のチェックとして読み始めてみようと思う。

住居形態
アパート
無線LAN(Wi-Fi)
月額費用
ブラジル レアール
24.4804円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 1,800 44,065円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 0 0円
交通費 35 857円
通信費 75 1,836円
食費・その他 1,929.31 47,230円
合計 3,839.31 93,988円
授業編
Korean Culture II
韓国文化Ⅱ
講義(地域言語)
480分
今月は中間課題があった。授業内容で扱われたトピックに対する動画を生徒が作成し、それらの動画を視聴して選択問題を作るというものであった。私は韓国の昔の王朝の墓跡、世界遺産に登録されている村などに関する動画を視聴し、徹夜で問題を作成した。間違った選択を考えるためには、それに伴う正確な知識が必要となるため、歴史上の出来事をなんとなくで把握していた私にとっては大変な宿題であった。
Chinese Culture II
中国文化Ⅱ
講義(地域言語)
480分
今月は期末試験があった。先生が事前に課した四つのお題のうち一つを選び、大きめの答案用紙二枚に記述するというものであった。私はTaoismo(道教)の考えについての文章を作成し、儒教、道教、中国仏教のにおける「道」という概念の比較を行った。実用主義的な儒教の教えに対し、形而上学的な思想を説く道教、そして輪廻や苦悩からの離脱を説く仏教を考察することは難しかったが、今後の財産となる知識を蓄えることができた。
Topics in Brazilian Sociology
ブラジル社会学のテーマ
講義(地域言語)
720分
期末課題として二人でペアを作り、授業で学習した内容についてのレポートを作成するグループワークが課された。社会学で扱う難しいテーマをポルトガル語でまとめ文章化する力は私にはまだなかったので、ペアの子にはとてもお世話になった。
Japanese Culture II
日本文化Ⅱ
講義(地域言語)
480分
今月は期末試験があった。五人ほどでグループを作り、それぞれ協力しあってランダムに出題される四つの設問に対して答案を記述する形式であった。私は戦国時代から安土桃山時代をメインに担当し、該当範囲をYouTube上の動画や参考書を使用して復習した。メンバーの力添えもあり、そこまで苦労することなくテストを終えることができた。
Aspects of Brazilian Culture II
ブラジル文化の側面Ⅱ
講義(地域言語)
360分
今月の授業で最も印象に残ったのはブラジルにおけるアルメニア人についての講義である。先生がとても気さくで、生徒一人一人にPaçoquinhaを配っていたのも好感が持てる。苗字がyanやianで終わる人は、ほとんどがアルメニア人だと知った時、どのアルメニアの有名人を想像してもその通りだったことが面白かった。また、サンパウロ市内には国名が使用された駅が多数存在するが、Estação de Metrô Armêniaももちろん存在するらしい。期末レポートではこの授業で学んだことを踏まえて、日本でのアルメニア(人)についてまとめたものを提出した。