月次報告書 2022-09
プロフィール
学科
英米語学科
学年
4年
留学期間
2022-08-01 ~ 2023-06-30
留学種別
交換
生活編
getting used to the new life

デンマークでの生活がスタートしてからおよそ1ヶ月半が経過しました。 写真は、授業と、私が寮でちらし寿司を作った時の様子です。日本でも寮生活は経験したことがありますが、現在私が住んでいる寮は、日本の寮と比較して、かなりプライベート感が少ないと思います。キッチン・バスルームは共同で、週に4回ディナーを一緒に食べる(強制ではないけど、予定がなければ基本的にみんな参加する)習慣があったり、寮でのパーティーやイベントが毎週のようにあったりと、共同生活の雰囲気を十分に味わうことができます。寮生同士は家族のように仲が良く、とても居心地がいいです。私はどちらかというと、プライベートスペースを大切にしたい方でしたが、実際にここでの生活を始めてみて、とても気に入っています。特にデンマークの冬は厳しく、室内で過ごすことが多くなり、誰かと一緒に住んでいることは、デンマークの長い冬を乗り越えるための精神面での支えにもなるため、今の環境はとてもありがたいです。 北欧の人たちは流暢に英語を話すので、日々のコミュニケーションで困ることは特にありませんが、母国語はデンマーク語なので、友達同士の会話はデンマーク語で行われることがほとんでです。私がその場にいるときは英語に切り替えてくれるのですが、やはり、デンマーク語が話せたらなと思う瞬間も少なくありません。挨拶などの基本的なデンマーク語はある程度覚えることができたのですが、留学終了までには、デンマーク人の友達と少しでもデンマーク語で会話が弾むように、日々の学習に加え、デンマーク語も頑張っていきたいです。

住居形態
学生寮
無線LAN(Wi-Fi)
月額費用
デンマーク クローネ
19.35円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 2,804 54,257円
水道光熱費 0円
学費・教材費 0円
交通費 0円
通信費 0円
食費・その他 8,276 160,141円
合計 11,080 214,398円
授業編
Introduction to Sociological Theory and Analysis of the Contemporary
現代における社会学的理論と分析の入門
講義(英語)
1440分
今月のトピックは"Ideology Critique," "Anomie," "The Dynamics of Social Groups"の3つでした。 "Ideology Critique"は、カールマルクスの政治経済学批判から、フランスの哲学者ルイ・アルチュセールによるマルクス主義の再生産とイデオロギー批判に始まり、現代の哲学者スラヴォイ・ジジェクのイデオロギー論なども学び、ケーススタディーを用いて、理解を深めました。 この講義は途中で教授が交代になるシステムで、次の"Anomie"と"The Dynamics of Social Groups"は新たな教授による講義でした。内容はよりディスカッションが多くなり、親しみやすい教授なこともあり、生徒たちの質問も止まらず、毎回とてもアクティブな時間でした。 "Anomie"では、フランスの社会学者エミール・デュルケームの「自殺論」を扱いました。 "The Dynamics of Social Groups"では、社会学の父と称されるデュルケームやマルクス、マックスウェーバーに並ぶドイツの哲学/社会学者ゲオルク・ジンメルによる社会集団のサイズに着目した研究を扱い、また、カナダの社会学者アーヴィング・ゴフマンとジンメルを比較してミクロレベルの社会学がいかに私たちの日々を形成しているのかを学習しました。 1日3(時間)/180(分)x8(回)=1440(分)
Danish Perspectives
デンマークの視点
講義(英語)
960分
"History and Nation Building"の回は、歴史がどのようにして国家形成に貢献しているのか、そもそも国家とはなんなのか、どのようにして国家が維持されているのかという問いに始まり、"Banal Nationalism" (日常のナショナリズム) というコンセプトを学習しました。国旗など、私たちが無意識のうちに共有している国民の帰属意識が国家の再生産にどのような影響を及ぼしているのか学習しました。デンマークでは、国旗がパーティーや誕生日など、私生活でも当たり前に使われていて、それは当然のことであるというデンマーク人の意識が "Banal Nationalism" の例として取り上げられました。 "Danish Colonial History"ではデンマークの奴隷貿易の過去を知り、"Historical Developments in Danish Music" では、デンマークの作曲家や、ミュージシャン、バンドに関して、音楽学からのゲスト講師のレクチャーを受けました。 この講義は、ゲストレクチャーが多く、毎回全く異なるトピックを幅広く扱うため、デンマークに関する基本的なことはすめてカバーできると思います。 1日4(時間)/240(分)x4(回)=960(分)