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2025-06
月次報告書6月分
ブラジルで生きている
 6月のブラジルはFesta Junina一色。毎週のように踊って、食べて、盛り上がり。その一方、ブラジルで出会った友人と涙の別れもあり、留学があっという間に過ぎていくことを実感した月でした。 友人関係  6月半ば、友人がブラジルを離れました。彼とは今学期に入ってから出会い、わずかな時間でしたがたくさんの思い出がありました。最終日にはみんなで空港まで見送りに行ったのですが、大勢で大号泣。来月も帰国予定の先輩方がいるため、すでに私自身の留学が折り返し地点にきていることを実感しています。 週末  6月はFesta Juninaというお祭りが各地で行われています。私が行った大学内と教会のFesta Juninaではパステルやとうもろこしなどに加え、Vinho quente(温かいワイン)やCaldo Verde(緑のスープ)などが売られていました。その後、みんなで踊ります。この期間中の週末は必ずどこかで開催され、7月8月もFesta Julina、Festa Agostinaと名前を変えて行われるそうで、ブラジル人のFesta愛を感じます。  22日には、LGBT+プライドパレードがありました。パウリスタ通りをメインに、周辺の通りにかけて行われ、海外からも参加する人がいる程の大規模なパレード。参加している人たちは自分らしさを服装やメイクなど様々な方法で表現していて、日本ではなかなか見られない光景です。  留学生の会にも参加。日本人留学生とブラジルで働く日本人の方たちが集まり、キャリア等について貴重なお話を聞くことができました。留学と同時に、就活の時期でもあるので、相談をすることができて良い機会だったと思います。 交通  交通手段については何度か記載していますが、公共交通機関を利用する度に日本との違いが見られます。まず、バスや電車の中で静かにするという文化はないので常に騒がしいイメージです。特に地下鉄内は、お金を恵んでくれるように呼び掛ける人が車両内を行ったり来たり。手作りのお菓子を販売する人、手作りじゃないお菓子を販売する人。楽器を演奏したり、歌を披露する人もいたりします。日本で言う路上ライブを車両内でやっている感じです。  それ以外の移動手段として、Uberを利用することも。利用の際には注意が必要です。運転手の方の車に乗せてもらうので、ドアを強く閉めない、挨拶を忘れないなど。利用後、アプリで評価され、その評価が今後の利用に影響します。そして、私は幸いまだ危ない目にあっていませんが、危ない目にあったという知人の話もいくつか聞いたことがあります。あくまで一般人が乗せているので、気をつけるに越したことはありません。私が気をつければよかったと思ったのは、行先の入力です。10人で駅から3台に分かれて乗り、レストランで合流することになったのですが、私が手配したUberが一番乗りで現地に到着。あとの2台に乗っていたメンバーから到着したと連絡を受けたのですが、どこにも見当たりません。私たちはチェーン店の違う店舗に来ていました。ちゃんと確認しましょう。 服装  半袖とダウンが混合する季節。かなり軽装の人もいれば、厚着している人もいるというような、調節の難しい季節になりました。日中と夜の寒暖差があり、冬が始まっています。長袖を買いに行ったのですが割高で、半袖に比べると種類もあまり多く無いので、日本から持ってこられる分は持ってきた方がいいです。大学内にはUSPのTシャツやパーカーなども売っているので寒さ対策かつ記念として買っている友人も多いです。“Meu bebê entrou na USP”「私の赤ちゃんがUSPに入学した」というTシャツもあるので、両親に買って帰る予定です。 病院  訳あって病院に行く機会があった今月。計4回病院にかかったのですが、週末はかなり待たされます。でも全て無料なので、仕方ないという感じです。日常生活のポルトガル語とは違い、症状を説明したり、お医者さんからの説明を受けたりするのはさらに難しいです。病院にかかることがないことが一番良いですが、もしそうなったとしたら、状況をあらかじめポルトガル語で説明できるようにして、飲んでいる薬はお医者さんに写真や実物を見せて説明することをお勧めします。
イベロアメリカ言語学科 3年 交換
月次報告書6月分
CWC開幕!
 4月の頃はあんなに長く感じていた1ヶ月も、慣れてしまえばあっという間です。1ヶ月なんて全然経っていないように感じますが、この報告書を書くことでその実感がようやく湧いてきます。今月は祝日があったおかげでサンパウロに行ったり、日本から持ってきた消耗品(化粧水、シャンプー等)、4月に買い揃えた生活用品(洗剤、トイレットペーパー等)が全てなくなってしまったりした影響で、かなり出費がかさんでしまいました。留学にはお金がかかるということは覚悟していましたが、いざクレジットカードの請求を見ると気が沈みます。来月は、来たる長期休みに向けて節約月間にします。 〈食事〉  先月同様学食にいく回数は決して多くありません。授業が昼で終わるときや、夕方まで大学に残っているときは学食を利用しますが、授業がないのに、わざわざ学食を食べるためだけに大学にいく、ということは完全になくなりました。その分自炊することが増えるわけですが、食べたいものや作りたいものから逆算して買い物を行うと出費がかさんでしまいます。なので、その日安いものをまとめ買いしたり、スーパーや八百屋をはしごしたりしています。 〈気候〉  6月前半は昼間でもそこまで気温があがらず、洗濯物が乾かないことが増えました。持ってきたものの、使い道がないと思っていたファブリーズに助けてもらっています。ようやく本格的に冬に突入してきたな、と思っていたのも束の間、ここ数日は昼間の気温が25度を超えています。服装の調整は難しいですが、洗濯物が乾いてくれた方がありがたいので、もうちょっと気温が高いままでいてほしいところです。 〈授業〉  今月が終わる頃がちょうど前期の折り返し地点でした。そのため、いくつかの授業で中間テストがありました。その中でも歴史の授業の考査内容が、「AIが書いた長文を読み、誤りを指摘しながら内容を批判的に考察する」という内容でした。あまりにも内容が難しすぎるので、電子辞書の持ち込みを認めてもらいました。それでも難易度は高く、時間内(3時間)では満足のいくものを完成させることができませんでした。 〈金銭〉  今月、反省することがありました。物事を後回しにしてしまった、ということです。4連休があったため、サンパウロ大学に留学している友人に会いに行く計画を立てていました。それにあたってバスのチケットを買わなければいけなかったのですが、手続きが面倒だったので後回しにしていました。すると、買いたかったバスの座席が全て埋まってしまい、結果2倍近い料金を払って別のバスで行くことになってしまいました。また、話は変わるのですが、今月急にレアルのレートが上がりました。先月に比べて1レアルほど高くなっています。私が使っているEPOSカードは、引き落としのタイミングのレートで引き落とし額が決定します。そのため今のレートが関わってくるのは先月カードで支払った分であり、幸いにも利用額があまり多くなかったため、そこまで影響は大きくないように感じます。しかし今月は出費が多かったため、レートが下がるのを祈るばかりです。 〈サッカー〉  皆さんの想像通り、サッカーが好きな人がたくさんいます。初対面の人でさえ、「サッカーが好き」といえば120%「どのチームが好きなの?」と聞かれます。ジュイスはリオに近い位置にあるため、フラメンゴをはじめ、ボタフォゴやヴァスコ・ダ・ガマといったリオに拠点を置くチームのサポーターが多いです。彼らは自分が応援するチーム以外のリオのチームを嫌っている人も多いため、ほんとうに好きなチームができるまでは、「まだ好きなチームはない」や、サンパウロのチームを答えておくのが無難でしょう。また、街の至る所にフットサルサイズのコートがあり、今月だけでも3か所でプレーしました。 〈その他〉  ようやく外国人登録が終わり、RNMと呼ばれる外国人登録番号が手に入りました。これにより銀行口座の開設や、Pixと呼ばれるPayPayのようなQR決済が可能になります。おそらく来月には全ての手続きが終わっているでしょう。  今月はクラブワールドカップが開催されていることもあり、いつも以上に周りの人のテンションが高いように感じます。出場しているブラジルの4クラブ全てがグループステージを突破したのも、彼らの気持ちの高揚を助長しているかもしれません。様々な場所でサッカーの試合を観て語り合っているブラジル人を見ると、あの輪に入りたいな、と感じることが多々あります。彼らと深い話ができるように、ポルトガル語の勉強をもっと頑張ります。ちなみに私の好きなチームはフルミネンセです。
イベロアメリカ言語学科 3年 交換
月次報告書6月分
留学3ヶ月目
<学校> 授業は、先月よりも理解できるようになった。課題も、最初は1人でやり、わからないところは友達に聞くようにしていた。今月は、初めてのポルトガル語で受けるのテストがあった。辞書の持ち込みをOKにしてもらい、辞書を使いながらテストを受けた。問題の解釈が合っているのか不安になりながら解いたが、自分が思っていてよりもいい点数が取れて安心した。ただ、周りの友達と同じような勉強量では足りないと実感した。 友達関係は、先月からほとんど変化はない。みんな、本当に優しくて驚いている。 <気候> 昼は半袖でも過ごせるほどの暑さだが、夜と朝は寒い。上着を持ち歩くようにしている。今月は、雨はあまり降らなかった。 <食事> 食事については、朝ごはんを食べるようになった。昼と夜は、学食で食べている。かなり味にも慣れてきた。 今月は、サンパウロに初めて行きました!建物が大きく、人も車も多くすごく都会でした。久しぶりにすごい都会に行ったので、少し怖かったです。JUIZ DE FORAに帰ってきた時には、かなり安心しました! 来月は、テストもあり、ポルトガル語でのプレゼンテーションもあるので頑張ります!また、友達と旅行する計画もあるので楽しみです! (写真はフェスタジュニーナと大学の体育館です)
イベロアメリカ言語学科 3年 交換
月次報告書6月分
あっという間に1学期目終了
6月報告書 今月もあっという間に過ぎてしまった。学期末ということもあり、課題やテストに追われた1ヶ月だった。たくさんの人に助けてもらいなんとか今月もやり過ごすことができたと思う。留学先での学期末の印象など、今後の留学生に役立つ情報も書ければと思う。 ・気候 サンパウロの天気はとても不安定に。昼間は半袖でも暑いくらい(これは自分が暑がりなだけかも?)気温が上がるが、夜はかなり肌寒くパーカーなどを使うようになった。日本とは四季がほぼ真逆のブラジルはそろそろ冬になろうかというところ。日本の冬より寒くなることはないが、来る前までは「一年中暑い」と勝手にしていた想像をしっかり裏切られた。普通に寒い。自分は日本でも冬に時々体調を崩していたので、これからの季節、病院お世話にならないように体調管理を徹底しようと思う。 ・大学 今月は課題に追われた1ヶ月だった。インタビューの課題にテスト、3つのレポート。これらが一気に押し寄せてきたためかなり忙しくなった時期もあったが、無事に全て期限内に終わらせることができそう。1つのレポートは7月の中旬まで余裕があるため先延ばしにしているが、それ以外は終わらせることができた。インタビューの課題は通訳の方に実際にお話ししていただき、まとめるというような内容の課題であった。流暢に話される上にその通訳の方がCarioca(リオデジャネイロ出身者)だったため、訛りにひと苦労。留学生は現地の学生とペアになって課題をおこないことができたので、その学生にたくさん助けられながら課題を行った。 また、今月で多くの授業が終わり、7月から冬休みに入る。ブラジルは休日・祝日が多いためあまり「ようやく」というような感情はないが、もう留学2学期のうちの半分が終わってしまったと考えると逆に焦りが出てくる。とてもポルトガル語が順調に上達しているとは言い難い状態であるため、休みや来学期はより頑張っていかなければと思う。7月の中旬には友人の紹介で、日本語を勉強しているブラジル人の家に2週間滞在し、一緒に生活しながらお互いの勉強を助け合うという計画を立てているので、休み期間も気を引き締めて無駄にしないようにしたい。 ・友人関係 今月の中旬、留学仲間の香港人の友人が留学終了に伴い帰国してしまった。夜に何個か授業を取っていた彼とは、一緒に夕食を食べに行ったり、USPãoという店でケーキを食べたりなど、短い期間ながら大学内外でたくさんの思い出があったためとても悲しい。留学に短期間での別れはつきものだが、やはりいざ別れの時期になってしまうと悲しくなるものだと実感した。来月には他大学から来ている日本人留学生も帰国してしまうので、悔いのないようにたくさん思い出を作りたい。 ・通学、交通、移動 ようやくRNM(身分証明書)、Bilhete Único(交通系ICカード)、銀行口座が手に入った。銀行口座のことは金銭のところで詳しく書こうと思う。5月最後の最後でRNMが完成したという通知を受け、授業がない火曜日に再び連邦警察に受け取りに向かった。1、2時間ほど待った申請時とは違い、受け取りは5分もかからずに完了した。学生のBilhete Únicoを作るにはRNMが必要だったので、受け取り後すぐに発行の申請を行った。学生はこのカードを作れば、地下鉄やバスなど、公共交通機関の通常料金の半額で利用することができる。(地下鉄は5.2レアルから2.6レアルに、バスは5レアルから2.5レアルに!)また、チャージもアプリからPix(銀行口座内のキャッシュレス決済)で払うことができるので現金の使用がほぼほぼなくなった。ただしチャージ後、使用前に駅の機械にカードを差し込まなければチャージがされないのでそこだけ注意。Bilhete Únicoは申請さえできれば、あとは指定した住所に郵送でおっくてもらうことができるので、特定の場所に受け取りに行くことなどはなかった。 ・食事 今月もBandejãoに感謝感謝の1ヶ月。平日の昼夜のほぼ毎日をお世話になった。中には嫌いな食べ物が多かったり、メニューへの飽きが原因であまり行かなくなる友人もちらほら。自分は飽きが来ない上、自炊との天秤にかけた時にBandejãoが圧勝するので、来月もお世話になろうと思う。 平日は学校、休日は外食か簡単な自炊。今までと大きな変化はなかった。 ・金銭 ようやく銀行口座を開設することができた。選んだ銀行はBanco do Brasil。おそらく多くの人はこの銀行、もしくはNubankで作ると思う。Nubankは店舗を持たないインターネットで全てが完結する銀行。何人かの友人はこっちのNubankの口座を作っていたが、一番開設が早そうだった。彼らはRNMを受け取ったその日に開設がオンラインで全て完了していたため、素早く開設したい人にはおすすめ。自分が選んだBanco do Brasilは実店舗にRNM、居住証明書、税金を納めていることが証明できるもの(水道代、光熱費などの領収書)、履修登録証明書を持って申請に行った。居住証明書と光熱費の領収書はどちらも大家さんにお願いし用意してもらった。留学生(学生)は履修登録証明書が必要らしい。これは履修登録後に学校からもらえるので、そのデータを用意すれば問題なかった。最初自分は必要書類を何も知らなかったが、先に同銀行の口座を開設していた友人に教えてもらい知ることができた。色々なものの用意が必要で正直面倒臭いかもしれないが、何かあった時にいつでも対面で質問できる方が良いと思い、実店舗を持つBanco do Brasilを選んだ。他にもSantanderやItaúなど種類はあるが、あまり周りに持っている人はいない印象。 口座開設により、普段の会計はもちろん、家賃のPixでの支払いが可能になった。毎月大量の手数料を支払ってWiseからおろしていた手間が省け、とても楽になった。しかし、Banco do Brasilの初期設定ではPixの月当たりの上限が1200レアルになっており、家賃は1250レアル。家賃すら払えない状態だったので早速大学内にある店舗へ。ものの数分で設定を変更してもらえ、無事今月から家賃をPixで支払うことができている。外国の銀行でわからないことだらけであるため、あくまで個人の意見であるが、NubankよりBanco doBrasilの方がおすすめ。なおPixのやりとりは他銀行間でももちろん可能なので、そこの心配は不要だと思う。 しかし口座開設後、5〜10日で届くと言われたデビットカードが今月末まで経っても届かず。来月、時間があるときに銀行に行き解決しようと思う。 ・休日 友人関係のところで書いた香港人の帰国予定に伴い、彼が帰るまでに日本人留学生、日本語専攻のブラジル人などと一緒に、カラオケやChurrasco、Açaí(アサイー)などたくさんの思い出を作った。大学が比較的忙しかったため、他の州への旅行などはしていない。お金も有限であるため、計画的に遊びの計画を立てていきたいところ。 また、今月は学校内外いろいろな場所でFesta Juninaがあった。Festa Juninaは、ブラジルで毎年6月を中心に行われる伝統的なお祭り。もともとはキリスト教の聖人(特に聖ジョアン{São João})の誕生日を祝うヨーロッパの風習が起源で、ブラジルで農村文化と結びつき、独自に発展したもの。Quadrilhaという、みんなで輪を作ってするダンスやQuentão(ホットワイン)が有名。日本にいいる時も、神田外語大学のポルトガル語専攻で毎年やっていたものを現地で体験できて嬉しかった。 ・まとめ 留学を開始してはや4ヶ月がすでに経過してしまった。日本人留学生や日系人が多いのはサンパウロのいいところであると思うし新たな友人なども増えているが、肝心なブラジル人と関わる機会が他の大学より少なく感じ、危機感にまで思う。留学生活を無駄にしないよう、これから意識的にブラジル人と関わる機会をさらに増やしていきたい。
イベロアメリカ言語学科 3年 交換
2025-05
月次報告書5月分
ブラジル人、身分を証明
 RG、ブラジルの身分証明書を更新(日本で言うところのマイナンバーカード)。銀行口座開設。ブラジルで生活するにあたり必要なものが揃い、残すはポルトガル語習得! 滞在先  電気について。滞在先に限ったことではありませんが、ブラジルの電気系統エピソードがいくつかあります。前提として、ブラジルの電圧は日本よりもかなり強め。電子レンジの時間調整も気をつける必要があり、滞在先の洗濯機は脱水含め15分で完了。コンセントの形も違うため、日本から持ち込むものなどには変換プラグが必要になります。対応する電圧が異なる製品を使うためには、変換プラグも必須。海外対応の製品もあります。ですが!!!海外対応だからと言って安心はできないのです。それは旅行先で友人が日本から持ってきた海外対応のドライヤーを使っていた時。突然ドライヤーは大きな音をたてながらショートしました。焦げたような臭いと熱を発して、二度と動くことはありませんでした。日本から持ち込んだストレートアイロンなども熱くなりやすいので、海外対応でもブラジルの電圧に対応できるかどうか見極めた方がいいです。ここまで言うと、電気強いし丈夫なのでは?と思いますが、頻繁に停電するので出来る時に携帯を充電しておくことや、ろうそく、マッチなども常備しておくことをおすすめします。 お金関係  今月、Banco do Brasilで銀行口座を開設しました。それまでの支払いは日本のクレジットカードか現金。現金は日本での換金と、Wiseを使う方法があります。Wiseには、アプリで日本の銀行から送金し、Wiseのカードを使ってSantanderという銀行の機械で現金をおろします。説明だと分かりにくいかもしれませんが、とにかくWiseはアプリだけでなく、カード本体を作った方がいいです。ブラジルで口座開設してからは、WiseからさらにBanco do Brasilに送金しています。ブラジルはPixという支払い方法が存在し、Pay Payみたいなものですが、銀行のアプリから直接支払うことができます。ブラジルでは日本のクレジットカードも使えますが、不正利用や桁の間違いで300円の飲み物が3万円で請求されたこともあったので、こまめに請求額をチェックしたほうがいいです。 週末  5月11日、母の日。日本にいる母には会えませんが、ブラジルの母である叔母にちょっとしたプレゼントを。友人もお世話になっているからと、一緒にプレゼントを選んでくれました。4月に入った頃から、お店で母の日のプレゼントが置かれ始めたのですが、これ日常使いするの?というくらい愛とクセの強いものばかり。「愛している」と大きく書かれたハート型のクッションや、「私のママは女王」と書かれた水筒など。そして、当日になって準備する人も多いらしく、道端で花を売っている人を多く見かけました。  他の週末には、サッカーの試合も観に行きました。多くのブラジル人がサッカーに対する熱がすごいので、スタジアムの盛り上がりも大迫力。観戦したのは、女子サッカーのブラジル代表と日本代表の試合だったのですが、ブラジルサポーター側からの観戦だったので、ブラジルの得点を叫んで喜び、日本の得点は静かに喜びました。3対1で日本は負けてしまいましたが、スタジアム全体でのウェーブに日本サポーターも加わったのを見て、ブラジル人と日本人の良い空間を見ることができた気がします。 身分証  私はブラジル国籍を持っているため、ブラジルでの身分証であるRG(Registro Geral)を更新しましたが、留学生は基本的に外国人登録番号であるRNM(Registro Nacional Migratorio)を登録する必要があります。ブラジルでの生活で頻繁に必要になるのは、RNMとCPF(納税者番号)です。CPFは在日のブラジル領事館で取得できます。身分証はすぐ作れるわけではないので、出来るまでの2,3カ月はパスポートを身分証として使っている人が多かったです。身分証ができれば、銀行口座の開設も出来るようになります。 ワクチン  ブラジルでは予約無し、無料でワクチンを打てます。私は黄熱病と風邪のワクチンを大学周辺の病院で打ちました。この2つのワクチンはそれぞれ別日、違う友達と打ちに行ったのですが、予約も要らないので「これからワクチン打とうと思うんだけど一緒に行く?」「え、無料?行く!!」みたいな感じで決まりました。もちろん、日本で打てるワクチンを打ち終わってから留学をスタートする方が計画的ではありますが、風邪のワクチンは半年ごとに打っているという友達もいたので、長期留学ならブラジルで打つのも悪くないと思います。個人情報の登録を病院で行い、呼び出されるのを待ちます。すぐ終わります。私の場合、部屋に入ってから椅子に座ろうとした時にはもう打ち終わっていました。
イベロアメリカ言語学科 3年 交換
月次報告書5月分
留学2ヶ月目!!
<学校> 今月は土日以外休みがなかったので、ブラジルでの生活習慣にかなり慣れることができた。授業では、先月に比べて少だけ分かるようになったが、まだ課題は1人ではできないので友達に助けてもらっている。ディスカッションがある授業はまったくついていくことができていない。 友人関係の面では、いつもご飯を食べたり、宿題を助けてくれる友達を見つけることができた。 <週末> 週末は、毎週友達とご飯を食べにいたり、市場に行ったりして出掛けている。 <気候> 気候については、4月と違い昼間は暑いが夜がかなり寒い。この寒暖差で体調を壊さないように気をつけたい。 <その他> 今月は、警察に行ったり、銀行に行ったりとブラジルで生活するために必要な手続きをした。警察はシステムが壊れていて、予約がなかなかできなかったが、バディーの人や、友達、大学の職員さんに助けてもらってなんとか予約を取ることができ、警察にいくことができた。銀行は、口座を作ったのはいいが、パスワードを忘れてしまったり、アプリがうまく機能しないなど問題が生じ、銀行に4回行った。友達に付き添ってもらいなんとか使えるようになった。銀行が使えるようになるとpaypayのようなものが使えるのでとても便利です。 今月は、ブラジルの言語だけでなく文化にも少し慣れた気がします!しかし、システムが壊れていてうまく機能しないことには慣れず、ヒヤヒヤしますがこれも経験だと思っています。来月は、休みもあるので休みながら頑張って勉強して生活していきたいと思います!!
イベロアメリカ言語学科 3年 交換
月次報告書5月分
ブラジルのご飯
留学が開始してからあっという間に2ヶ月が経過した。到着してすぐの頃にストレスとなっていた文化の違いや言語の壁も、ようやく受け入れることができ、ブラジルでの生活に慣れてきた。と感じているのは気のせいかもしれない。先月はメンタルはボロボロだったが、体調は全く問題がなかった。しかしメンタルが回復した今月は、体調面がやや不安定だった。後述するのだが、気温の変化がとにかく大きい。このせいで体が対応できず風邪を引いてしまったり、朝起きても体の疲れが取れていないことが多々あった。他にも、「浴槽につかることができない」「一つの授業が4時間ぶっ通し」などといった日本にいた頃とは違う生活スタイルが、知らず知らずのうちにストレスになっていたのかもしれない。 〈食事〉  基本的に平日の朝は、大学に行く途中の八百屋でりんごかバナナを買って食べながら通学している。昼と夜は大学の学食で済ませている。外食するよりも出費を抑えられる上、バランスの良い食事を摂ることができる。学食はバイキング形式のような形で、一枚の大きなお皿に好きなだけ盛ることができる。米、豆、野菜は取り放題である。しかし、メインのタンパク質(肉や魚)は取り過ぎを防ぐために、食堂の方がその場にいて規定量をよそってくれる。この食生活のおかげもあってか、日本を出発する頃と比べて体重が5kg近く減少した。しかし決して食べている物の『量』が減っているわけではなく、単純に『質』があがったからだと思う。思い返せば日本にいた頃、家に帰れば母が作ったバランスの良い食事を摂ることができたはずなのに、友人との時間を優先してしまった。一時期、授業終わりは毎日のように友人とファミレス、居酒屋、ラーメン屋に行っていた。そんな食生活と比べれば、痩せるのも当然だ。母には感謝の気持ちと同時に申し訳なさでいっぱいだ。と、こんなに学食のことを褒めているものの、実は最近学食の食事に嫌気がさしてきている。毎日変わり映えのないメニューなうえに、決して美味しいとは言い難い。日本にいた頃、バイトと学校の調理実習以外で包丁を握らなかった私が自炊を始めるレベルだ。今月は調味料を調達したり、食べたいもの優先で食材を集めたりで出費が重なってしまったので、来月からはコストを抑えたうえで美味しい食事を作れるようにしたい。 〈気候〉  私が通う大学や家があるサン・ペドロ地区は、標高約900mのところに位置している。その影響もあり、1日の寒暖差がかなり激しい。今の季節は「晩秋」といったところか。そのため日が出ていない朝晩はかなり冷え込む。薄い長袖のTシャツだけでは肌寒いと感じるレベルだ。一方で日が出てくると、半袖でも暑いと感じるまで気温が上がる。家を出るとき、かなり服装に迷う。半袖で出かければ、家に帰る頃にはかなり気温が下がっており、半袖で家を出たことを後悔する。一方で長袖で出かければ、日中かなり汗ばみ、長袖で家を出たことを後悔する。脱ぎ着しやすいパーカーやフーディーがあればベストなのだが、正直私はブラジルの寒さをなめていたためそのようなものを持ってきていなかった。1、2枚現地で購入することを検討している。 〈移動〉  先月はUberでタクシーを呼んでいたが、今月はバイクを呼ぶことが増えた。値段がタクシーの半分か、それ以下だからだ。しかし荷物が多いときや夜遅いときは、タクシーを呼んでいる。本来であれば、さらに安いバスで移動できればベストなのだが、予定時刻に到着しないことが多々ある。それを逆算して家を出るのが面倒なので、時間に余裕があるとき以外は使っていない。ただ、日曜はバスに無料で乗ることができるため、積極的に利用している。 〈授業〉  今月から本格的に授業が始まった。言語系の授業は難易度がそれほど高くないため苦労していないが、講義系の授業はとにかく大変だ。現地の学生に混ざって専門的な分野を学習するため、授業についていくのはほぼ不可能に近い。今現在、授業時間内では2〜3割程度理解するのが限界だ。ただ幸いなことに、別日に時間を設けて授業内容の復習を手伝ってくれる友人ができた。さらに授業で使ったスライドもグーグルクラスルームを通じて配布されるため、これも利用しながらなんとか内容を理解している。 〈休日〉  ジュイスには、これといった商業施設や観光地はない。そのため友人と「遊びに行こう!」となることは正直あまりない。しかし昼から夕方にかけてレストランやバーに集まり、お酒を飲んでいる人が多い。私も大学内で新たな知り合いができるたびに、このような場に招待していただくのだが、いざ行ってみると片手にビール、片手にタバコを持ち、音楽にあわせて騒いでいるだけのことが多い。私自身タバコを吸わないので、その場の雰囲気に馴染むことができない。さらに中にはタバコ以外のものを吸っている人もおり、勧められることもある(もちろんブラジルでも違法です)。そのため誘っていただいても、一回きりの関係で終わってしまうことが多い。ブラジル人特有の心の近さに助けられることもあれば、困らされることもあり、人間関係の難しさを感じている。 大学内、大学外ともに過ごし方に慣れてきた3ヶ月目、もう「まだブラジルに慣れてなくて、、、」とは言い訳のできないフェーズに入ってきました。何をすべきなのか今一度生活習慣を見直し、来月は充実した1ヶ月にします。
イベロアメリカ言語学科 3年 交換
月次報告書5月分
5月!
今までの月よりは休みの日が少なく、学校と家の往復が多かった。今までより特別なことが少なかったが、そんな平穏だった月なりにまとめようと思う。 ・気候 秋への移行が進み冷える日が多くなって気がした。と感じたのも束の間、振り返ってみれば昼間は25℃を超える日が多かった。また、夜は冷えると言いつつも自分は暑がりなため、持ち運んでいた上着を使わず一日中半袖でいる日がほとんどだった。しかし、雨は乾季への移行の影響で減ってきた印象。夏のようなスコールはなかった。晴れた日は洗濯物の乾きも早く、半袖だと洗濯時のかさも増さないため、いけるところまで半袖生活を続けようと思う。 ・大学 やはり今月もまだ、授業内容の全てを理解することは難しい。授業で使われる言葉は,専門的な予備知識ありきの単語などもあるため、聞き取りもなかなかに苦しむ。USPの学生は英語もできる人がほとんどなため、なかなかにメンタルをえぐられたりやるせない気持ちになることがある。しかし、ブラジル1番のレベルである大学であるUSPの学生に対抗することがまず無謀であると気付き、ある程度割り切って取り組むことにした。留学先で精神的に追い込まれたくないので、自分自身と相談しつつ頑張りたい。 その一方で、Aspactos da Cultura Brasileira(ブラジルの文化の側面)では嬉しいこともあった。各週異なるテーマの授業が行われるこの授業。今月の3週目のテーマはブラジルサッカーの歴史についてだった。自分はサッカーが大好きであるため、食い入るように先生の説明を聞いていた。自分の関心のあるテーマだったこともあり、ブラジル人の中でもなかなかに話すスピードの速い担当講師の方の話をかなり理解することができた。ブラジルのサッカーは長い歴史を持ち、それに政治などが付随してかなり複雑になっている。ブラジルに来たからにはこの授業内容に留まらず、より知識を深めていきたい。 また、今月に入り、初めてテストを受けた。Cultura Japonesa(日本文化)の授業で中間テストがあったため、授業内で使用したスライドを中心にテスト対策をした。日本文化と言いつつも、授業内容は日本史に近い印象。内容のレベル自体はそこまで複雑ではないと思う。このテストでは留学生の辞書の使用が許可されていたため、問題文中のわからない単語は調べることができた。この授業では学期末にもう一度テストが控えているため、復習を計画的にやっていこうと思う。 ・友人関係 今月も日本語専攻のブラジル人や日本人留学生と時間を過ごすことが多かった。日本語専攻の人たちと関わることで、お互いの言語の勉強の助け合いができるためいい関係性が築けていると思う。最近は仲が深まりおふざけも増えてきた印象がある。その中でもブラジル感を一番感じるのはPiada(ジョーク)やParavrão(暴言、罵りの言葉)だ。日本では絶対に口にしないような失礼で汚い言葉を、ブラジル人は息をするようにすぐ口にするので、嫌でも覚える。しかし、これらも現地でブラジル人と関わることでしか吸収できない知識であるため、自分では言わないにしても覚える価値はありそう。 また、日本語専攻のブラジル人に誘ってもらい、ブラジルで初めてサッカーをした。正確にはフットサルの規模で少人数で行ったが、久しぶりにボールが蹴れてとても楽しかった。USPには様々なスポーツができるCEPE USPという施設があるため、そこで無料で体を動かすことができる。これからも有効活用していきたい。余談だが、ブラジルではチーム分けをする際、片方のチームがビブスを着用するのではなく上裸になることで区別する。今回いきなり上裸チームになったが、ブラジルらしさを体験できてとても良かった。 さらに今月の末にはサンパウロで、なでしこジャパン(女子サッカー日本代表)対ブラジル代表の試合を見に行った。正直なところ、今までは男子サッカーより迫力がなく面白くないというイメージを持っていたため、今回の試合も行くかどうかすら迷っていた。しかしそんな気持ちは一切なくなるほど楽しかった。サンパウロに住んでいるが、多くの日本人がいることに少し違和感を感じた。自分たち日本人留学生はブラジル人の友人と一緒に見に行ったので席はブラジル側だった。周りがブラジル人だらけなので、日本での試合とまるで違う応援スタイルがとても面白かった。ブラジルのサッカーで吸収することができるエネルギーがあるので、定期的に見にいきたい。 他にも、サンパウロ市内の美術館であるMASP、以前テレビで紹介されていた大学内の人体解剖学の博物館、ラテンアメリカ最大の観覧車、サンパウロの遊園地など、様々な場所に友人たちと遊びに行った。美術館などは特定の曜日が無料になること多く、気軽に足を運べるのでおすすめ。 ・通学、交通、移動 まだBilhete Únicoが作れていないため引き続き現金で支払っている。銀行口座がなくWiseでの引き落としに手数料がかかってしまうため現金をあまり使いたくないが、もう少しの辛抱。ちなみに、地下鉄のBilheteria(チケット売り場)で1枚5.2レアルのチケットを買う際、100レアルなどの大きい金額を出すとかなり嫌な顔をされる。しつこく20センターボス(0.2レアル)はないかなどと聞かれるが、ずっとないと言い続ければ対応してくれる。これは余分な出費を出さずにお金を崩したい時などにも一つの手になるので覚えておいてもいいかも。しかし、バスの場合、本当にお釣りが用意できないケースもあるので、5レアル(サンパウロ市内のバスの料金)は持っていたほうがいいかもしれない。 ・食事 今月はおそらく、これまでで1番Bandejãoにお世話になったと思う。ほとんどの平日の昼と夜をそれぞれ2レアルで済ませたことでかなり節約になった。休暇で旅行に行くことが多いので、できるところで節約していきたい。休日は友人たちと出かけることが多いので、そのまま外食で済ませている。 自炊は全くと言っていいほどしていない。家で何か作るとしても、パスタを茹でて買ったパスタソースをかけて食べるくらい。自分でも自炊のしなさに驚くが、Bandejãoと友人たちのおかげでこれで済んでしまっている。すき家の日本米を5kg購入したので、これからは時間がある時に自炊しようと思う。 ・金銭 まだRNM(外国人登録)が終わっっていないためブラジルの銀行口座が作れていない。基本的にクレジットカードで支払いをしているが、クレジットカードは最終的に日本円での請求になるため、請求日のレートの上下が大きく関わってしまう。ブラジルの銀行を作りレアルが安いときに入金し、デビットカードで支払えるようになれば少し安く支払うことができると思う。おそらく来月の上旬に受け取りが完了するので、首を長くして待とうと思う。 また、今月の末、ついにCPFを取得した。二月の報告書に書いたが、自分は在日本ブラジル総領事館で出国前に事前に取得できるCPF(マイナンバーのようなもの)の発行を忘れ、この番号を持たないままブラジルに到着し早3ヶ月が経っていた。サッカーの試合や飛行機のチケットの購入時など、何かとないと不便だったのでやっと取れて安心した。インターネットの特定のサイトでオンライン申請書類、パスポート顔写真、RNM番号(RNMは申請時に番号の控えが先にもらえる)などを送れば、特別どこへも行かずネットで番号受け取りまで完結した。日本で発行してから出国するのがベストだが、忘れてしまった際には自分の例を参考にしてみるといいかも。 ・休日 今月は長期休みがなかったのであまり遠出はしていない。地下鉄で移動し買い物に行ったりご飯を食べたりが多かった。ありがたいことに遊びに誘ってくれたり、買い物に付き合って食える友人がいるので1日退屈することがあまりない。今月特に印象に残ったのは、日本人留学生の大学院生の先輩宅で行ったChurrasco(ブラジルの焼肉、BBQのようなもの)だ。4月末から5月頭にかけて発症していた風邪の病み上がりに誘ってもらったが、そんなことも忘れるくらい美味しく、元気が出た。 また、今月末にはVilada Culturalと呼ばれる、二日間にまたがり開催されるフェスタに行った。自分は日曜日の夜の最後のコンサートのみ参加したが、そこで思わぬ出来事が。自分たち日本人に興味を持ち話しかけてくれた酔っ払いのおじさんがいた。最初はただの酒に酔ったおじさんかと思ったが、後に自分からPCCのメンバーであることをカミングアウトしてきた。PCCとは、サンパウロでとても名高い大規模な犯罪組織で、殺人や窃盗、マリファナの密売などを行っているとても危ない集団。そのうちの一人であると伝えられた時には正直驚いた。ちょうど留学前にテレビの特集でPCCを取り上げられていたため気をつけてはいたが、まさか本当に遭遇するとは予想だにしていなかった。幸いにも、ただ自分たちと話したかっただけで何も盗られなかったが、このような公の大きなイベントは楽しい分危険も潜んでいるため、今回のことを機により一層警戒しておきたい。 ・まとめ ひとまず今月も無事にブラジルでの生活を送ることができた。来月でほぼ1学期の授業が終わる。それに合わせてレポートなどの課題の期限が迫ってくるため、計画的に進めようと思う。
イベロアメリカ言語学科 3年 交換
2025-04
月次報告書4月分
留学開始
目次 長文になってしまうため目次形式にしました。ご自身に必要な箇所をお読みいただければ幸いです。 ①渡航 ②滞在先・住居 ③食事 ④通学・交通 ⑤携帯・通信 ⑥授業・学生生活 ⑦気温・天候・衣服 ⑧友人関係 ⑨現地での生活・治安 【①渡航】 • 成田 NRT→チューリッヒ ZRH→サンパウロ GRU →リオデジャネイロ GIG →Rodoviária do Rio →Shopping Independência 渡航費総費約15万円 費用を抑えるため到着時間(あまり遅い時間に到着すると危険な為)のみを条件にSkyscanner を利用して検索・予約を行いました。 私の場合は、オプションを最低限にしたことで、この価格に抑えることが出来ました。 今回利用したスイス航空は、渡航中の不満もなく、サービスも安定していたため、費用を抑えたい人には非常におすすめ出来ます。 私は到着予定日を授業開始の1週間前に設定しましたが、実際には到着前日に交流会が行われてしまい参加が叶いませんでした。 オリエンテーションの日程については、日本にいた間から大学に何度か確認メールをしていましたが、航空券を取る時点ではまだ日程の詳細を得ることが出来なかった為、到着日は、授業開始の2週間前から10日前に設定するのが理想的だと思います。 それでも後日、大学の説明を個別に受けることができたので、参加せずとも特に支障をきたすことはありませんでした。 • 自分が工夫して良かったこと  ブルーリボンバッグ 760円 着陸から96時間以内に荷物が届かなかった場合、最大15万円まで保証されるサービス。オンライン上で荷物の所在を確認出来たのも安心材料でした。 オンライン自動チェックイン 720円 出発の24〜48時間前に自動でチェックインし搭乗券が発券されるサービス。チェックイン忘れ防止と、空港での手続き時間短縮に役立ちました。 エアークッション2200円 Amazonで事前に購入したもの。長時間フライトによる腰やお尻の負担を軽減でき、背中にも使用可能。結果的に移動中の疲労感が大幅に軽減され、個人的には必須アイテムでした。 • 移動中のトラブル  スーツケースの受け取りに時間を要する  サンパウロ空港では、実際に受け取りまで約50分かかりました。 リオデジャネイロ空港でも正確な時間は記録していないものの、同様にかなり待たされた印象があります。そのため、空港到着後にそのままバスを利用する方は、十分に時間の余裕を持って予約することをおすすめします。 • リオデジャネイロ空港 → Rodoviária do Rio の移動  Uberを利用して移動しましたが、飛行機の遅延+荷物取得トラブル+渋滞により、バスターミナルには、元来の到着予定時刻から40分後に到着しました。 • バスチケットの取得  チケットは友人に取得してもらいました。 Wemobiという格安バス予約サイトがブラジルでは一般的ですが、支払い方法がやや複雑なため、 元留学生や現地のサポートを受けられるならこちらの利用がおすすめです。 • 治安、安全  最終的に自宅に到着するまで、大きなトラブルはありませんでした。 ただし、Rodoviária do Rio(バスターミナル)では要注意です。 人も多く、大きなスーツケースを持ったアジア人というだけで目立つため、周囲への警戒は常に必要と感じました。 自分の場合は運良く、ドイツ系ブラジル人の親切な男性に声をかけてもらい、4時間の待機時間を安全かつ楽しく過ごすことができました。 一方で、他の方からは「この場所で話しかけてくる人は誰も信用するな」と書かれた注意喚起のメモをスッと手渡されるという映画のような体験もありました。警戒をするに越したことはありませんが、本当に親切な人もいるということを実感した場面でもありました。   飛行機、バスを含む全移動中、自分は見事に寝落ちしていましたが、幸運にも何事も無く無事でした。バスでは、寝る直前まで世間話をしていた隣の席の親切な女性が自分の目的地の直前に起こしてくれたおかげで寝過ごすという最悪のパターンを回避しました。 (もちろん不用意な危険を回避する為、寝ないほうが良いに決まってます景色でも堪能してください) 降車後は、バス停にブラジル人の友人が迎えに来てくれたので彼女と共にUberで自身のアパートまで向かいました。こちらのバス停は、Rioと違いとても雰囲気が良く、少し暗い時間であったものの恐怖心を覚えることは無くやっと安全地帯に入ったのだなと感じました。 【 ②滞在先・住居】 • 住居確保  多くの方は、先輩が住んでいた部屋に入居するパターンが多いそうですが、自分はより多くリアルな意見を参考にしたかったので以前神田に留学していた友人にサポートをお願いしました。 その結果、友人の知人でアパートのオーナーをしている方を紹介してもらい、彼と直接連絡先を交換する事が出来ました。 当初は現地到着後に住まいを探すつもりでしたが、「その時期には大学の新入生の入居ラッシュで物件が少なくなる」という情報を受け、日本にいるうち(1月下旬頃) から連絡を取り合い、事前に住居を確保する運びになりました。 友人と一緒に複数の物件を見て回ってもらい、写真や動画付きで紹介してもらった中から、最終的に自分の求める条件を満たす物件を選ぶことが出来ました。 この物件は、紹介してもらったオーナー自身の所有物件で、入居希望を伝えた段階でキープしておいてくれた点も安心できる要素でした。 また、あらかじめ物件条件として「家賃は850レアル以下が良い」という希望を伝えていたため、友人価格で割引してもらうことができ、結果的に元の家賃よりも安い金額で契約できました。 • 家探しのコツ  滞在先を探す際に役立ったのが、Viva Realという物件検索アプリです。 それ以外にも、FacebookなどのSNSにはジュイス・ジ・フォーラの学生向けにアパート情報を掲載している個人やグループがあり、República(学生シェアハウス)の募集投稿も頻繁に見かけました。これらも家探しの際には大いに参考になります。 治安面を考え1階物件を避けたり、アパートなら顔認証物件を探すのも良いと思います。 (ブラジルだと顔認証は一般的で、アパートなら大体付いてます。)  私は、「mobiliado(家具付き)」の物件を契約したため、基本的な生活用品は最初から揃っており、到着後すぐに生活を始めることができました。 事前に家を決めておくことで、パッキングの段階で「何を持っていくか」に悩む必要が減るため、荷物を最小限に抑えられるのも大きなメリットだと感じます。 実際、私は掛け布団やハンガー、本棚などを現地の友人や同居人から譲り受けたため、生活用品の購入はほとんど不要でした。 (必要ならHavan Juiz de Fora、Independência Shopping に行けば大抵手に入ります。)  また、住む場所についてはSão Pedro(サン・ペドロ)地区を選んでおけば間違いないと思います。 São Mateus(サン・マテウス)やCentro(セントロ)も選択肢にはなりますが、場所によっては大学までやや距離があることも。 (場所によります、私自身、São Pedroに住んでいますが、徒歩で約40分ほどかかっています。) • シェアハウスでの生活  私の住居はシェアハウスですが、学生同士ではなく一般の方と一緒に住んでいます。 同居人は少し年上の親切な方で、初日にハウスルールを決め合い、共有スペースの家事の分担なども行いました。 基本的にはお互い自分のことは自分で行い、共有スペースや家具や消耗品の購入は二人で折半。 シェア生活で困ることは特になく、むしろ助かることばかりです。 トイレやお風呂、洗濯機などの使用方法が日本と大きく異なるため、生活の中で発生した疑問を何でも気兼ねなく聞ける良き友人となっています。 個人の部屋には鍵があり、プライベートも確保されていますし、騒音もほとんどありません。 この点は、最終的には「良い同居人を引けるかどうかの運」ですが、うまくいけば本当に心強いパートナーになってくれます。(ちなみに、まだ喧嘩は一度もしていません!) 【 ③食事】    食事は基本的に自炊しています。 大学内の学食(RU:Restaurante Universitário da UFJF)は非常に安価(約35円)ですが、メニューがほぼ同じで飽きてしまうため、私は自炊で自由に食べたいものを作っています。 学食の様子はネットで「RU UFJF」で検索するとすぐに写真が出てくるので、ご興味のある方は参考にしてみてください。学食のメニューは基、ご飯・豆・肉・野菜・フルーツなどのワンプレートで提供され、お肉とフルーツが日変わりになります。 またワンプレートに好きな量を自由に盛り付け可能なので、お腹いっぱい食べることも出来ます。 スーパーでは、醤油や日清カップラーメン、味の素など、日本の食材も見かけますが、品ぞろえはそこまで多くありません。(ちなみに、UFO焼きそば味もありますが、美味しくないです。) 白米も売っていますが、日本の米とは少し食感が違い、細長くてパラパラしています。 また、私の住まいはmobiliado(家具付き物件)ですが、炊飯器は備わっていなかったので、鍋でご飯を炊いています。 冷蔵庫や食器は同居人と共有しており、鍋などの調理道具を使った後は、すぐに洗って片付けることをルールとしお互いにストレスが溜まらないように工夫しています。 私は、日本からは特に食材は持ってきませんでした。せっかくブラジルに来たので、現地の食材を使っていろいろな料理を試しています。 最悪、アジア物産店やサンパウロのリベルダージに行けば、大抵手に入ります。 (日本食が恋しくなると予想される方は、みりん、酒、味噌、ほんだし、カレールーあたりを持参すると良いでしょう。この辺は、ジュイス・ジ・フォーラでは入手が難しくリベルダージでも値段が高いです。参考までに→みりん1300円、味噌1700円、カレールー900円) 生魚(刺身など)はほぼありませんが、ブラジルは牛肉が日本よりずっと安く、ミナスチーズを使った料理など、日本ではなかなか味わえない食材に出会えます。 現地の食文化を楽しむことも、留学の醍醐味だと感じています。 【 ④通学・交通】 • 通学 通学は、徒歩で40〜50分ほどかかります。 大学の敷地は広大で、学部によって建物が遠く離れているため、到着時間にはかなり差が出ます。 キャンパス内は坂道や階段が多く、徒歩移動はかなり体力を使います。(ほぼ山登りです。) その代わり、大学内には無料バスが運行されており、各学部や学食(RU)に停まり、キャンパス内をぐるっと一周してくれるので、遠い学部に行くときはとても便利です。 ただ、昼時以外は本数が少なく、いつ来るかわからないので、時間帯によっては歩いた方が早いこともあります。 • その他の移動  通学以外の移動は、主にUber Bikeを利用しています。 車よりもバイクの方が3〜5割ほど安く、渋滞をすり抜けられるので早く到着できるのが魅力です。 ただし、背もたれのないバイクも多く、坂道を時速60kmほどで走るので、最初は少し怖いかもしれません。 (※ ジュイス・ジ・フォーラは安全な街なので、走行中にスリに遭う心配はありません。ただし、他の都市ではその街に合った安全対策を取ってください。) また、Uberのほかに「99」という配車アプリもあり、時間帯や混雑状況によってはこちらの方が安いこともあります。(配車サービスは混雑時や時間によってに高騰するため) 私は、2つのアプリを併用して、そのときに安い方を選んでいます。 ドライバーさんは親切で、到着が遅れた場合に割引してくれたり、「帰りも自分を呼んでくれるなら行きと同じ料金で帰れるよ」など、粋な対応をしてくれる事もあります。 (ドライバーさんの顔もアプリで確認でき、過度な請求をされた事も無いので安心して利用出来ます。 ただ、走行中平気で斜め後ろを向いて「どこの国から来たんだ?」などの質問をしてくるので若干ヒヤヒヤします。) 【 ⑤携帯・通信】 • 携帯 最初の1週間は、携帯をストラップで体にかけて、外でもなるべく使わないようにしていました。 ただ、ジュイス・ジ・フォーラは想像以上に安全で、今では人混みに行くとき以外はストラップを付けずそのまま使っています。 留学前は、「iPhoneは高値で、アップルマークが見えると狙われる」と聞いていましたが、実際にはブラジル人のiPhoneユーザーは意外にも多く、約半数がiPhoneを利用しています。 私も安全対策のため、古いのiPhoneを持参しましたが、使う機会はなく、そのまま15Proを使っています。 (※ ただし、これはあくまでジュイス・ジ・フォーラでの話なので、他の地域では対策は必要です。) • 通信プラン 回線は、最初の15日間はAhamoの海外プランを利用し、その間にSailyのE-simに切り替えました。 E-simならSIMカードを入れ替える必要がなく、帰国の際もオンラインで解約できるので便利です。 Saily契約後は、AhamoをPovoに乗り換えて、電話番号だけを残し、基本料金0円にしています。 (Sailyの契約にはCPFや現地住所が必要なので、事前に準備しておくのが重要です。  また作業は、全てブラジルについてからネット上で行いました。) 大学内にはWi-Fiがありますが、場所によっては届かないこともあるため、月10GB〜20GBくらいの契約にしておくと安心でしょう。 【 ⑥授業・学生生活】 • 授業  ジュイス・ジ・フォーラ大学では、留学生むけの授業は1以外なく、「外国人のためのポルトガル語」以外は、基本的に現地の学生と同じ授業を受ける必要があります。 そのため当然、授業内容、進行、解説スピードは現地レベルで行われるので、スライドなどの資料を見ながら先生の話を聞くのは至難の業です。(また授業によってはその集中を4時間持たせないといけないものもあります。) 日本にいる間に「どの分野・授業を取りたいか」をあらかじめ決めておき、その授業に必要な基礎知識やそれに関連するポルトガル語の単語をある程度調べておくと良いと思います。必要な時にすぐ確認できるようにメモなどを作っておくと、授業が格段に楽になります。 授業中に現地の学生に助けられることもありますが、彼らも自分の勉強が第一です。 当然ながら、助ける義理も余裕もありません。 彼らに迷惑をかけないよう、できるだけ自力で頑張り、どうしても分からない語彙や課題についてだけ協力や説明をお願いするのが礼儀だと思います。 一方で、ブラジルの授業では日本に比べて発言や質問が非常に多いです。 「この部分がこのように分からない」とはっきり伝えれば、先生は丁寧に説明してくれるので、遠慮せずにどんどん質問するのが大切です。 (日本だと「先生が話している時は静かにする」という文化があるので、最初はなかなか勇気が出ないかもしれませんが、せっかくの海外生活ですし、ここは「自分ファースト」で挑戦してみてください!嫌な顔をされることはなく、むしろ応援してくれるようにすら感じます。) 実際、先生に「スピードが早く授業についていくのが難しい」と授業後に伝えたところ、WhatsAppやメールで次回の授業内容や話す予定のメモを送ってくれたこともありました。 唯一避けられない問題を挙げるとすれば、私の履修予定の授業の内2つが、先生がバカンスから戻ってこず、新学期最初の2週間、授業が全く開講されないことがありました。また30分ほど遅刻してくるとも日常です。不安なときは、各学部の事務室(Secretária)に行って、必ず状況を確認するようにしましょう。 • 国際戦略部(DRI)のサポート  大学には、国際戦略部(DRI)という留学生の生活を支援してくれる部署があります。 ここにいる職員さんは、皆とても親切で、授業のことや日常生活の悩みまで、あらゆる相談に真摯に対応してくれます。 実際、私が外国人登録(RNM)の手続きでサーバーエラーが発生しうまくいかなかった時も、自分たちの業務があるはずなのに最後まで手伝ってくださり、さらに、登録料の支払いのために学外の宝くじ売り場まで同行してくれるなど本当に最後の最後まで熱心なサポートをしていただきました。 また、神田外語に留学経験がある、日本語が堪能なHugoさんという方もいて、ポルトガル語で相談するのが難しくても日本語で相談ができるという環境があるのはとても心強いと思います。 【 ⑦気温・天候・衣服】 • 気温・天候 4月の気温は、25℃前後の残暑が続き、基本的に暖かいです。 ただ、標高が高く木々も多いため、朝晩は冷え込むことがあり、気温差が激しいです。 そのため、薄手のパーカーやジャケットを持っていると便利です。 雨はほとんど降らず、2週間に1度程度しか降らない印象です。基本的には快晴の日が続いています。 • 衣服 服装は、日本で着ていたものをそのまま使っています。ブラジル人の学生もおしゃれな人が多く、日本の服でも全く浮きません。当初は、「現地で服を買ったほうが目立たないかな?」とも思っていましたが、アジア人というだけで目立つので、無駄な出費を抑えるためにも日本から持参した服で十分だと感じました。 ただ、道路がかなりでこぼこしているので、トレッキングシューズ風のスニーカーを持参することを強くおすすめします。 【 ⑧友人関係】  ジュイス・ジ・フォーラでは、事前に申請した留学生に対して、必ず1人のバディがつきます。 バディは、留学前の手続きサポートから現地での案内まで、大学生活をあらゆる面で支えてくれる頼れる存在です。 また、ジュイス・ジ・フォーラ大学には、神田外語大学に留学経験のあるブラジル人学生が多く、私の到着日にはバス停まで迎えに来てくれたり、布団や生活用品を分けてくれたり、スーパーでの買い物の仕方やおすすめのレストランを教えてくれるなど、本当に多くの場面で助けてもらいました。 彼らのおかげで、友人関係もすぐに広がり、何か困ったことがあった時にはすぐに相談できるので、とても心強い存在です。 ポルトガル語の勉強を日本にいる間に頑張るのはもちろん大切ですが、彼らと仲良くなっておくことも、現地でスムーズな生活を送るためには同じくらい大事だと思います。 また、彼らは日本の食材や製品をとても恋しがっているので、お土産として持っていくととても喜んでくれます。 私は犬夜叉のフィギュアや一蘭のラーメン、KUISのTシャツ、かつお節など、友人たちとの思い出の品や、頼まれたものを持っていきました。 【 ⑨現地での生活・治安】  ジュイス・ジ・フォーラは基本的には安全な街とされています。現地の人たちもあまり警戒せずに暮らしており、私自身も不安なく生活できています。 ただし、大学近くのDom Bosco地区は危険地帯と言われており、実際に深夜2時頃、ブラジル人の友人とタクシーに乗っている際に薬を買わないかと声をかけられたこともありました。また、Centro付近ではマリファナを吸っている人を見かけるので、場所や時間帯には注意が必要です。とはいえ、日本にも危ない場所はあるので、似たような感覚でいれば問題ないと思います。堂々とした態度でいることも大切です。 個人的に最も気をつけるべきだと感じるのは車です。ジュイス・ジ・フォーラは完全に車社会で、歩行者優先の意識はほとんどありません。信号も少なく、カーブミラーもない道が多いため、犯罪よりも車に轢かれるリスクの方が高い印象です。細心の注意を払うようにしています。 また、野良犬も多く食べ物を持っているとずっと付いてくることがあります。実際、昨年度ブラジリアに留学していた学生が、大型の野良犬五匹に対して威嚇行動をし、興奮した彼らに足を噛まれ負傷するという凄惨な事故がありました。万が一、狂犬病などにかかってしまったら大変なので、こちらも注意を払うようにしています。 【最後に】  ここまでご覧いただき、ありがとうございました。 私自身、まだブラジルに来て1ヶ月ほどですが、既に多くの文化の違いを実感しています。特に「外国人として見られること」に、強いカルチャーギャップを感じることが多くあります。 日本にいた頃、珍しい国籍の外国人とすれ違うと、思わず目で追ってしまったり、話しかけるのを躊躇ってしまったことがありました。けれど今は、私たちがその立場にいます。現地の出来上がったコミュニティに入っていくことは簡単ではなく、授業中に孤立してしまうこともしばしばです。 でも、今ではそれを必要以上に気にすることはなくなりました。それは、新たな視点を得たからです。 日本にいた頃、私自身も、同じ授業に参加していた留学生に対して、丁寧には接していたものの、自分から積極的に話しかけたり、彼らがコミュニティに入れるように働きかけたりすることはできていませんでした。 立場が逆になった今、当時の彼らの気持ちが少し分かる気がします。 仲間外れにする気があったわけではなくても、「何を話せばいいかわからない」「自分から近づくには少し勇気がいる」そう感じていたのだと思います。 それとまったく同じことが、こちらでも起きているだけなのです。現地の人たちも、私たちを嫌っているわけではなく、「どう接したらいいのか分からない」だけなのだと思います。 だからこそ、私たちから一歩踏み出すことがとても大事なのだと感じています。 そう考えるようになってからは、気持ちも前向きになりました。 授業後には、勇気を出して思い切って大人数のグループに声をかけ、自分のことを話すことで、一気に友人ができ、今では一緒にお昼を食べる仲にもなりました。 また、すれ違いざまに子どもたちが「Japonês? Koreano?」とヒソヒソ話しているときには、「Sou japonês!」と笑顔で声をかけるようにしています。日本でも、世界には色んなルーツを持つ人がいる事を知っている大人より、まだ自分の世界が狭く、無邪気な子ども達のほうがつい視線を送ってしまうことってありますよね。 「そういうものなんだ」と理解できれば、不安になる必要はまったくないのだと感じています。 ブラジルでは、毎日が新しい体験の連続です。初めてのことに戸惑ったり、考え込んだりすることもあります。でも、留学とはそういうもので、自分の可能性や視野を大きく広げてくれる挑戦だと思います。 不安もたくさんあるかもしれませんが、「今」しか得られないことが必ずあります。もし少しでも留学に興味がある方がいたら、ぜひ一歩踏み出してみてください。 最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。 次回の投稿も、どうぞお楽しみに!
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
月次報告書4月分
日本人であり、ブラジル人
 桜の無い4月。伝わらないポルトガル語。地元から持ち込んだお菓子は尽き。やはり自分に留学なんて向いてなかったのでは?と思う日も。でもそんな不安、自分がブラジル人になりきっちゃえばなんてことない。自分の弱さと向き合った今月は、これからさらにブラジル留学を楽しもうと改められる機会でした。 滞在先  お風呂について。お風呂は基本1人が立っていられるくらいのスペースに、天井についたシャワーが1つ。取り外し不可。水の温度は蛇口の捻り加減での調節になります。ブラジル初日のシャワー、調節ができるということすらもわからないまま冷水を浴び、「きっとブラジルでお湯はでないんだ」とこの先1年間の覚悟を決めていました。安心してください。お湯出ます。天気や時間帯によっては温度も気まぐれですが。軟水や硬水については詳しくわかりませんが、私の感覚だと日本とは違う気がします。シャンプーの泡立ちが違ったり、クレンジングが乳化しなかったり。水道水はもちろん違います。滞在先には蛇口に付けるタイプの浄水器があるのですが、そこから入れた水でもあまり美味しいとは言えません。スーパーマーケットで買うミネラルウォーターか、大学内のウォーターサーバーがおいしくて安全なのでお勧めです。 交通  バスや地下鉄の中にもブラジル人の文化が。ブラジルのバスや地下鉄にも優先席が設置されています。優先席でなくてもお年寄りや妊婦さん、怪我をしている人に席を譲りましょう的な暗黙の了解は日本にも存在しますよね。(添付写真:お年寄り、妊婦さんなどに加えて体形がふくよかな方の項目も)しかしブラジル人、明らかに日本人よりも譲るスピードが速い。日本人は譲る側も譲られる側も恥ずかしがって、そもそも声をかけるのに勇気がいるイメージですが、ブラジルだとそのやり取りがスムーズ。学校からの帰り道、その日は疲れすぎてゾンビみたいな顔してバスに乗っていると、2人のおじさまから優先席を譲ってもらいました。とっさのことだったので日本人の一面が出て断ってしまいましたが、そのくらいみんな周りを見ていて、初対面でも気にかけてくれます。さらにブラジルには、席に座っている人が立っている人の荷物を持ってあげるという文化があるらしく。何度かその光景を見たことがあり、私自身も「荷物持ってあげるよ」と声をかけてもらったことがあります。声をかけられたときは、自分の荷物を知らない人に渡すのが怖かったので遠慮しましたが、それでも持つよと言ってくれたので託しました。幸いそのおじさまは良い人で何事もなかったのですが、彼からかばんを受け取った後すぐに中身を全て確認しました。なにも盗まれていないし、入れられていない。すごく優しくて良い文化だとは思いますが、到着3カ月目の外国人には少しハードルが高かったので、親切心で言ってくれている人を見極めるのが重要です。 食事  私はブラジルでの食事が好きなので特に苦労はないですが、多くの日本人が慣れないのはパラパラのお米でしょう。友人は食が合わず、苦労しているようです。サンパウロでは日本米も買うことができ、叔母は「白米」というお店で買っています。ブラジルの食べ物を食べる機会もたくさんあり、Feiraという曜日ごとに場所が変わる市場のようなところでパステルを食べたり、家でBolo de Cenoura(ニンジンケーキ)を作ったり。市販のケーキは砂糖多めで、日本人にはかなり重め。ブラジル食が合えば、朝、昼、夜 全て学食で済ませて安く抑えることもできると思います。 週末  4月はイースターの休みがあり、その期間でミナスジェライス州に留学している友人と合流してミナスジェライス州、リオデジャネイロ州を旅行しました。実はこの留学でブラジル渡航人生5回目の私。リオデジャネイロは10年ぶり2度目。現地のブラジル人たちには散々、リオは危ないから気をつけてと念を押されていたので、一段と気合いを入れてスリ対策と治安の悪い地域を避けての移動。何事もなく無事に旅を終え、旅行が終わるころにはサンパウロが恋しかったです。 気候・服装  夜だけでなく昼間も寒い日が増え、長袖必須となりました。寝る時も、毛布を使うほどに寒く、急に冬が近づいた感じがします。とはいえ、日中と夜の寒暖差が激しいため、周りで体調を崩す人も少なくありませんでした。ブラジルは情熱の国、暑い国だ。のイメージで来た留学生たちは口をそろえて「聞いていた話と違う」と。同意です。極端に大量の半袖と裏起毛の上着しか持ってこなかったため、調整が難しい。堂々とタンクトップで歩くブラジル人をよそ目に、UNIQLOのヒートテックのありがたみが沁みます。
イベロアメリカ言語学科 3年 交換
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