月次報告書 2019-09
プロフィール
学科
アジア言語学科
学年
3年
専攻
中国語専攻
留学期間
2019-02-01 ~ 2020-01-31
留学種別
交換
生活編
文化大学交換留学生のリアル

9月上旬に台湾に戻り、いよいよ2学期目が始まりました。夏休みの2カ月間日本に帰国していましたが一瞬で台湾での元どおりの生活に慣れました。中国語のブランクも少し心配でしたが問題なく、台湾で生活しているだけでまた前学期と同じように日々中国語のレベルアップを感じられます。 9月は台湾では新しい年度の始まりで、留学生はレベル分けテストがありました。前学期はレベル分けテストなどなかったので、ということは留学生用の授業が刷新されて内容が良くなるのだと期待していました。なぜなら夏休み中に大学から送られてきたメールにもそのようなことが書かれていたからです。しかし、結論から言うと前学期とほぼ同じでした。 なぜ授業のやり方が刷新されることに期待したのかというと、私が前学期をこの大学で過ごして一番残念に思ったのが留学生用の授業の内容だったからです。ほとんど全ての授業は中国語を話す機会がほぼ無く、それはたとえ「会話」の授業であっても同じです。KUISでの会話の授業はとにかく中国語で喋り続けるというものでしたが、ここではその真逆です。ただ教科書を開いて座って先生の話を聞く、というなぜこの授業の名前に「会話」が付くのか不思議なくらい会話がありません。それによってなのか留学生たちはみんないつまで経っても決まったメンバーで固まって座っていて、しかもほとんどの学生が同じ国出身同士で固まってその国の言葉で話しているので、それ以外のクラスメイトと話さないのが当たり前という雰囲気なのが現実です。 私は以前から今学期は本科生の授業を取ろうと決めていました。何の授業をとるか悩んだ結果、あまりいい授業は見つからず結局日本語学科の翻訳の授業を履修することにしました。最初は日中翻訳と中日翻訳2つの授業を履修しようと思っていましたが、日中翻訳のほうは定員オーバーで履修登録ができなかったので聴講することにしました。留学生の履修登録期間が始まるのは本科生よりかなり遅く、登録できるようになったときにはほとんどの授業が満員になっています。この大学は留学生が本科生の授業をとることを想定していないのかなと感じました。だとしたら留学生用の授業の内容をもっと充実させてほしいと思うのが正直なところです。そんなことを思っても仕方ないのはわかっていますが、KUISの留学生の授業を知っていただけに、交換留学なのにこの差は一体なんだろうと思ってしまいます。 「日本語コーナー」や「學伴」も現地の学生の得しか考えていないように思えてならないときもあります。まるで交換留学生ではなく、日本語学科の学生の日本語を上達させるためだけに呼ばれて扱われているように私は感じます。「私は日本語を教えに台湾に来たんじゃない!!」と思ったことは何度もあります。しかし、この大学に留学している以上、これをどうにかするには自分が変わるしかありません。そんな意気込みで今学期台湾に戻ってきました。 どんな環境であっても、自分の努力次第で未来は変わるはずです。悔いのないよう全力で残りの留学生活を過ごしていきます。

住居形態
学生寮
無線LAN(Wi-Fi)
月額費用
台湾 台湾ドル
3.4円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 12,712 43,221円
水道光熱費 166 564円
学費・教材費 1,645 5,593円
交通費 3,800 12,920円
通信費 699 2,377円
食費・その他 5,812 19,761円
合計 24,834 84,436円
授業編
中/高級文章讀寫
中/高級長文読解
語学(地域言語)
200分
前の学期と同じ先生で、授業のやり方も同じです。中国の有名な故事が書かれたプリントと、先生が指定した教科書を使います。内容は主に、先生がプリントの文章を一文一文解説をして、最後に裏面の問題を解きます。問題の答え合わせをするときや、宿題の答え合わせをするときは指名されます。でも、ただ黙々とプリントや教科書を勉強するのではなく、先生はよく話がそれて雑談が多いです。でもそれでたまに勉強になることもあります。教科書は前学期使っていたものとは変わり簡単になりました。今は基本的に「富僧與貧僧」という裕福な和尚と貧しい和尚のお話が書かれたプリントで勉強しています。
中高级中文語法應用
中高級中国語語法応用
語学(地域言語)
200分
この授業も前学期と変わらず、中/高級文章讀寫と同じ先生です。この授業では先生手作りの教科書を用い、中国語の文法と量詞を勉強します。文法はある用法の正しい使い方と間違った使い方と比べて詳しく説明されていたり、似たもの同士の使い分けがとても詳しく書いてあったりして、穴埋めになっている部分が毎回の宿題になります。難しいけれどこの授業を受けて中国語の根本的なところが見えてくるようになりました。量詞は日常生活で使うものはほぼ全て網羅していて、数は多いですが覚えると本当に役に立ちます。文法は今「把」の使い方を勉強しています。
中國武術入門
中国武術入門
体育・実技
300分
前学期の太極拳の先生と同じ先生で、授業の方式も同じでした。今期は中国武術ということで、動きの雰囲気がまた太極拳とは違います。前学期も太極拳をとっていた韓国人の友達もたくさんいて、新しく来た留学生もたくさんいて楽しいです。中国武術の基本の動作を習いました。
高級中文會話
高級中国語会話
語学(地域言語)
300分
前学期は会話の授業なのにほとんど話す機会がなくて残念でしたが、今学期は前学期に初級の授業でお世話になった先生が担当になり、ペアで教科書を読んだり前で発表したりするなど、初めて会話をの授業らしい授業を受けられるようになりました。今授業で勉強しているテーマは「因小失大」で、本文中にもたくさんのことわざや知らない単語がでてきて難しいです。
日語翻譯(中譯日)
翻訳(中国語から日本語)
語学(地域言語)
300分
中国語の文章を日本語に翻訳する、日本語学科の4年生向けの授業です。先生は日本人で、授業もほとんど日本語で行います。「翻訳」という授業名だけにレベルが高いのかと思いきや、翻訳の仕方を教える授業というより日本語を教える授業といった感じです。先生がひたすら中国語の文章を日本語に訳しながら解説していくだけで、学生を指名して訳させるということはありません。授業でよく日本語の動詞の変化の表が出てきて、日本語を勉強するって難しそうだなと感じます。日本人にとっては中国語の文章の意味さえ理解できれば自然な日本語訳を書くことができるので、本科生の授業ですが苦労することはないです。逆に、私は他に日本語を中国語に翻訳する授業を聴講しているのですが、そちらは中国語が母国語という前提で授業が進むのでとても難しいです。
中級中文會話‐甲
中級中国語会話‐甲
語学(地域言語)
200分
高級の授業だけでは授業数が少なすぎるので履修することにしました。先生はそのままで、前学期は高級だったものが中級に変わったという感じです。前学期の授業ではほとんど話す機会がなかったのですが、中級に変わったことで教科書やプリントの内容が簡単になり、先生が順番に学生を指名して文章を音読させるようにもなりました。クラスの人数も前学期は韓国人3人と日本人2人の合わせて5人しかいなかったのが、メンバーも完全に変わって人数も少し増えて国籍がとても豊かになりました。でも相変わらず少人数です。毎週先生はたくさんプリントを配り、配ったプリントや教科書のいろんなところから宿題を出すのでチェックしていてもどこが宿題だったかよくわからなくなります。でもそれは先生も同じようで、結局チェックされない宿題もよくあります。