月次報告書 2017-05
プロフィール
学科
イベロアメリカ言語学科
学年
4年
専攻
ブラジル・ポルトガル語専攻
留学期間
2017-02-01 ~ 2018-01-31
留学種別
交換
生活編
日本祭りとアマゾン

週末  5日から7日までの3日間、ブラジリアで開催された「日本祭り」というイベントに、在ブラジリア大使館の展示ブースのお手伝いとして参加させていただきました。これは、4月に、同じ寮で生活している上智大の留学生を通して、大使館で広報文化班班長として勤務されている、武藤一等書記官ご夫妻とお話させて頂いたのがきっかけでした。当日の3日間は、大使館の浴衣をお借りして、日本酒の試飲を配るお手伝いをしたり、和食の展示や茶道のデモンストレーションで来場者からの質問に対応したりしました。浴衣姿の日本人が珍しいからか、多くの来場者に一緒に写真を撮ってほしいと言われ、まるで有名人になったようでした。大使館の方もおっしゃっていましたが、ブラジルではSNSがかなり流行っているので、このように写真を撮って拡散してもらうことで、日本文化がさらに広く親しまれるようになったらいいなと感じました。お祭りに向けて、事前準備を何もせず参加してしまったので、本当に簡単なお手伝いしかできませんでしたが、武藤さんをはじめ大使館関係者の皆様からは、「今までで一番、大使館ブースを盛り上げることができた」というお言葉を頂きました。少しでもお役に立てていたのなら光栄なことだなと感じました。このように大使館関係者の方とお話させて頂いたり、ましてや一緒にお仕事に携わらせて頂けることは本当に貴重な経験で、いろいろなことを学ばせて頂きました。お手伝いの合間をぬって、お祭り自体もとても楽しませて頂きました。「しめじ」や「すしバーガー」という日本にはない料理があったり、見るからに偽物のアニメグッズが売られていたり、日本人よりも上手な演歌や和太鼓の演奏があったり、日本文化と全然関係のないブースもあったりと、ブラジル人の視点からの「日本文化」というものを知ることができ、とても面白かったです。同時に、日本の文化が想像していた以上にブラジルで親しまれていたので、このソフトパワーを生かして、もっといろいろな面でブラジルと日本の国交が深まったらいいなと感じました。また、日本ではブラジルの文化はあまり親しまれていない印象があるので、帰国したらもっとブラジルの文化を知ってもらえるような活動をやってみたいです。  月末には、アマゾンへ旅行に出かけました。ツアーで見られたのはほんの一部でしたが、それでも信じられないほど壮大な大自然で、とても感動しました。ツアーでは、野生のサルやワニ、ナマケモノに会ったり、ピラニアを釣ったり、ジャングルの中を歩いたり、手作業でゴムが生産されていた作業場を見たりなど、たくさんのことを体験できました。船の上から見た夕日や、宿泊したロッジの川辺から見た、降るようなたくさんの星がとても綺麗で、この自然がずっと残っていてほしいなと感じました。どのツアーも初めて見る光景ばかりでとても面白かったのですが、一番印象に残っているのは、rio Negroとrio Solimõesがぶつかる合流地点の景色です。以前テレビで見たとおり、二つの川が絶対に混ざり合うことなく流れていて、触ってみると温度も全然違うことがわかり、とても不思議な光景でした。文字通り都会の喧騒を忘れ、人生の悩み事なんて全然たいしたことないなあと感じましたし、大自然のパワーをたくさんもらった旅になりました。死ぬまでにもう一度行きたいです。

住居形態
学生寮
無線LAN(Wi-Fi)
月額費用
ブラジル レアール
35.14円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 695 24,422円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 0 0円
交通費 800 28,112円
通信費 0 0円
食費・その他 1,302 45,752円
合計 2,797 98,286円
授業編
Inglês Expressão Escrito 1
英語表現writhing 1
語学(英語)
1100分
110×10回=1100分 内容 テキストに沿って、引き続き英作文を作成するためのルールやテクニックを学習しました。具体的には、コンマやセミコロンの使い方、thesis statementを構成するtopic, controlling idea, predictorという要素の役割、適切なthesis statementの書き方、introductory paragraphの分類、不完全な文(fragment)を作らないこと、concluding paragraphの書き方を学び、何度か実際にparagraphを作成して添削してもらいました。 感想 文章はただ書くだけでなく、いろいろな要素とその役割を把握して構成することが大事なのだとわかりました。しかし、そういうことを考えると書くのが遅くなり、さらに他のブラジル人学生たちと比べると英語の語彙も少ないため、作文の時間はいつも最後まで残って書いていて悔しかったです。
Canto coral 1
合唱
体育・実技
1100分
110×10回=1100分 内容 コンサートに向けて合唱の練習を引き続き行いました。 感想 英語の曲やアフリカの言語の曲もあり、歌詞を覚えたり早いテンポで歌うのが難しかったです。
Prática do Jap. Oral e Escrito 2
日本語の会話と書きの練習
語学(地域言語)
990分
110分×9回=990分 内容 動詞に助詞「て」や「で」が付く形の活用、小学校1年生の漢字、「知る」「わかる」の違い、動詞の否定形などを学んでいました。 感想 学生のみんなが少しずつ日本語を覚えていく様子を見て、だんだん楽しくなってきました。日本語では何も考えずに使い分けていることを「どう違うのか?」と聞かれると困ってしまうことも多かったのですが、自分で調べてみたりして勉強になることも多かったです。また、みんなが教科書をもとに勉強していて、助詞などをよく間違えている姿を見て、机上の勉強だけでなくいろいろな文章を読んだり、正しい文章に多く触れることも大切だと感じました。自分もポルトガル語の勉強を頑張りたいです。
Português para Estrangeiros2
外国人のためのポルトガル語2
語学(地域言語)
1100分
110分×10回=1100分 内容 綴り上でアクセントが付くときの法則、増大辞の復習、直接目的格と間接目的格の付け方と位置等を学びました。 感想 アクセントが付くか付かないか等はそれぞれの単語のスペルで覚えていたので、細かいルールがあり驚きましたし、ルールを覚えるほうが難しいと感じました。目的格は普段の作文や友人とのチャット等でもほとんど使っていなかったのでかなり忘れていて、また復習ができて良かったです。定着できるように練習問題等をやって使い方を落とし込み太井と思います。
Inglês Espressão Oral
英語 口頭表現
語学(英語)
1100分
110分×10回=1100分 内容 今月はグループプレゼンでした。各グループ3人ほどで、ひとつの本または論文を読み、それをもとにプレゼンするという形式で、発表は20分~30分でした。私は日本に興味のある学生と組んだので、「日本語における外来語の言語学的変化」に関する英語論文をもとに発表しました。 感想 プレゼンでは、発表がひとり10分ほどの担当だったので、話すことをまとめたり考えたりするのに時間がかかり、大変でした。内容が日本語のことだったのでまだ理解はしやすかったのですが、「外来語」だけに注目し、それをさらに「綴り」「音韻」「意味」などによる変化に分類する、という視点で考えたことがなかったので、改めて説明するのは難しいと感じました。パワーポイントで表を作ったり、どうしたらわかりやすくなるか、という部分もかなり考えたので、英語だけでなくプレゼン自体の勉強にもなったと思います。先生や学生たちは、日本語は文字からして違うのに、どうやって外国語が取り入れられているのか?というところを不思議がっていて、少しでも日本語の世界に興味を持ってもらえたかな、と感じました。このテーマを選んで良かったです。他のグループの発表も、いろいろな文献がもとになっていてそれぞれ違う分野の内容だったので、とても興味深かったです。ブラジル人の学生たちは、みんなたとえ間違っていてもとにかく話すので、そういう姿勢を見習いたいなと思いました。