月次報告書 2026-08
プロフィール
学科
イベロアメリカ言語学科
学年
3年
専攻
ブラジル・ポルトガル語専攻
留学期間
2026-02-01 ~ 2026-12-31
留学種別
交換
生活編
留学七か月目 後期の始まりと新しい出会いの中で交流を広げた一か月

【① 後期のスタートと学校生活】 8月は、USPで後期の授業が始まり、留学生活の後半が本格的にスタートした一か月だった。前期の授業終了から少し期間が空いていたこともあり、半年ぶりに履修登録を行う際には、手続きの方法をかなり忘れていることに気づいた。履修登録の期間や方法、希望する授業の情報などを改めて確認する必要があり、前期に一度経験していても、事前に確認して早めに行動することが重要だと感じた。 授業については、前期にも履修していた地名学の続きとなる Toponímia IV などを受講し始めた。長い休暇やストライキを挟んだこともあり、再びポルトガル語で専門的な授業を受ける生活に戻ることには少し緊張感があった。しかし、留学前半と比較すると大学内での移動や学食、施設の利用などにはかなり慣れており、授業そのものに集中しやすくなっていることにも気づいた。 また、今学期から新しくUSPに来た留学生たちとも初めて会った。前期は自分自身が新しく来た側だったが、今回はすでに半年間生活している立場となり、少し不思議な感覚があった。新しい留学生たちとの交流を通して、自分がサンパウロやUSPでの生活に思っていた以上に慣れていることも実感した。残りの留学期間では、前期からの友人関係を大切にするだけでなく、新しく来た人たちとも積極的に関わっていきたいと感じている。 【② 新しい留学生との交流】 8月は、新しく来た留学生たちと交流する機会が非常に多かった。留学生同士でピザを食べる機会があり、前期の留学開始直後にも同じような集まりがあったことを思い出した。こうした食事の場は、新しく来た人同士が自然に話し始めるきっかけになっており、留学生コミュニティの中では大切な交流の場になっていると感じた。 また、カラオケ会や食事会、シュラスコを囲んだ集まりなどにも参加し、それまで話したことのなかった留学生とも関わることができた。別の日には、今学期から来たフランス人留学生と偶然飲食店で会い、そのまま一緒に話す機会もあった。国籍に関係なく、偶然の出会いから交流が広がっていくことも留学生活の面白さの一つだと感じている。 さらに、友人たちと中華料理を食べるなど、USPの留学生同士でまとまって過ごす時間も増えた。前期の友人の中にはすでに帰国した人も多いため、7月には寂しさを感じていたが、8月になって新しい人たちとの関係が少しずつ生まれたことで、留学生活の環境がまた変化していることを感じた。人が入れ替わっていくことは寂しさもある一方、新しい出会いの機会でもあると捉えられるようになった。 【③ ブラジル人との交流と言語学習】 今月は、留学生同士の交流だけでなく、ブラジル人との関係をさらに広げることも意識した。ブラジル人の友人と食事をした後、一緒にカフェで勉強したり、別の日にはブラジル人の友人とビリヤードに行ったりするなど、大学の授業以外でもポルトガル語を使う機会を作ることができた。 また、これまでの留学生活を振り返り、自分の周囲にいる人だけでなく、もっと異なる人間関係を作ってみたいと考えるようになった。そのため、交流を目的としたアプリなども一つの手段として利用し、ブラジル人との接点を増やしてみることにした。必ずしもうまくいくとは限らないが、使える手段は試してみて、自分から交流の機会を作ることが大切だと考えている。 前期は授業に参加していれば自然にブラジル人と話す場面もあったが、後期はそれだけに頼らず、自分から友人関係を広げていきたいと思っている。ポルトガル語についても、教材で勉強するだけでなく、食事やスポーツ、遊びなどの日常的な場面で実際に使うことが、自分にとって特に重要だと改めて感じた。 【④ 日系社会や駐在員の方々とのつながり】 7月に参加した日本祭りの慰労会にも参加した。シュラスコを囲んで食事をしたり、ビンゴ大会が行われたりと、ボランティア参加者同士で交流する機会になった。日本祭りは三日間活動する中で大変な部分もあったが、改めて参加して本当に良かったと思った。そこで知り合った人とは現在も交流が続いており、一つのイベントへの参加が、その後の人間関係につながっていることを実感している。 また、これまで交流してきたブラジル駐在の日本人の方々とのつながりも続いている。今月は新たにバレーボールへ誘っていただき、練習だけでなく大会にも参加する機会を得た。これまでテニスやバスケットボールなどを通して交流してきたが、さらに新しいスポーツにも参加できたことで、人とのつながりが別の経験へと広がっていく面白さを感じた。 ブラジル人と日本人が一緒にカレーを作って食べる機会もあり、食事を囲むことで自然に会話が生まれた。大学だけでなく、日本祭り、県人会、スポーツなど、異なるコミュニティに関わることで、それぞれ違った立場の人と出会えることは、留学生活の大きな魅力の一つだと感じている。 【⑤ RNMの受け取りと生活面での経験】 今月はRNMを受け取るため、再び手続き場所を訪れた。最初の申請時には書類確認や指紋採取、写真撮影など複数の手続きがあり時間もかかったため、今回も多少時間がかかることを想定していた。しかし、受け取りについては予約の必要もなく、想像していたよりも非常に短時間で完了した。 私の場合は、申請完了時に受け取った資料とパスポートを持参して手続きを行うことができた。必要書類については状況によって変更される可能性もあるため事前確認は必要だが、少なくとも申請時ほど複雑ではなかった。長く続いていた外国人登録に関する手続きが一つ完了したことで、生活基盤がさらに整ったように感じた。 また、大学生活が始まったことで、学内で昼食を食べたり、Física周辺へ行ったり、卓球をしたりするなど、USPで過ごす日常も戻ってきた。留学開始当初は大学そのものが特別な場所に感じられていたが、今では友人と食事をしたり、授業の合間に過ごしたりする日常の場所になっていることに、改めて半年間の変化を感じた。 【⑥ 音楽・食文化とサンパウロでの体験】 8月は、サンパウロの文化を楽しむ機会も多かった。友人たちとフランス料理を食べたり、ラーメン店や中華料理店へ行ったりと、改めてサンパウロの食文化の多様さを感じた。ブラジル料理だけでなく、日本、中国、フランスなどさまざまな国の料理を身近に楽しめることは、この都市の大きな特徴だと思う。 また、月末にはブラジル人アーティストのライブにも参加した。これまでスポーツ観戦や日本文化に関連するイベントには多く参加してきたが、現地アーティストのライブを体験することで、ブラジルの若者がどのように音楽を楽しんでいるのかを直接感じることができた。観客が歌ったり盛り上がったりする様子からは、これまで参加してきたスポーツイベントとはまた違った熱気を感じた。 留学開始当初は、授業や生活に慣れることで精一杯だったが、現在は自分の興味に合わせてスポーツ、音楽、食文化などさまざまな場所へ足を運べるようになっている。こうした経験を重ねることで、ブラジルを大学で学ぶ対象としてだけでなく、自分自身が生活している社会として理解できるようになってきたと感じている。 【⑦ 総括】 8月は後期授業が始まり、留学生活が新しい段階に入った一か月だった。前期から続く人間関係を大切にしながら、新しく来た留学生、ブラジル人の友人、駐在員の方々など、さまざまな立場の人との交流をさらに広げることができた。 特に今月は、人とのつながりが次のつながりを生んでいることを強く感じた。日本祭りで出会った人との関係がその後も続いたり、スポーツを通して新しい活動へ誘ってもらったり、留学生同士の食事会から新しい友人ができたりと、自分から一つの場所に参加したことが、その後の経験につながっている。留学前半に比べ、自分から人と関わることへの抵抗も少なくなってきたと思う。 一方で、留学生活も残り数か月となり、限られた時間をどのように使うのかをこれまで以上に意識するようになった。後期は授業や研究にも取り組みながら、ポルトガル語を実際に使う場を増やし、新しい人との出会いにも積極的でありたい。帰国する時に、語学力だけでなく、人との関わり方や行動力の面でも成長したと感じられるよう、残りの留学生活を大切に過ごしていきたい。

住居形態
アパート
無線LAN(Wi-Fi)
月額費用
ブラジル レアール
30.6147円
内訳 費用(現地通貨) 日本円換算
家賃 4,050 123,990円
水道光熱費 0 0円
学費・教材費 0 0円
交通費 64.8 1,984円
通信費 55 1,684円
食費・その他 2,496 76,414円
合計 6,665.8 204,072円
授業編
Aspectos da Cultura BrasileiraⅡ
ブラジル文化の側面Ⅱ
講義(地域言語)
120分
前期に引き続き履修。前期よりも自分たちを含めたアジア系の人たちがとても多くいた。今期は履修登録サイトに不具合が出た関係で本来よりもスタートが遅れた。そのため今月は一回のみの授業であった。前期に引き続き毎授業内容が異なるため自分の気になる分野や内容を見つけそれについてレポートを書く必要がある。
Toponimy Ⅳ
地名学 4
講義(地域言語)
360分
前期に引き続きこの授業を履修した。前期よりも履修者数が減っているように感じるが、進行方法などは変わらず授業が展開されている。サンパウロの街路名や地名が、単なる場所の名称ではなく、その地域の歴史や社会、権力関係、人々の記憶を反映していることを学んだ。特に、植民地時代から現代までの変化を通して、都市の地名がどのように生まれ、変化し、社会の中で意味を持ってきたのかを学んだ。
Curso de Conversaçao e Escrita em Português para Estrangeiros- Nível C1
外国人向けのポルトガル語、会話、筆記ーC1 応用レベル
語学(地域言語)
360分
こちらは有料の授業となっているので159レアルほど支払う必要がある。ただその価値はあると考えている。授業は15名前後でみんなでの参加型で展開されていてポルトガル語での発言機会が多く用意されていて、神田で学んでいたような文法の教科書のようなものも配布されるので自分のペースで勉強できるのも魅力的だと感じる。内容はまだ始まったばかりなのでブラジルの日常会話でよく使われる表現や発音、複合時制、冠詞などについて復習した。特に、imagina、valeu、legal、oxiなどの表現について、単なる日本語訳だけでなく、語源や文化的背景、実際の会話の中でどのようなニュアンスで使われるのかを学んだ。
Introduction to the Studies of Portuguese-based Creole Languages and Portuguese in Africa
ポルトガル語ベースのクレオール語とアフリカにおけるポルトガル語の研究入門
講義(地域言語)
360分
言語の授業というわけではなく、クレオール語について、語彙的な要素が徐々に文法的な機能を持つようになる文法化の仕組みについて、またポルトガル語やカーボ・ヴェルデ語などの具体例を通して、ピジンからクレオール語へ発展する過程や、デピジン化・インタリンガといった概念についても学んだ。他にはクレオール語がどのように成立したのかを説明する理論の歴史について学んだ。コエーリョ、アダン、シュハルトなどの研究者の考え方を比較しながら、クレオール語を単純化された言語としてではなく、新しい言語として考える視点や、植民地支配と言語研究との関係について理解できる授業である。
Dialogues between History and Literature in the work of Chinua Achebe
チヌア・アチェベの作品における歴史と文学の対話
講義(地域言語)
720分
オンラインでの授業で事前に抽選があった。チヌア・アチェベの作品を通して、アフリカの歴史と文学がどのように関係しているのかについて学んだ。特に、植民地化による社会や文化の変化、人々の価値観や伝統、ヨーロッパとの関係が文学作品の中でどのように描かれているのかを考え、歴史を文学の視点から捉える方法について学んだ
English@USP — Módulo: Focus on Listening
English@USP — モジュール:リスニングに焦点を当てる
語学(英語)
240分
今月末から授業がオンラインにて始まった。毎授業ごとに課題が出て授業の出席と課題を両方やることで参加度としてカウントされる。今回は英語のアクセントや発音の多様性と、それが話者の文化やアイデンティティとどう関係しているかについて学んだ。また、英語を含む複数の言語が混ざり合って使われる現代の言語環境についても学んだ。