月次報告書 2016-11
プロフィール
学科
アジア言語学科
学年
4年
専攻
インドネシア語専攻
留学期間
2016-08-01 ~ 2017-07-31
留学種別
交換
生活編
アチェ訪問

11月5日が国連の採択によって正式に「世界津波の日」として定められた昨年12月23日。 2004年にスマトラ沖大地震の余波を受けたインドネシア最北端の街Banda Acehでは、3日から5日にかけて津波防災セミナーが行われていました。 日本の津波被災地、宮城県釜石市の奇跡と呼ばれた小学校、釜石東小学校の校長先生を初め、インドネシア国内からもそうそうたる方々がお見えになっていた今回のセミナー。 そして幸運にも友人の紹介で参加させて頂ける事になった僕。感謝が尽きない。 中間テスト翌日の早朝便でバタバタと現地に向かう途中に一つだけ頭に叩き込んだこと、 それはAceh州が厳格なイスラーム法(シャリーア法)の統治下であること。 公の場で未婚の男女が2人きりで接触する事を禁止する旨や、それに違背した場合、公衆の面前で鞭打ちが課せられるなどの旨がそれにあたり、 道徳規範としての範囲を超えた敬虔なイスラーム法が人々に根付いている地域。 果たしてどんな切迫した空気の流れる街なのか・・・ しかし百聞は一見にしかず。到着早々そんな臆度は掻き消されました。 親しみ深く慈悲深い、それがアチェの人々に対する第一印象です。彼らが大切にするのは何よりもまず言葉を交わす事。TPOがどうであれ、国籍や人種がどうであれ、まずは言葉を交わして互いの存在を認め合うこと。この様な習慣が彼らにはきちんと染み付いています。なぜなら彼らの心には津波の経験が深く根ざしているから。道端やコーヒーのワルン、病院の待合室等、話しかけて下さった方々の大半は、2004年スマトラ沖地震の被災者またはご遺族です。「波はヤシの木の高さをも凌いだ」「黒々とした波は怪物に見えた。」「私は家族を7人亡くした。」こうした各々の心の傷や経験を1人1人が乗り越え口承する。そして一つの大きな困難を経てして得た確固たる絆がアチェの人々の結びつきをより強固にしているのだと。改めて人間の奥深さを実感しました。 スマトラ島及びアチェ州への訪問は今回が始めてでしたが、現地の方々やプログラム関係者の方々には本当に感謝しています。

住居形態
その他 コス
無線LAN(Wi-Fi)
月額費用
インドネシア ルピア
0.0081円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 750,000 6,075円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 50,000 405円
交通費 300,000 2,430円
通信費 200,000 1,620円
食費・その他 2,600,000 21,060円
合計 3,900,000 31,590円
授業編
Membaca(Reading Ⅰ)
リーディング
語学(地域言語)
630分
インドネシアに数多くある観光地の中から、世界遺産に登録されているいくつか主要なものを抜粋し学びました。特にジャワ島の東に位置するコモド島周辺の地理や、コモドドラゴンについてより深く掘り下げ、いくつかの記事も併せて読みました。地理を把握する上で、実際の地図を用い、地図記号についても学習しました。
Berbicara(Speaking I)
スピーキング1
語学(地域言語)
630分
インドネシア語を用い、短いドラマの脚本を作りました。他の生徒と協力し実際に役を演じることで活きた会話を再現しました。また授業外で台本を練り直し、セリフを暗記した上で演じたドラマの評価が今学期会話の授業の成績としてつけられます。
Tata Bahasa(Indonesian Grammar I)
文法1
語学(地域言語)
270分
接頭辞、接尾辞で頻繁に用いられるse-,pe-,anの用法について、実際の用例と照らし合わせながら学習しました。
Menulis (Writing Ⅰ)
ライティング
語学(地域言語)
270分
与えられたイラストを元に各自ストーリーを考え、応用レベルの文章を構成しました。またインドネシアの童話を途中まで読み、物語のエンディングを創作しました。
Menyimak(Listening I)
リスニング1
語学(地域言語)
630分
主にインドネシアの農業革命に焦点を当て、歴史の変遷と共に転ずる国民の文化を学びました。大統領の政策から見受けられる各々の個性や、政策の成功例と失敗例、それに順ずる解決策などを学びました。またインドネシア国内外で幅広いシェアを誇るコーヒー産業についても学びました。