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プロフィール
Do Bronxs
学科
イベロアメリカ言語学科
学年
4年
専攻
ブラジル・ポルトガル語専攻
留学先
ブラジル連邦共和国
/
UNIVERSIDADE DE SAO PAULO
留学期間
2024-08-01 ~ 2024-12-31
留学種別
交換
1~5件目 / 5件中
2024-12
月次報告書12月分
長い夢
【目次】 ①滞在先 ②大学 【①滞在先】 今月で留学生活を終えて日本に帰国する留学生も何人かおり、その度に空港まで見送りに行ってきた。何度経験しても別れというのは寂しいものだが、彼らとたくさん楽しい思い出を作ることができたことを心の底から嬉しく思う。そして旅立っていく彼らの姿に手を振るとき、この一年間に渡るブラジル留学という長い夢から覚める日が来るのかと、ふと切なくなった。 人生初の真夏のクリスマスは、KUISの友人とカレーライスを作って一緒に夜を過ごした。ブラジルに来てからほとんど自炊することはなかったのだが、夏休みに入ってから自炊の楽しさに目覚めた。こんなことならもっと早くからするべきだったと少し後悔している。 友人はほとんど帰国するか旅行をしていたので、大晦日は独りで過ごすこととなった。年越しの瞬間には大量の花火が上がり、しばらく騒音が鳴り止まなかった。いかにもブラジルらしい祝い方だと感じた。 【②大学】 先月末からついに期末試験が始まった。この期間になると図書館の席は大体埋まっていて、皆熱心に勉強に励んでいる姿が見られる。私はのんびり屋な性格なので、図書館の空気がガラッと変わったのを見てようやく気が引き締まった。試験はレポート、筆記試験、グループワークなど授業によって評価方法が異なる。個人的にはグループワーク、レポート、筆記試験の順に難易度が易しいのではないかと思う。事前にカンペを持ち込むことができる授業もあるので、想像していたよりも太刀打ちできた。無事に全部の試験が終わり、留学生活も一区切りついた。今振り返ってみると、もっとできることがたくさんあったと感じるが、それも今だからこそ気付けるのだろう。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE DE SAO PAULO
Do Bronxs
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2024-11
月次報告書11月分
期末試験
【目次】 ①滞在先 ②大学 【①滞在先】 休日に友人と”Ainda Estou Aqui”という映画を観に行った。軍事独裁政権下で起こった政治的横暴を描いたドキュメンタリーであるが、あらすじを読んだだけで難しい内容であることが伝わってくる。それでも物語を通して何を伝えたいのかについては理解することができたし、映画が終わったあとに友人から内容を簡単に解説してもらったので、より理解度を深めることができた。 月末には日本人留学生たちでお別れ会をした。来月にはもう帰ってしまう友人がいたため、近くのバーで飲むことにしたのだが、翌日にそのバーが銃を持った強盗によって襲撃されたとニュースで報道された。ブラジルで生活している以上、危険は常に身近に潜んでいる。残りの留学生活も気を引き締めて、安全第一で過ごすことを心がけたい。 【②大学】 そろそろ来月末に向けて試験勉強を始めようと思い、AmazonのKindleで購入した韓国史に関する本を読み進めている。現在履修しているCultura Coreana(韓国文化)は個人的に最もついていくのが大変な授業であり、大まかな内容は頭に入っているものの、今一度ゼロから整理する必要があると感じた。授業時間外は基本的に大学の図書館で韓国史の勉強に励んだ。Cultura Japonesa(日本文化)の授業対策用に購入した日本史の参考書も並行で読み進めており、日本人として身につけておきたい教養を吸収している。事前に学習内容を予習しておくだけで、全く理解度が違うと感じる。 初旬に大学内でFesta do Livro da USPと呼ばれる本の市場が開催されたため、友人と一緒に見て回った。このイベントでは新品の書籍が割引価格で購入できるため、会場は多くの学生たちで賑わっていた。私も2冊ほど小説を購入したので、試験勉強から解放されたらポルトガル語力のチェックとして読み始めてみようと思う。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE DE SAO PAULO
Do Bronxs
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2024-10
月次報告書10月分
雨の匂い
【目次】 ①滞在先 ②大学 【①滞在先】 今月は特にどこにも行くことなく家と学校の往復の生活を送った。中旬に友人に連れられてJuquitibaにある別荘へと足を運んだ。自然豊かな場所であり、釣りやハイキングなどを楽しむことができた。市内を抜けると自然豊かな場所が多いので、少し気分をリフレッシュしたい時には友人を誘って川や山に行くことを勧める。大学内では小さな猿やTucanaと呼ばれる大きく黄色いクチバシを持ったいかにもブラジルらしい鳥を目にすることができる。Juquitibaではカメレオンのように身体の色を帰るトカゲも発見した。こういう瞬間に、自分がまさに地球の裏側にいるのだと実感する。 最近は雨が多く、ひどい時は道端が川のように水浸しになる場所も存在する。バス停の前は特に水飛沫を喰らう可能性が高いので注意したほうが良い。空模様は不安定で急に土砂降りが発生することもあるので、なんとも外出する気がなくなる。 【②大学】 先月から学校内でムエタイのトレーニングを始めた。ブラジル人の性格なのか、それともクラブの人たちの気性なのか、トレーナーが力を抜いてスパーリングするように指示しているにも関わらず、かなり重めの打撃を繰り広げてくる彼らにはうんざりする。貸し出されるグローブは非常に臭く、練習場所もコンクリートの上なので、滑って肘を痛めた生徒もいた。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE DE SAO PAULO
Do Bronxs
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2024-09
月次報告書9月分
人生の夏休み
九月に入ってすぐにブラジル人の友人と日本人留学生たちで、サンパウロ州沿海部のGuaratubaという場所に出かけた。地下鉄とバスで片道五時間の道のりを経て一面に広がる水平線を目の当たりにしたときは、時間をかけて来た甲斐があったと感じた。どこまでも続く砂浜を走る爽快感は、ここだけでしか味わえないだろう。 ブラジルのマンションにはプールがついていることが多く、嬉しいことに私の住んでいる場所にも大きめのプールがある。数日前に海に行ったにも関わらず、飽き足りない私は友人を招いて再び水浴びを楽しんだ。都市部から海が遠いのがサンパウロやブラジリアといった内陸発展都市の残念な点である。 サンパウロ市内には広大で自然あふれる公園が二つある。Parque Ibirapuera、そしてParque Villa-Lobosである。Parque IbirapueraにはPavilhão Japonêsと呼ばれる和風建築の建物があり、過去には天皇陛下が訪れた由緒ある日本庭園となっている。2017年にはラテンアメリカで最も訪れられた公園となり、その魅力は多岐にわたる。一方でParque Villa-Lobosはサンパウロ大学の近くに位置し、南米で最も大きい観覧車や時期に応じて催されるイベントなど、アトラクション要素の多い公園である。月末に日本留学に出発するブラジル人の友人の送別会を兼ねてピクニックをしに行き、天候にも恵まれて非常に充実した休日となった。サンパウロに留学する人はぜひこれらの公園に足を運んでほしい。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE DE SAO PAULO
Do Bronxs
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2024-08
月次報告書8月分
もう一度、新たな始まり
【目次】 ①滞在先 ②大学 ③アドバイス ④感想 【①滞在先】 新居は新築のため清潔で設備も充実しておりセキュリティも万全だが、朝から夕方まで続く工事の騒音が唯一の不満である。ちなみに廊下の明かりが自動的に点滅するタイプのものなのだが、まるでナイトクラブのライトのようにチカチカと点滅するので通るたびに目がおかしくなる。ほかにも、私の寝室の天井のライトが突然落下し、今にもちぎれそうなコードによって吊るされている状態なのだが、これらの件をうけてブラジルの建物に対する信頼が大きく下がった。この時期のサンパウロの気温は不安定で、前日は真夏のような暑さを過ごしたかと思えば、翌日は冬だと感じるぐらい冷え込む日もあるため、厚手の毛布が必要だと感じた。サンパウロはブラジリアと比べて交通機関(メトロ)がかなり発達しており、片道料金は目的地に関わらず一律で5レアル(約131円)であるが、Bilhete Unicoと呼ばれる交通系カードを申請すれば、半額の2.5レアル(約66円)で利用することができる。申請してから受け取るまで時間がかかるので、なるべく早めに手続きを済ませることを推奨する。 【②大学】 8月5日から後期の授業が始まった。留学生は最初の2週間で興味のある授業を見て回り、その後大学のサイトにアクセスして履修登録をする。各授業の留学生枠は5名までなので、履修登録が始まったらすぐに済ませることを勧める。今学期私が履修している授業は①Aspectos da Cultura Brasileira II(ブラジル文化の側面Ⅱ)、②Cultura Chinesa II(中国文化Ⅱ)、③Cultura Japonesa II(日本文化Ⅱ)、④Cultura Coreana II(韓国文化Ⅱ)、そして⑤Temas da Sociologia Brasileira(ブラジル社会学のテーマ)の5つである。Letras(文学)の授業は比較的難易度が低いと感じるが、Ciências Sociais(社会科学)の授業は授業内容と用語のレベルが高いのでついていくのがとても大変である。事前に予習をして授業で扱われるであろう単語を押さえておくことを勧める。日本にいるうちに社会学に関する基礎的な知識やブラジル社会に関する書籍を何冊か読んでいたら、授業により関心を持って取り組めただろうと少し後悔している。 ここで一つ、個人的な話をしようと思う。留学試験を受ける学生は事前に研究計画書を提出する必要があり、現地で勉強・研究する事柄を具体的に考えなくてはならない。正直な話、私は当時、興味や関心のあることが何もなかったため、実際に海外で生活をする中でそれらを発見したいと考えていた.。結局内容のかなり薄い計画書を提出し、面接でもあまり実のない話をしたわけだが、今になってその時のツケが回ってきたと感じている。大学生にもなれば、「興味や関心は湧くものではなく、自ら獲得するものである」ということを理解しておくべきだった。例えば、図書館で授業で学んだ内容に関連のある書籍を何冊か漁ってみたり、そこで気づいたことや疑問に思ったことについてさらに深堀りしてみたり、そうした能動的な学習の結果として、自身の関心のあるテーマや分野にたどり着くことができるのだと思う。3月の留学報告書でも似たようなことを書いたが、母国語ですら学んだことのない事柄を外国語で学ぶというのは非常に効率が悪く、「専攻言語の能力を伸ばす」という留学における最大の目的に集中することができない。私のように強みと言える分野を持っていない学生であれば、無理に興味や関心のある(程で)小難しい授業を取るのではなく、内容はともあれ難易度の低い授業を履修し、先生や生徒がポルトガル語で話す際にどのように文章を組み立てているのか、またどのような言葉を使っているのかなどに焦点を当てて学ぶほうがよっぽど身のためになると感じる。 余談になるが、私は格闘技観戦が趣味でいつか実際に練習してみたいと思っていたため、USP内で行われているムエタイのトレーニングにブラジル人の友人と参加した。練習仲間とのコミュニケーションや先生の指導はもちろんすべてポルトガル語で行われ、また覚えるべき用語もそれなりに多いため想像以上に疲れる。それでも格闘技に対するモチベーションが高いおかげで、自分なりに楽しみながら成長することができている。 【③アドバイス】 今月末に友人とAvenida Paulistaを訪れた際に大規模な停電が発生し、周辺一帯の電気が完全に遮断された。まだ日没前であったが建物内は当然真っ暗になり、エレベーターや信号などの電力を介するすべてのシステムが停止した。ブラジル人の友人も今までPaulistaでこの規模の停電を経験したことがなかったらしく少し驚いているように見えた。ブラジルにおいて停電自体は決して珍しいことではないので、もし電力が無くなったときにどう対処したら良いか事前に考えておくことを勧める。 【④感想】 USPに転学することを決めたときは、UnBで何の目標も達成することなくブラジリアを去って良いのかと少し不安だったが、今振り返ってみれば自分の決断は間違っていなかったと心の底から感じる。友人とイベントに行ったり、放課後にジムでトレーニングしたり、サッカー観戦をしに行ったり、Liberdadeでラーメンを食べたり、ここには挙げきれないぐらいたくさんの出来事があり、かなり充実した月になった。中旬にはKUISのポルトガル語専攻の先生方と食事をしたり、下旬にはブラジリアの日本人留学生の友人がサンパウロに遊びに来たり、嬉しいことにカレンダーが予定でいっぱいだった。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE DE SAO PAULO
Do Bronxs
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
1~5件目 / 5件中