月次報告書 2020-03
プロフィール
学科
国際コミュニケーション学科
学年
3年
専攻
国際コミュニケーション専攻
留学期間
2019-08-01 ~ 2020-05-31
留学種別
交換
生活編
3月

2月までは対岸の火事だったコロナウイルスは、3月に入るとアメリカで急速に広がり始め、オハイオ州でも感染者が確認されるようになりました。BGSUは3月14日から21日まで春休みだったので、私はこの期間にフロリダに旅行する予定でしたが、感染リスクを考えた上で旅行を取りやめました。春休みの数日前までは、私自身も周りの学生もコロナウイルスに対する危機感があまりありませんでした。フロリダ旅行のお土産にはコロナウイルスを持って帰ってくるよ! などと冗談を言う学生もいたくらいです。その時はまだジョークを飛ばせるくらい、アメリカ国内での危機感は感じられませんでした。 しかし、春休みが始まると状況は一変しました。学校を閉鎖するために大学の授業はすべてオンラインに変更となり、退寮を求められました。また、州をまたいだ移動が禁止されるという噂もあり、状況は刻一刻と変化していきました。悩んだ末、日本からもオンライン授業を受講できる有難いシステムに背中を押され、5月の学期終了を待たずに帰国しました。 BGSUでの学生生活やそこで出会った教授、先生、友達との別れを惜しむ暇もなく帰国が決まり、気持ちの整理もつかぬまま、ボーリンググリーンを離れるという現実が受け入れられませんでした。ですが、コロナウイルスばかりはどうしようもないことなので、なんとか気持ちを切り替えて、今は5月まで残りのオンライン授業に集中したいと思います。 もう一つ。3月の上旬にインフルエンザにかかって以来ずっと体調が悪く、実は帰国前日にも受診をしました。その時、現地の友達にはとても助けてもらいました。病院まで車を出してくれたり、平時とは違いコロナウイルスの流行に伴い食料の調達も難しくなっている中、食事を届けてくれたりしました。帰国当日はUberの配車サービスも停止され、空港までの移動手段が絶たれてしまい、途方に暮れていたところ、快く現地の友達が送迎してくれました。持つべきものは友だ、なんてよく言われますが、本当にその通りだと思い、とても感謝しています。彼女たちの助けがなければ、私は日本に帰れなかったかもしれません。留学で出会ったたくさんの人との関わりをこれからも大切にし、帰国後も交流を続けたいと思います。 写真はBGSUのコートで行われたバスケの試合と、日本語クラブのハーフデーホームステイ

住居形態
学生寮
無線LAN(Wi-Fi)
月額費用
アメリカ ドル
102.07円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 0円
水道光熱費 0円
学費・教材費 0円
交通費 0円
通信費 0円
食費・その他 258 26,334円
合計 258 26,334円
授業編
Academic Speaking & Listening II
スピーキング II
語学(英語)
480分
今月は主に2つのプロジェクトがありました。一つ目のImpromptu speakingでは、先生からランダムに与えられたテーマについて30秒間準備した後、2分間スピーチをしました。私のテーマは「他人に無い自分だけが持っている趣味」で、自然観察について、具体的には自宅の近くにある田んぼに生息するカエルの生態観察について述べました。先生には意外と好評で安堵しました。オンライン授業では、Ted talkを2つ聞いてノートを取った後に、内容に関する単語クイズとオンラインのディスカッションを行いました。課題として、毎週1時間以上の自主学習を行い、学期末に学習内容を記録したノートを提出します。  (コロナウイルスの影響で3月23日以降はオンライン授業になりました。)
Minority Groups
社会学 マイノリティグループ
講義(英語)
495分
3月の第1週に今までの総復習を行い、第2週には中間テストがありました。春休み明けに始まったオンライン授業からは、ジェンダーや人種など毎週異なるテーマが取り上げられ、学生は配布されたパワーポイントと資料を読みクイズを解きます。また+αで、与えられた問いに対する自分の答えをディスカッションのページに書き込み、クラスメイトとディスカッションを行いました。 テーマの一つ “Environmental racism(環境的人種主義)" とは、マイノリティグループに属する人々の方が、より健康被害を受けやすい状態を表します。例として、有害物質を排出する工場の建設が、アフリカ系やヒスパニック系アメリカ人の居住地付近に集中しやすいことが挙げられます。このEnvironmental Racism は、今まさに世界に流行しているコロナウイルスにおいても当てはまります。留学の際に窓口として使った空港があるデトロイトでの例が挙げられます。デトロイトには、アフリカ系アメリカ人が集まる居住地が多く、コロナウイルスの感染が多発していると聞きます。今回のコロナウイルスの感染者においても、人種間で差が出ているという事実に気づいたとき、非常にいたたまれない気持ちになりました。  (コロナウイルスの影響で3月23日以降はオンライン授業になりました。)
Life in the Sea
海洋生物学
講義(英語)
400分
講義では4, 5章まで進み、6章からはオンライン授業になったため、今まで授業中に行われていたクイズや課題は、各自で進めることになりました。月末にオンラインで4 ,5, 6章のテストを受けました。 4章: 呼吸や光合成、代謝とATPの生成、水生生物の浸透圧について。 5章: 細菌などの原核生物と、アメーバや珪藻などの原生生物の特徴と違いについて 6章:海藻の構造と種類。資源として海藻がどのように活用されてきたかについて。 春休み前には、コロナウイルス関してオハイオ州知事が行った会見をYouTubeで見て要約する宿題がありました。 (コロナウイルスの影響で3月23日以降はオンライン授業になりました。)
Ceramics I
陶芸 I
体育・実技
510分
花瓶の制作に入りました。14世紀以前につくられた花瓶の写真を図書館で探し、その形を真似してつくります。私は中国でつくられたひょうたんを選びました。ひも状に伸ばした粘土を輪っかにし、幾重にも積み上げて花瓶の輪郭をつくりました。その後、ヘラで表面を削り形を整えていきます。滑らかなひょうたん型に形成したところで、表面にデザインを掘りました。 また、花瓶の制作と並行して、先月つくったCylinderを釉薬に浸して色をつけました。釉薬には細かな金属やガラスが含まれていて、粘土を焼く温度によって、色が様々に変化するそうです。自分がつくったCylinderが何色に変わるのかワクワクしていましたが、途中でオンライン授業に変更になったため、焼いた後の作品を見ることはできませんでした。非常に残念です。 オンライン授業では、セラミックの歴史と作業工程に関する資料を読んでクイズを解き、回答をWordで送りました。 (コロナウイルスの影響で3月23日以降はオンライン授業になりました。)
Ice Skating - Basic
アイススケート基礎
体育・実技
150分
先月まではスケート経験者と未経験者に分かれて練習していましたが、今月は経験・未経験に関わらず、シャッフルし新しいグループをつくりました。基礎練習に加えて円の周りを滑りながら片足を挙げる練習が始まりましたが、たまたま私のグループにアイスホッケーの選手がおり、ものすごい速さで滑るので、初めは何度も置いてけぼりになり寂しかったです! ちなみに2月の授業で後頭部を打撲し、その恐怖からしばらく抜け出すことができませんでしたが、そのホッケー選手に着いていこうと必死に滑るうちに楽しさの方が勝り、最後はスイスイーっと滑れるようになりました。 オンライン授業では、Netflixでスケートの映画Spinning out(全10話)を見て感想と意見を書きます。今学期はこのリフレクションペーパーの他に課題はありません。 (コロナウイルスの影響で3月23日以降はオンライン授業になりました。)