【① 学校生活と学習面】 3月は、サンパウロ大学での授業が本格的に始まり、留学生活がいよいよ学業中心の段階に入ったと感じる一か月でした。履修している授業では、日本文学、日本文化、ロマンス語、地名学など幅広い分野に触れる機会がありました。どの授業も内容が非常に高度で、特にポルトガル語で専門的な説明を理解することには難しさを感じています。しかし、授業を受ける中で、分からないことがあってもまずは参加し続けることの大切さを実感しました。先生方や周囲の学生が親切に助けてくれる場面も多く、支えられながら少しずつ学習環境に適応しているところです。 また、図書館や自習室を利用して勉強する機会も増え、授業の合間の時間をどのように活用するかについても少しずつ自分なりのリズムができてきました。授業によっては難しさだけでなく、現地の学生の反応や発言の仕方から学べることも多く、語学力だけでなく授業への向き合い方そのものが学びになっています。さらに、お話会のような交流の場では、ポルトガル語での会話が中心になることもあり、負担を感じる一方で、自分の語学力を実践の中で試す貴重な機会にもなりました。ブラジル音楽や映画など、自分一人では触れられない話題について知ることができたことも印象に残っています。 加えて、履修登録についても実際に経験する中で学ぶことがありました。履修登録に関する案内はメールで期限付きで送られてきますが、対応が遅れると不利になる可能性があるため、早めに確認して手続きを進めることが重要だと感じました。特に、人数に限りのある授業もあるため、履修を希望する場合は早めに動くことを勧めたいです。教室の場所や登録方法など、まだ戸惑うこともありますが、その都度周囲の人に助けてもらいながら対応しています。3月は、語学的にも制度的にも簡単ではない環境の中で、まずは通い続けること、参加し続けることの重要性を実感した一か月でした。 【② 生活環境と日常の発見】 今月は、授業と並行して、日常生活そのものにも少しずつ慣れてきたことを感じました。大学内の食堂を継続して利用する中で、これまでとは別の食堂にも行く機会があり、それぞれに雰囲気や特徴があることを知りました。食事は生活の一部であると同時に、留学生活の安心感にもつながっており、学内での重要な居場所の一つになっています。 また、学生生活に必要な仕組みにも少しずつ慣れてきました。特にBUSPは、Butantã駅からUSP間のバスを無料で利用できるカードであり、実際に使うことで通学や移動の負担が軽くなりました。こうした制度を理解し活用できるようになったことで、留学生活が単なる非日常ではなく、自分の生活として少しずつ定着してきていると感じます。 一方で、現地での生活の中では、日本との違いを感じる場面も多くありました。今月は特に雨が非常に多い週があり、短時間で激しく降るスコールのような雨を何度も経験しました。そのため、外出時には折りたたみ傘を常に持っておくことの重要性を強く感じました。天候の変化が急であるため、晴れていても備えておく必要があると実感しています。 さらに、生活上の実務的な面でも、日本とは異なる点が多くありました。スポーツ観戦のチケットを取る際や、ショッピングモールのWi-Fiに接続する際など、CPFの入力を求められる場面があり、生活のさまざまな場面で必要になることを実感しました。そのためブラジルについてからの申請ではなく、ビザ申請と同時にCPFの申請も日本の大使館で済ませて手元に持っておくことを推奨します。また、長距離バスで移動する際にはパスポートのコピーが必要になる場合があるため、渡航前または到着後の早い段階で用意しておくと安心だと感じました。こうした点は実際に生活してみないと分からない部分でもあり、今後留学する人にとても役立つ情報だと思います。 また、Paulista、Liberdade、República、Higienópolis–Mackenzieなどにも足を運び、街ごとの雰囲気の違いや特色を体感することができました。実際に歩いてみることで、サンパウロの都市としての大きさ、多様さ、人々の生活圏の広がりを具体的に感じることができました。コインランドリーの待機スペースに卓球台が置かれているなど、日本ではあまり見られない工夫に驚かされることもあり、こうした些細な違いも現地の生活文化を知るうえで印象に残っています。 【③ 食文化と異文化理解】 3月は、食を通してブラジルや多文化的な環境への理解が深まった一か月でもありました。学食に加えて、アサイー、リングイッサ、フェイジョアーダ、ハンバーガー、ラーメンなど、さまざまな食べ物を体験する機会がありました。日本で知っていた料理や食材でも、現地で味わうことで印象が変わるものも多く、食文化の違いを実感しました。 特に印象に残ったのは、自分の食の好みについて改めて考える機会が多かったことです。ブラジルでは、油を多く使った料理やマヨネーズを使った料理など、日本で普段食べていたものとは異なる感覚の食事に出会うことが多くあります。最初は見た目や味の想像がつかず、戸惑うこともありましたが、実際に食べてみることで新しく知るおいしさもありました。一方で、自分が食べやすいと感じる味や、逆に慣れるのに時間がかかる味もはっきりしてきました。このように、自分の好みを再確認しながら少しずつ現地の食に慣れていく過程そのものが、異文化理解の一つだと感じています。 また、食事の場を通して人とのつながりも広がりました。留学生やUSPの学生、県人会に参加していた方々に誕生日を祝ってもらう機会があり、現地での人の温かさを強く感じました。日本とは少し異なる距離感や表現の仕方に驚くこともありますが、それと同時に、人との関わりを積極的に楽しむ文化の魅力も感じています。こうした交流は、授業では得られない異文化理解につながっていると思います。 【④ 課外活動と現地での体験】 今月は、授業以外にもさまざまな体験を通してブラジルの文化に触れることができました。県人会では、さまざまな方の経験談を聞く機会があり、ブラジルでの生活やこれまでの歩みについて知ることができました。現地で長く生活してきた方々の話には重みがあり、自分の留学生活をどのように過ごしていくべきかを考えるうえで参考になりました。 また、県人会とのつながりを通して、日本語を毎週水曜日に教える活動も継続しています。自分がポルトガル語を学ぶ立場であると同時に、日本語を伝える立場にもなることで、言語教育の難しさや面白さを実感しています。相手に分かりやすく伝えるにはどうすればよいかを考えることは、自分自身の日本語やポルトガル語への理解を深めることにもつながっていると感じます。 さらに、県人会の方にご紹介いただき、ブラジルで働いている日本人の方々と毎週土曜日にテニスをする機会も得ました。大学の授業や留学生同士の交流とはまた異なる形で、現地で生活している方々と関わることができるのはとても貴重だと感じています。こうしたつながりを通して、ブラジルでの生活や働き方についても学んでいきたいです。 さらに、今月はバスケットボール観戦にも行くことができました。現地でバスケットボールを観戦したことがある人が周囲にあまりおらず、情報を自分で集めなければならなかった点は大変でしたが、その分、自分で調べて実際に足を運んだ経験は印象に残っています。興味のある人には、Symplaというアプリからチケットを取る方法が便利だと感じました。私の場合は住んでいる場所から徒歩約30分で会場に行くことができ、しかも無料で観戦できたため、とても魅力的な体験でした。現地のスポーツ文化に触れる機会としても勧められると感じています。 また、サッカーやバスケットボールなどのスポーツ観戦を通して、ブラジルにおけるスポーツの存在感や人々の熱量を肌で感じることができました。観客の反応や会場の一体感には大きな迫力があり、映像で見るのとは異なる現地ならではの体験となりました。スポーツは言語が十分でなくても共有できる文化であり、ブラジル社会を理解する一つの入口であることを実感しました。 【⑤ 総括】 3月は、授業への参加を中心にしながら、大学生活・食文化・都市生活・人との交流など、多方面でブラジルへの理解を深めることができた一か月でした。授業内容は難しく、思うように理解できない場面も多くありますが、その一方で、現地の学生や先生方、留学生の仲間に助けられながら、少しずつ前に進んでいるという実感があります。 また、今月は人との交流の中で学ぶ機会が特に多くありました。授業中の助け合い、食事を共にする時間、交流の場での会話、県人会での経験、日本語を教える活動などを通して、語学力だけではなく、自分から関わろうとする姿勢の大切さを改めて感じました。 4月以降は、授業内容の理解をさらに深めることを目標にしながら、日々の生活の中で得られる学びも大切にしていきたいです。学業、語学、異文化理解のすべてを結びつけながら、より充実した留学生活につなげていきたいと思います。
| 内訳 | 費用(現地通貨) | 日本円換算 |
|---|---|---|
| 家賃 | 4,050 | 123,532円 |
| 水道光熱費 | 0 | 0円 |
| 学費・教材費 | 0 | 0円 |
| 交通費 | 60 | 1,830円 |
| 通信費 | 55 | 1,678円 |
| 食費・その他 | 1,420 | 43,313円 |
| 合計 | 5,585 | 170,353円 |