月次報告書 2017-09
プロフィール
学科
英米語学科
学年
4年
留学期間
2017-08-01 ~ 2018-04-30
留学種別
交換
生活編
ハリケーン・イルマ、避難生活

 日数にすると8月の2倍もあった9月ですが、意外とあっという間に過ぎました。というのも、ハリケーンという一大事があったからだと思います。5日に本格的に学校から避難が促されるようになり、何人かの友達からも、「逃げる場所はある?どこに行くの?」という連絡を受け、「台風くらいで大げさな」と思っていた私もすごく不安になりました。学校側としては、全員寮から出るよう連絡はするものの、それは留学生や実家が遠く止むを得ず学校に残る人が限られた資源でやりくりできるようにするためだそうです。私は何人かの友達が、家に来ていいと言ってくれた状況の中で、最後まで悩みました。建物の強さや洪水の危険性の点では確実に大学に残った方が安全でしたが、皆実家に帰って取り残されるような気持ちになり、友達の家にお邪魔することにしました。3、4日くらいだと思っていた避難生活は結果的に9日となり、友達の家では1週間近く停電していました。発電機で最低限の電子機器は使えたものの、毎日暑さと退屈に耐えるのが辛かったです。のちに聞くと、大学は2分程度しか停電せず、学生が1箇所に集められてみんなで寝たのも1日だけだったらしいです。周囲や泊めてくれた友達は、大学にいればよかったねと言いますが、友達の家に泊めてもらってよかったと、全て終わった今は思えます。25年に1度の規模のハリケーンに偶然遭遇し、現地の人々が災害後どのように過ごすのか、復旧の仕方は日本とどう違うのかなど、いろいろなことが知れてよかったです。あとは単純に友達の家族と出会い、フィリピンの文化を知れたこともとても良い経験になりました。  授業は、だんだんと先生の言っていることがわかるようになって来ました。宿題やテストも増えましたが、今の所は特に問題なくこなせています。8月は、暇な時間が多くて退屈することもありましたが、授業が難しくなっていくにつれて授業後に図書館に行ったり、先生に話を聞きに行ったりする時間が増えて、疲れますが充実して来ました。また、個人的にすごくやりがいを感じているのが日本語の授業でのボランティアです。まだ2回しか行っていないのですが、今月伺った授業の先生は、生徒を2つの教室に分けて片方を私に全て任せるという斬新なやり方でした。最初は私で大丈夫なのかと不安でしたが、アメリカの学生の言語を学ぶ積極的な姿勢と、自分が教職課程で学んで来たことに救われ、すごく自分らしく楽しい会話の授業ができました。またお手伝いに呼んでいただけるようにお願いしました。  生活面では自炊もほとんど毎日するようになり、だいぶリズムが整って来ました。平日はしっかり勉強したり、映画を見たりと自分の時間を過ごし、週末はなるべく色々な友達と過ごすようにしています。今月の週末はビーチに行ったり、アジアの食材を買いに遠くまで行ったり、映画を見たりしました。9月最終日にはハリケーンで延期になっていたフットボールの試合があり、友達と見に行きました。しかし実際、試合前のTailgateというパーティーで散々はしゃいで疲労し、試合はルールが全くわからないので30分ほどで帰りました。せっかくアメリカにいるのでもう少しこちらのスポーツに詳しくなろうと思います。

住居形態
学生寮
無線LAN(Wi-Fi)
月額費用
アメリカ ドル
102.07円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 860 87,780円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 0 0円
交通費 35 3,572円
通信費 0 0円
食費・その他 300 30,621円
合計 1,195 121,973円
授業編
Introduction to Hospitality and Tourism
ホスピタリティ&ツーリズム入門
講義(英語)
340分
Course Description: 月 Textbook: インテーネットでレンタル Test: 2回 Class: 170分×週1×2週 今月もLabor Dayやハリケーンにより授業回数がとても少なかった。しかし2回の授業に内容を凝縮して、テストは元の予定通りのスピードで進んでいる。テストの形式はBlackboard というFIUのオンラインサイトで自分で期限までに受ける。制限時間は決まっているが教科書やノートを観れるのでそれほど難しくなかった。内容は、観光の歴史を終え、食品産業やサービス業へと移行した。授業もテストも程よいレベルで受けやすいが、私はグループ1で、10月の半ばにトップバッターでのプレゼンを控えているが今の所グループでの活動はしていないため不安である。
Writing and Rhetoric
ライティングと修辞学
語学(英語)
350分
Course Description: 月・水・金 Textbook: 学校の書店にてレンタル Test: 0回 Class: 50分×週3×3週 (授業7回) 今月は Visual Analysis Essayのdraftの締め切りに追われた。最初にアウトラインを提出し、全8段落中2段落づつ1日置きにオンラインでアップロードし、授業でpeer reviewをするという流れを繰り返した。イントロダクションを提出した後の授業で、一人づつThesisを発表し、先生に確認してもらう作業を行ったのだが、他の生徒は私の考えていたThesisとは全く違う複雑で長い文を作っていて、焦りを感じつつ自分のものを発表すると、話にならないという感じのフィードバックを頂き、これではまずいと思い授業後にTAの元へ行ってThesisを2時間かけて作り直した。その後一人でアウトラインを全て書き直し、すでに書いていた他の段落も修正した。レベルの問題なのかはわからないが、自分が学んだことが全てではないと感じたし、わからないことがあったらすぐに人に相談することが大切だと思った。しばらくはライティングに対して絶望し書く気を失ったが、とにかく時間をかけて真剣に向き合ったら良い文章だと言われて、この授業のやりがいを感じた。
Introduction to International Relations
国際関係学入門
講義(英語)
375分
Course Description: 火・木 Textbook: インターネットでレンタル Test: 1回 Class: 75分×週2×3週 (授業5回) 先月と変わらない授業形態で、冷戦や第二次世界大戦について学んだ。1度だけ抜き打ちでテストがあったが、理解度を確かめるだけで成績には関係ない。テストは問題がパワーポイントで映され、自分で紙に回答を書くというアナログな形式。しかしだからこそ、抜き打ちではほとんど自信のある回答をかけず、焦った。Mid term examまでにしっかり準備しておきたい。宿題はないが、11月に提出を控えるブックレポートに向けて、指定図書を読み始めた。
Zen and Tea Ceremony
禅&茶道
講義(英語)
480分
Course Description: 金 Textbook: 買っていない Test: 0回 Class: 160分×週1×3週 この授業もまた週1なので、ハリケーンで2回潰れてしまい、あまり進んでいない。しかし実際に畳を運び入れて茶室への入室の仕方を一人ずつ行ったり、茶室で使う布のたたみ方などを実践的に学んだ。日本人としてのプレッシャーを感じながらも、他の授業よりも積極的に発言できるので楽しい。正座は人間であれば誰でもできると思っていたが、実践練習で現地の学生がお尻を浮かせていたり、ひどい時は膝立ちになっているのを観て、昔からの習慣、文化によって日本人は正座ができるようになったのだとわかった。9月最後の授業でテストのレビューを行い、10月に入って最初の授業でクイズ1を受ける。授業内で手書きで記入する形式だが、問題があらかじめ公表されるのであらかじめ準備ができる。