月次報告書 2025-10
プロフィール
学科
イベロアメリカ言語学科
学年
3年
専攻
ブラジル・ポルトガル語専攻
留学期間
2025-04-01 ~ 2026-01-31
留学種別
交換
生活編
Tá Bom?

新しい月が始まったな、なんてことを考えていると、気づいた頃には1ヶ月が終わりかけています。留学が終わるまではまだ3ヶ月ありますが、テストや年末で忙しくなることを考え、帰国の準備を少しずつ始めています。あんなに長かったはずの留学も、帰国後のことを考えなくてはならないフェーズに突入しており辛いです。 〈気候〉  全くといっていいほど気温に変化がありません。夏に向かっているはずなのに、一日中半袖で過ごせる日はまだありません。それどころか10月中旬は寒い日が多く、長袖で過ごすことが多かったです。ジュイスでは強風が吹くことは滅多にないのですが、先ほど述べた期間は風が強い日が多かったです。毎日のように海風が吹く千葉で育った私ですが、「強風が吹くなんて珍しい」と感じてしまうということはブラジルに染まってしまった証拠かもしれません。 〈授業〉  ある授業で、AIを用いて行う宿題が課されました。この課題で驚いたところは、内容の9割以上をAIに任せる点でした。日本では、AIに対して否定的な立場を示す人が多いと感じます。実際、生徒が課題をAIで行って提出し、その是非が問われているような内容の記事を多く目にします。私も課題を行う際、AIに助けてもらうことは多々ありますが、ここまでAIに任せっきりにしたことはなかったためとても新鮮な経験でした。 *ブラジルでAIの使用が完全に肯定されているわけではありません。もちろん否定的な人もいます。 〈食事〉  普段の月と変わらないため、軽くブラジルの食事について話します。街を歩いていると食品を扱っている店を多く見かけるのですが、その中で多いのが ・Lanchonete(軽食屋) ・Açougue(肉屋) の二つです。Lanchoneteはコンビニとパン屋を足して2で割ったようなお店です。名前の通りPastelやCoxinhaといったブラジルの代表的な軽食が買えるほか、菓子パン、惣菜パン、ケーキ、プリンなど色々なものが売られています。またペットボトルや缶の飲料、スナック菓子、乳製品なども売られており何かと勝手がいいお店です。スーパーに比べると割高ですが、大学までの道のりにあるため利用することが多いです。Açougueは量り売りの肉屋です。肉に限った話ではなく、ブラジルでは量り売りのものがとにかく多いです。野菜、フルーツ、パンなど様々なものが、〇〇レアル/1kg の表記で売られています。日本では〇〇円/1個で売られていることが多いため、規格が厳しく出荷できずに廃棄されてしまうといった問題を抱えています。一方量り売りではこのような問題を気にする必要がないため、様々な形やサイズの商品を見かけます。野菜やフルーツの値段が安いのは、こういった理由が関係しているのかもしれません。話が少し外れてしまったので肉屋の話に戻ります。ブラジルで肉を買うときは、店員さんに 鶏肉/豚肉/牛肉の 〇〇(部位)を ××g 欲しいといえば商品を受け取ることができます。それをレジに持っていけば支払いができます。その場で切ってくれるため、(生姜焼き用に)薄切りにしてほしい、(ステーキ用に)厚切りにしてほしい、(ハンバーグ用に)挽肉にしてほしいなど大体の要望には答えてくれます。ただ多くのブラジル人は適当なので、頼んだ量より多かったり少なかったりしても、Tá Bom?(これで大丈夫?)といって渡してきます。ブラジルらしさが溢れた日常の一コマです。  ブラジルでたくさんの大切な人に出会いました。彼らに感謝の気持ちを忘れず、共に過ごせる時間を大切にしていきたいです。

住居形態
その他 República(シェアハウス)
無線LAN(Wi-Fi)
月額費用
ブラジル レアール
28.6484円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 1,000 28,648円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 0 0円
交通費 66 1,891円
通信費 114 3,266円
食費・その他 615 17,619円
合計 1,795 51,424円
授業編
Português para estrangeiros 2
外国人のためのポルトガル語
語学(地域言語)
720分
前期に行った動詞の活用の復習を行ったのち、長文読解を行った。他にも、決められたテーマにそったライティングや、教授との長めの会話などが授業中に行われている。クラス人数が5人であること、ほとんどの留学生がスペイン語圏出身なこともあり、前期よりも授業レベルが上がっている。
Ceramics
陶芸
体育・実技
720分
授業毎に新しい技法が紹介され、それを落とし入れた作品を提出する。中が空洞になっているもの、円形のもの作り方、厚さを均等にした上で、整形する方法など。あくまでろくろは使わず、全て手だけで作品を完成させる。
Fundamentals of Ecology - Biodiversity
生態学の基礎 - 生物多様性
講義(地域言語)
1200分
AIを使い、フェイクニュースについての問題を議論した。まず初めにAIに、それぞれが選んだフェイクニュースに対する質問をなげかけた(このニュースのどこがフェイクなのか、なぜ人々はフェイクニュースを信じてしまうのか)。その後クラスで、AIの返答に対してどう思うか、本当にその回答は正しいのかなど議論した。
Economic Geography
経済地理学
講義(地域言語)
720分
1929年の世界恐慌と1930年に起きたブラジル革命について深掘りした。この二つの事象はコーヒーの価値を下げたために、長らく続いた「café com leite」体制に終わりをもたらした。私が留学しているミナスジェライス州に深く関わる内容だったので、かなり興味深かった。