月次報告書 2018-04
プロフィール
学科
英米語学科
学年
4年
留学期間
2017-09-01 ~ 2018-06-30
留学種別
交換
生活編
ダートマスのでのエモい春

4/1-4/30 4月のはじめの頃は雪が降ることもありましたが、4月の終わり頃からようやく春らしい気候になってきました。キャンパスの中心の広場(the Greenと呼ばれています)は日光浴をしている人や遊んでいる人で賑わっています。私もそんな人たちに混じって時々、太陽の光を浴びながらベンチでボーとしたり、各授業に向けた読書課題をこなしたりしています。日差しがとても気持ちいいです。 -教科書の購入- ダートマスの授業で指定されている教科書はキャンパスのすぐ近くにあるWheelock Booksやメインストリート内のDartmouth Bookstoreで購入することができます。教科書の値段は一冊につき日本円で1万円を超えることも珍しくなく、学生によっては友人同士で使用した教科書を安く売買したり、アマゾンでできる限り安く購入又はレンタルをしていることもあります。中には紙媒体よりも費用を抑えられるという点でe-bookを購入する学生もいます。私は直接本に書き込みをするのが好きなので、教科書はアマゾンで安い中古を見つけて購入するようにしています。 授業によっては指定の教科書がなく、課題文献の論文や本のチャプターがCanvas(以下、参照)にアップロードされることもあります。この場合はそれらを印刷しない限り、お金はかかりません。 授業で指定された教科書や本による出費は結構大きいので、履修を決める時点で自分の取る授業が何の教科書を使うのかをチェックしておくといいと思います。 -Canvas- 時折、私の月次報告に登場するCanvasについて少し説明します。CanvasはKUISのmoodleに似ていて、一言で言うと授業で共有しているウェブサイトのことです。テストの点数の確認、オンラインクイズ、課題の提出、次の授業までの課題文献のダウンロード、授業全体に向けた教授からの連絡のような授業に関するあらゆることがこのCanvasで行われます。KUISではmoodleの使用の有無は授業によって異なりますが、ダートマスでは例外なく全ての授業でCanvasを使います。 -Blitz- ダートマスでは大学専用のメールアドレスを使うことができます。仕組みはKUISメールと似ています。しかし、KUISメールでは学生は学籍番号、教員は本名をメールアドレスに使うのに対し、ダートマスのメールでは学生も教員も本名を使います。これにより、メールの送受信の際の連絡相手の特定が容易になります。ちなみにダートマスの学生はこのダートマスのメールシステムのことを"Blitz"と呼びます。私はダートマスに来た頃、Blitzと聞いてもなんのことかわからなかったので、こちらに来る前から知っておくと少し役に立つと思います。 -パソコン- ダートマス(他の大学でも同じだと思いますが、)ではパソコンの使用が日常で、それなしでは生きていけません。課題の作成、Canvasの閲覧、調べ物のように用途は様々です。私は大学3年の春に自分用のラップトップを購入して留学までに使用に慣れようと努めました。しかし、それでもタイピングは早い方ではなかったのでこちらに来たばかりの頃はかなりの文量を伴う課題にはそれなりに時間がかかりました。アメリカ留学を考えている方は、留学準備としてこちらに来るまでにワードやエクセルを含め、ラップトップの使用に慣れておくことをオススメします。ちなみに私はiPadは荷物になるので日本に置いてきました。 -帰国に向けた準備- 6月のはじめの期末試験が終わり次第、すぐに日本に帰国するので準備を進めています。私にとって海外での滞在は初めてのため、帰るのも初めてです。なので帰りの飛行機のチケットを買うのも戸惑ってしまい、お世話になっている教授の奥さんが日本人だったので相談したところ、詳しく教えていただけました。なんとかこれで帰れそうです。 私がこちらに来る際に持ってきた物は衣類、日本のお菓子、日本の文房具のような必要最低限のものだけでした。アメリカでは洗濯物を外には干さず強い乾燥機で乾かすため、持ってきた衣類はかなり痛んでしまっているのでこちらで全て捨てていく予定です。それに加え、寒さにめっぽう強い私は氷点下20度が日常の冬に冬用の防寒着も雪用のブーツも買わずに生き延びたので、かさばる荷物はあまりないです。帰りの荷物はこちらで購入した本とダートマスのグッズを除いたらほとんどなく、パッキングに関する心配はなく身軽に帰れそうです。 -5月に向けて- 5月は最初の1週間でテストが3つあります。計画的に勉強することによってそれをしっかりと乗り越え、6月の期末試験に向けて更に頑張っていきたいと思います。

住居形態
学生寮
無線LAN(Wi-Fi)
月額費用
アメリカ ドル
102.07円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 700 71,449円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 300 30,621円
交通費 0 0円
通信費 0 0円
食費・その他 700 71,449円
合計 1,700 173,519円
授業編
Learning
学習心理学
講義(英語)
945分
4月はパブロフの犬でよく知られている古典的条件付けを中心に学びました。教科書で言うと、進化論と学習の関係(Ch2)、古典的条件付けの基礎(Ch3)、古典的条件付けの理論(Ch4)、条件付けによる行動の変化(Ch5)です。講義では教科書の中の説明がわかりにくいところや重要な研究結果、考察、理論に加え、教科書では言及されていない脳と学習の関係を教授が詳しく解説してくれます。今月の半ばには最初のテストがありました。テストの形式は選択式問題が30問、正誤問題が5問、短い記述問題が1問の40点満点という形でした。意外に単純な問題ばかりで高得点を取ることができました。その後、最初で最後の提出課題がありました。内容は大雑把に言うと、古典的条件付けの学習効果を数式を用いて数値化して論じるというもので、細かい計算が伴いましたが私はPythonを使用したので難なくこなすことができました。その結果、計算結果に伴う論述に多くの時間を割くことができ、高得点の獲得に繋がったので満足です。現在は5月のはじめの2つ目のテストに向けて勉強中です。
Cognition
認知心理学
講義(英語)
945分
今月はテストが2つありました。最初のテストは中旬前にあり、教科書の4つのチャプター(認知心理学の基礎(Ch1)、認知の神経基盤(Ch2)、視覚認識(Ch3)、物体認識(Ch4))と講義の内容が範囲に含まれました。2つ目のテストは最初のテストの2週間後にあり、同じく4つのチャプター(注意(Ch5)、記憶の習得とワーキングメモリー(Ch6)、記憶の習得と想起の関係(Ch7)、複雑な出来事に関する記憶(Ch8))と講義の内容が範囲に含まれました。両方とも勉強した甲斐があり、高得点を取ることができました。その後、概念と抽象的な知識(Ch9)を学び、現在はちょうど言語(Ch10)の内容に入ったところです。5月の2週目に3つ目のテストがあります。範囲はCh9とCh10だけなので勉強はしやすいと思います。今月の2つのテスト以上の結果を残せるように頑張ります。
Discourse, Culture, and Identity in Asia and the Middle East
アジア・中東の言語人類学
講義(英語)
980分
今月のはじめは言語人類学を学ぶ上で知っておくべき概念を一通り学びました。その後、インドやベトナムをはじめとする中東の国々や日本のことを具体的に学んでいきました。私自身、言語人類学という分野に関して無知だったため内容に関して混乱することが多々あります。しかしその分、新しい発見が多く、各授業前の大量のリーディングは楽しめています。5月の2回目の授業に成績の40%が決まるエッセイ形式の中間テストがあります。現在は直前になって焦らないように時間に余裕を持ちながらこれまでこなしてきたリーディングと授業のノートを参考にし、自分で予想問題を作成しながら勉強しています。