月次報告書 2018-11
プロフィール
学科
イベロアメリカ言語学科
学年
3年
専攻
スペイン語専攻
留学期間
2018-08-01 ~ 2019-06-30
留学種別
交換
生活編
「受け入れる」と「主張する」ということ

私が今のシェアハウスの家に住み始めてから早くも3ヶ月間が経ちました。今月は、私たちルームメイト同士、以前よりも何となくお互いの性格を理解できてきた時期でした。私はとても運が良く、陽気で優しくとても楽しいルームメイトたちに恵まれ、もはや本当に血の繋がった家族のようになりました。というか家族です。お互いがそう思えた頃になったので、私も以前は言葉に出しづらかったことも、積極的に言えるようになったのですが、時に小競り合いになったことがありました。きっかけは家事に関する素朴なことばかりでした。例えば、使い終わった食器をほぼ全員が汚いままほっぽらかしにし、いつも台所のシンクがいっぱいになっていたり、ゴミ箱の袋を誰も新しいものに変えなかったり、明らかにゴミや汚れで床が汚くなっているのにみんなそれを放置したり、みんなで楽しんだFiesta(パーティ)を行った後の掃除を誰も手伝ってくれなかったりなどと言ったような内容でした。最初は、日本でアルバイトをしていた時5時間ぶっ続けで皿洗いをしていたこと、片付けるように言うより気づいた自分が片付けた方が早かったことなど理由に、「まあ、いいか」と1人で済ませていました。けれども、だんだんと、みんなで共有しているものなのになぜ私だけが後片付け、掃除をしているのだろうかと不思議に思えてきて、自然に納得がいかなくどんなに小さいことでも、すぐにご機嫌斜めになってしまいがちになりました。それをきっかけに時に口げんかをしたことも度々ありました。この現象はシェアハウスでよく起きることで、特にアジア人とラテン人が住んでいる家では頻繁に問題になるようです。少なくとも日本人は一般的に、幼い頃から、使った物は最後にきちんと片付け、汚した物は自分で綺麗にするようにと言われ、また他の国の人々と比べ、身の周りにある自分が好まないことに対して、「納得いかない」とはっきり強く思いがちな種族であると思います。一方私が一緒に住んでいる4人のメキシコ人と4人のコロンビア人は、別に多少の汚くても特に害はない、綺麗になることに越したことはないけど汚くした人がやればいいから、まあとにかくなんとかなるだろう、と楽観的な考えを持っていました。 けれども、彼らは悪い人ではなく、序盤で申し上げた通り、陽気で優しく、とても楽しい人たちであることは良く分かっており、彼らのことが他の誰よりも好きでした。ですから、例えこのような形で口げんかになっても、お互いを好きでなくなったり、兄弟のように思えなくなってしまったりすることは決してありませんでした。そこで私はよく考えたところ、あることに気づきました。それは、私がメキシコにいるのにも関わらず、「過剰に日本人過ぎたこと」でした。私が今まで主張し続けていたことは飽くまで、私が自分の国で常識として貫いてきたことです。しかし、実際に私が今どこにいるのかと言うと、メキシコであり、日本ではありません。私は家の中で唯一の日本人、アジア人です。私が集団の中で少数派であるが故に自分の気持ちを抑え付けて我慢しなければならないという訳ではなく、それが故に私が、外の国の習慣を受け入れ、彼らが大切に守ろうとしている「尊厳」を傷つけないように、他の8人のルームメイトたちより多くの努力をしなければいけないということです。むしろ、彼らの尊厳を受け入れ、心底理解しようとすれば、必ず今よりも更にお互いを分かり合える時間が増えるはずです。 ですから、これからは今までよりも更に、日本で10何年以上かけて学んでき自分の国の大切な尊厳も大切にしつつ、他の国から来た人たちが大切にしている彼らの尊厳も理解するように努めます。特に私の目標であるプロ野球の「通訳」とは、国境を越える理解者でありますので、この力を身につけ、磨き続ける必要があります。ひょっとしたら、他の国の言語を身につけるよりも更に複雑で容易に育めることではないかもしれませんが、特に留学、外国に旅行している限りは他のどんなことよりもスポットライトを当てて、頑張るようにします。

住居形態
その他 シェアハウス
無線LAN(Wi-Fi)
月額費用
メキシコ ペソ
7.86円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 1,800 14,148円
水道光熱費 50 393円
学費・教材費 1,700 13,362円
交通費 500 3,930円
通信費 200 1,572円
食費・その他 6,000 47,160円
合計 10,250 80,565円
授業編
Gestión de Empresas de Hospedaje
ホテル企業のビジネス
講義(地域言語)
960分
最後の授業までに各班ごとに分かれ、最終的にプレゼンテーションを行いました。与えられたテーマは班ごとによって異なりますが、いずれもホテルのある部門についてで、それがどのような部門で、いつどのような際に役立つのかなどを発表しました。プレゼンテーションを行った後はすべてのクラスメイトからリフレクションのコメントを頂き、先生からだけでなく、他の生徒からの意見を聞けた良いチャンスでした。
Español -B1-
スペイン語〜B1〜
語学(地域言語)
960分
先月と同じように1度筆記のテストもありましたが、今月はそれに加えて会話のテストが2度行われました。テストが行われる以前、授業内で会話の練習などは特にしませんでしたが、普段の私生活で、なるべく多くの機会で長い時間、ネイティブの人たちと話せるように心掛けているので、その分、私の実技を評価していただけたようなコメントを先生から頂けたので嬉しかったです。
Patrimonio Cultral
世界文化遺産
講義(地域言語)
840分
11月の最初の土日にクラス全員と先生と一緒に1泊2日でグアナファトに旅行に行きました。同じくの街であるのにも関わらず、街並み、習慣、文化品はグアダラハラとはとても異なり、また更に新しいことを学べる良いチャンスでした。中には世界遺産に登録されているところにも行きました。グアダラハラに戻ってきた後は、今度は他国の世界遺産について学ぶために、各班に分かれてそれぞれ選んだ国とその文化財についてプレゼンテーションを行いました。
Simuladores de Mercadotecnia
マーケティングシュミレーション
講義(地域言語)
1080分
先月までに行ったものはまた別の、マーケティングの趣味レーションゲームをコンピュータを使って行い、最後の授業でそこで何を学んだか、気づいたことなどについてプレゼンテーションしました。この授業に限りませんでしたが、先生からの説明を受けるよりかは、個人での学習に取り組んだことが多かったです。