ブラジルでのストライキについて 私は、5月21日から始まったトラックドライバーによる燃料費引き上げに対するストライキを経験した。このストライキはブラジル全土に広がり、私自身の生活にも少なからず影響があった。何故なら、ブラジルは輸送手段の60%以上をトラックが担っており、トラックが止まり道路が封鎖されると、物資が街に届かず街の機能が止まってしまうからだ。私自身に直接影響したのは、学校の閉鎖だけであった。しかし、街からはガソリンが消え、公共交通機関、消防、救急の機能も制限された。また、病院では医療物資が不足し急を要する場合にのみ対応をするなどの対応が見られた。影響は、養鶏場でも大きく餌の不足のために多くの鳥が死んだようだ。多くの鶏肉を輸入している日本にも、価格高騰の影響は出るだろう。もちろん、食料品や日用品なども消費者には届かず一部の地域ではスーパーでの品薄や価格の高騰などが報道されていた。私が住む街では、スーパーでのストックがあったようで新鮮な野菜を除き目立った品切れは見られなかった。 ストライキが始まってからは、ブラジル中でデモ行進が起き、ここロンドリーナでもデモ行進があり多くの住民が参加しいていた。街の車にも、私はストライキを援助しますなどと書いたものが散見された。他にも、街の商店ではデモ行進に使う国旗やラッパなどが多く売られていた。デモでは、タイヤや車を燃やしたりなどの過激なものも見られ、軍警察もストライキの対応に当たっていた。ストライキに賛成していた層でも、長引くにつれて不満が出てきていた。 ストライキ中にブラジルらしいと感じたことは、自分の思想や意見にとてもオープンだということだ。街中では、普通に意見交換をしていたり、車などにストライキ賛成や、様々な意見を主張する光景が見られた。もう1つは、国や生活が大変な状況でも自虐的なユーモアがあるという事だ、ガソリン不足や食品不足を面白おかしく皮肉る表現などが日常で見られた。 サンパウロ 6月、サンパウロを訪れた。滞在は1週間にも満たず、様々な見所や博物館が集中するサンパウロではとても短く感じた。サンパウロには、大小合わせてもとても多くの博物館や資料館が集中しており、そこでは授業で見た絵画やモニュメントを目の当たりにする事が出来た。ただ現物を見るというだけでなく、事前に学んだ事で、より興味深く作品を感じた。また南米最大の都市、サンパウロというだけあり、欲しいものは何でも手に入り、街並みも綺麗で、地下鉄も便利であり(路線は短い)日本の東京のような感覚であった。日本文化についても、南米最大の東洋人街、リベルダージ地区や日本文化を紹介するジャパンハウスなどのスペースがあり、多くの人が日本文化を知り触れる機会が存在する。和食についても、すき家や日本の有名ラーメン店が出店していたりと日本と変わらない質の高いものを楽しむ事が出来る。
内訳 | 費用(現地通貨) | 日本円換算 |
---|---|---|
家賃 | 850 | 25,500円 |
水道光熱費 | 0円 | |
学費・教材費 | 0円 | |
交通費 | 95 | 2,850円 |
通信費 | 0円 | |
食費・その他 | 967 | 29,010円 |
合計 | 1,912 | 57,360円 |