月次報告書 2018-05
プロフィール
学科
英米語学科
学年
4年
留学期間
2017-09-01 ~ 2018-06-30
留学種別
交換
生活編
Much to learn, you still have.

5/1-5/31 最近、寮の共同トイレが以前に比べて詰まっていないので同じ階に住んでいる友人(複数形)の機嫌がいいです。まさか目の前にいる日本人が影のヒーローだということを彼らは知る由もないでしょう。 早速本題ですが、来月の帰国の先駆けとして今月の月次報告は総括編です。ダートマスでの学業一般について書いていきます。私にとって留学前の一番の不安は勉強でした。よって、以下に私と同じような不安を抱えた学生や、ダートマスでの学業の雰囲気を知りたい方のために私なりの見解を詳説します。文字数制限の都合上、内容をかなり省略せざるを得ませんでした。ところどころ読みにくいところもあるかとは思いますがご了承ください。 -ダートマスの教育- 教育信念としてダートマスは大学院よりも学部教育に力をそそいでいます。そのため、ダートマスでは全ての授業でPhDを取得済みの教授が教壇に立ちます。また、少人数の授業が多くて教授と学生の距離が近いため名前をすぐに覚えてもらえます。人数が多い講義でもわからないことを相談できる機会はoffice hourを活用したりメールで教授に授業外で会う提案をすれば容易に作ることができます。他にもチューター制度、ライティングセンター、莫大な蔵書数の複数の図書館があり、学生にとって勉強のしやすい環境が保証されています。 -クオーター制度- ダートマスではクオーター制度を導入しているので1学期が9週間の授業期間と1週間の期末試験期間の計10週間で構成されています。各学期を通して祝日はあってもないようなものなので無いと思ってください。各学期で授業は3−4個取ることができて、重めの授業2つと軽めの授業1つの計3つを履修するのが基本です。授業を4つ履修する学生は特別な理由が無い限りあまりいないです。 -勉強量- 各学期が短いから授業内容の量が少なくなる。というわけでもなく、寧ろ他の大学に比べても多いと思います。それに加えて「ここはダートマスだから」という理由で教授が授業で扱う教材も提出課題の難易度も高めに設定されています。又、授業の進むスピードがとにかく早いです。KUISのある授業で1学期かけて教えていることをダートマスでは1週間で教えていることも珍しくありません(本当です)。授業の内容に遅れずについていくためにはリーディングを溜めない。定期的に復習をする。テスト前日に詰め込まない。提出課題をすぐにやる。わからないことがあったらすぐに教授に相談する。というように日々の計画的な勉強がカギとなります。一夜漬けや提出課題前日の徹夜は最終手段なので、できる限り避けるように生活するのが無難です。留学生はどう転んでもネイティブスピーカーに比べて不利です。しかし、以上のことを肝に命じていれば全く問題ないです。 -ダートマスで学ぶ価値- ダートマスでの勉強量自体は凄まじいですが、得ることも多いです。私自身、留学前には考えたこともなかったようなことをダートマスで学ぶことができ、これからもっとそれを追求していきたいと思えたことがたくさんあります。そしてダートマスでは自分が興味を持ったことをとことん深めていくことができる環境(優秀な先生、研究環境など)が整っています。コースワークを通してたくさんのことを知りたい、新しいことに挑戦したい、自分の視野を広げたい。と思う学生にとってダートマスはうってつけの環境です。 -ダートマスで学ぶために必要なこと- ダートマスで学ぶために必要なことは英語力はもちろんですが基礎学力もそれなりに必要です。しかし最も大切なことは言うまでもなく学びに対する熱意です。私自身、英語力も基礎学力も飛び抜けて高かったというわけではありませんが、勉強に対する目的がはっきりしていたのとダートマスで学ぶ意思が強かったのでここまでくることができました。ダートマスでの学びは決して楽ではありません。逃げたくなることもあります。しかし、学ぶことに対する熱意さえあれば勉強の中で直面するどんな困難も乗り越えることができると思います。又、そうした困難を乗り越えていくことが最終的に更なる成長に繋がると私は信じています。 以上は現時点の私のダートマスでの限られた経験と知見に基づく記述であり、私の把握していない範囲で事実とは多少異なる点もあるかと思います。それでもダートマスの学生として勉強することがどういうことなのかがなんとなくでも伝わってくれたら幸いです。ダートマスで学びたい。と思った方は、ダートマスへの交換留学の切符を手にして世界の最高学府のひとつであるダートマス大学での学習に挑戦してみてください。

住居形態
学生寮
無線LAN(Wi-Fi)
月額費用
アメリカ ドル
102.07円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 700 71,449円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 50 5,104円
交通費 0 0円
通信費 0 0円
食費・その他 700 71,449円
合計 1,450 148,002円
授業編
Learning
学習心理学
講義(英語)
715分
今月の初めにテストがありました。それからは行動主義心理学の父的存在であるスキナーの実験でよく知られているオペラント条件付けを授業で扱いました。教科書ではCh7(行動とそれによってもたらされる結果), Ch8(どのように刺激が行動を誘発するのか), Ch10(オペラント条件付けに関する総合的な見解)です。Ch9 (行動の動機)は授業では扱われず、テストの範囲にも含まれませんでしたが私の興味のそそる内容かつ60ページほどしかなかったので一応、読みました。授業は今月で終わりで、残すは6月の期末試験のみとなりました。
Cognition
認知心理学
講義(英語)
715分
今月の初めにテストがあり、その後は残りの4チャプター(Ch11(視覚知識), 12(判断と推論), 13(問題解決能力と知能), 14(意識と無意識))を学びました。基本的に講義で教授は教科書に全く関係のないことを話すので教科書の内容は自分で理解し、覚えなくてはいけません。自作の小テストを作って定期的に解いたり、友人と週に一度か二度ほど集まり内容を話し合うことによって教科書に書いてあることを頭に刷り込めるように努めています。今月で授業は終わりで、6月はテストがあるのみです。テストはこの学期で学んだ教科書の全チャプターが範囲に含まれるので記憶を掘り起こしながら勉強していきます。
Discourse, Culture, and Identity in Asia and the Middle East
アジア・中東の言語人類学
講義(英語)
990分
今月の初めのテストの後から、中国、韓国、アラブ諸国の言語使用について学んでいきました。この授業では度々、ゲストスピーカーとしてこの授業の担当の教授とは別の教授が招待され、授業の半分ほどの時間を使って話をしてくれることがあります。残すは6月の初めにリサーチペーパーの提出だけです。4000-4500wordsほどの文量で中々大変そうですが、計画的にリサーチを進めていいものに仕上げていきたいです。