月次報告書 2026-03
プロフィール
学科
イベロアメリカ言語学科
学年
3年
専攻
ブラジル・ポルトガル語専攻
留学期間
2026-02-01 ~ 2026-12-31
留学種別
交換
生活編
留学二ヶ月目 授業への適応と交流の広がりを実感した一か月

【① 学校生活と学習面】 3月は、サンパウロ大学での授業が本格的に始まり、留学生活がいよいよ学業中心の段階に入ったと感じる一か月でした。履修している授業では、日本文学、日本文化、ロマンス語、地名学など幅広い分野に触れる機会がありました。どの授業も内容が非常に高度で、特にポルトガル語で専門的な説明を理解することには難しさを感じています。しかし、授業を受ける中で、分からないことがあってもまずは参加し続けることの大切さを実感しました。先生方や周囲の学生が親切に助けてくれる場面も多く、支えられながら少しずつ学習環境に適応しているところです。 また、図書館や自習室を利用して勉強する機会も増え、授業の合間の時間をどのように活用するかについても少しずつ自分なりのリズムができてきました。授業によっては難しさだけでなく、現地の学生の反応や発言の仕方から学べることも多く、語学力だけでなく授業への向き合い方そのものが学びになっています。さらに、お話会のような交流の場では、ポルトガル語での会話が中心になることもあり、負担を感じる一方で、自分の語学力を実践の中で試す貴重な機会にもなりました。ブラジル音楽や映画など、自分一人では触れられない話題について知ることができたことも印象に残っています。 加えて、履修登録についても実際に経験する中で学ぶことがありました。履修登録に関する案内はメールで期限付きで送られてきますが、対応が遅れると不利になる可能性があるため、早めに確認して手続きを進めることが重要だと感じました。特に、人数に限りのある授業もあるため、履修を希望する場合は早めに動くことを勧めたいです。教室の場所や登録方法など、まだ戸惑うこともありますが、その都度周囲の人に助けてもらいながら対応しています。3月は、語学的にも制度的にも簡単ではない環境の中で、まずは通い続けること、参加し続けることの重要性を実感した一か月でした。 【② 生活環境と日常の発見】 今月は、授業と並行して、日常生活そのものにも少しずつ慣れてきたことを感じました。大学内の食堂を継続して利用する中で、これまでとは別の食堂にも行く機会があり、それぞれに雰囲気や特徴があることを知りました。食事は生活の一部であると同時に、留学生活の安心感にもつながっており、学内での重要な居場所の一つになっています。 また、学生生活に必要な仕組みにも少しずつ慣れてきました。特にBUSPは、Butantã駅からUSP間のバスを無料で利用できるカードであり、実際に使うことで通学や移動の負担が軽くなりました。こうした制度を理解し活用できるようになったことで、留学生活が単なる非日常ではなく、自分の生活として少しずつ定着してきていると感じます。 一方で、現地での生活の中では、日本との違いを感じる場面も多くありました。今月は特に雨が非常に多い週があり、短時間で激しく降るスコールのような雨を何度も経験しました。そのため、外出時には折りたたみ傘を常に持っておくことの重要性を強く感じました。天候の変化が急であるため、晴れていても備えておく必要があると実感しています。 さらに、生活上の実務的な面でも、日本とは異なる点が多くありました。スポーツ観戦のチケットを取る際や、ショッピングモールのWi-Fiに接続する際など、CPFの入力を求められる場面があり、生活のさまざまな場面で必要になることを実感しました。そのためブラジルについてからの申請ではなく、ビザ申請と同時にCPFの申請も日本の大使館で済ませて手元に持っておくことを推奨します。また、長距離バスで移動する際にはパスポートのコピーが必要になる場合があるため、渡航前または到着後の早い段階で用意しておくと安心だと感じました。こうした点は実際に生活してみないと分からない部分でもあり、今後留学する人にとても役立つ情報だと思います。 また、Paulista、Liberdade、República、Higienópolis–Mackenzieなどにも足を運び、街ごとの雰囲気の違いや特色を体感することができました。実際に歩いてみることで、サンパウロの都市としての大きさ、多様さ、人々の生活圏の広がりを具体的に感じることができました。コインランドリーの待機スペースに卓球台が置かれているなど、日本ではあまり見られない工夫に驚かされることもあり、こうした些細な違いも現地の生活文化を知るうえで印象に残っています。 【③ 食文化と異文化理解】 3月は、食を通してブラジルや多文化的な環境への理解が深まった一か月でもありました。学食に加えて、アサイー、リングイッサ、フェイジョアーダ、ハンバーガー、ラーメンなど、さまざまな食べ物を体験する機会がありました。日本で知っていた料理や食材でも、現地で味わうことで印象が変わるものも多く、食文化の違いを実感しました。 特に印象に残ったのは、自分の食の好みについて改めて考える機会が多かったことです。ブラジルでは、油を多く使った料理やマヨネーズを使った料理など、日本で普段食べていたものとは異なる感覚の食事に出会うことが多くあります。最初は見た目や味の想像がつかず、戸惑うこともありましたが、実際に食べてみることで新しく知るおいしさもありました。一方で、自分が食べやすいと感じる味や、逆に慣れるのに時間がかかる味もはっきりしてきました。このように、自分の好みを再確認しながら少しずつ現地の食に慣れていく過程そのものが、異文化理解の一つだと感じています。 また、食事の場を通して人とのつながりも広がりました。留学生やUSPの学生、県人会に参加していた方々に誕生日を祝ってもらう機会があり、現地での人の温かさを強く感じました。日本とは少し異なる距離感や表現の仕方に驚くこともありますが、それと同時に、人との関わりを積極的に楽しむ文化の魅力も感じています。こうした交流は、授業では得られない異文化理解につながっていると思います。 【④ 課外活動と現地での体験】 今月は、授業以外にもさまざまな体験を通してブラジルの文化に触れることができました。県人会では、さまざまな方の経験談を聞く機会があり、ブラジルでの生活やこれまでの歩みについて知ることができました。現地で長く生活してきた方々の話には重みがあり、自分の留学生活をどのように過ごしていくべきかを考えるうえで参考になりました。 また、県人会とのつながりを通して、日本語を毎週水曜日に教える活動も継続しています。自分がポルトガル語を学ぶ立場であると同時に、日本語を伝える立場にもなることで、言語教育の難しさや面白さを実感しています。相手に分かりやすく伝えるにはどうすればよいかを考えることは、自分自身の日本語やポルトガル語への理解を深めることにもつながっていると感じます。 さらに、県人会の方にご紹介いただき、ブラジルで働いている日本人の方々と毎週土曜日にテニスをする機会も得ました。大学の授業や留学生同士の交流とはまた異なる形で、現地で生活している方々と関わることができるのはとても貴重だと感じています。こうしたつながりを通して、ブラジルでの生活や働き方についても学んでいきたいです。 さらに、今月はバスケットボール観戦にも行くことができました。現地でバスケットボールを観戦したことがある人が周囲にあまりおらず、情報を自分で集めなければならなかった点は大変でしたが、その分、自分で調べて実際に足を運んだ経験は印象に残っています。興味のある人には、Symplaというアプリからチケットを取る方法が便利だと感じました。私の場合は住んでいる場所から徒歩約30分で会場に行くことができ、しかも無料で観戦できたため、とても魅力的な体験でした。現地のスポーツ文化に触れる機会としても勧められると感じています。 また、サッカーやバスケットボールなどのスポーツ観戦を通して、ブラジルにおけるスポーツの存在感や人々の熱量を肌で感じることができました。観客の反応や会場の一体感には大きな迫力があり、映像で見るのとは異なる現地ならではの体験となりました。スポーツは言語が十分でなくても共有できる文化であり、ブラジル社会を理解する一つの入口であることを実感しました。 【⑤ 総括】 3月は、授業への参加を中心にしながら、大学生活・食文化・都市生活・人との交流など、多方面でブラジルへの理解を深めることができた一か月でした。授業内容は難しく、思うように理解できない場面も多くありますが、その一方で、現地の学生や先生方、留学生の仲間に助けられながら、少しずつ前に進んでいるという実感があります。 また、今月は人との交流の中で学ぶ機会が特に多くありました。授業中の助け合い、食事を共にする時間、交流の場での会話、県人会での経験、日本語を教える活動などを通して、語学力だけではなく、自分から関わろうとする姿勢の大切さを改めて感じました。 4月以降は、授業内容の理解をさらに深めることを目標にしながら、日々の生活の中で得られる学びも大切にしていきたいです。学業、語学、異文化理解のすべてを結びつけながら、より充実した留学生活につなげていきたいと思います。

住居形態
アパート
無線LAN(Wi-Fi)
月額費用
ブラジル レアール
30.5018円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 4,050 123,532円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 0 0円
交通費 60 1,830円
通信費 55 1,678円
食費・その他 1,420 43,313円
合計 5,585 170,353円
授業編
Japanese literature 3
日本文学3
講義(地域言語)
840分
この授業は、毎週火曜日と木曜日の8時から10時まで行われており、受講者は30名ほどです。授業中は積極的に発言する学生が多く、全体的に非常に活発な雰囲気があると感じています。内容としては、明治期の社会変容やエゴセントリズムなどについて学んでおり、日本社会や思想の変化を多角的に考えることができる興味深い授業です。発言の多さから、自分にとっても学びの刺激が大きいと感じています。
Japanese culture
日本文化Ⅰ
講義(地域言語)
240分
この授業は毎週金曜日の8時から10時まで行われており、受講者は30名ほどです。授業全体として、積極的かつ意欲的に参加する学生が多い印象を受けています。内容は古代日本史を中心としており、日本の歴史や文化の成り立ちについて理解を深めることができます。また、ブラジル人学生の視点を通して日本文化がどのように受け止められているのかを知ることができる点も、この授業の大きな特徴だと感じています。自分にとっては、日本を外側から見つめ直す貴重な機会になっています。
Toponímia
地名学
講義(地域言語)
360分
この授業は毎週10時から12時まで行われており、受講者は40名ほどです。授業では、先生が主にIBGEの情報を提示しながら、それをもとに内容を展開していく形式が取られています。そのため、具体的な資料に基づきながら学ぶことができ、理解を深めやすいと感じています。また、地名がどのような理由で付けられるのか、さらにその由来にはどのような種類があるのかについて学ぶことができる点も興味深いです。普段何気なく目にしている地名にも歴史や地域性が反映されていることを知り、新たな視点で地域を捉えられる授業だと感じています。
Fonética e fonologia do português
ポルトガル語の音声学と音韻論
講義(地域言語)
360分
この授業は毎週水曜日の10時から12時まで行われており、受講者は30名弱です。授業では、各言語における発音の違いをはじめ、耳管が外耳と中耳の圧力をどのように均衡させるかといった聴覚の基礎的な仕組みについて学んでいます。さらに、聴小骨が振動を増幅し、蝸牛の基底膜で音の周波数が位置情報へと変換される過程や、コルチ器官と聴神経を通じて音が神経信号に変換され、脳で音高が認識される仕組みについても理解を深めることができます。加えて、聴覚障害時における脳の感覚再配分や左右半球の非対称性など、臨床的な示唆を含む細かな内容まで扱われており、非常に専門性の高い授業だと感じています。
História do Pensamento Chinês
中国思想史
講義(地域言語)
240分
この授業は毎週金曜日の10時から12時まで行われており、受講者は30名ほどです。人文系学生向けに計算機科学部のマヌエラ教授が提供している授業であり、歴史的時間軸、国家概念、漢字の変遷、天体考古学、孔子の対話など、非常に幅広いテーマを扱っています。また中国史や漢字文化に関わる話題が多く含まれており、とても興味深く受講しています。受講者の中に中国人学生はおらず、漢字の読み方が分かる学生が自分だけである場面もあり、その状況がかえってこの授業の面白さを強く感じさせています。
Língua e cultura Brasileira para intercâmbio
留学生のための言語とブラジル文学
講義(地域言語)
600分
この授業はオンライン形式で、毎週月曜日と水曜日の17時20分から19時20分まで行われており、受講者は100名を超えています。内容としては、大学一年生の頃に学んだ基礎的なポルトガル語の復習が中心となっており、これまで学んできた文法や表現を改めて確認することができます。既習内容ではあるものの、基礎を再確認することで理解をより確かなものにできると感じています。また、オンライン授業であるため、自分の理解度を意識しながら主体的に取り組むことの大切さも実感しています。
Aspectos da Cultura Brasileira Ⅰ
ブラジル文化の側面Ⅰ
講義(地域言語)
360分
この授業は毎週金曜日の14時から16時まで行われており、受講者は60名ほどです。毎回取り扱う内容が異なる点がこの授業の大きな特徴であり、幅広いテーマに触れられることに魅力を感じています。例えば、サンパウロの公共空間と不平等について学ぶ回もあれば、日本仏教について扱う回もあり、社会・文化・歴史など多様な視点から考える機会が得られます。一つの分野に限定されず、さまざまなテーマを通して新しい知識や考え方に触れられる点が興味深い授業だと感じています。