9月上旬に台湾に戻り、いよいよ2学期目が始まりました。夏休みの2カ月間日本に帰国していましたが一瞬で台湾での元どおりの生活に慣れました。中国語のブランクも少し心配でしたが問題なく、台湾で生活しているだけでまた前学期と同じように日々中国語のレベルアップを感じられます。 9月は台湾では新しい年度の始まりで、留学生はレベル分けテストがありました。前学期はレベル分けテストなどなかったので、ということは留学生用の授業が刷新されて内容が良くなるのだと期待していました。なぜなら夏休み中に大学から送られてきたメールにもそのようなことが書かれていたからです。しかし、結論から言うと前学期とほぼ同じでした。 なぜ授業のやり方が刷新されることに期待したのかというと、私が前学期をこの大学で過ごして一番残念に思ったのが留学生用の授業の内容だったからです。ほとんど全ての授業は中国語を話す機会がほぼ無く、それはたとえ「会話」の授業であっても同じです。KUISでの会話の授業はとにかく中国語で喋り続けるというものでしたが、ここではその真逆です。ただ教科書を開いて座って先生の話を聞く、というなぜこの授業の名前に「会話」が付くのか不思議なくらい会話がありません。それによってなのか留学生たちはみんないつまで経っても決まったメンバーで固まって座っていて、しかもほとんどの学生が同じ国出身同士で固まってその国の言葉で話しているので、それ以外のクラスメイトと話さないのが当たり前という雰囲気なのが現実です。 私は以前から今学期は本科生の授業を取ろうと決めていました。何の授業をとるか悩んだ結果、あまりいい授業は見つからず結局日本語学科の翻訳の授業を履修することにしました。最初は日中翻訳と中日翻訳2つの授業を履修しようと思っていましたが、日中翻訳のほうは定員オーバーで履修登録ができなかったので聴講することにしました。留学生の履修登録期間が始まるのは本科生よりかなり遅く、登録できるようになったときにはほとんどの授業が満員になっています。この大学は留学生が本科生の授業をとることを想定していないのかなと感じました。だとしたら留学生用の授業の内容をもっと充実させてほしいと思うのが正直なところです。そんなことを思っても仕方ないのはわかっていますが、KUISの留学生の授業を知っていただけに、交換留学なのにこの差は一体なんだろうと思ってしまいます。 「日本語コーナー」や「學伴」も現地の学生の得しか考えていないように思えてならないときもあります。まるで交換留学生ではなく、日本語学科の学生の日本語を上達させるためだけに呼ばれて扱われているように私は感じます。「私は日本語を教えに台湾に来たんじゃない!!」と思ったことは何度もあります。しかし、この大学に留学している以上、これをどうにかするには自分が変わるしかありません。そんな意気込みで今学期台湾に戻ってきました。 どんな環境であっても、自分の努力次第で未来は変わるはずです。悔いのないよう全力で残りの留学生活を過ごしていきます。
内訳 | 費用(現地通貨) | 日本円換算 |
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家賃 | 12,712 | 43,221円 |
水道光熱費 | 166 | 564円 |
学費・教材費 | 1,645 | 5,593円 |
交通費 | 3,800 | 12,920円 |
通信費 | 699 | 2,377円 |
食費・その他 | 5,812 | 19,761円 |
合計 | 24,834 | 84,436円 |