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2025-10
月次報告書10月分
Tá Bom?
新しい月が始まったな、なんてことを考えていると、気づいた頃には1ヶ月が終わりかけています。留学が終わるまではまだ3ヶ月ありますが、テストや年末で忙しくなることを考え、帰国の準備を少しずつ始めています。あんなに長かったはずの留学も、帰国後のことを考えなくてはならないフェーズに突入しており辛いです。 〈気候〉  全くといっていいほど気温に変化がありません。夏に向かっているはずなのに、一日中半袖で過ごせる日はまだありません。それどころか10月中旬は寒い日が多く、長袖で過ごすことが多かったです。ジュイスでは強風が吹くことは滅多にないのですが、先ほど述べた期間は風が強い日が多かったです。毎日のように海風が吹く千葉で育った私ですが、「強風が吹くなんて珍しい」と感じてしまうということはブラジルに染まってしまった証拠かもしれません。 〈授業〉  ある授業で、AIを用いて行う宿題が課されました。この課題で驚いたところは、内容の9割以上をAIに任せる点でした。日本では、AIに対して否定的な立場を示す人が多いと感じます。実際、生徒が課題をAIで行って提出し、その是非が問われているような内容の記事を多く目にします。私も課題を行う際、AIに助けてもらうことは多々ありますが、ここまでAIに任せっきりにしたことはなかったためとても新鮮な経験でした。 *ブラジルでAIの使用が完全に肯定されているわけではありません。もちろん否定的な人もいます。 〈食事〉  普段の月と変わらないため、軽くブラジルの食事について話します。街を歩いていると食品を扱っている店を多く見かけるのですが、その中で多いのが ・Lanchonete(軽食屋) ・Açougue(肉屋) の二つです。Lanchoneteはコンビニとパン屋を足して2で割ったようなお店です。名前の通りPastelやCoxinhaといったブラジルの代表的な軽食が買えるほか、菓子パン、惣菜パン、ケーキ、プリンなど色々なものが売られています。またペットボトルや缶の飲料、スナック菓子、乳製品なども売られており何かと勝手がいいお店です。スーパーに比べると割高ですが、大学までの道のりにあるため利用することが多いです。Açougueは量り売りの肉屋です。肉に限った話ではなく、ブラジルでは量り売りのものがとにかく多いです。野菜、フルーツ、パンなど様々なものが、〇〇レアル/1kg の表記で売られています。日本では〇〇円/1個で売られていることが多いため、規格が厳しく出荷できずに廃棄されてしまうといった問題を抱えています。一方量り売りではこのような問題を気にする必要がないため、様々な形やサイズの商品を見かけます。野菜やフルーツの値段が安いのは、こういった理由が関係しているのかもしれません。話が少し外れてしまったので肉屋の話に戻ります。ブラジルで肉を買うときは、店員さんに 鶏肉/豚肉/牛肉の 〇〇(部位)を ××g 欲しいといえば商品を受け取ることができます。それをレジに持っていけば支払いができます。その場で切ってくれるため、(生姜焼き用に)薄切りにしてほしい、(ステーキ用に)厚切りにしてほしい、(ハンバーグ用に)挽肉にしてほしいなど大体の要望には答えてくれます。ただ多くのブラジル人は適当なので、頼んだ量より多かったり少なかったりしても、Tá Bom?(これで大丈夫?)といって渡してきます。ブラジルらしさが溢れた日常の一コマです。  ブラジルでたくさんの大切な人に出会いました。彼らに感謝の気持ちを忘れず、共に過ごせる時間を大切にしていきたいです。
イベロアメリカ言語学科 3年 交換
留学8ヶ月目が終了した。天気の悪い日も比較的多かった10月は気持ちもあまり乗り切らないこともしばしば。今月も少しでも有益な情報を残せるよう、振り返ろうと思う。 ・気候 先にも言った通り、今月は気候が不安定だった。曇りや雨の日が多かったり、気温の寒暖差が大きかったりしたため、周りに体調を崩す人もちらほら。幸いにも自分は体調を崩すことなく過ごすことができた。残りもなるべく多くの時間を有意義に過ごせるように体調管理に努めたい。サンパウロは一年中、1日ごとの気温の変化が大きいことが多いため、毎日の天気予報の確認は必須。 雨の日は洗濯物もあまり乾かない。特にデニムなどは2、3日干したままでようやく乾くほど。ありがたいことに住んでいる住居には屋根付きの洗濯物を干すスペースがあるため、そこに放置すれば問題なく乾燥させることができる。 ・大学 今学期の授業はあまり日常的には課題が出されないが、今月は日本文化の授業で中間テストがあった。前学期同様、Cultura Japonesa(日本文化)の授業は1つの小さい課題、個人で行う中間テスト、そしてグループでの期末テストで成績が判断される。留学生は前学期同様に辞書の使用が許可されているので、テスト対策さえしていれば問題ない。今回の中間テストも先生の評価が良かったため、ひとまず安心。 ・友人関係 いつものことながら、基本は日本人留学生、現地の日本語専攻のブラジル人と過ごしている。彼らは学校での昼食や夕食、空きコマの時間などはもちろんのこと、土日などの祝日にも遊びなどに誘ってくれるためとても感謝している。 ・交通・通学・移動 ブラジルの夜行バスはかなり後ろに座席を倒せるものが多いため、日本のものより旅行の際に使用することが多い。リオなども、サンパウロからだと6時間ほどで行けてしまうため、自分も重宝している。バス内にはトイレがあったり、レストランにすらない無料の水が置いてあることがほとんど。なぜバスだけ水が無料なのか意味がわからないが、いつもありがたくもらっている。 ・金銭 基本的には引き続き、現地の銀行のデビットカードやPixでの支払いがほとんど。それらが不具合で使えない時などのみ、日本から持ってきたクレジットカードを使っている。Banco do Brasilのデビットカードは、どうやら少額であればクレジット機能も使えるらしく、家に少額の請求が届いた。不正利用ではなく、リオで地下鉄に乗った際の料金だった。どうやら請求の明細に記載されているPixのQRコードでも支払いができるらしいが、自分は念の為何の支払いなのか確認をしたかったため、大学内の店舗窓口で支払った。 ・休日 今月も、可能な限りサッカー観戦、主にPalmeirasの試合に足を運んだ。今月の中旬には、リオに行き、Flamengo(フラメンゴ)とPalmeiras(パルメイラス)の試合を見にいくことができた。ブラジル国内リーグの1、2位直接対決だったこともあり、リオデジャネイロのMaracanãスタジアムは大盛り上がり。Palmeirasを応援していたが、結果は3−2でフラメンゴが勝利。勝ち点差はほとんどなくなりリーグ終盤戦へ突入。最後までこの2チームから目が離せない。 Palmeirasの応援をしているが、この日はFlamengoのユニフォームを着て、ホームチームサポーターになりきりスタジアムに向かった。ブラジルでは国民的スポーツであるサッカーに熱を注いでいる人が異常なほど多い。熱く盛り上がる一方で、時には死亡事故が起こるほどサポーター同士の喧嘩が頻発する。当初Palmeirasのユニフォームを着ていこうとしていたところ、サッカーに詳しいブラジル人の友人から全力で止められた。アウェーサポーターは相手のスタジアムに乗り込んでいる状態となり、時に暴力を振るわれたりなどもあるらしい。ここブラジルでは冗談が冗談で済まない可能性があるため、もし現地でのサッカー観戦、特にライバル同士などの試合観戦を考えている人は予習が必須だろう。 ・まとめ 今月も無事に過ごすことができた。今月の下旬にはリオデジャネイロの犯罪組織と警察の対立が起こったりと、各所で事件、事故がちらほら起きている。最後まで気を抜かず、安全に過ごしていきたい。
イベロアメリカ言語学科 3年 交換
2025-09
月次報告書9月分
Pra cima Palmeiras‼︎
暦上では春に分類される9月。なぜか春が始まるというのにブラジルの桜は咲き終わってしまった。ブラジル生活7ヶ月目にしていまだに驚かされることもあったりするが、今月も無事に留学生活を送ることができた。二学期の授業にも慣れてきた9月も自分なりに振り返ろうと思う。 ・気候 上記の通り暦上では今月から春に分類され、真冬に比べると気温の下がり具合が落ち着いてきた印象。寒くなる日もあるが、暑い日の方が多くなってきた。相変わらず暑がりな自分は、半袖、時々パーカーを使ったりなど、以前よりは服選びが上手くなってきた気がする。気がするだけかもしれない。就寝時は毛布で調節するスタイルで、基本パジャマは半袖半ズボン。自分はそれでなんとかなっている。 ・大学 今学期履修した各授業にも慣れてきた。授業内では特に大きな出来事もなかった。前学期から引き続き履修しているCultura Japonesa(日本文化)の授業では来月中間テストがあるため、計画的に勉強していきたい。 また、自分が所属しているFFLCH(哲学・文学・人間科学部)では、常に学生運動が活発であるが、今月、より一層活動が増えてきている印象。ジェンダーに対する運動など、様々なことに対する政治活動がこの学部の学生たちによって行われている。実際に無性別(男女共用)トイレが学部内に設置されたりと、動きの成果が現れているところも。活動に参加することはないが、日本ではあまり見ることにできない学生主体の政治活動はとても興味深い。これを機会に、ブラジル政治に関して知識・関心を深められればと思う。 ・友人関係 今学期からブラジルにやってきた新しい日本人留学生と出会ってから早くも2ヶ月が経とうとしている。1学期目同様、留学生活は時間が経つのをより早く感じる。お互いにいい刺激を与え合えていると思うので、引き続き切磋琢磨していきたい。 ・食事 Bandejãoに行きすぎて、このままのペースだと日本から大量に持ってきたレトルト食品を食べきれないことに気づき、最近は定期的に家で食事を済ませることも出てきた。今学期から、日本人駐在員の方の紹介で、ボランティアで日本語の授業を水曜日の夜に行っている。日本語がまだあまりわからない生徒の方が多く、自分のポルトガル語の練習にもなるため、有意義なボランティアになっていると思う。このボランティアを行う日は夜のBandejãoの時間に間に合わないため、自宅で夕食を食べるようになっている。 ・金銭 休日での旅行(下記)でバスや電車での移動を考えていたため、口座を持っているBanco do Brasil(ブラジル銀行)で両替をしてもらった。Caixaの窓口に両替してもらう現金を持っていき、口頭で「この額をこの額に細かくしてほしい」などと伝えればすぐに対応してもらうことができる。何か買い物をするなど、無駄な出費なくお金を崩せるのでおすすめ。Banco do Brasilの口座を持っている人は指紋認証だけでこのサービスを利用できるが、口座を持っていない人ができるのかは不明。些細なことではあるが、このような対応、困った時の対処を対面でできる点で、Nubankなどのデジタルバンクより融通が効くのかなといった印象。そこまで大きなメリットではないため、作りやすさなど、簡単さをとるならNubankもおすすめ。日本人留学生たちは大体この2つのどちらかの口座を作っている。ちなみに旅行用に崩してもらった現金だが、移動がほとんどUberだったため使用せず、後日そのまま口座に預け入れた。両替してくれた銀行の方、ごめんなさい。 ・休日 今月の頭にUSPでは1週間ほどの休暇があったため、日本人留学生たちと一緒に北東部旅行に出かけた。今回旅行したのはPernambuco州のRecifeと、ブラジル最初の首都であるBahia州のSalvador。Recifeはオランダ支配時の雰囲気が残っていたり、Salvadorはポルトガルの影響が見られたりなど、かなり歴史的な街並みであり、ヨーロッパ風情を感じられてとても良かった。 また、今月の下旬、Palmeirasの試合を2試合見に行った(Palmeirasはブラジルのプロサッカーチーム)。そのうち1試合はLibertadoresという南米全体の大きな大会の準々決勝だった。この大会は、今年6月にもあったクラブW杯の参加権をかけた大会でもあり、南米1番のチームを決める伝統的な大会である。特に今回のPalmeirasの相手は、ライバル国であるアルゼンチンの強豪River Plate(リーベル・プレート)だった。ブラジル対アルゼンチンの組み合わせになったこともあり、現地のPalmeirence(Palmeirasのファン)たちもかなり気合が入っていた模様。お互いのホームスタジアムで1試合ずつ行うホームアンドアウェー方式のなか、1stレグ、2ndレグともにPalmeirasが勝利し、準決勝に駒を進めた。いつも以上に熱気に包まれたスタジアムの雰囲気は最高で、留学生活の中でもかなり印象に残る思い出となった。来月末には準決勝も控えているため、可能であれば現地にまた足を運びたい。 ・まとめ すでに留学も7ヶ月目に突入してしまった。時の流れの早さに正直焦ることもあるが、日々楽しく過ごせている。自信を持って帰国できるように、より一層頑張っていきたい。
イベロアメリカ言語学科 3年 交換
月次報告書9月分
季節の変わり目
 冬休みが終わり、後期がスタートしました。長期休み明けであっても気持ちの切り替えは割と簡単にできるタイプだと思っていたのですが、二学期はだるさの残った状態でのスタートとなりました。後に記述するのですが、履修登録の難しさに対して自然と嫌悪感を抱いていたのかもしてません。一刻も早く生活リズムを戻せるようにしたいです。 〈気候〉  友人に季節を聞いたところ「今は春だよ」と言っていましたが、先月と比べて気温に大きな変化はなく、正直季節感を感じることはできません。草木が芽吹くこともなければ、蝶や蜜蜂も飛んでいません。桜もありません(地域によっては桜を見ることができるらしいです)。花粉は飛んでいない、極端に乾燥していない、冬に凍える必要もないブラジルのこの時期を気に入った気でいました。しかし、初雪が降れば寒さなんか忘れて子どものようにはしゃぎ、春一番が吹けば新たな出会いに期待して微かな喜びを感じる、という感情が生まれない事実を残念に思ってしまった私は、日本の繊細でありながら、時に暴力的な気候が好きなのかもしれません。気温については、太陽が出ているかどうかに大きく依存します。曇りのときは20℃に満たない程度ですが、太陽が出ると25℃を超えてきます。さらに日差しが強いため体感温度はさらに高いです。 〈授業〉  個人的に留学中に困ることの中でも「履修登録」はトップクラスの部類だと思います。日本にいる頃でさえ難しかったのに、一番得意な言語が使えない環境でスムーズに行えるわけがありません。UFJFの場合、留学生のために2週間の期間が設けられています。その期間内で授業に参加し、受講したい授業を決定し、最終的にDRI(国際戦略部のような機関)に届出を出すことで履修登録が完了します。この際一筋縄でいかないのが、「必ずしも興味がある授業を履修することはできない」ということです。ただ正確にいうとこれはシステム上の問題でなく、あくまで自分の実力と意志に基づくということです。私は本来「生物地理学」という授業を履修するつもりでいました。しかしいざ初回授業に行ってみると、「教授のポルトガル語が聞き取りにくい」「板書が雑な筆記体で読めない」という問題が発生し、一学期間やり切れる自信がなかったため受講を諦めました。他にも成績評価方法が厳しい、時間帯や授業の長さが自分に合わない(一番朝早い授業は8時〜、一番夜遅い授業は〜23時、授業時間は2時間or4時間)など、様々な要素が加わります。強い意志さえあれば乗り越えられる壁だと思いますが、他の授業との兼ね合いを考えると、難しすぎる授業は避けるべきだと思います。私は対象期間中は、とりあえずやってみる精神で、色々な授業に参加してみました。結果的に、本来履修するつもりはなかった「経済地理学」という授業ですが、教授のポルトガル語が聞き取りやすかったことと、内容が割と面白そうだったので受講を決めました。 〈食事〉  買い揃えておいた調味料や、保存のきく食材がほとんどなくなったのをきっかけに自炊をする回数が一気に減りました。今の自炊の実力では、どうしても栄養バランスが偏ってしまう献立しか作れないので、健康のことも考えて学食にお世話になっています。以前の報告書で学食はあまり美味しくない、と書いたものの、慣れてくればそこまで悪いものではないです。 〈冬休み〉  8月の出費が大きかったため、今月はそこまで大きな旅行はしませんでした。しかし、どこにもいかないまま休みが終わってしまうのも嫌だったので、前から行きたかったフルミネンセの試合を見に、リオデジャネイロへ行ってきました。試合には負けてしまったものの、マラカナンスタジアムでたくさんのサポーターとともに応援することができてよかったです。 〈その他〉  二学期が始まり、焦りは増していく一方です。「留学中何をしたの?」と質問されたとき、胸をはって「これを頑張りました!」と言えるように、「留学していた」という事実だけが残って中身がすっからかんにならないように、残り半分全力で頑張ります。
イベロアメリカ言語学科 3年 交換
2025-08
【① 気候、衣服】  今月のジュイス・ジ・フォーラは乾季の真っただ中にあり、空気が非常に乾燥しています。昼夜を問わずほとんど雨が降らず、毎日のように澄みきった青空が広がっています。日中は気温が20度前後まで上がる日もありますが、朝晩は10度近くまで冷え込むため、外出時には薄めのダウンジャケットや厚手のパーカーが欠かせません。日差しが強く、歩いていると汗ばむこともありますが、日が沈むと一気に冷え込むため、気温差への対応が難しく、服装の調整に苦労することもありました。  夜間は特に冷え込みが厳しく、私は週に一度、友人たちと夜にサッカーをしていますが、運動中には身体や頭から湯気が立ち上がるほどで、気温の低さを実感します。それでも、乾いた空気の中で身体を動かす爽快感があり、日本の蒸し暑い8月とは真逆の感覚で過ごしています。  衣類に関しては、想像以上に冬服が必要でした。ブラジルと聞くと「常夏の国」という印象を持つ方も多いかもしれませんが、ジュイス・ジ・フォーラの冬は内陸の高原地帯に位置していることもあり、朝晩の冷え込みが予想以上に厳しいです。現地の衣料品店は日本ほど品ぞろえが豊富ではなく、防寒用のインナーも限られているため、日本からヒートテックを持参したのは正解でした。  日本では今夏、記録的な猛暑に見舞われたというニュースを目にしました。それを思うと、涼しいブラジルの冬に身を置けていることに少し安堵を覚えます。季節が逆転しているため、家族や友人と「日本は灼熱なのに、こちらは冬だよ」と話題にすることもしばしばあります。こうした気候の違いを実際に肌で感じ、生活の中で適応していく過程も、留学ならではの貴重な体験だと感じました。 【② 学校生活と授業】  8月は前期の最終月であり、各授業でテストや課題発表が重なり、学内は慌ただしい雰囲気に包まれていました。私が履修している写真の授業では、前月から友人と共同で制作を進めていたフォトブックを、アート学部全体で開催された展示会に出展しました。  展示中、驚くことに私たちの作品が購入されるという出来事がありました。私は、観客の方々が購入できること自体知らなかったため驚きましたが、自分たちの作品が他者に評価され、形として受け入れられた経験は、努力が報われたことを実感させ、前期の授業を締めくくるにふさわしい、充実感と達成感に満ちた体験だったと感じています。 (ちなみに約2700円の収益を得ることができました!)  前期が終わった今、ようやく一段落ついたという安堵感と、時間があっという間に過ぎてしまったことへの名残惜しさが入り混じっています。ブラジルに来た当初、日本人1人でブラジル人ばかりの教室に入り、友人ができるまでの数週間、多くの不安や苦労を感じていたことを思い出すと、今では懐かしい気持ちになります。 そして、せっかく仲良くなった彼らとも、後期では中々会えなくなることに寂しさも感じます。  前期が終わったことにより、小学一年生から続いてきた私の学生生活も、残すところ後期のみとなりました。前期の経験を糧に、絶対に思い残すことがないよう、後期も最後まで全力で取り組んでいきたいと思います。 【③ 生活と旅行】 サッカーの試合  私は週に一度、友人たちとサッカーを楽しんでいますが、今月は月初めに別のグループとの対抗試合が行われました。普段の内輪でのゲームとは違い、メンバー全員が数日前から気合が入っており、グループチャットには 試合のルール! ・謝罪は禁止 ・相手との接触は即ファウルアピール ・膝から下への接触は全て許可 ・金属スタッド付きスパイクを持参 ・携帯電話を一台、SAMU(救急)にすぐかけられる状態で用意 ・ルーズボールなんて存在しない=全てのボールは命がけで取りに行け など冗談混じりでありながらも本気度が伝わるメッセージが送られてきました。  当日、球際の激しい攻防が続き、攻守にわたって緊張感あるプレーが繰り返されました。結果は惜しくも敗北となりましたが、これまでの内輪の試合とは違い、全員が本気で勝ちにこだわり戦う姿やチームワークを体感することができ、チームとしての結束がまた一段と深まったと感じます。 今回の悔しさと経験を糧に、さらに気合を入れて練習し、次の試合ではチーム一丸で勝利を目指したいと思います。 寿司職人    サンパウロで日本の調味料を手に入れられるようになったことで、以前から続けていた日本料理作りがさらに充実するようになりました。8月には友人を自宅に招き、寿司や日本の家庭料理を振る舞うことにしました。サーモンや玉子などの握り寿司を提供し、ブラジル人の友人たちにも実際に寿司を握ってもらいました。「ヘイ、お待ち!」と掛け声をかけながら、日本の寿司文化を擬似体験してもらう様子はとても楽しそうで、見ている私も嬉しく感じました。  寿司以外にも、豚汁やじゃがバターなど、久しぶりの和食も食べることができました。日本の家庭料理はブラジルの日本料理店ではあまり提供されておらず、なかなか味わえない家庭的な温かさを改めて実感しました。こうして友人たちと日本の食文化を共有する時間は、単なる料理体験を超えて、異文化交流の貴重な機会にもなりました。 天文観測  大学内にあるサイエンスセンターで、友人たちと天体観測体験に参加しました。この体験ツアーは事前申し込み制で無料であり、地域の子どもたちも一緒に参加していました。ツアーでは、サイエンスセンターの屋上にある巨大な展望台から月や星座を観察しました。職員の方がレーザーポインターを使って星の位置や特徴を丁寧に説明してくださり、とても楽しむことができました。  その後も、人体の構造を学ぶ科学の授業や、静電気を利用した実験などが行われ、無料で体験できる内容とは思えないほど充実していました。しかし、ツアーの最後に訪れたプラネタリウムでは、夜遅くまでの1時間半以上に及ぶ科学ツアーで疲れが溜まってしまい、開始からわずか5分ほどで眠ってしまいました。友人に起こされるまで全く記憶がなく、せっかくのプラネタリウム体験をほとんど楽しめずに終わってしまいました。 せっかく訪れた貴重な機会を無駄にしてしまったため、近いうちに必ずリベンジし、しっかり星空とプラネタリウムを楽しみたいと思います。 Rio de Janeiro リオデジャネイロ旅行  今月は、リオデジャネイロを初めて本格的に観光しました。日帰りで行ける距離にも関わらず、これまでバスや飛行機の経由地としてしか利用していなかったため、旅行前から非常に楽しみにしていました。 Santa Teresa サンタテレーザ  サンタテレーザは、石畳の坂道と古い家並み、そして街の至るところに描かれたカラフルなストリートアートが印象的な地区です。リオ中心部の再開発と家賃高騰により、多くの芸術家たちがこの地へ移り住み、自宅の壁や街角をキャンバスとして絵を描き始めたことから、街全体がひとつの美術館のような姿へと変わっていきました。 日本であれば、ストリートアートはしばしば「落書き」とみなされ、観光地として評価されることはほとんどありません。だからこそ、こうして路上の自由な表現を受け入れ、街の魅力として共存しているサンタテレーザの寛容さに、深い魅力を感じました。 アートの中には、排水管やマンホール、階段などを利用し、作品の一部として彩られています。キャンバスの上では描けない“路上ならでは”の自由な表現と工夫に、私は強く心を惹かれました。  また、街を歩いていると、黄色い車体がトレードマークの路面電車が、ゆっくりと坂を登っていく姿が目に入りました。これは世界最古の路面電車の一つであり、今も現役で走り続けています。今回は時間の都合で乗ることはできませんでしたが、歴史を感じさせるその車体がカラフルな街並みの中を進む光景は、まるで一枚の絵のように美しく、思わず立ち止まって見入ってしまいました。 芸術が生活の中に溶け込み、壁のない美術館として存在するサンタテレーザという街は、リオの豊かな感性と自由を象徴しているように感じました。 Copacabana コパカバーナビーチ  コパカバーナビーチはリオを象徴する場所のひとつで、旅行するならぜひ訪れたいと思っていました。白い砂浜と青い海が印象的で、海岸沿いにはヤシの木が並び、遠くにはポンジアスカールがそびえ立っていました。 ビーチでは、人々がそれぞれの時間を思い思いに楽しんでおり、ビーチサッカーに興じる人、波音に耳を傾けながら読書をする人、日光浴で陽ざしを満喫する人、平日にも関わらず多くの人で賑わい、この場所にはリオの人々の“自由さと"明るさ"がそのまま現れているように感じられました。 海ではサーフィン教室も行われており、次回訪れたときには、水着を持参してウォーターアクティビティにも挑戦してみたいです。 Garota de Ipanema イパネマの娘  夕食には、ボサノヴァの名曲『イパネマの娘』の舞台にもなった Garota de Ipanema というレストランを訪れました。 店内には、作曲家 アントニオ・カルロス・ジョビン と作詞家 ヴィニシウス・デ・モライス が手がけた『イパネマの娘』の楽譜や彼らの写真、ギターなど音楽関連の品々が並び、ボサノヴァの歴史を身近に感じることができました。  接客も温かく、興奮して写真を撮っていた私に「写真を撮ってあげるよ」と声をかけてくださり、記念写真を撮ってもらうこともできました。 料理は少し高めですが、クオリティは抜群で、歴史ある雰囲気の中、心から楽しんで食事をすることができました。平日に訪れたため比較的空いていましたが、週末や祝日には観光客で混雑するそうなので、訪れるなら平日がおすすめです。 Museu do Amanhã 明日の美術館  オスカー・ニマイヤーが設計した、美しい曲線と近代的なデザインが印象的な美術館を訪れました。外観からして圧倒されるような存在感がありました。 入館すると正面には、地震や天気、気温などの情報を映し出す巨大な地球儀が浮かんでおり、まるで地球そのものが館内に現れたかのような迫力がありました。 館内には、地球の環境問題や気候変動、資源の現状などについて考えさせられる写真や映像作品が数多く展示されていました。海の汚染や森林破壊を写した作品の前では、日常生活の中で私たちができることについて自然と意識が向き、単なる鑑賞にとどまらず、自分自身の行動や価値観について考えさせられる時間となりました。 さらに、世界各国の文化や生活を紹介する写真もあり、日本の和式の結婚式の様子や世界各国のリアルな日常を垣間見ることができ、異文化理解の面でも非常に興味深い体験となりました。作品の展示方法も工夫されており、映像、音響、光の演出が絶妙に組み合わさって、ただ見るだけでなく身体全体で作品を体感できるようになっています。 近代的な空間と最新のテクノロジーを駆使し、地球の現状と未来を考えさせられ、学びと感動が同時に得られる素晴らしい体験となりました。 また、お土産コーナーも非常に充実しており、他では手に入らない凝った商品を購入できる点もおすすめです。 滞在期間中のアクシデント  今回の旅行では、サンタテレーザにある宿に滞在しました。 景色が素晴らしく、主要エリアにもアクセスしやすいことからこの場所を選んだのですが、思いがけない危険な出来事にも遭遇しました。  2日目の朝、ベランダで朝食をいただいていた時、突然「パンッ!パンッ!パン!!」と大きな破裂音が響き、その直後、頭上を何か小さくて速いものが風を切る音が通り過ぎました。 私たちはすぐに室内へ避難し、その後オーナーに確認したところ、「銃の音ではないかもしれないが、断言はできない」とのことでした。幸いベランダには屋根があり、身の安全は確保されていましたが、心臓が凍るような瞬間でした。 また、滞在期間中にUberで宿戻るたび、何人かのドライバーから 「ここはファベーラが近くて危ない。自分も襲われたことがある」 と忠告されることがあり、自分たちの想像以上にリスクの高い場所に滞在していたことを実感しました。 次にリオを訪れるときは、景色や価格だけで選ぶのではなく、周辺環境や治安を入念に調べ、安全を最優先に滞在先を選ぼうと思います。 Valença ヴァレンサ・Rio preto リオプレト旅行  ヴァレンサは、リオデジャネイロ州内陸にある人口約8万人の小さな街です。 今回の旅の目的は、友人から「8月にFesta de Nossa Senhora da Glóriaという、聖母マリアの栄光を讃える伝統的なカトリックのお祭りがある」と聞いていたため、その祭りに参加することでした。 ヴァレンサに向かう前に、州境に位置するリオプレトという町で数日間過ごしました。ここには友人の実家があり、滞在中はご家族の家に宿泊させてもらいました。ご両親はとても温かく迎えてくださり、日本の話をたくさん聞かれたり、ブラジルの家庭料理を振る舞っていただいたりと、ホテル滞在では決して味わえない家庭ならではの時間を過ごすことができました。  リオプレトでは、ハイキングを通して壮大なミナスジェライス州の自然を満喫し、洞窟の中に作られたキリスト教の祭壇にも足を運びました。野生動物も多く、野鳥のトゥカーノを見ることができたり、夜にはジャガーが現れることもあると聞き、自然のスケールの大きさを肌で感じました。 これまで訪れたブラジルの中でも特に田舎で、道路を牛の群れが悠々と歩いていたり、立ち寄った店で「アジア人が珍しい」と写真を求められたり、都市部や観光地では出会えない光景と人々に触れることができました。  ヴァレンサのお祭りでは、街の中心にある教会の周りに多く人々が集まり、ステージやメリーゴーランドが設置され、音楽に合わせて踊る人、屋台を楽しむ人など、街全体が一体となって盛り上がっていました。 内陸の小さな町ならではの、町全体でお祭りを盛り上げようとする一体感と温かく素朴な雰囲気があり、ブラジルの地方文化とコミュニティの力強さを肌で感じることができました。 São Paulo サンパウロ  冬休みの大きな旅行として、来月の頭にサンパウロ大学のメンバーとブラジル北部へ旅行する予定があり、出発地であるグアルーリョス空港があることから、その数日前から再びサンパウロに滞在することにしました。 これまでにもサンパウロには数回訪れていましたが、いずれもイベントに合わせた週末のみの短期滞在だったため、予定が詰まり自分の時間がほとんどありませんでした。そのため今回は、「自分の行きたい場所を、自分のペースで巡る」ことをテーマに観光を楽しむことにしました。 Museu Afro Brasil アフロ・ブラジル博物館  サンパウロでぜひ訪れたいと思っていた場所のひとつが、このアフロ・ブラジル博物館でした。ここは、黒人差別と奴隷制度の歴史、文化、そして彼らが生み出した芸術を深く知ることができる場所です。 館内には、ブラジルに連れてこられたアフリカ系の人々が使っていた祭具や衣装、部族を象徴する像などが展示されていました。数多くの展示の中でも特に目を引いたのは、再現された奴隷船の模型と、奴隷制度下における黒人たちの様子を描いた絵画です。 奴隷船の模型は一見大きく見えるものの、船底の高さは1.5メートルほどしかなく、その狭さに何百人もの人々が押し込められていたとは到底信じられない構造でした。また絵画には、銃を持ち別の部族の人々を捕らえて白人に売る黒人の姿や、白人の子どもの遊び相手として馬乗りにされる黒人女性、白人女性が黒人の子どもを棒で叩く場面などが描かれていました。 どの作品も、文字や知識だけでは味わえない圧倒的な重みがあり、ブラジル、そして人類史に刻まれた悲しい過去を、自分の目で見て心で受け止める時間となりました。 コンセプトレストラン  サンパウロには映画やアニメをテーマにしたコンセプトレストランが多く、普段は日本食ばかりでなかなか行けないのですが、今回は時間に余裕があり、ついに訪れることができました。 最初に訪れたのは、ONE PIECE をコンセプトにしたレストラン。店内にはフィギュアや装飾が所狭しと並び、まさにワンピース愛に溢れた空間でした。メニューにも遊び心があり、〈Gomu Gomu Burger〉や〈Gol D. Poteto〉など、キャラクターにちなんだ名前が並んでいました。 私はGomu Gomu Burgerを注文。運ばれてきたときは「普通のハンバーガーだ…!」と思ったのですが、一口食べるとチーズがびよーんと伸びて“ゴムゴム”感を再現しており、思わず「こういうことか!」と笑ってしまいました。ユーモアだけでなく味も絶品で、最後は2階の展示コーナーで写真撮影までさせてもらい、大満足の時間でした。 翌日は、私の大好きな洋画 Pulp Fiction をテーマにしたレストラン Big Kahuna へ。こちらも作品に関連した装飾やファンアートで溢れており、平日でお客さんが少なかったこともあって、店内をほぼ独り占めで写真撮影を楽しめました。もちろん映画に登場するチーズバーガーを注文し、こちらも期待を裏切らない美味しさでした。 サンパウロには作品愛に満ちたコンセプトレストランが本当に多く、日本のメイド喫茶を再現したお店もあるそうなので、次回はぜひそちらにも足を運んでみたいです。 ブラジルのフラメンコ  サンパウロ最終日には、ブラジルでフラメンコが楽しめるスペイン料理レストランを訪れました。 私自身、神田外語に通っていた頃、フラメンコ部に所属しギターの練習に励んでおり、まさかブラジルで本場さながらのフラメンコを見ることができるとは思ってもいませんでした。少し中心地から離れた場所でしたが、予約を入れてワクワクしながらレストランに向かいました。 ショーが始まるまでの間は、パエリアなどのスペイン料理を堪能。思っていたよりも本格的な味に驚きつつ、ショーの始まりを楽しみに待ちました。 暗くなり、照明が落とされると、会場は一気に熱気に包まれ、バイレの美しい舞に息を飲んで見入ってしまいました。 ショーの間、私は持参したカメラでたくさん写真を撮り、終了後に食事をしながらその写真を眺めていました。すると、突然楽屋に帰っていったはずの出演者の方が私の席までやってきて、「さっき撮っていた写真をぜひ送って欲しい」と声をかけてくれたのです。 まさかこんなことが起こるとは思わず、私は「アマチュアですが、よろしければ」と写真を送ると、出演者全員で喜んでくれました。 思いがけないサプライズもあり、この日の体験はフラメンコの情熱だけでなく、人との温かい交流も重なった、最高の思い出となりました。 【総括】  8月は、日常の学びや生活、そして旅行や異文化体験が絶妙に交錯する、充実した一か月となりました。ジュイス・ジ・フォーラでは、乾季の冷たい空気の中で授業やテスト、フォトブック制作に取り組む一方で、友人たちとのサッカーの試合にも興じ、忙しい日々の中にも楽しさや充実感を感じながら過ごすことができました。 旅行では、リオやサンパウロの美術館や博物館、ストリートアートを巡る中で、芸術や歴史、街の文化の豊かさに触れる貴重な体験を重ねました。また、ヴァレンサやリオプレトでは、地方の祭りや地域の人々との交流を通じて、都市部とは異なる暮らしの息づかいや温かさに触れ、旅ならではの発見や驚きに満ちた時間を過ごすことができました。 この一か月を振り返ると、日常の小さな出来事から旅行先での非日常的な体験まで、さまざまな経験が互いに重なり合い、ブラジルでの生活の奥行きや多面性をより深く実感できた月だったと感じます。学び、交流、旅での感動、そのすべてが結びつき、8月は自分にとってかけがえのない特別な時間になったと思います。
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
月次報告書8月分
5ヶ月目!
〈学校〉 今月は、前期の最後の月だったので、テストやプレゼンテーションがあった。授業も最初に比べたらわかるようになったが、科目によっては、テストは授業で学んだこと全てが出るので最初の方の授業の所を勉強するのが大変だった。テストも、プレゼンテーションも他のクラスメイトの人に助けてもらいながらなんとかこなすことができた。 〈友達〉 テストが多かったので、友達と遊びに行くことはあまりなかった。しかし、テスト最終日に前期でお世話になった友達と遊びに行った。また、前期が終わるので、同じ時期にきた仲の良かった留学生が帰ってしまった。彼女とは、旅行も何回かしたし、土日によく出掛けていたので寂しい。 〈気候〉 ブラジルでは冬にあたる季節だと思うが、昼間は半袖になっていいほど暑い。しかし、朝と夜は長袖にダウンを着るほど冷える。寝る時も毛布を2個使っている。寒暖差が激しい。 〈長期休暇〉 今月は、中旬ごろから1ヶ月ほどの長期休暇に入った。なので、あまりジュイスにはいなかった。ブラジリアに行ったりサンパウロに行ったりした。どこに行っても、普段過ごしているジュイスとは全く違う光景や建物、気候があるので新しい経験ができる。 今月は、期末テストが終わったのでホッとしています。また、長期休暇が始まったので自由な時間が増え、いろんなところに行くことができたので楽しかったです!月の初めには、日本から友達が来てくれ、久しぶりにみんな集まって話しができたので、楽しかったです。充実した1ヶ月でした。
イベロアメリカ言語学科 3年 交換
月次報告書8月分
折り返し
 4月はあれほど長く感じていた留学生活も、気づけば折り返し地点に達していました。最近では太陽が雲の向こうに隠れがちで、すっきりしない天気が続いています。到着してすぐの頃、ホームシックだった私に「元気をだせ」とでも言わんばかりに照りつけていた太陽が恋しいです。 〈気候〉  上記したように、天気はあまりよくありません。しかし、なぜか半袖で過ごせるくらいまで気温が上がる日がたまにあります。一方で、厚手のパーカーを着ないと寒い日もあり服装の調節は相変わらず難しいです。 〈授業〉  期末テストがありました。先生の配慮やクラスメートのサポートによって無事に乗り切ることができました。どのようなことをしていただいたかについては、下部にある「今月の授業」で詳しく記します。 〈旅行〉  夏休みに入ったので、イグアスの滝まで旅行に行ってきました。チケット代は飛行機よりもバスの方が安いため、バスを選びました。が、正直後悔しています。片道36時間前後(乗り換え含む、ジュイス⇔イグアス)かかるため、体力的にも精神的にもかなり辛いです。お風呂にも入れないことや、ストレスもありかなり肌荒れしてしまったため正直あまりおすすめできません。ただ、値段だけ見れば半額以下のためどちらを選ぶかは本当に人次第だと思います。 〈食事〉  平日は学食、休日は自炊です。 〈金銭〉  旅行に出費はつきものなので、覚悟はしていましたが、6桁の出費を見ると流石にメンタルにきます。一学期は可能な限り無駄遣いしないように生活していたつもりですが、振り返ると本当にその出費は必要だったのかな?というものが多いです。ですので二学期は、削れる出費はとことん削っていくつもりです。9月、冬休みはまだ半分残っているため限られた予算内で楽しみます。 〈その他〉  神田の友人が、夏季休暇を使ってブラジルに旅行に来てくれました。そのときはまだ冬休みに入っていなかったため2日間しか会うことはできませんでしたが、久しぶりに顔を見ることができて嬉しかったです。いくつか日本のものを持ってきてくれたのですが、ブラジルの化粧水は肌に合わなかったので本当に助かりました。 ありがとうー!!  あっという間に折り返しを迎えたブラジル留学。後悔のないように、一層時間や機会を大切にしながら生活していきたいです。
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月次報告書8月分
後半開始
二学期目最初の月が終了した。新しい留学生の友人ができたり、新しい授業があったり、留学の折り返しである8月は新鮮なことも多かった。今月も学校、休日の過ごし方などを中心に振り返ろうと思う。 ・気候 今月もブラジルは冬。と言いつつも寒い日はもちろん、すごく暑い日もかなりあった。特に第3週目は最高気温が30度近くまで上がることも。しかしそんな日も夜になれば気温が急降下するので、引き続き服装選びに困っている。そろそろ春になってくるブラジルでは桜が咲いている。寒暖差が多いため引き続き体調管理に気をつけたい。 ・大学 今月の頭から2学期が始まった。前学期と同様に、留学生は2週間ほどお試し期間があり、レベルや教室の雰囲気などを確かめてから登録ができる。Letras(文学部)は2時間の授業が多く、前学期でだいぶ慣れることができたので、今学期はGeografia(地理学)の4時間の授業を履修することにした。4時間とは言いつつ、途中で休憩が挟まれることが多いのでそこまでLetrasの授業を2個受けるのと大差はない印象。今学期は1学期目より少し多めの履修になったので、人一倍頑張っていきたい。 ・友人関係 先月他大学の日本人留学生との別れがあったが、新しい日本人留学生がUSPにやってきた。半年ではあるが先輩という立ち位置になるため、過去に先輩に助けてもらったように、彼らのサポートをしたり、新たな刺激を与え合ったりできればいいと思う。 ・通学、交通、移動 特にここの部分は変化なし。大学までは徒歩で。休日どこかへ移動する時はBilhete Únicoを使って地下鉄やバスに乗っている。 ・食事 今学期もほとんどBandejãoに頼りっぱなしの生活。休みの日は外食なども多いが、基本的にはやはり大学内で済ませる毎日。USPの自分が通っているキャンパス内には4つのBandejãoがあるので、メニューによって行く場所を変えたりしている。 ・金銭 学期間の休みの際に行った旅行の費用が嵩んでしまった。来月の第1週は祝日にあたり、留学生の友人たちとの予定を立てている。様々な経験をするため、普段の生活での出費を可能な限り抑えていきたい。 ・休日 今月の土曜日・日曜日は、フェスタがあったり友人の誕生日パーティーがあったりなどと、周りの人たちのおかげで様々なことがあった。また、駐在員の方に誘っていただきボランティアに参加したりもしている。このように充実した休日を送れていると思う。 ・まとめ いよいよ留学の後半戦が始まった。1学期よりは授業の理解度が高くなってきたとはいえ、まだ完璧に理解するまでは程遠い。残り半年で可能な限り語学力を高めていきたい。
イベロアメリカ言語学科 3年 交換
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