【① 気候、衣服】 6月に入り急激に気温が下がり、長袖で過ごす日々が続いています。最近は、日没も早まっており、授業後に学食で夕飯を食べた後だと20時過ぎになってしまう為、そこから歩いて帰るのにはかなり体が冷えます。 私は、ブラジルには長袖と半袖だけ持ってきて、ダウンやジャケットなどの防寒着を持ってきていなかった為、近くのRENNER(UNIQLO的なファストファッションブランド)に行きジャケットを買うことにした。 種類も沢山あり値段も様々だったが、基本はそんなに高くなくダウンジャケットでも1万円は超えない。稀にダウンを着たくなるような極寒の日もあるが、基本はそこまで気温が下がないため、8000円くらいで人工皮革の革ジャンを購入しました。 8000円にしては素材も良く、風も通さない為当分はこのジャケットで快適に過ごしていけそうです。 (交換留学の予定の方は、薄めのダウンジャケットか軽くて、風を通さないウインドブレーカージャケットのようなものを持参することをおすすめします。もし日本で使っているものをブラジルに持っていくのが不安でしたら、お近くのワークマンを一度訪れてみてください。4000円もあれば、高性能な商品がかなり色々選べます。By 店員歴5年より) 【② 学校生活と授業】 6月になり、大きめのプレゼンテーションや課題、テストのシーズンに入りました。私が受講している文化人類学でもテストが行われ、先生の都合によりオンラインでの開催になった為、早く終わらせれば早く自由になれると喜んでいましたが、実際には設問が難しすぎて5問の問題を解くのに4時間を要しました。 普段の授業で集めていた資料を使ってこれだったので頑張っていなかったらどうなっていただろうとゾッとしました。私は例外で、テスト前に事前に先生からポルトガル語か英語好きな方法で回答していいと言われており、もちろんポルトガル語で答えようと思っていましたが、英語で回答してもギリギリでした。手応えはあったので、来月に結果が返ってくるのが楽しみです。 【③ 食事】 今までは学食があまり好きではなかったため、ほとんど利用していませんでした。しかし、食費のことを考えて少しずつ通い始めると、徐々に味も好みに合うようになり、今では学校のある日の食事はほとんど学食で摂るようになりました。入る時間を工夫したり、ドレッシングを変えたりすることで、混雑を避けつつ、健康的な食事を意識しています。自炊に関しては、そろそろ本格的な日本食が恋しくなってきました。今月はサンパウロへ行く予定があるため、リベルダージで日本の調味料を手に入れ、料理に活かせればと考えています。 【④ 生活】 銀行口座の開設 ブラジル到着から2か月が経ち、ようやく銀行口座を開設しました。 RNMがまだ完成していなくても、申請時に発行される顔写真付きの仮証明書とパスポート、マイナンバーカードを提示すれば、約1時間で手続きは完了します。 口座を持つ最大のメリットは、PIX(インターネット送金やQR決済が可能なサービス)を利用できることです。ブラジルはキャッシュレス化が非常に進んでおり、現金や日本のクレジットカードが使えない場所も少なくありません。そのため、PIXが使えるだけで生活が格段に便利になります。 実際に友人と食事に行った際も、代表して支払いして貰った場合、PIXで送金するのが一般的でした。これから留学に来る方は、RNMの登録が済んだらできるだけ早めに口座を開設することを強くおすすめします。 サンパウロ旅行 今月は、留学生活で初めての旅行としてサンパウロを訪れました。 ジュイス・ジ・フォーラからは飛行機の直行便がなく、長距離バスを利用することに。ブラジルのバスは比較的安価で、Wemobiを利用して往復約6,700円に抑えることができました。 最初は「本当に乗り場は合っているのか」「パスポートを忘れていないか」「荷物は正しく預けられるのか」と不安でいっぱいでしたが、スタッフの丁寧な対応のおかげで無事に出発。片道約8時間の移動も、映画を観たり外の景色を眺めたりしているうちにあっという間で、無事にサンパウロのRodoviária Tietê へ到着しました。 ブラジルのすき家 サンパウロで最初に訪れたのは、日本でもお馴染みの「すき家」でした。ジュイス・ジ・フォーラには店舗がなく、友人から噂を聞いていたので楽しみにしていました。 店内には多くの客がいて、「いらっしゃいませ」と声をかけられたときは、まだ日本を離れてそんなに月日が流れた訳ではないが、どこか懐かしい不思議な感覚を覚えました。メニューには牛丼やネギ玉丼といった定番のほか、ラーメンやしめじ丼、さらにはフライドポテトや餃子といったサイドメニューまであり、日本と同じようで少し違う新鮮さがありました。 私は最初ということもあり、あえてトッピングなしの牛丼を注文。日本の方が米や肉の甘みは強いものの、思っていた以上に「牛丼そのもの」で驚きました。アジア圏以外で日本のチェーンを味わえる機会は貴重で、特別な体験となりました。(価格は日本より約200円程高めでした。) リベルダージ 今回の旅行で一番楽しみにしていたのが、日本人街リベルダージです。 日本を思わせる建物や店舗が道路を挟んでズラッと並び、観光客だけでなく地元の人々でも賑わい、活気あふれる街並みに浅草の仲見世通りを歩いているような印象を受けました。 特に楽しみにしていたのは、日本食材を扱う「丸海」です。店内には菓子や調味料、食器まで日本の商品がずらりと並び、店員さんとも日本語で会話できるほど。ブラジルにいながら日本に一時帰国したような気分を味わいました。 結局、味噌・カレールー・みりん・ほんだしなどをまとめ買いし、1万円ほど使ってしまいました。価格は日本の倍近く(カレールー930円、みりん1L 1,500円、味噌1,800円など)するため、余裕があれば日本から持参するのが賢明だと思います。 サンパウロ動物園 サンパウロ動物園は、以前から訪れたい場所の一つでした。広大な森林を切り開いて造られた園内は、日本の動物園とは規模がまるで違います。 国鳥トゥカーノ、国獣ジャガー、絶滅危惧種のゴールデンライオンタマリン、アマゾンのカラフルなカエルやアナコンダなど、南米特有の動物を間近で観察できました。駆け足で回っても約3時間を要し、非常に充実した時間を過ごせました。 サンパウロ水族館 水族館でありながら動物園のように多様な生き物が展示されている、不思議な場所でした。世界最大の淡水魚ピラルクやピラニア、ニシキヘビのほか、ワオキツネザル、カンガルー、ミーアキャットまでいて驚かされました。 中でも楽しみにしていたのが、7か月前に誕生して話題となったシロクマの赤ちゃんです。基本的に動かない大人のシロクマとは違い、元気に走り回り、水に飛び込んで観客を沸かせる姿はとても愛らしく、癒やされました。 日本人の会 サンパウロで開催される「日本人の会」に参加させていただきました。これは、現地駐在員や留学生が集まり交流する場です。 他大学から来ている留学生とも出会い、キャリア形成や駐在員の役割、学生時代にしておくべきことなどをグループディスカッションやプレゼンテーションを通して話し合うことができました。懇親会では個別に相談に乗っていただいたり名刺をいただいたりと、将来進もうと考えている道で現役で活躍されている先輩方にお会いし、直接交流できたことは、今後の人生やキャリアを考えるうえで非常に貴重な経験となりました。 LGBTプライドパレード サンパウロで毎年行われるLGBTQ+のプライドパレードにも参加しました。パウリスタ通りに約400万人が集まる世界最大級の規模で、圧倒されました。 虹色の衣装や扇子を手にした人々、ドラァグクイーン、巨大トラックから流れる大音量の音楽と白煙、通り全体が巨大なクラブのようになり、熱狂と混沌に包まれていました。日本では到底見られない規模の社会運動であり、自己表現のあり方として日本でも参考にするべき点が多くありました。 栃木県民会と盆踊り 最後に参加したのは、サンパウロで開催された「栃木県民会」です。 20世紀初頭に栃木からブラジルへ移住した日系人とその子孫が受け継いできたコミュニティで、日伯外交樹立130周年を記念したイベントでした。 劇や盆踊り、カラオケ、流しそうめんなどが行われ、日本文化とブラジル文化が融合した独特の雰囲気に包まれていました。特に流しそうめんは、暖かいスープに錦糸卵やナルトが添えられ、ブラジルらしいアレンジが加わっていて印象的でした。 【総括】 6月は気温の低下や授業・課題の多忙さ、生活面での変化を実感した一か月でした。長袖やジャケットの準備不足を補うための買い物、銀行口座開設、学食での食生活改善など、日常生活の工夫が求められました。 また、サンパウロ旅行やリベルダージでの日本食材購入、動物園・水族館の訪問を通じて、ブラジルの文化や自然に直接触れることができ、異文化理解を深める貴重な体験となりました。加えて、日本人の会や栃木県民会、LGBTプライドパレードへの参加では、現地で活躍する先輩方や多様な人々と交流する機会を得ることができ、将来のキャリアや自己表現のあり方について考えるきっかけにもなりました。来月も引き続き、多様な体験や交流を通して、留学生活をさらに充実させていきたいと考えています。
| 内訳 | 費用(現地通貨) | 日本円換算 |
|---|---|---|
| 家賃 | 880 | 23,371円 |
| 水道光熱費 | 0 | 0円 |
| 学費・教材費 | 0 | 0円 |
| 交通費 | 775 | 20,583円 |
| 通信費 | 59 | 1,567円 |
| 食費・その他 | 3,900 | 103,577円 |
| 合計 | 5,614 | 149,098円 |