月次報告書 2024-10
プロフィール
学科
イベロアメリカ言語学科
学年
4年
専攻
ブラジル・ポルトガル語専攻
留学期間
2024-02-01 ~ 2024-12-31
留学種別
交換
生活編
10月 ー精神不調ー

10月の気温はほぼ夏と言って良いほど暑い。しかし、日本のような湿気が多い、むしむしとした暑さではないのが救いだ。だが、サンパウロは夏になると雨が多くなり、午前中は晴れていても、午後に突然土砂降りになることが非常に多い。僕の住んでいる共同住宅は家賃の割に、停電が少なく、他の日本人留学生たちが住んでいる場所と比べても極端に少なかった。イメージ的には他の家で4回停電があれば、この家で1回なるぐらいの頻度だ。そのためこの月も大規模な停電は一回しか起こらず、快適に暮らすことができた。停電になり一番困るものはシャワーである。ブラジルはシャワーのお湯は電気で作っているために、停電すると水しか使うことができない。夏とは言え、夜は少し涼しくなるので、水のシャワーはできれば避けたいところである。 さて、今月は、9月の充実した生活とは正反対のものとなった。端的に言えば、落ち込み、何に対してもやる気が出ず、部屋に引き篭もる生活となった。原因と考えられることは、大きわけて2つある。それは、ブラジル生活の疲れである。意外にも、ここまで悩むことは何度かあったが、何となく適用することができていた。しかし、それはブラジルだから、ブラジル人のようにしなければならないと、色々な新しいことを受けいれ、ブラジルに染まろうとしすぎていたのだと思う。そのため、その時はお見過ごしていた、違和感やストレスが、ここに来て、どっと出たのだと思う。2つ目は、一緒に暮らしていた仲が良かったブラジル人の友達が、日本に行ってしまったことだろう。居なくなって気づいたのだが、彼は自分が思っていた以上に僕の精神的支柱であり、生活を支えてくれていたのだ。彼はブラジル人でありながら、日本人のような細やかな気遣いがあり、ポルトガル語がすごく上手い日本人と話しているような感覚であった。だから、彼と話すときはリラックして、ありのままで話すことができた。もちろん僕は他にも学科の人など多くの友達ができていたが、その友達と話すときは、少し気が抜けない感覚があった。これらの2つの原因で、引きこもるようになってしまった。来月はしっかりと授業にも参加できるように頑張りたいと思う。

住居形態
その他 república
無線LAN(Wi-Fi)
月額費用
ブラジル レアール
24.523円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 950 23,297円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 50 1,226円
交通費 50 1,226円
通信費 50 1,226円
食費・その他 1,720 42,180円
合計 2,820 69,155円
授業編
Aspects of Brazilian Culture II
ブラジル文化の側面Ⅱ
講義(地域言語)
120分
2020年のブラジル主要メディアにおけるパンデミック報道のテキストの構成について学習した。これは非常に興味深かった。まだ大学に入る前であるが、コロナ禍の時よくブラジルのコロナへの対策の遅れなどが日本で報道されることが多かった。今回はその当時のブラジル国内での報道を大手新聞会社の記事から見るというもので、ブラジル国内からの視点を学べて非常におもしろかった。
Brazil and the international relationships
ブラジルと国際関係
講義(地域言語)
240分
1846年の「国家評議会」の議事録という歴史的文書をもとに、後に始まる「ブラジルの第一共和政(1889〜1930)」の政治や社会の背景を学習した。帝政期の支配階級がどのように国家運営を考えていたか、どんな権力構造があったのかなど、後の共和制の「顔ぶれ(エリート主導の政治)」や政治的価値観への影響などを学習することができた。