月次報告書 2017-06
プロフィール
学科
イベロアメリカ言語学科
学年
4年
専攻
ブラジル・ポルトガル語専攻
留学期間
2017-02-01 ~ 2018-01-31
留学種別
交換
生活編
留学生の会、ICO2017、festa junina

 10日にサンパウロで行われた「留学生の会」に参加しました。この会は、留学生が就職や将来について考える機会を作るためにと、大阪大学のサンパウロ大留学生たちが中心となって始められたものです。  当日は、JETROの職員の方による、日本とブラジルの経済関係についての講演会や、駐在員の方々のパネルディスカッション、シュハスコ懇親会が行われ、沢山お話をさせていただきました。法律や文化の違いによるトラブル等、駐在勤務ならではの困難や、女性として不利を感じたご経験などをはじめ、企業が留学経験者に期待する能力、駐在員の給料事情など、ブラジルでの仕事のリアルなお話を伺うことができ、とても勉強になりました。まだまだ日本の社会や経済、ブラジル社会についてもっと知らないといけないなと感じましたし、ブラジルでの勤務も幅広く視野に入れて、自分の将来について考え直すとても良い機会となりました。  週末だったので、パウリスタ周辺の街を少し歩いてショッピングしたり、リベルダージで日本の食品を買いだめしたり、美味しいラーメンやお寿司を食べに行くことができて、楽しかったです。  15日から18日には、ブラジリアで開催された「ICO2017」という宿泊イベントに参加してきました。これは、ブラジル全土の日系人の若者たちが親睦を深められるようにと、14年前に始まったもので、今年は日系の若者だけでなく、日本語教師・学習者、沖縄エイサーや和太鼓の団体に所属しているブラジル人も招待され、14歳から20代後半までの約150人が集まりました。私たち日本人留学生は、5月の日本祭りで知り合った、実行委員のタカシくんに招待されました。  行程は5日間で、いろいろなゲームやグループワークを通してそれぞれの仲を深めたり、様々なテーマについて、実行委員やゲストスピーカーのプレゼンを聞いてみんなで考えたり、ディスカッションをしたり、ヨガやズンバを体験したり、色々なアクティビティーを行いました。ポルトガル語を全て理解することはできなかったのですが、新しい知識を得たり様々な意見を聞くことができて、とても考えさせられましたし、勉強になりました。また、参加者みんな積極性・協調性があり、どのアクティビティーでも、全力で参加して全力で楽しもう、という姿勢で取り組んでいて、とてもキラキラしていて感動しました。クレイジーで愉快な仲間たちとたくさん笑って、とても楽しかったです。  また、毎日朝5時から夜2時までのスケジュールが完璧に企画・運営されていて、実行委員のみんなの凄さに感動しました。ブラジル人はルーズなイメージだったので、ここまで念入りに計画されているとは思っていませんでしたし、150人もの人数をしっかりまとめ、最後はギリギリまでメモリアルビデオを制作していた実行委員の姿を見て、本当にすごいなと思いました。日系移民の多くがブラジルで公務員や医者として活躍されているそのパワーの秘訣が、少しわかったような気がしました。  最初は説明も理解できず、他の参加者ともあまり話せず寂しかったのですが、タカシくんが通訳をしてくれたり、ゆっくり説明してくれる人も沢山いて、カタコトながら色々な話をして、沢山友達ができました。そのおかげでとても楽しむことができましたし、もっとポルトガル語を頑張ろう、ブラジルのことを勉強しよう、とモチベーションも上げてもらいました。ある女の子が「あなたが一生懸命ポルトガル語を話している姿を見て、自分ももっと日本語の勉強を頑張ろうと思った。ICOに参加してくれてありがとう。」と言ってくれたのは本当に嬉しかったです。最終日、新しい仲間たちと一緒に見た、大きな朝日の景色は、一生忘れられないものになったと思います。  「来年も参加してよ!」と多くの人に別れを惜しんでもらったので、来年の留学生たちにもぜひ!!参加してほしいなと思います。私も可能ならぜひまた参加したいですし、日本でもこのようなイベントを開いて、日本に住むブラジル人たちが、お互いの親睦を深められるような機会を作ることができたらいいな、と強く感じました。  最後の週末には、友人の親戚の家で開かれたfesta junina(6月祭り)にお邪魔しました。全部で40人程集まっていて驚きました。手作りの料理やお菓子を頂き、談笑したり踊ったりして楽しかったです。最後には全員参加でビンゴ大会が開かれ、それぞれ持ち寄った景品がなくなるまでやりました。私もお正月などで祖父母の家に親戚が集まる際には、景品をかけてビンゴ大会をするので、地球の反対側でも家族の形は変わらないのだなと思い、感慨深かったです。このお祭りは色々な所で色々な形で開かれるお祭りなのですが、ブラジル人にとって家族団欒の大切な時間でもあるのだなということがわかりました。

住居形態
学生寮
無線LAN(Wi-Fi)
月額費用
ブラジル レアール
35.5円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 700 24,850円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 0 0円
交通費 700 24,850円
通信費 60 2,130円
食費・その他 1,110 39,405円
合計 2,570 91,235円
授業編
Inglês Expressão Escrito 1
英語表現writhing 1
語学(英語)
880分
110分×8回=880分 内容 テキストに沿って、Thesis statementをサポートする要素を考えるエクササイズや、エッセイを読んで分析するエクササイズ等を通して、エッセイ全体の構造を理解しました。また、TED Talksのビデオを見て、そのプレゼンのテーマを元に先生が考えた質問について議論し、長いエッセイを書きました。 感想 前期の集大成として授業内容もだんだんレベルが高くなってきて難しいと感じました。他の授業の課題等もあり、そのなかでエッセイを書くのも大変でした。でもそのぶん、エッセイに必要な要素や効果的な構造について学べたので、とても勉強になりました。
Canto coral 1
合唱
体育・実技
660分
110分×6回=660分 内容 ついにコンサートが今月ということで、今まで練習してきた曲をすべて細かく指導されました。沖縄民謡の「てぃんさぐぬ花」も練習しました。 感想 本番が近づくなかで、学生たちの意欲は相変わらず低めだったので、先生がとてもピリピリしていてちょっと嫌でした。本当に音痴の人が何人もいて、合唱なのに全然音程が合っていないし、間違えている人がいたり、本番がどうなるのかずっと不安でした。てぃんさぐぬ花では、練習で日本人代表として前に立って歌わされたのですが、沖縄の言葉なので意味を聞かれてもわからないし、発音を指導しても「てぃ」が「ち」になるなどポルトガル語の発音に引きずられて間違えている部分がずっと直らなかったりして、とても困惑しました。本番では、小さなステージにぎゅうぎゅうに立って歌い、案の上人に見せるような形とはならず小学校の音楽会のようでしたが、歌うのは好きなので楽しかったです。少なくとも日本では音痴の人は合唱の授業は取らないか、歌わなければいけない状況になったとしてもそこまではずさないと思うので、小学校から必修で音楽の授業がある日本の素晴らしさ、情操教育の大切さをとても実感した授業でした。
Prática do Jap. Oral e Escrito 2
日本語の会話と書きの練習
語学(地域言語)
770分
110分×7回=770分 内容  今月は「~といいます。」や「~している。」という表現や、身につけるものの名前と、それぞれ着る・履く・かける・付けるの動詞の使い分け等を学んでいました。 感想  服やアクセサリーを身につけるときに使う動詞がものによって変わることに、学生たちがかなり戸惑っていたので、自分では自然に使い分けていて全然気にしていなかったことに気づいて面白いなと思いました。この授業でモニターをやってみて、最初は面倒だなと感じることもありましたが、外国人の視点からの日本語を見てみると、全然思いもよらないところに発見があったりするので、モニターをやってよかったなと思いました。ただ、ブラジル人の先生は資格も留学経験もあるはずなのにかなり間違えが多いので、正しい日本語を普及するにはまだまだ困難が多いなと感じました。後期は積極的に先生の間違えも指摘していきたいです。
Português para Estrangeiros2
外国人のためのポルトガル語2
語学(地域言語)
880分
110分×8回=880分 内容 先月に引き続き、目的格の付け方と位置を確認し、大過去の活用形、接続法未来形の活用形と使い方を学んだり、テキストに沿って長文読解をしたりしました。学期末ということでテストもありました。 感想 目的格の付け方が全然覚えられず、テストでも間違えてしまったので悔しかったです。ちゃんと復習します。接続法の活用は今までも今学期でもずっと確認してきましたが、作文等で使ってみると意味的な使い方があってるのかまだ不安が残るなと感じました。テストではとても良い点が取れたので嬉しかったです。
Inglês Espressão Oral
英語 口頭表現
語学(英語)
880分
110分×8回=880分 内容 プリントを使って、used to doの使い方を復習しました。6月のプレゼンのグループを2~3人で組み、フリーテーマでプレゼンをしました。一グループ30分弱の発表で、毎回各グループの様々なテーマでのプレゼンを聞きました。私たちは日本とブラジルの関係について、日系移民の歴史や、ブラジルでの日本文化の親しまれ方、日本でのブラジル文化の親しまれ方、日本在住のブラジル人が抱える問題や困難などについて担当を分け、発表しました。 感想 最後のプレゼンとなり、テーマが自由だったのですが、私はブラジル人たちと一緒に授業を受けるなかで、日本のことを少しでも伝え、知ってもらいたいなと感じていたので、日本に住むブラジル人のことをテーマにしたいと考えました。今まで日本で勉強してきたことがあるものの、どうしたら興味をもってもらえるか、わかりやすく伝わるかを考えて、たくさん調べたり、youtubeで使えそうな動画を探したり、時間をかけて準備をしました。英語でのプレゼンは未だにとても緊張してしまうのですが、みんなが反応したり質問もしてくれて、温かく聞いてもらえたのでとても救われました。みんなの発表も私が全然知らない分野だったり、個性的で面白かったです。最近ポルトガル語で生活しているのでどんどん英語を忘れてしまっているような感じなのですが、英語は将来にも絶対必要なものなので、ポルトガル語と並行して英語もしっかり身に付けていきたいと感じました。