月次報告書 2017-11
プロフィール
学科
英米語学科
学年
4年
留学期間
2017-09-01 ~ 2018-06-30
留学種別
交換
生活編
さようなら、fall term。待ってましたよ、冬休み。

11/1〜11/30 21日に最後のIntroductory Psychologyの試験が終わり、冬休みに突入しました。ルームメイトは9月が終わる前から冬休みへのカウントダウンを始めていました。同じ授業を取っていた学生は気温が下がり始めた10月頃にはもうクリスマスの話をしていました。そうです、誰もが待ち望んだ冬休みが来たのです。心の底から嬉しいです。 今、振り返ってみると私にとってのダートマスでの初めての学期は自分の能力の限界を越えることやうまくいかないことの連続でした。英語のネイティヴスピーカーに囲まれて授業を受けていると、自分が小さく感じることがよくありました。又、文献を読んでいても、全く理解ができないことがあり、イライラして握っているペンを真っ二つに折りたくなるようなこともありました。しかし、そんな中でも決して諦めることなく、必死に食らいついていくことができたと感じています。そして今は言葉にならないような達成感に満たされていています。 -秋学期の反省- 細かい反省は数えられないほどあるのですが、ひとつあげるとしたら朝の起床時間です。9月の最初の頃は朝6時にしっかりと起きることができていたのですが、段々と遅くなり、最終的には朝8時に起床していました。睡眠時間については様々な意見があると思いますが、私は6時間寝れれば十分だと思っています。なので6時ではなく8時に起床することによって生じる約2時間のロスは大きいです。土日は11時に起きることもありました。これはもう最悪です。勉強に対するストレスや心身の疲弊というようなことが遅い起床時間の原因として考えられますが、時間を有効活用するためにも来期はもっと早く目覚められるようにしていきたいです。 -finals week- finals week(期末試験の期間)はそれまでに蓄積した疲れがピークに達し、全てを投げ出したくなりました。勉強中にすぐに集中力が切れてしまうことがあり、自分を戒めながら机に向かう日々が続きました。そんな中で私を支えてくれたのはwall of failuresと書かれている図書館の柱に貼られた大きな紙です(添付写真)。中央に大きくwords of affirmationと書いてあってどっちが正しいのかよくわからないのですが、書かれている内容からして前者の方がしっくりきます。失敗者の壁とでも訳しましょうか。パソコンを破壊してしまい、レポートの提出前に必要なデータを全て失った学生。突然、なんの前触れもなく長年付き添った恋人に振られた学生。というようなfinals weekの間に災難に見舞われてしまった不幸な学生達の心の叫びがwall of failuresに生々しく記されていて、自分の辛さなんて大したことないのだと気づかされました。 留学生の私はもちろんのこと、現地の学生にとってもファイナルというのは過酷なものです。普段の勉強だけでも大変なのに最後の最後に追い込んでくるという点でfinals weekは私にとって恐ろしかったです。このfinals weekを通してまたひとつ強くなれたような気がします。 -冬休みの予定- 冬休みは約6週間ほどあります。長さはKUISの夏休みよりやや短いくらいですかね。寒くて長い冬休みです。多くの学生は試験が終わるやいなや我先にと故郷に帰って行き、勉強のことなど忘れてサンクスギビングやクリスマスを家族と共に過ごします。慶応から来ている交換留学生も「松屋に行きたい。」とだけ言い残し、いつの間にかダートマスコーチ(ボストンの空港などに行くためのバスの名前)に乗り込み、ハノーバーから脱出していました。私も牛丼、食べたいです。 一方、私の冬休みの予定は単純です。まず金銭的な面で日本には帰りません。往復の飛行機代はバカにならないです。なので6週間、ハノーバーで過ごします。読みたい書物を読み、見たい映画を見て、食べたいものを食べ、新鮮な空気を吸いたくなったら鼻歌でも歌いながら散歩に行きたいです。アメリカ国内の旅行に行く計画はないです。ハノーバーは人口10,000人ほどの小さな町です。ここには私の心の安らぎを邪魔するものは存在しません。なので、わざわざどこか別の場所へ行く理由などないです。とりあえず、今のところ冬休みは来期に向けて力を蓄えつつ、のんびりと時間の流れを感じながら過ごしたいと考えています。 次回の月次報告では私の冬休みの生活を中心に書いていきます。一体、どれほどの人たちが私の月次報告に目を通してくれているのかは全くもって想像ができないのですが、お楽しみに。

住居形態
学生寮
無線LAN(Wi-Fi)
月額費用
アメリカ ドル
102.07円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 1,000 102,070円
水道光熱費 0円
学費・教材費 50 5,104円
交通費 0円
通信費 0円
食費・その他 1,000 102,070円
合計 2,050 209,244円
授業編
Introductory Psychology
心理学入門
講義(英語)
440分
4回目の試験にあたるファイナルはチャプター11、14、15(何故か少し変動的な組み合わせです)に加え、これまでの10週間の講義で扱われた内容全てをカバーしました。シラバスにファイナルは最初から習ったものがすべて範囲になると書かれていたので700ページもある教科書をまた読み直さなくてはいけないと覚悟していました。ですが、上記の特定の3つのチャプター以外は講義の内容のみがテスト範囲だとfinals week前に聞かされたので安心しました。しかし、それでも講義は週に3回あるので10週間分の復習は大変でした。 正直、細かい内容には興味のないものも少なからずあったのですが、この授業は全体としてとても勉強になりました。この授業では心理学全般の基本的な考え方や理論などを学んだので、来学期以降、認知や統計などを扱ったもっと専門的な授業を取って心理学の理解を深めたいです。
Syntax
統語論
講義(英語)
440分
GB理論を7−8週間目まで学び、残りの期間はMinimalist Programについて学びました。短期間で広範な内容を学んだため頭の整理が大変でした。KUISでも統語論は学んでいたので、その知識が大いに役に立ったと感じます。最後は試験の代わりに大きな提出課題がありました。それまでに4回あった提出課題と同じフォーマットで問題数が少し多めになったような形で、一週間も時間を与えられたので効率よく進めることができました。毎回、課題でわからない問題があり、食事中や歩いている時も統語論のことを考えていて、時々夢にも出てくるほどでした。 この授業では今まで知らなかったようなことが多く学べたので満足しています。日本に帰ってからも統語論の勉強を続けていきたいと思えるような充実した内容でした。
Language and Cognition
言語と認知
講義(英語)
440分
この講義のために文献を10週間で80個も読みました。約半分が課題文献で、もう半分は2つのエッセイとリサーチペーパーのために読みました。最終試験の代わりに、フリートピックのリサーチペーパーが課されました。私はBiological basis of sign languageというトピックに基づき、生物学的観点から手話はただのジェスチャーではなく、話し言葉と同じように人間言語であるということを先行研究を基にリサーチし、ペーパーを書きました。最後にふさわしい出来のリサーチペーパーを書くことができたと感じています。 この授業では思っていたよりも言語と認知の関係の深いところまではこの授業は扱わなかったのですが、もっと知りたいと思えるようなことをたくさん発見することができました。今後も言語と認知の関係についてもっとたくさん学んでいきたいです。