Davi/Masakiの報告書一覧
プロフィール
学科
イベロアメリカ言語学科
学年
4年
専攻
ブラジル・ポルトガル語専攻
留学期間
2025-04-01 ~ 2026-01-31
留学種別
交換
1~1件目 / 1件中
2025-04
月次報告書4月分
留学開始
目次 長文になってしまうため目次形式にしました。ご自身に必要な箇所をお読みいただければ幸いです。 ①渡航 ②滞在先・住居 ③食事 ④通学・交通 ⑤携帯・通信 ⑥授業・学生生活 ⑦気温・天候・衣服 ⑧友人関係 ⑨現地での生活・治安 【①渡航】 • 成田 NRT→チューリッヒ ZRH→サンパウロ GRU →リオデジャネイロ GIG →Rodoviária do Rio →Shopping Independência 渡航費総費約15万円 費用を抑えるため到着時間(あまり遅い時間に到着すると危険な為)のみを条件にSkyscanner を利用して検索・予約を行いました。 私の場合は、オプションを最低限にしたことで、この価格に抑えることが出来ました。 今回利用したスイス航空は、渡航中の不満もなく、サービスも安定していたため、費用を抑えたい人には非常におすすめ出来ます。 私は到着予定日を授業開始の1週間前に設定しましたが、実際には到着前日に交流会が行われてしまい参加が叶いませんでした。 オリエンテーションの日程については、日本にいた間から大学に何度か確認メールをしていましたが、航空券を取る時点ではまだ日程の詳細を得ることが出来なかった為、到着日は、授業開始の2週間前から10日前に設定するのが理想的だと思います。 それでも後日、大学の説明を個別に受けることができたので、参加せずとも特に支障をきたすことはありませんでした。 • 自分が工夫して良かったこと  ブルーリボンバッグ 760円 着陸から96時間以内に荷物が届かなかった場合、最大15万円まで保証されるサービス。オンライン上で荷物の所在を確認出来たのも安心材料でした。 オンライン自動チェックイン 720円 出発の24〜48時間前に自動でチェックインし搭乗券が発券されるサービス。チェックイン忘れ防止と、空港での手続き時間短縮に役立ちました。 エアークッション2200円 Amazonで事前に購入したもの。長時間フライトによる腰やお尻の負担を軽減でき、背中にも使用可能。結果的に移動中の疲労感が大幅に軽減され、個人的には必須アイテムでした。 • 移動中のトラブル  スーツケースの受け取りに時間を要する  サンパウロ空港では、実際に受け取りまで約50分かかりました。 リオデジャネイロ空港でも正確な時間は記録していないものの、同様にかなり待たされた印象があります。そのため、空港到着後にそのままバスを利用する方は、十分に時間の余裕を持って予約することをおすすめします。 • リオデジャネイロ空港 → Rodoviária do Rio の移動  Uberを利用して移動しましたが、飛行機の遅延+荷物取得トラブル+渋滞により、バスターミナルには、元来の到着予定時刻から40分後に到着しました。 • バスチケットの取得  チケットは友人に取得してもらいました。 Wemobiという格安バス予約サイトがブラジルでは一般的ですが、支払い方法がやや複雑なため、 元留学生や現地のサポートを受けられるならこちらの利用がおすすめです。 • 治安、安全  最終的に自宅に到着するまで、大きなトラブルはありませんでした。 ただし、Rodoviária do Rio(バスターミナル)では要注意です。 人も多く、大きなスーツケースを持ったアジア人というだけで目立つため、周囲への警戒は常に必要と感じました。 自分の場合は運良く、ドイツ系ブラジル人の親切な男性に声をかけてもらい、4時間の待機時間を安全かつ楽しく過ごすことができました。 一方で、他の方からは「この場所で話しかけてくる人は誰も信用するな」と書かれた注意喚起のメモをスッと手渡されるという映画のような体験もありました。警戒をするに越したことはありませんが、本当に親切な人もいるということを実感した場面でもありました。   飛行機、バスを含む全移動中、自分は見事に寝落ちしていましたが、幸運にも何事も無く無事でした。バスでは、寝る直前まで世間話をしていた隣の席の親切な女性が自分の目的地の直前に起こしてくれたおかげで寝過ごすという最悪のパターンを回避しました。 (もちろん不用意な危険を回避する為、寝ないほうが良いに決まってます景色でも堪能してください) 降車後は、バス停にブラジル人の友人が迎えに来てくれたので彼女と共にUberで自身のアパートまで向かいました。こちらのバス停は、Rioと違いとても雰囲気が良く、少し暗い時間であったものの恐怖心を覚えることは無くやっと安全地帯に入ったのだなと感じました。 【 ②滞在先・住居】 • 住居確保  多くの方は、先輩が住んでいた部屋に入居するパターンが多いそうですが、自分はより多くリアルな意見を参考にしたかったので以前神田に留学していた友人にサポートをお願いしました。 その結果、友人の知人でアパートのオーナーをしている方を紹介してもらい、彼と直接連絡先を交換する事が出来ました。 当初は現地到着後に住まいを探すつもりでしたが、「その時期には大学の新入生の入居ラッシュで物件が少なくなる」という情報を受け、日本にいるうち(1月下旬頃) から連絡を取り合い、事前に住居を確保する運びになりました。 友人と一緒に複数の物件を見て回ってもらい、写真や動画付きで紹介してもらった中から、最終的に自分の求める条件を満たす物件を選ぶことが出来ました。 この物件は、紹介してもらったオーナー自身の所有物件で、入居希望を伝えた段階でキープしておいてくれた点も安心できる要素でした。 また、あらかじめ物件条件として「家賃は850レアル以下が良い」という希望を伝えていたため、友人価格で割引してもらうことができ、結果的に元の家賃よりも安い金額で契約できました。 • 家探しのコツ  滞在先を探す際に役立ったのが、Viva Realという物件検索アプリです。 それ以外にも、FacebookなどのSNSにはジュイス・ジ・フォーラの学生向けにアパート情報を掲載している個人やグループがあり、República(学生シェアハウス)の募集投稿も頻繁に見かけました。これらも家探しの際には大いに参考になります。 治安面を考え1階物件を避けたり、アパートなら顔認証物件を探すのも良いと思います。 (ブラジルだと顔認証は一般的で、アパートなら大体付いてます。)  私は、「mobiliado(家具付き)」の物件を契約したため、基本的な生活用品は最初から揃っており、到着後すぐに生活を始めることができました。 事前に家を決めておくことで、パッキングの段階で「何を持っていくか」に悩む必要が減るため、荷物を最小限に抑えられるのも大きなメリットだと感じます。 実際、私は掛け布団やハンガー、本棚などを現地の友人や同居人から譲り受けたため、生活用品の購入はほとんど不要でした。 (必要ならHavan Juiz de Fora、Independência Shopping に行けば大抵手に入ります。)  また、住む場所についてはSão Pedro(サン・ペドロ)地区を選んでおけば間違いないと思います。 São Mateus(サン・マテウス)やCentro(セントロ)も選択肢にはなりますが、場所によっては大学までやや距離があることも。 (場所によります、私自身、São Pedroに住んでいますが、徒歩で約40分ほどかかっています。) • シェアハウスでの生活  私の住居はシェアハウスですが、学生同士ではなく一般の方と一緒に住んでいます。 同居人は少し年上の親切な方で、初日にハウスルールを決め合い、共有スペースの家事の分担なども行いました。 基本的にはお互い自分のことは自分で行い、共有スペースや家具や消耗品の購入は二人で折半。 シェア生活で困ることは特になく、むしろ助かることばかりです。 トイレやお風呂、洗濯機などの使用方法が日本と大きく異なるため、生活の中で発生した疑問を何でも気兼ねなく聞ける良き友人となっています。 個人の部屋には鍵があり、プライベートも確保されていますし、騒音もほとんどありません。 この点は、最終的には「良い同居人を引けるかどうかの運」ですが、うまくいけば本当に心強いパートナーになってくれます。(ちなみに、まだ喧嘩は一度もしていません!) 【 ③食事】    食事は基本的に自炊しています。 大学内の学食(RU:Restaurante Universitário da UFJF)は非常に安価(約35円)ですが、メニューがほぼ同じで飽きてしまうため、私は自炊で自由に食べたいものを作っています。 学食の様子はネットで「RU UFJF」で検索するとすぐに写真が出てくるので、ご興味のある方は参考にしてみてください。学食のメニューは基、ご飯・豆・肉・野菜・フルーツなどのワンプレートで提供され、お肉とフルーツが日変わりになります。 またワンプレートに好きな量を自由に盛り付け可能なので、お腹いっぱい食べることも出来ます。 スーパーでは、醤油や日清カップラーメン、味の素など、日本の食材も見かけますが、品ぞろえはそこまで多くありません。(ちなみに、UFO焼きそば味もありますが、美味しくないです。) 白米も売っていますが、日本の米とは少し食感が違い、細長くてパラパラしています。 また、私の住まいはmobiliado(家具付き物件)ですが、炊飯器は備わっていなかったので、鍋でご飯を炊いています。 冷蔵庫や食器は同居人と共有しており、鍋などの調理道具を使った後は、すぐに洗って片付けることをルールとしお互いにストレスが溜まらないように工夫しています。 私は、日本からは特に食材は持ってきませんでした。せっかくブラジルに来たので、現地の食材を使っていろいろな料理を試しています。 最悪、アジア物産店やサンパウロのリベルダージに行けば、大抵手に入ります。 (日本食が恋しくなると予想される方は、みりん、酒、味噌、ほんだし、カレールーあたりを持参すると良いでしょう。この辺は、ジュイス・ジ・フォーラでは入手が難しくリベルダージでも値段が高いです。参考までに→みりん1300円、味噌1700円、カレールー900円) 生魚(刺身など)はほぼありませんが、ブラジルは牛肉が日本よりずっと安く、ミナスチーズを使った料理など、日本ではなかなか味わえない食材に出会えます。 現地の食文化を楽しむことも、留学の醍醐味だと感じています。 【 ④通学・交通】 • 通学 通学は、徒歩で40〜50分ほどかかります。 大学の敷地は広大で、学部によって建物が遠く離れているため、到着時間にはかなり差が出ます。 キャンパス内は坂道や階段が多く、徒歩移動はかなり体力を使います。(ほぼ山登りです。) その代わり、大学内には無料バスが運行されており、各学部や学食(RU)に停まり、キャンパス内をぐるっと一周してくれるので、遠い学部に行くときはとても便利です。 ただ、昼時以外は本数が少なく、いつ来るかわからないので、時間帯によっては歩いた方が早いこともあります。 • その他の移動  通学以外の移動は、主にUber Bikeを利用しています。 車よりもバイクの方が3〜5割ほど安く、渋滞をすり抜けられるので早く到着できるのが魅力です。 ただし、背もたれのないバイクも多く、坂道を時速60kmほどで走るので、最初は少し怖いかもしれません。 (※ ジュイス・ジ・フォーラは安全な街なので、走行中にスリに遭う心配はありません。ただし、他の都市ではその街に合った安全対策を取ってください。) また、Uberのほかに「99」という配車アプリもあり、時間帯や混雑状況によってはこちらの方が安いこともあります。(配車サービスは混雑時や時間によってに高騰するため) 私は、2つのアプリを併用して、そのときに安い方を選んでいます。 ドライバーさんは親切で、到着が遅れた場合に割引してくれたり、「帰りも自分を呼んでくれるなら行きと同じ料金で帰れるよ」など、粋な対応をしてくれる事もあります。 (ドライバーさんの顔もアプリで確認でき、過度な請求をされた事も無いので安心して利用出来ます。 ただ、走行中平気で斜め後ろを向いて「どこの国から来たんだ?」などの質問をしてくるので若干ヒヤヒヤします。) 【 ⑤携帯・通信】 • 携帯 最初の1週間は、携帯をストラップで体にかけて、外でもなるべく使わないようにしていました。 ただ、ジュイス・ジ・フォーラは想像以上に安全で、今では人混みに行くとき以外はストラップを付けずそのまま使っています。 留学前は、「iPhoneは高値で、アップルマークが見えると狙われる」と聞いていましたが、実際にはブラジル人のiPhoneユーザーは意外にも多く、約半数がiPhoneを利用しています。 私も安全対策のため、古いのiPhoneを持参しましたが、使う機会はなく、そのまま15Proを使っています。 (※ ただし、これはあくまでジュイス・ジ・フォーラでの話なので、他の地域では対策は必要です。) • 通信プラン 回線は、最初の15日間はAhamoの海外プランを利用し、その間にSailyのE-simに切り替えました。 E-simならSIMカードを入れ替える必要がなく、帰国の際もオンラインで解約できるので便利です。 Saily契約後は、AhamoをPovoに乗り換えて、電話番号だけを残し、基本料金0円にしています。 (Sailyの契約にはCPFや現地住所が必要なので、事前に準備しておくのが重要です。  また作業は、全てブラジルについてからネット上で行いました。) 大学内にはWi-Fiがありますが、場所によっては届かないこともあるため、月10GB〜20GBくらいの契約にしておくと安心でしょう。 【 ⑥授業・学生生活】 • 授業  ジュイス・ジ・フォーラ大学では、留学生むけの授業は1以外なく、「外国人のためのポルトガル語」以外は、基本的に現地の学生と同じ授業を受ける必要があります。 そのため当然、授業内容、進行、解説スピードは現地レベルで行われるので、スライドなどの資料を見ながら先生の話を聞くのは至難の業です。(また授業によってはその集中を4時間持たせないといけないものもあります。) 日本にいる間に「どの分野・授業を取りたいか」をあらかじめ決めておき、その授業に必要な基礎知識やそれに関連するポルトガル語の単語をある程度調べておくと良いと思います。必要な時にすぐ確認できるようにメモなどを作っておくと、授業が格段に楽になります。 授業中に現地の学生に助けられることもありますが、彼らも自分の勉強が第一です。 当然ながら、助ける義理も余裕もありません。 彼らに迷惑をかけないよう、できるだけ自力で頑張り、どうしても分からない語彙や課題についてだけ協力や説明をお願いするのが礼儀だと思います。 一方で、ブラジルの授業では日本に比べて発言や質問が非常に多いです。 「この部分がこのように分からない」とはっきり伝えれば、先生は丁寧に説明してくれるので、遠慮せずにどんどん質問するのが大切です。 (日本だと「先生が話している時は静かにする」という文化があるので、最初はなかなか勇気が出ないかもしれませんが、せっかくの海外生活ですし、ここは「自分ファースト」で挑戦してみてください!嫌な顔をされることはなく、むしろ応援してくれるようにすら感じます。) 実際、先生に「スピードが早く授業についていくのが難しい」と授業後に伝えたところ、WhatsAppやメールで次回の授業内容や話す予定のメモを送ってくれたこともありました。 唯一避けられない問題を挙げるとすれば、私の履修予定の授業の内2つが、先生がバカンスから戻ってこず、新学期最初の2週間、授業が全く開講されないことがありました。また30分ほど遅刻してくるとも日常です。不安なときは、各学部の事務室(Secretária)に行って、必ず状況を確認するようにしましょう。 • 国際戦略部(DRI)のサポート  大学には、国際戦略部(DRI)という留学生の生活を支援してくれる部署があります。 ここにいる職員さんは、皆とても親切で、授業のことや日常生活の悩みまで、あらゆる相談に真摯に対応してくれます。 実際、私が外国人登録(RNM)の手続きでサーバーエラーが発生しうまくいかなかった時も、自分たちの業務があるはずなのに最後まで手伝ってくださり、さらに、登録料の支払いのために学外の宝くじ売り場まで同行してくれるなど本当に最後の最後まで熱心なサポートをしていただきました。 また、神田外語に留学経験がある、日本語が堪能なHugoさんという方もいて、ポルトガル語で相談するのが難しくても日本語で相談ができるという環境があるのはとても心強いと思います。 【 ⑦気温・天候・衣服】 • 気温・天候 4月の気温は、25℃前後の残暑が続き、基本的に暖かいです。 ただ、標高が高く木々も多いため、朝晩は冷え込むことがあり、気温差が激しいです。 そのため、薄手のパーカーやジャケットを持っていると便利です。 雨はほとんど降らず、2週間に1度程度しか降らない印象です。基本的には快晴の日が続いています。 • 衣服 服装は、日本で着ていたものをそのまま使っています。ブラジル人の学生もおしゃれな人が多く、日本の服でも全く浮きません。当初は、「現地で服を買ったほうが目立たないかな?」とも思っていましたが、アジア人というだけで目立つので、無駄な出費を抑えるためにも日本から持参した服で十分だと感じました。 ただ、道路がかなりでこぼこしているので、トレッキングシューズ風のスニーカーを持参することを強くおすすめします。 【 ⑧友人関係】  ジュイス・ジ・フォーラでは、事前に申請した留学生に対して、必ず1人のバディがつきます。 バディは、留学前の手続きサポートから現地での案内まで、大学生活をあらゆる面で支えてくれる頼れる存在です。 また、ジュイス・ジ・フォーラ大学には、神田外語大学に留学経験のあるブラジル人学生が多く、私の到着日にはバス停まで迎えに来てくれたり、布団や生活用品を分けてくれたり、スーパーでの買い物の仕方やおすすめのレストランを教えてくれるなど、本当に多くの場面で助けてもらいました。 彼らのおかげで、友人関係もすぐに広がり、何か困ったことがあった時にはすぐに相談できるので、とても心強い存在です。 ポルトガル語の勉強を日本にいる間に頑張るのはもちろん大切ですが、彼らと仲良くなっておくことも、現地でスムーズな生活を送るためには同じくらい大事だと思います。 また、彼らは日本の食材や製品をとても恋しがっているので、お土産として持っていくととても喜んでくれます。 私は犬夜叉のフィギュアや一蘭のラーメン、KUISのTシャツ、かつお節など、友人たちとの思い出の品や、頼まれたものを持っていきました。 【 ⑨現地での生活・治安】  ジュイス・ジ・フォーラは基本的には安全な街とされています。現地の人たちもあまり警戒せずに暮らしており、私自身も不安なく生活できています。 ただし、大学近くのDom Bosco地区は危険地帯と言われており、実際に深夜2時頃、ブラジル人の友人とタクシーに乗っている際に薬を買わないかと声をかけられたこともありました。また、Centro付近ではマリファナを吸っている人を見かけるので、場所や時間帯には注意が必要です。とはいえ、日本にも危ない場所はあるので、似たような感覚でいれば問題ないと思います。堂々とした態度でいることも大切です。 個人的に最も気をつけるべきだと感じるのは車です。ジュイス・ジ・フォーラは完全に車社会で、歩行者優先の意識はほとんどありません。信号も少なく、カーブミラーもない道が多いため、犯罪よりも車に轢かれるリスクの方が高い印象です。細心の注意を払うようにしています。 また、野良犬も多く食べ物を持っているとずっと付いてくることがあります。実際、昨年度ブラジリアに留学していた学生が、大型の野良犬五匹に対して威嚇行動をし、興奮した彼らに足を噛まれ負傷するという凄惨な事故がありました。万が一、狂犬病などにかかってしまったら大変なので、こちらも注意を払うようにしています。 【最後に】  ここまでご覧いただき、ありがとうございました。 私自身、まだブラジルに来て1ヶ月ほどですが、既に多くの文化の違いを実感しています。特に「外国人として見られること」に、強いカルチャーギャップを感じることが多くあります。 日本にいた頃、珍しい国籍の外国人とすれ違うと、思わず目で追ってしまったり、話しかけるのを躊躇ってしまったことがありました。けれど今は、私たちがその立場にいます。現地の出来上がったコミュニティに入っていくことは簡単ではなく、授業中に孤立してしまうこともしばしばです。 でも、今ではそれを必要以上に気にすることはなくなりました。それは、新たな視点を得たからです。 日本にいた頃、私自身も、同じ授業に参加していた留学生に対して、丁寧には接していたものの、自分から積極的に話しかけたり、彼らがコミュニティに入れるように働きかけたりすることはできていませんでした。 立場が逆になった今、当時の彼らの気持ちが少し分かる気がします。 仲間外れにする気があったわけではなくても、「何を話せばいいかわからない」「自分から近づくには少し勇気がいる」そう感じていたのだと思います。 それとまったく同じことが、こちらでも起きているだけなのです。現地の人たちも、私たちを嫌っているわけではなく、「どう接したらいいのか分からない」だけなのだと思います。 だからこそ、私たちから一歩踏み出すことがとても大事なのだと感じています。 そう考えるようになってからは、気持ちも前向きになりました。 授業後には、勇気を出して思い切って大人数のグループに声をかけ、自分のことを話すことで、一気に友人ができ、今では一緒にお昼を食べる仲にもなりました。 また、すれ違いざまに子どもたちが「Japonês? Koreano?」とヒソヒソ話しているときには、「Sou japonês!」と笑顔で声をかけるようにしています。日本でも、世界には色んなルーツを持つ人がいる事を知っている大人より、まだ自分の世界が狭く、無邪気な子ども達のほうがつい視線を送ってしまうことってありますよね。 「そういうものなんだ」と理解できれば、不安になる必要はまったくないのだと感じています。 ブラジルでは、毎日が新しい体験の連続です。初めてのことに戸惑ったり、考え込んだりすることもあります。でも、留学とはそういうもので、自分の可能性や視野を大きく広げてくれる挑戦だと思います。 不安もたくさんあるかもしれませんが、「今」しか得られないことが必ずあります。もし少しでも留学に興味がある方がいたら、ぜひ一歩踏み出してみてください。 最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。 次回の投稿も、どうぞお楽しみに!
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