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2025-05
月次報告書5月分
5月!
今までの月よりは休みの日が少なく、学校と家の往復が多かった。今までより特別なことが少なかったが、そんな平穏だった月なりにまとめようと思う。 ・気候 秋への移行が進み冷える日が多くなって気がした。と感じたのも束の間、振り返ってみれば昼間は25℃を超える日が多かった。また、夜は冷えると言いつつも自分は暑がりなため、持ち運んでいた上着を使わず一日中半袖でいる日がほとんどだった。しかし、雨は乾季への移行の影響で減ってきた印象。夏のようなスコールはなかった。晴れた日は洗濯物の乾きも早く、半袖だと洗濯時のかさも増さないため、いけるところまで半袖生活を続けようと思う。 ・大学 やはり今月もまだ、授業内容の全てを理解することは難しい。授業で使われる言葉は,専門的な予備知識ありきの単語などもあるため、聞き取りもなかなかに苦しむ。USPの学生は英語もできる人がほとんどなため、なかなかにメンタルをえぐられたりやるせない気持ちになることがある。しかし、ブラジル1番のレベルである大学であるUSPの学生に対抗することがまず無謀であると気付き、ある程度割り切って取り組むことにした。留学先で精神的に追い込まれたくないので、自分自身と相談しつつ頑張りたい。 その一方で、Aspactos da Cultura Brasileira(ブラジルの文化の側面)では嬉しいこともあった。各週異なるテーマの授業が行われるこの授業。今月の3週目のテーマはブラジルサッカーの歴史についてだった。自分はサッカーが大好きであるため、食い入るように先生の説明を聞いていた。自分の関心のあるテーマだったこともあり、ブラジル人の中でもなかなかに話すスピードの速い担当講師の方の話をかなり理解することができた。ブラジルのサッカーは長い歴史を持ち、それに政治などが付随してかなり複雑になっている。ブラジルに来たからにはこの授業内容に留まらず、より知識を深めていきたい。 また、今月に入り、初めてテストを受けた。Cultura Japonesa(日本文化)の授業で中間テストがあったため、授業内で使用したスライドを中心にテスト対策をした。日本文化と言いつつも、授業内容は日本史に近い印象。内容のレベル自体はそこまで複雑ではないと思う。このテストでは留学生の辞書の使用が許可されていたため、問題文中のわからない単語は調べることができた。この授業では学期末にもう一度テストが控えているため、復習を計画的にやっていこうと思う。 ・友人関係 今月も日本語専攻のブラジル人や日本人留学生と時間を過ごすことが多かった。日本語専攻の人たちと関わることで、お互いの言語の勉強の助け合いができるためいい関係性が築けていると思う。最近は仲が深まりおふざけも増えてきた印象がある。その中でもブラジル感を一番感じるのはPiada(ジョーク)やParavrão(暴言、罵りの言葉)だ。日本では絶対に口にしないような失礼で汚い言葉を、ブラジル人は息をするようにすぐ口にするので、嫌でも覚える。しかし、これらも現地でブラジル人と関わることでしか吸収できない知識であるため、自分では言わないにしても覚える価値はありそう。 また、日本語専攻のブラジル人に誘ってもらい、ブラジルで初めてサッカーをした。正確にはフットサルの規模で少人数で行ったが、久しぶりにボールが蹴れてとても楽しかった。USPには様々なスポーツができるCEPE USPという施設があるため、そこで無料で体を動かすことができる。これからも有効活用していきたい。余談だが、ブラジルではチーム分けをする際、片方のチームがビブスを着用するのではなく上裸になることで区別する。今回いきなり上裸チームになったが、ブラジルらしさを体験できてとても良かった。 さらに今月の末にはサンパウロで、なでしこジャパン(女子サッカー日本代表)対ブラジル代表の試合を見に行った。正直なところ、今までは男子サッカーより迫力がなく面白くないというイメージを持っていたため、今回の試合も行くかどうかすら迷っていた。しかしそんな気持ちは一切なくなるほど楽しかった。サンパウロに住んでいるが、多くの日本人がいることに少し違和感を感じた。自分たち日本人留学生はブラジル人の友人と一緒に見に行ったので席はブラジル側だった。周りがブラジル人だらけなので、日本での試合とまるで違う応援スタイルがとても面白かった。ブラジルのサッカーで吸収することができるエネルギーがあるので、定期的に見にいきたい。 他にも、サンパウロ市内の美術館であるMASP、以前テレビで紹介されていた大学内の人体解剖学の博物館、ラテンアメリカ最大の観覧車、サンパウロの遊園地など、様々な場所に友人たちと遊びに行った。美術館などは特定の曜日が無料になること多く、気軽に足を運べるのでおすすめ。 ・通学、交通、移動 まだBilhete Únicoが作れていないため引き続き現金で支払っている。銀行口座がなくWiseでの引き落としに手数料がかかってしまうため現金をあまり使いたくないが、もう少しの辛抱。ちなみに、地下鉄のBilheteria(チケット売り場)で1枚5.2レアルのチケットを買う際、100レアルなどの大きい金額を出すとかなり嫌な顔をされる。しつこく20センターボス(0.2レアル)はないかなどと聞かれるが、ずっとないと言い続ければ対応してくれる。これは余分な出費を出さずにお金を崩したい時などにも一つの手になるので覚えておいてもいいかも。しかし、バスの場合、本当にお釣りが用意できないケースもあるので、5レアル(サンパウロ市内のバスの料金)は持っていたほうがいいかもしれない。 ・食事 今月はおそらく、これまでで1番Bandejãoにお世話になったと思う。ほとんどの平日の昼と夜をそれぞれ2レアルで済ませたことでかなり節約になった。休暇で旅行に行くことが多いので、できるところで節約していきたい。休日は友人たちと出かけることが多いので、そのまま外食で済ませている。 自炊は全くと言っていいほどしていない。家で何か作るとしても、パスタを茹でて買ったパスタソースをかけて食べるくらい。自分でも自炊のしなさに驚くが、Bandejãoと友人たちのおかげでこれで済んでしまっている。すき家の日本米を5kg購入したので、これからは時間がある時に自炊しようと思う。 ・金銭 まだRNM(外国人登録)が終わっっていないためブラジルの銀行口座が作れていない。基本的にクレジットカードで支払いをしているが、クレジットカードは最終的に日本円での請求になるため、請求日のレートの上下が大きく関わってしまう。ブラジルの銀行を作りレアルが安いときに入金し、デビットカードで支払えるようになれば少し安く支払うことができると思う。おそらく来月の上旬に受け取りが完了するので、首を長くして待とうと思う。 また、今月の末、ついにCPFを取得した。二月の報告書に書いたが、自分は在日本ブラジル総領事館で出国前に事前に取得できるCPF(マイナンバーのようなもの)の発行を忘れ、この番号を持たないままブラジルに到着し早3ヶ月が経っていた。サッカーの試合や飛行機のチケットの購入時など、何かとないと不便だったのでやっと取れて安心した。インターネットの特定のサイトでオンライン申請書類、パスポート顔写真、RNM番号(RNMは申請時に番号の控えが先にもらえる)などを送れば、特別どこへも行かずネットで番号受け取りまで完結した。日本で発行してから出国するのがベストだが、忘れてしまった際には自分の例を参考にしてみるといいかも。 ・休日 今月は長期休みがなかったのであまり遠出はしていない。地下鉄で移動し買い物に行ったりご飯を食べたりが多かった。ありがたいことに遊びに誘ってくれたり、買い物に付き合って食える友人がいるので1日退屈することがあまりない。今月特に印象に残ったのは、日本人留学生の大学院生の先輩宅で行ったChurrasco(ブラジルの焼肉、BBQのようなもの)だ。4月末から5月頭にかけて発症していた風邪の病み上がりに誘ってもらったが、そんなことも忘れるくらい美味しく、元気が出た。 また、今月末にはVilada Culturalと呼ばれる、二日間にまたがり開催されるフェスタに行った。自分は日曜日の夜の最後のコンサートのみ参加したが、そこで思わぬ出来事が。自分たち日本人に興味を持ち話しかけてくれた酔っ払いのおじさんがいた。最初はただの酒に酔ったおじさんかと思ったが、後に自分からPCCのメンバーであることをカミングアウトしてきた。PCCとは、サンパウロでとても名高い大規模な犯罪組織で、殺人や窃盗、マリファナの密売などを行っているとても危ない集団。そのうちの一人であると伝えられた時には正直驚いた。ちょうど留学前にテレビの特集でPCCを取り上げられていたため気をつけてはいたが、まさか本当に遭遇するとは予想だにしていなかった。幸いにも、ただ自分たちと話したかっただけで何も盗られなかったが、このような公の大きなイベントは楽しい分危険も潜んでいるため、今回のことを機により一層警戒しておきたい。 ・まとめ ひとまず今月も無事にブラジルでの生活を送ることができた。来月でほぼ1学期の授業が終わる。それに合わせてレポートなどの課題の期限が迫ってくるため、計画的に進めようと思う。
イベロアメリカ言語学科 3年 交換
2025-04
月次報告書4月分
日本人であり、ブラジル人
 桜の無い4月。伝わらないポルトガル語。地元から持ち込んだお菓子は尽き。やはり自分に留学なんて向いてなかったのでは?と思う日も。でもそんな不安、自分がブラジル人になりきっちゃえばなんてことない。自分の弱さと向き合った今月は、これからさらにブラジル留学を楽しもうと改められる機会でした。 滞在先  お風呂について。お風呂は基本1人が立っていられるくらいのスペースに、天井についたシャワーが1つ。取り外し不可。水の温度は蛇口の捻り加減での調節になります。ブラジル初日のシャワー、調節ができるということすらもわからないまま冷水を浴び、「きっとブラジルでお湯はでないんだ」とこの先1年間の覚悟を決めていました。安心してください。お湯出ます。天気や時間帯によっては温度も気まぐれですが。軟水や硬水については詳しくわかりませんが、私の感覚だと日本とは違う気がします。シャンプーの泡立ちが違ったり、クレンジングが乳化しなかったり。水道水はもちろん違います。滞在先には蛇口に付けるタイプの浄水器があるのですが、そこから入れた水でもあまり美味しいとは言えません。スーパーマーケットで買うミネラルウォーターか、大学内のウォーターサーバーがおいしくて安全なのでお勧めです。 交通  バスや地下鉄の中にもブラジル人の文化が。ブラジルのバスや地下鉄にも優先席が設置されています。優先席でなくてもお年寄りや妊婦さん、怪我をしている人に席を譲りましょう的な暗黙の了解は日本にも存在しますよね。(添付写真:お年寄り、妊婦さんなどに加えて体形がふくよかな方の項目も)しかしブラジル人、明らかに日本人よりも譲るスピードが速い。日本人は譲る側も譲られる側も恥ずかしがって、そもそも声をかけるのに勇気がいるイメージですが、ブラジルだとそのやり取りがスムーズ。学校からの帰り道、その日は疲れすぎてゾンビみたいな顔してバスに乗っていると、2人のおじさまから優先席を譲ってもらいました。とっさのことだったので日本人の一面が出て断ってしまいましたが、そのくらいみんな周りを見ていて、初対面でも気にかけてくれます。さらにブラジルには、席に座っている人が立っている人の荷物を持ってあげるという文化があるらしく。何度かその光景を見たことがあり、私自身も「荷物持ってあげるよ」と声をかけてもらったことがあります。声をかけられたときは、自分の荷物を知らない人に渡すのが怖かったので遠慮しましたが、それでも持つよと言ってくれたので託しました。幸いそのおじさまは良い人で何事もなかったのですが、彼からかばんを受け取った後すぐに中身を全て確認しました。なにも盗まれていないし、入れられていない。すごく優しくて良い文化だとは思いますが、到着3カ月目の外国人には少しハードルが高かったので、親切心で言ってくれている人を見極めるのが重要です。 食事  私はブラジルでの食事が好きなので特に苦労はないですが、多くの日本人が慣れないのはパラパラのお米でしょう。友人は食が合わず、苦労しているようです。サンパウロでは日本米も買うことができ、叔母は「白米」というお店で買っています。ブラジルの食べ物を食べる機会もたくさんあり、Feiraという曜日ごとに場所が変わる市場のようなところでパステルを食べたり、家でBolo de Cenoura(ニンジンケーキ)を作ったり。市販のケーキは砂糖多めで、日本人にはかなり重め。ブラジル食が合えば、朝、昼、夜 全て学食で済ませて安く抑えることもできると思います。 週末  4月はイースターの休みがあり、その期間でミナスジェライス州に留学している友人と合流してミナスジェライス州、リオデジャネイロ州を旅行しました。実はこの留学でブラジル渡航人生5回目の私。リオデジャネイロは10年ぶり2度目。現地のブラジル人たちには散々、リオは危ないから気をつけてと念を押されていたので、一段と気合いを入れてスリ対策と治安の悪い地域を避けての移動。何事もなく無事に旅を終え、旅行が終わるころにはサンパウロが恋しかったです。 気候・服装  夜だけでなく昼間も寒い日が増え、長袖必須となりました。寝る時も、毛布を使うほどに寒く、急に冬が近づいた感じがします。とはいえ、日中と夜の寒暖差が激しいため、周りで体調を崩す人も少なくありませんでした。ブラジルは情熱の国、暑い国だ。のイメージで来た留学生たちは口をそろえて「聞いていた話と違う」と。同意です。極端に大量の半袖と裏起毛の上着しか持ってこなかったため、調整が難しい。堂々とタンクトップで歩くブラジル人をよそ目に、UNIQLOのヒートテックのありがたみが沁みます。
イベロアメリカ言語学科 3年 交換
月次報告書4月分
あっという間の三ヶ月目
4月が終了した。留学前に想像していたより、はるかに早く時が流れているように感じている。今月も無事に楽しくブラジルでの生活を送ることができた。特段大きな出来事はなかったが、新たに起こったことや変わったことについてまとめていこうと思う。 ・気候 最近のサンパウロはだいぶ冷えるようになってきた。日本と気候がとても異なるためうまく比較はできないが、今は日本でいうところの秋ぐらいだと思う。朝晩は冷えてパーカーなどを上に羽織ることが多い。しかし、日によってまだ昼間は気温が上がり半袖でも暑い日があるため、毎朝天気や気温を確認してから服を決めるようにしている。ブラジルは日本の秋、冬ほど冷えることはないため過ごしやすい。 また、毎日の気温差に関係があったのか、月末に体調を崩してしまった。一時は39℃以上も熱が出てしまったが幸いにも倦怠感はあまりなく、近くに住む日本人留学生の友達がスポーツドリンクや果物を買ってきてくれたおかげでなんとか乗り越えることができた。不幸中の幸いで、体調を崩し始めてたのが4連休の前日で、授業を休まなければいけなくなったのは1日だけだった。日々の疲れも溜まっていた可能性があるので、今後は定期的に休みを取るようにしたい。 ・大学 3月の中旬から本格的に始まった授業にも大分慣れてきた。しかし、まだ全然授業内容がわからない。自分の履修している授業は日々の課題が少ないため、あまり課題に追われるというようなことはないが、その分学期末のテストやレポートが心配である。他の日本人留学生や仲良くなったブラジル人が同じ授業をとっているので、彼らと一緒にこなしていこうと思う。 また、今月の初めに自分が所属するLetras(文学部)で1日だけストライキが起こった。教室数の不足、空調設備の欠陥、学食の待ち時間の長さ、バスの本数の少なさ等々、様々な問題を訴えかけるために1日だけ建物が封鎖され、授業が中止に。今月のこの報告書の写真にあるように、ドアの前を教室で使用している椅子を使って封鎖していた。先輩の報告書でこのような光景を見ていたため何日続くのかと不安になっていたが、1日で終わり安心した。また今後も起こる可能せはあるため、ストを起こしている活動団体のInstagramのアカウントや、Whatsappで友人と状況を確認しようと思う。 ・友人関係 学期始め当初よりは新しい友人はあまり増えていない。その分、これまで仲良くなったブラジル人たちとの交流が増えている感覚がある。自分は金曜日以外午前中に授業が終わるため、ブラジル人や他の日本人たちと放課後、学内外で出かけることがしばしばあった。基本的に周りの友人たちが遊びに誘ってくれてついて行くことが多いので、彼らのおかげで予定がたくさんできている。 ・通学、交通、移動 まだBilhete Único(←先月報告書に詳しく書いてあります)ができていないので、引き続き公共交通機関(地下鉄、バス)は現金での支払いが続いている。が、外国人登録(RNM)の申請がようやく終わった。申請から45日後に証明書(?)が受け取れる。自分はいまだにCPFを作っていないため、RNMの受け取り後、CPFも発行しなければならない。その二つを受け取ったら、Bilhete Únicoを申請しようと思う。 また、旅行中や夜間の移動などではUberを頻繁に使っている。日本ではまだあまりUberと聞いてタクシーの印象を浮かべる人は少ないと思うが、ブラジルではとても多く使われているサービス。夜は危険が多いため、あまり歩いて帰ることは良くないとされている。ブラジルではUberがとても安いため、たくさん利用させてもらっている。運転手の人も優しい人が多い印象。夜間、外から乗っているところを見られるのも怖い場合は、窓にブラインドシート(?)が貼られており比較的安全性の高いComfortの配車を依頼するのも一つの手。値段が少し高くなるため、自分は使っていない。 ・食事 三月までは夕食を外で食べることが多かったが、最近はほぼ毎日大学のBandejãoで食べている。日本人留学生の友達と、その友達が住んでいるRepública内のブラジル人と3人でよく食べに行っている。この日本人の友達のおかげで色々なブラジル人と仲良くなったり、一緒にご飯に行ったりできているため、とても感謝している。また、ほぼ毎日Bandejãoの後にコーヒーを飲みに行っている。大学のBioligia(生物学部)の図書館内の飲食スペースのようなエリアにあるコーヒー販売機で1.3レアル(約35円)で小さいコーヒーが飲めるため、そこでおしゃべりしてから帰っている。5月以降はおしゃべりだけでなく、そこで勉強する習慣をつけれたらいいなと思っている。 また、時間があり学校に行かないときは家で食べることもたまにある。日本から持ってきたレンジでお米を炊ける容器を重宝している。ただ、ブラジルの電子レンジはとても出力が強く、マックスのパワーで温めるとうまくいかないため、調節が必要。Potênciaというボタンで強さを選べるため、そこを50%にしてからいつも使っている。いまだに何Wかは分かっていない。ちなみに、お米はすき家で売っている日本米を食べている。これが1番美味しいと先輩に聞き購入したが、とてもおいしかった。現在は、日本の米価高騰のため日本より安く買うことができる。あまり詳しく覚えていないが、5kgで2000円いかないくらいだった気がする。サンパウロに留学した際はぜひ。 ・金銭 基本的にクレジットカードで決済をしているが、どうしても現金が必要な場合はWiseのデビットカードを使ってSantander銀行で下ろしている。(Wiseの概要は3月の報告書に詳しく書いてあります)現地の銀行口座も、Bilhete Únicoと同じくRNMとCPFが必要なため、まだ時間がかかりそう。Pix(キャッシュレス決済)が銀行口座内の機能であるため、それを使うのもまだ辛抱が必要である。Pixが何かと便利なため、早く銀行口座を開設したいところ。 ・休日 4月はPáscoa(イースター)とTiradentes(チラデンチス記念日)が重なり10連休があった。ちょうどミナスジェライス州のUFJF(ジュイスジフォーラ国立大学)に留学する神田の同級生2人がブラジルに到着し、大学開始までに時間があったため、同じくUSPに来ている神田の友人と合わせて4人で、ジュイスジフォーラ・リオデジャネイロの2都市の旅行に行った。去年は大学内でずっと一緒にいた友人たちだったので、2ヶ月離れていただけで少し懐かしさすら感じた。また、ジュイスジフォーラ滞在時に、以前日本に来ていたブラジル人留学生たちにも会うことができた。以前よりも彼らのポルトガル語を聞き取れるようになった気がして、少し嬉しかった。 ・まとめ 4月もたくさんの人のおかげで何不自由なく充実した留学生活を送れている。ブラジルにもかなり慣れてきた現在、いまだに怖い目に遭っていなかったりトラブルが一切ないため安心してしまっているが、ブラジル、サンパウロには常に危険が潜んでいるため、安全に楽しく過ごしていこうと思う。
イベロアメリカ言語学科 3年 交換
2025-03
月次報告書3月分
ブラジル人デビュー
   初月に比べ、ブラジルでの生活に慣れてきた3月。慣れて感じる日本へのサウダージもあり。到着してから1ヶ月が経ち、ブラジルと日本との違いも見えてきました。 滞在先  滞在先は叔母宅で、叔母と叔父と住んでいます。玄関は無く、リビング、キッチン、寝室など。お風呂に日本のようなバスタブはなく、お手洗いと同じ部屋にあるので狭くて不便に感じることもありましたが、慣れます。住宅街の中は、街に比べ人の通りも穏やかです。このあたりは洪水や停電も中心部に比べると少なく、過ごしやすいです。(この文章を書いてる最中に停電、、) 通学・交通手段  バスで通学しています。ブラジルのバスは日本に比べるとかなり雑です。まだドアが閉まりきらないうちの発車や、下り坂も曲がり角もスピードを変えない運転技術の高さ(?)。お腹いっぱいの時は確実に酔いますね。バスのシステムも日本とは異なり、前方から乗車→中央にある機会で精算(Bilhete Unicoまたは現金)→バーを越える→後方から降車。バス停には名前が無く、「次は○○に止まります」とかいうアナウンスもないので、絶対に寝過ごせません。でも、バス中央にいるCobradorという人に降りたい場所を伝えたら、降りるタイミングを教えてくれます。何度もお世話になりました。  関連して交通ですが、週末など出かけるときは地下鉄やUberも使用します。Uberは一般人が乗せるタクシーみたいな感じで捉えていますが、とても安くて便利です。アプリを登録する必要があるのですが、上手くいかないなと思っていたら、運転手用のアプリをダウンロードしていました。要注意。 食事  食事に関しては簡潔に言うと、豆と米です。毎日豆と米です。でも不思議なのは全然飽きないこと。なんなら好きになっている。学食でも家でも、おかずは毎日違いますが、肉の割合が高いです。魚もでます。日本食はリベルダージですき家やラーメンを食べれるので、まだ困ってないです。お家では、日本米を炊くことも。お味噌汁も納豆もあり、充分日本を感じれます。 授業  授業が始まりました。ブラジル人には「何の授業とってるの?」とよく聞かれますが、答えると毎回「え?なんで?」という顔をされます。それはCultura Japonesa(日本文化)の授業を取っているから。確かにもうすでに習ったことのある日本の歴史ですが、ポルトガル語だと全然授業に追いつけていません。唯一分かったのは先生が縄文人と弥生人の顔の絵を見比べて、「ブラジル人は縄文人顔だよね」って言ってたことだけ。他の授業は留学生必須のブラジル文化の授業。先輩にお勧めされた地名学。ポルトガル語についての授業。まだ数回なので詳しくは来月以降に書く予定ですが、注意が必要なのは履修登録。基本的に各授業に留学生は5名ずつらしく、早めに履修しないと埋まります。実際私が最後の1枠を埋めて、友人が取れなくなってしまった授業が2つ。最終的に友人は同じ授業、同じ先生の違う時間帯を登録した後、先生に直接交渉して元々受けたかった時間帯の履修を許可されていました。履修したい授業がそもそもリストに無いということもあったので、先生との交渉大事です。 週末  3月はカーニバル休みがありました。カーニバル時期は様々な場所でみんな踊ってます。カーニバルはリオデジャネイロのサンバのパレード形式のカーニバルのイメージでしたが、私が行ったサンパウロ市内各地のカーニバルもとても盛り上がっていました。しかし、人が多い上に踊ってるブラジル人みんなハイになっているので注意が必要です。初対面でも友達みたいな感じで話しかけられます。地下鉄でも誰かが歌い始めると、どんどん広がっていって大合唱。治安の悪さが増すので気をつけた方がいいです。 休み中は、姉が住むパラナ州マリンガに行きました。都会サンパウロとは違い、自然に囲まれいっぱい蚊に刺されました。サンパウロはなんでも揃っていて便利ですが、たまには自然いっぱいの環境もリフレッシュになっていいなと思います。マリンガまでは夜行バスで8時間ほどだったのですが、車内はとても寒いのでブランケットなど必須です。  ホームレスの方々にデザートを作った日もありました。叔母の通っている教会がホームレスの方々へ散髪や服などの提供を行っている日にお手伝いしました。日本ではしたことの無い経験でしたし、ホームレスの方々が多くいるということを改めて実感させられました。 友人関係  友人も、よっ友も増えました。日本人留学生との交流はもちろんブラジル人の友達が増え、話題の中でブラジルについて深く知る機会になって楽しいです。授業内に限らず、友達の友達や、学食で話しかけてくれる人など出会い方は様々ですが、留学前に感じていた友達1人もできなかったらどうしようという不安は初日で消えました。挨拶の仕方が日本と大きく違い、ハグします。慣れないうちは戸惑いましたが、今ではブラジル人に「もうブラジル人だね」って言ってもらえるくらいになりました。 携帯電話  叔母が代理で契約してくれているので、現金を手渡ししています。ブラジルの電話番号に変えると私だけでなく周りの友人たちもそうですが、知らない番号からほぼ毎日電話がかかってきます。電話に出たことはないですが、聞いた話によると営業の電話らしいです。 気候・服装  一時期、涼しいなと思った時期もありましたが、勘違いだったみたいです。暑いです。夜は涼しい日が多いのと突然の雨も多いので、薄めの長袖と折りたたみ傘を持ち歩くようにしています。教室によってはクーラーで寒い部屋もあります。  3月から本格的に授業が始まり、友達も増え、ブラジルにいるという実感がより強くなってきました。まだまだ授業を理解できなかったり、ポルトガル語がうまく伝わらなくて悔しくなったりすることも多々ありますが、友達が慰めてくれたり、自分で自分を褒めたりしてなんとか乗り切ってます。来月もまた新しい出会いや経験をできるように、ポルトガル語頑張ります!
イベロアメリカ言語学科 3年 交換
月次報告書3月分
充実の3月
あっという間に2ヶ月目。最初の1ヶ月と違いブラジルの環境や気候に順応し、大学での生活はもちろん、休日の過ごし方も充実するようになった。今月の報告書として、2ヶ月目での新たな発見などを中心に書こうと思う。 ・気候 相変わらずのスコールで夕方ごろに大雨が降る日が多い。自分は折り畳み傘を使うのが面倒臭いので、止んだタイミングで移動するようにしている。ある日、雨と雷で停電が起こった。部屋のタンスにライトをつけたスマホを置き、照明代わりにしたという出来事もブラジルらしさとして楽んだ。また、その日は道路に折れた木が倒れてしまい、通行止めのようになっていた。スコールの恐怖を実感した1日であった。 3月の後半になると夕方ごろから一気に気温が下がるようになった。自分は暑がりなのでまだ半袖で過ごしているが、友人たちは上から羽織れるものを持ち運んでいたので、ファスナー付きのパーカーなどがあると便利かも。 ・大学 今更ではあるが、自分は今回の留学でサンパウロ大学というところに通っている。ブラジル、南米の中でもトップクラスであるため、現地の学生はとても賢い人だらけである。彼らは勉強に対してとても意欲的であり、一回の授業を通して学生の発言がないことはまずない。質問や異議などをすぐに聞く意識の高さや積極性は、驚かされるのと同時に見習うべきであると日々痛感している。 2月後半からブラジル全土で行われていたカーニバルは3/5に終了したが、その週と翌週はまだ本格的には授業が始まらず、留学生はお試し期間のような感覚で自分が興味・関心を持った授業にいくことができた。3/19にようやく留学生の履修登録が完了した。しかし、多くの授業は一つの授業につき留学生の枠が5名と決まっている。自分は二つの授業の履修登録が人数制限に引っかかってしまい、同じ曜日の夜の時間帯のものを登録した。多くの先生は直接相談すれば5名以上の履修を認めてくれるため、登録後に授業の時間が変更可能である。自分も直接相談し、先生方に授業時間の変更を認めていただいた。そのため、履修登録で希望の時間に登録できなくても諦めず、同じ先生の違う時間帯の授業を選択するようにしよう。 授業は、いくら興味があるといっても内容や説明はほとんど分からないのが現実であった。しかし、クラス内のブラジル人が助けてくれたり、担当の先生によっては留学生用の別途の課題を出してくれる場合があるので助かっている。3月は授業が始まったばかりで課題もあまりないが、中間・学期末テストの時期のために今から勉強の習慣をつけていきたい。 また、3月の中旬には、自分が所属しているLetras(文学部)も含まれるFFLCH(哲文人間科学部)のフェスタと呼ばれる祭りがあった。基本的には、学生がお酒を飲みながらDJの流す音楽にのって楽しむものである。多くの人がいて新しく友達も増える反面、23時から始まったため危ない点もいくつかあった。この日は無法地帯のようになっており、出店で普通にマリファナが売られており、多くのブラジル人はそれを購入し吸っている。もちろんブラジルでも違法なので絶対に買わないようにしよう。ブラジル人は断ればすぐ勧誘をやめてくれるので、友達や店の人に勧誘されても勇気を持って断るようにしよう。 またマリファナ関係でもう一つ。フェスタの日に限らず、街中でも夜中に道端でBrisadeiro(ブリザデイロ)というものを売っている。ブラジルのチョコのお菓子であるBrigadeiro(ブリガデイロ)ではなく、それにマリファナが中に入れられているもの。これも絶対に買わないようにしよう。現地の人から聞いた話だと美味しくもないらしいので、尚更やめておいたほうがいい。 ・友人関係 授業が始まるようになると、授業内で新しくできたブラジル人の友達とそのまま授業後にBandejãoに行くことが増えた。1日に1人は新しい知り合いが増えているような勢いなので、正直名前をちゃんと覚えてない人が結構いる。これからちゃんと覚えていこうと思う。 また、毎週金曜日にお話会というものがある。これは現地の日本語を勉強している学生と日本人が参加し、日本語やポルトガル語を話す練習ができる。ここで知り合ったブラジル人とはお互いに言語学習の助け合いができるので、より仲を深めていきたい。 ・住居 2ヶ月目になり、初めての一人暮らしにも慣れてきた。住人とどこかへ出かけたりすることはないが、挨拶はもちろん、少し共用のキッチンで話したりと、少しずつこのシェアハウスの一員になっている実感が増してきた気がする。自分の住んでいるRepúblicaはみんなとても優しい印象を持っている。夜の騒音トラブルなどももちろん一切ない。また、週に一回、トイレとシャワーは掃除してくれる方がいるので、掃除は自室だけで済んでいる。大学や家があるButantãと呼ばれる地域の中では、コスパなどを考えるとここが1番なのではないかと思う。大雨により停電することもあるが、その時は他の住居でも停電していることがほとんどであるため、耐えるしかない。 ・通学、交通、移動 自分は先月の報告書で書いた通り、大学から比較的近い場所に住んでいるので、普段は徒歩で大学まで通っている。しかし、大学からBilhete USPというカードをもらった。これは大学内から駅などを結んでいるバスの無料乗車ができるものであるので、帰りにButantã駅までバスに乗りそのままどこかに出かけたり、スーパーに寄ってから帰ることが多くなった。まだ外国人登録(RNM)やCPFの申請ができないため(CPFは自分だけ)、Bilhete Único と呼ばれるSuica的なものが作れておらず、普段出かける時などの地下鉄移動は現金でチケットの支払いをしている。面倒臭い上、お札が大きいものしかない時などは駅員さんの気分が悪くなる場合もあるので、早くカードを作りたいところではある。また、日曜日はバスが無料で乗れるので、日曜日の移動はなるべくバスで済ませるようにしている。 ・食事 食事は相変わらずBandejãoにお世話になっている。授業のない日でも昼食だけ食べに大学へ行く日もある。昼食が2レアルで済んでいるので、夕食は外食で済ませてもトータルで安く済んでいる、と最近は言い聞かせて外食ばかりの生活をしている。流石に1年間外食ばかりは金銭面でも健康面でも良くないので頑張って料理しようと思う。電子レンジでパスタが茹でられたり、米が炊ける容器を持っているのでうまく活用していこうと思う。 パスタを茹でる容器はサンパウロのDAISOで購入できたが、米を炊く容器は日本から持参した。まだブラジルのDAISOでは売っているところを見たことがないので、お米の容器は日本で買っていくことをお勧めする。サンパウロ以外に留学する方は、DAISOが近くにないと思うので尚更である。サンパウロにはDAISOだけでなく、すき家やラーメン屋さんなど、日本食が食べれる場所がたくさんあるのでとても気に入っている。Liberdadeと呼ばれる東洋人街の中には、美味しいラーメン屋さんや日本食のスーパーがあるので、日本が恋しくなった時などにお勧め。 ・金銭 日々の外出時やスーパーでの買い出しのほとんどはクレジットカードで支払っている。自分は念のためカードを3枚持ってきているが、基本的にはエポスカードだけで生活している。三井住友も使えるのでおすすめ。もう一枚の楽天は、すぐ不正利用を疑われ停止されたため今は全く使っていない。個人的には、海外にはエポスカードがマストであると思う。また、ブラジルの銀行口座がまだ作れないのでPixと呼ばれるキャッシュレス決済は使えない。今のところ現金は家賃の支払いと交通費などでしか使用していないが、クレジットが使えなくなった時のために幾らかは持ち歩くようにしている。日本からもレアルを5万円分ほど変えていったが、初月の家賃などですぐなくなってしまったため、必要な時はWiseというアプリとデビットカードを使って現地のSantanderという銀行でおろしている。SantanderのATMは大学内にあるため、いつもそこで引き出している。 Wiseは一つのアカウント内で様々な通貨を預入できる便利なアプリ。日本の銀行口座から日本円をチャージし、ブラジルでレアルとして引き出すことができるため、今の自分のように銀行口座がない時にとても役に立つと思う。ただ引き出し時に600円ほどの手数料がかかるため、自分はある程度大きな金額をまとめて引き出すようにしている。Wiseのアカウントを作った後アプリ内から、端末内のeカードではなく物理デビットカードを作らなければ引き出すことはできないので注意しよう。 また、Wiseと一緒にPayPay銀行があると便利。WiseのPayPay銀行の口座を介してチャージするので、PayPay銀行からチャージすると振込手数料がかからない。また、振込後1分足らずでチャージが完了するのでそこもいい点。友人はゆうちょ銀行からチャージを試みていたが1日経ってもチャージされず結局キャンセルしていたので、Wiseを使いたい人はPayPay銀行の口座も併せて作ろう。 ・休日 休日は友人たちと出かけることがほとんどである。上記で紹介したLiberdadeやAevnida Paulistaで買い物や食事をすることが多い。Avenida Paulistaにはショッピングモールや映画館、美術館など様々なものがあるため、歩いているだけでも楽しいと思う。また、日曜日の昼間は歩行者天国になるのでより賑わっている。土日祝日は歩道に多くの出店が出ているが、賑わっている分窃盗の可能性も高まり危ないので、できれば複数人で行くほうがいいだろう。 また、ブラジルには「日本人留学生の会」というものが存在する。駐在員などの大人方とブラジルに来ている日本人留学生が定期的に食事会などをしているらしい。今月はその打ち合わせも兼ねて現地で働いていらっしゃる方との食事会があった。この留学生の会では、留学生が将来就きたい職業などを発表し合い、その職業に合った大人の方々と話せる、とても有意義なものであるというお話を伺った。この一年まるまる留学でほぼ就職活動ができない分、このような機会に自分のキャリアに目を向けようと考えている。 また、カーニバルの直後は授業がなかったのでパラナ州のマリンガという地域に旅行にいった。そこは友人の知り合いがいる地域だったので、自分もその親戚の方の家に泊まらせていただいた。その親戚の方の紹介で色々な方に出会うことができた。その方々と関わったことで人生の幅が広がった気がした。 また、今月末にはブラジルのプロサッカーリーグが開幕した。サンパウロにはコリンチャンス(Corinthians)、サンパウロFC(São Paulo FC)、パルメイラス(Palmeiras)、サントス(Santos),と4つ大きなチームがある。サントスは大学から電車やバスを乗り継いで約2時間かかるため、大学内ではサントス以外の3チームを応援している人が多いと思われる。自分は3/29、30にそれぞれサンパウロFCとパルメイラスの試合を見に行った。ブラジルでは自己紹介の際にサッカーが好きというと、必ずと言っていいほどどのチームを応援しているか聞かれる。まだ自分はどのチームのファンになるか決めていないので、今度コリンチャンスの試合も観に行き吟味したいところである。 ・まとめ サンパウロでの生活にも慣れ、身体的にも精神的にも余裕が持てるようになったと感じる3月だった。たくさんの人のおかげでほぼ毎日予定があり、とても充実している。その分忙しさで体調を崩したり、気が緩みすぎて窃盗被害に遭ったりなどしないよう、今一度気を引き締め、無理しない程度に頑張ろうと思う。
イベロアメリカ言語学科 3年 交換
2025-02
月次報告書2月分
ブラジル到着
 ブラジルでの新しい生活が始まります。留学先はサンパウロ大学(USP)。 パスポートや荷造り、保険、何もかも準備がギリギリで、たくさんの人に助けてもらいました。この1年、新しい環境で色々な体験をしていきたいです。 滞在先  父方の叔母の家に滞在しています。住宅街の中のアパートで、家に入るまでに4回の顔認証システムがあるので、セキュリティはとてもしっかりしています。家の周りには、スーパーマーケットや薬局も充実していて、バス停も2ヵ所あります。 通学  USPまではバスで1時間ほどで、家の最寄りバス停からButanta駅、そこからバスを乗り継いで通学しています。Bilhete Unicoというバスや地下鉄で使えるカードがあるのですが、登録が必要なので今のところ現金で払っています。 食事  朝食は基本、叔母が用意してくれていて、主にパンとコーヒーがメインです。昼食は大学内の学食、Bandejaoで食べています。メニューは毎日、お米とfeijaoでその他のおかずは日によって異なります。自分で好きな量を取れて、だいぶお腹いっぱいになるのに、1食2レアル(約50円)ととても安いので、授業が無くても昼食だけ食べに来る人も多いです。夕食は基本家で食べていますが、学校帰りに友達と出かけたり、週末などは外食することも多いです。 授業  授業はカーニバル前で、ほとんどありませんでした。留学生は履修登録が3月からなので、それまでは授業の情報を得るのが難しいです。学校内の掲示板に授業の情報が張られてあったりするので、写真に残して確認していました。 週末  週末は友達と地下鉄に乗ってPaulistaやLibnerdadeへ行き、買い物したりご飯を食べることが多いです。 友人関係  留学生は大学が始まる1週間にオリエンテーションのようなものがあり、そこで他国からの留学生や日本人留学生とも交流することができます。私は、勇気が出なくて声をかけることができませんでしたが、友達の友達など、次第に友好関係が広がっていきました。 携帯電話  私は日本でeSIMを買うのを忘れていたので、空港についてから家のWi-Fiに繋ぐまで携帯が使えませんでした。到着してから3日ほど経ってから、ブラジルで使う用のスマホとブラジルの電話番号のSIMを持つことができましたが、それまでとても不便でした。ブラジルでスマホや携帯番号を買うにしても、到着してからしばらくはバタバタすると思うので、1か月分ほどのeSIMを買っておくことをお勧めします。SIMはClaroという会社の1カ月25GB64レアル(約1700円)のプランを契約しました。 気候  ブラジルの2月は夏なので、基本とても暑いです。日中は30度を超えることも少なくありません。しかし急な雨も多く、一時的なスコールですが、その雨によって頻繁に停電します。基本的に折りたたみ傘を持ち歩いています。夜は冷えます。ブランケットなど少し厚手のものを被って寝ています。 服装  長ズボンやデニムでも暑いと感じるほど日差しが強いので、ショートパンツやノースリーブで過ごすことが多いです。しかし、日焼け止めは必須です。私は全身の虫刺されも気になったので、虫除けも必要だったなと思っています。気候の項目にも記したように、夜は冷え、雨が降ったときも気温が下がるので、薄手の長袖もあると良いと思います。
イベロアメリカ言語学科 3年 交換
月次報告書2月分
ブラジル留学開始
いよいよブラジル留学が始まった。中学、高校の頃から夢にし、口にしてきたブラジル留学を今回実現できたことにとても感謝している。今まで支えてくれた人たちの応援や期待を裏切らないよう、この1年を有意義なものにしていきたい。 ・出発前 学内選考に合格した後、思ったよりすぐに留学準備が始まった。大学内ではもちろん、警察署や領事館など、さまざまな場所で書類を集める必要もあるため、早め早めの準備を心がけた。自分は比較的順調に準備を進めることができたと思うが、CPF(ブラジルのマイナンバーのようなもの)の申請を忘れ、これからブラジルで発行する必要がある。これから準備を進める人は、領事館での学生ビザの申請の際に、セットで準備しよう。また、入学許可が出たらすぐに飛行機のチケットを確保した。直前に買ってしまうと値段が高いため、早めに取るのがおすすめ。また、一緒の大学に留学に行く友人がいる場合は、一緒に行くとより良いと思う。自分の体感だが、長時間のフライトの際、隣の席が知っている人だと何倍も気持ちが楽になると思う。サンパウロ大学は授業開始の1週間前ごろに留学生用のオリエンテーションがある。到着してから2〜3日は時差ぼけや疲れが取れないため、オリエンテーションの5日前ごろに到着する便を選ぶといいと思う。 ・スーツケース 一年分の生活に必要なものを持っていく必要があるため、かなりの荷物量になった。航空会社の規定に沿ったサイズのスーツケースを2つ購入。服などがメインだが、自分はそれに加えてレトルト食品をたくさん詰めた。慣れない土地でスーパーなどに買い物に行けない可能性もあるため、できるだけ多く持っていくことがおすすめである。また、個人的なおすすめは「マッサージガン」である。今まで湯船に浸かる習慣があった中でいきなりシャワー生活になるため、上がった後にマッサージをするとずいぶん楽になるため、重宝している。 ・到着 30時間弱の長旅を経てグアルーリョス国際空港に到着。空港付近はブラジルの中でも特に危ない地域であるため、到着早々警戒が必要である。自分はありがたいことに、一緒に来た友人の親戚がサンパウロに住んでいるため、親戚に送迎をお願いすることに。自分まで送っていただき感謝してもしきれない。普通は、過去の先輩たちがやっていたように、タクシー(Uber)を呼ぶのが一般的。空港ですぐ呼べるように日本にいるうちにアプリを入れておこう。ちなみに、友人の親戚に迎えに来てもらうだけでは飽き足らず、家に上がらせていただき、朝食と昼食をご馳走していただいた。本当に頭が上がりません。笑 ・住居 ブラジルでの住居は、1ヶ月前まで同大学に留学していた先輩に相談し、先輩と同じRepública(シェアハウス)に住むことに。先輩はトイレとシャワーが共用の部屋に住んでいたらしいが、自分は少し家賃の高い、個人のトイレとシャワーが付いている部屋を選んだ。少し高いとは言いつつ、月に1250レアル(約33000円)である上、共用のキッチンも使えるため、十分である。安い分、少し部屋は狭い気がするが、外出する時間が多いため問題ない。また、大学の校門的なものであるPortãoまでは徒歩5分、所属先であるLetrasの学部の建物までも20分ほどでつけるため、立地も申し分ない。唯一欠点をあげるとしたら、エアコンがないことだ。しかし、昼間は外出する上、ブラジルの夏は夜になると気温が落ち着き涼しいため、扇風機だけで快適に過ごすことができる。どうしてもエアコンのついた家に住みたい人は、自分の住んでいるButantãという地域では5、6万円ほど家賃を払えば住めると思う。 ・食事 到着後しばらくは外食かレトルト食品が多かった。スーパーに行ける回数も限られている上、普段自炊をしていなかったためである。しかし、大学に通うようになると大学内で済ませることがほとんどになった。大学にはBandejãoと呼ばれる学食があり、昼食と夕食の値段はなんと2レアル(約50円)!さらに朝食は50センターボス(約13円)。安すぎてもはや自炊するよりも食費が安く済むため、大学でなるべく食べて帰るようにしている。まだ授業は本格的には始まっていないが、日本人の留学生仲間や他のブラジル人たちと学食に行くことが多い。これから1年間とてもお世話になるだろう。 ・気候、衣服 現在、ブラジルは夏である。昼間は30℃を超える日がほとんどである。しかし夜には気温が下がり、時には扇風機すらつけずに寝る日もあるぐらいである。そのため、日本の夏より快適な印象を持った。しかし、この時期はスコールがある。夕方に激しい雨や雷が発生することもよくあるため、外出する際には折り畳み傘を持っていくといいだろう。 ・携帯電話 ブラジルで携帯電話を使用するため、SIMを購入する必要がある。物理SIMはブラジルの携帯ショップに行き買う必要があるが、ついた瞬間に使えるようにしたいため、初月の分はあらかじめ日本でeSIMを購入した。eSIMはインターネット上で購入することで使用でき、日本にいるうちに購入・設定を済ませると、ブラジルに到着した瞬間に携帯が使用できるため、おすすめである。自分はNomadというアプリでブラジルのSIMを購入した。しかし、eSIMは10Gで4000円以上もするため、早めに携帯会社に行き、SIMの購入、契約をする必要がある。その際知り合いのブラジル人を連れていくと、手続きがスムーズな上、ぼったくりに会う可能性が低くなるためおすすめ。自分はここでも友人の親戚に同行していただいた。本当に感謝してもしきれない。 ・友人関係 到着してからしばらくは、神田の留学仲間、他大学の日本人留学生と関わることが多かった。しかし、オリエンテーションでも色々な国から来ている留学生と出会い、関わることもある。大学内の学生団体であるIN GLOBAが企画したレクリエーションで大学内外の色々なところへ連れて行ってくれるため、そこで多くの留学生と仲良くなることができる。これから本格的に始まる授業でも新たな友達を作っていこうと思う。 ・まとめ 初めて来た国で初めてのことだらけの留学であるが、たくさんの人に助けてもらいながら楽しく留学生活を送れている。しかし、このまま頼りっきりでは留学の意味がないため、ポルトガル語の能力はもちろん、生活力も上げていけるように、自立しチャレンジするところと頼るところを区別しようと思う。また、留学の1番の目標である勉強を疎かにしないよう、授業はもちろん、自学自習の時間を増やしていく。また、勉強の支障をきたさない程度に色々な場所に行ったり、たくさんの体験をしようと思う。
イベロアメリカ言語学科 3年 交換
2024-12
留学成果報告書12月分
ブラジル・サンパウロ留学のまとめ
【派遣先大学について】 (1) 基本情報 ・設立年  →1934年 ・学生数  →約97000人 ・設置学部  →哲学、文学、歴史学、社会科学、デザイン学、法学、経済学、出版学、体育とスポーツ学、教育通信学、看護学、舞台芸術学、視覚芸術学、天文学、経営学、建築と都市計画学、ジャーナリズム学、レジャーと観光学、マーケティング学、数学、応用数学、応用ビジネス数学、応用数学と科学計算学、医学、応用獣医学、応用気象学、音楽、栄養学、栄養と代謝学、産科学、海洋学、歯学、教育学、心理学、広告学、化学、国際関係学、広報学、公衆衛生学、情報システム学、作業療法学、テキスタイルとファッション学、観光学、動物科学、統計学、薬学、経済ビジネス学、物理学、計算物理学、医学物理学、理学療法学、言語聴覚療法学、地球科学と環境教育学、地球物理学、地理学、地質学、老年学、環境マネジメント学、公共政策管理学、食品工学、生体システム工学、コンピューター工学、材料工学、材料製造工学、鉱業工学、石油工学、生産工学、電気工学、物理工学、林業工学、機械工学、メカトロニクス工学、冶金工学、海軍工学、化学工学、航空工学、農業工学、環境工学、生物化学工学、土木工学、食品科学、精密科学、物理・生体分子科学、視聴覚学、バイオテクノロジー学、農業科学、数理科学、生物科学、生物医学、会計科学、コンピューターサイエンス学、自然科学、生物医学情報学 (2) 所属した学部、コース、プログラム等(原語および日本語訳)  哲学・人文・人間科学部(FFLCH)、社会科学専攻(Ciências Sociais) (3) プログラムの概要 ・履修可能な授業、所属学部選択の制限など  基本的に留学生はほとんどの授業を履修することができる。 ・学部留学の場合:選択した学部・学科以外の授業を履修できるか  基本的に可能であるが、担当の教員に確認することを推奨する。 ・学部留学の場合:語学コースを並行履修できるか  有料の授業と無料のものがある。CEFRのレベル別にクラスが構成されており、友人の話を聞いたところによると受講するのであればB2以上を勧める。 (4) 大学の雰囲気、留学生や日本からの学生の割合や人数  サンパウロ大学(以下、USP)は南米トップの総合大学であり、国内各地から優秀な生徒たちが集まる。自然豊かで広大な面積を誇るUSPには通学バスも通っており、まるで欧米の映画に出てくる大学のキャンパスそのものである。日本ではめったに経験することのできない日常を送ることができる。留学生は他の南米の国々をはじめ、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジアと非常に国際性に富んだ学生によって構成される。特に多いのはフランス人や中国人で、今学期は私を含めて9人の日本人がUSPで留学生活を送った。 (5) 課題や試験  授業によって変わると思うが、私が履修していた授業では課題が出されたことはほとんどなかった。基本的に出席率、中間試験、期末試験の成績を総合的に算出して評価されるため、課題に追われることはなかったが、授業の復習においてはいくらやってもやりきれないほど大変だった。 (6) 困ったときに相談できたか、相談窓口はどこか、どのようなサポートを受けられたか  私は特に大学側のサポートを受けたことがないのであまり詳しいことは言えないが、留学生はCCINTという、KUISでいう国際戦略部のような部署があるので、そこでお世話になっている人はある程度いた。また体調を崩してしまったときは、大学内にあるメディカルセンターで診察してもらうことができる。 (7) オリエンテーション  学期が始まる前にIN GLOBAという学生団体が留学生向けに大学説明会やキャンパスツアー、その他諸々のイベントを企画してくれているため、留学生同士で親交を深める機会は多いにあるといえる。 (8) 履修登録  留学生は授業開始日から2週間、興味のある授業を好きに見て回ることができる。この期間内に一通り履修科目の候補をまとめ、履修科目登録日にオンライン上で申請を行う。 【自身の留学について】 (1) 留学を決意した理由  私が神田外語大学に入学した理由は「とにかく大学に入り、のんびり学生生活を送りたかった」ためであり、ブラジル・ポルトガル語専攻を選んだ理由は「ブラジルは格闘技が強い」からである。ただの田舎育ちの格闘技オタクには叶えたい夢もなければ、達成したい目標すらもなかった。ブラジル留学に関しても似たようなものである。「留学生活を通して成し遂げたいこと」と言われてもあまりピンとこなかったし、留学後の自分に期待することも特になかったような気がする。ただ、そんなあの頃の私にも「今の自分にできることを精一杯こなす」というモットーがあった。将来のことなど何も分からないし、それ以上に目先のことすらあまりよく見えていない。物事の選択肢も、入手できる情報量も格段に増えた現代だが、高度に発展したこの社会において、私は一種の居心地の悪さを抱えていた。何をすれば良いのか、逆に分からなくなってしまったのである。留学生活はそんな私を言語も文化も全く異なる環境に投げ飛ばし、今まで抱えてきた悩みをも忘れさせてくれるような、かけがえのない経験を与えてくれた。留学を決意した本当の理由というのは、実際のところないのかもしれない。ただ「やらない後悔よりやる後悔」という言葉を信じて飛び込んでみただけなのだ。 (2) 留学先を選んだ理由  前期はブラジリア大学での留学生活を送っていたが、長期ストライキの影響で不安なことが多いなか、サンパウロ大学が後期からの受け入れを承認してくれたため。 (3) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(学習面)  留学前の準備と同じように、願書を作成しメールで送信した。 (4) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(生活面)  サンパウロ大学に留学する場合は基本的に自分で住居を探す必要があるので、到着してからすぐにFacebookの学生物件コミュニティに入り常に良い物件がないか探していた。 (5) 留学中の交友関係  日本人留学生は現地の日本語専攻の生徒と交流を持つことが多い。他専攻の生徒と比べて共通点も多く、日本語とポルトガル語の言語交換ができるというメリットもある。また現地で知り合う他大学の日本人留学生とも仲を深めることができるため、日本人留学生と現地の日本語専攻の友だちによる中規模なグループが生まれる。 (6) 授業についての全般的な感想、学んだこと  現地の学部生と同じように授業を受けることは想像通りかなり大変だった。最初の頃は内容は理解できなくてもよく使われる単語や用語だけは覚えようと、片っ端からノートにメモしていた。ポルトガル語さえできれば問題なく過ごせるのはあくまで「ブラジル・ポルトガル語専攻」の中だけで、実際に留学先の授業についていくためには授業内容についてある程度知識が必要である。日本語ですら理解していない、もしくは知らない事柄をポルトガル語で早口で説明されても、それは誰もついていくことができないだろう。  ブラジル人学生は授業中積極的に先生に質問をしたり、学生同士でディスカッションしたりして、お互いの意見を頻繁に交換する。これは日本の大学では、少なくとも神田外語大学の授業においてはあまり見られない光景だろう。「間違ったことを言って恥をかいたらどうしよう」というよりも「もっとみんなの意見を聞いて学びを深めたい」という志向の方がよっぽど強いのかもしれない。 (7) 授業外で参加した活動  私は格闘技に興味があったので、ムエタイのスポーツアクティビティに参加した。本格的に学ぶことができると意欲に燃えていたが、どちらかというとエクササイズの側面が強かったため、あまり満足の行く練習環境ではなかったと感じる。USPにはたくさんの課外活動があるため、もし興味のあるアクティビティがあれば迷わずにまずは足を運んでみることをお勧めする。 (8) 授業外の活動についての全般的な感想、学んだこと  ムエタイのアクティビティを通して他学部の生徒たちと少し話すことができたが、留学生だからといって特別興味を持ってもらえるわけでもないと感じた。 (9) 留学で達成した最も大きなこと  留学生活を通して「自分の扱い方」がとても上手くなったと実感している。語学力や自己管理能力などももちろん伸びたとは思うが、それ以上に自分自身のことをよく知ることができた。疲れている時や、ストレスが溜まっているときに、自分を追い込みすぎないようにしたり、完璧主義を求めず物事は「70点」こなせていれば良いと考えるようになった。凝り固まった考え方や感受性を変えることは今までうまくできなかったが、新しい環境で新しい仲間たちと過ごすうちに、より肩の力を抜いた生き方ができるようになった。 (10) 今後どのような学習を継続していきたいか  ブラジル留学中は「話す」ことに特に力を入れていたため、文法や語彙の学習にあまり時間を割かなかった。おかげで基本的な会話は支障なくこなすことができるようになったが、今後は語彙力を増やし、中級以上の文法事項についても理解を深めていきたい。 【渡航・滞在先住居について】 (1) 派遣先への出願  大学側が定める期日までに必要書類を提出すれば特に問題ないはずだが、できれば早めに行動しておくことを勧める。 (2) ビザ申請  ビザ申請から受け取りまでに要する時間は時期によって異なるが、私の場合は3日ほどで受け取ることができた。 (3) 航空券を予約した方法  航空券はショッピングモールにあるJTBで購入した。帰りの日にちを後に変更することができる往復航空券を選んだ。 (4) 渡航したルート  往路:成田国際空港→チューリッヒ(スイス)→サンパウロ→ブラジリア  復路:サンパウロ→フランクフルト(ドイツ)→羽田空港 (5) 最寄りの空港から大学または住居までの移動  ブラジリアからサンパウロに到着したときはすでにUSPに留学している同級生が空港まで迎えにきてくれた。空港内で一緒にAirbnbの宿を探し、Pinheirosの滞在先までタクシーで向かった。 (6) 滞在先住居を探した方法  サンパウロに到着して2週間ほどはAirBnBで予約した場所に滞在していた。空いている時間にFacebookのコミュニティを通じて学生向け物件を漁り、大学近くの部屋が掲載されたときにすぐ内見へ行った。ブラジルでアパートの契約をするのは非常にスピーディかつ簡単で、ただ内見に行きお金を払うだけで契約は成立する。 (7) 滞在先住居についての詳細  サンパウロでは社会人の男性とマンションで二人暮らししていた。間取りとしては寝室が二つ、リビング、キッチン、シャワールーム、ベランダがあり、自分の寝室以外は共有して生活していた。運よく新築の物件に住むことができ、ほかにもプールやバーベキューエリア、コインランドリー、バスケコート、シアタールームなど豊富な設備が揃っていた。しかし廊下の電気の不具合がいつまでも直らなかったり、雨が降ると停電したり、ブラジルらしい点もいくつかあった。ブラジルの不動産業者はマンションやアパートを部屋ごとに購入するため、ある部屋は出来上がっているが、ほかの部屋は工事中ということが多々あり、私の上の階の部屋からは朝から夜までずっと工事の音が響いていた。驚くべきことに、私がサンパウロの地を踏んだ7月から退去するまでの1月まで、その騒音が鳴り止むことはなかった... (8) 滞在先についての感想、アドバイス  サンパウロ市はブラジル南部に位置する内陸都市であり、夏は一切雨が降らず非常に過ごしやすいが、冬はゲリラ豪雨が発生したり、夜間はかなり冷え込む。ブラジルトップの経済都市とはいえど治安の面ではまだまだ問題が多く、常にある程度の緊張感を持って生活する必要がある。交通面ではメトロが発展しており、料金は距離に関わらず一律なのでとても利便性が高い。 【滞在国・地域での生活について】 (1) 現地での支払方法や現金の調達  友人にはWISEのカードを使用している人が多かった。私の場合は親に日本でBB(Banco do Brasil)の口座を開設してもらい、そこからブラジルのBBの口座にお金を送ってもらっていた。ブラジルではカード払いがほとんどなので、クレジットカードを2枚持っていくと安心である。 (2) 携帯電話  ブラジルに到着してすぐに知り合いの人に付き添ってもらい、ショッピングモールの中にあるVivoというキャリアで契約した。Vivoの場合はRNM(外国人登録)のカードを持っていないと自分名義で契約することができないので、その点は注意した方が良い。 (3) インターネット  街中や大学内でインターネットに不満を感じたことは特にないが、長距離バスに乗る際や、地下鉄を利用するときは、基本的に電波が通じなくなると思った方が良い。 (4) 医療  ブラジリアに住んでいたときにホームレスの野良犬に噛まれて狂犬病ワクチンの暴露後接種をしたが、ブラジルにはSIS(Sistema Único de Saúde)と呼ばれる無料の公共医療保険制度があり、公立の病院や保健所では無料で診療を受けることができるため、ワクチン代は一切負担しなかった。  ワクチン接種以外で病院にかかったことがないため、あまり詳しい情報を持っていないが、体調を崩したときや緊急事態が発生したときにどのように対処したら良いのかをあらかじめ確認しておくことを勧める。 (5) 日本から持っていくべきもの  私は衣服、筆記用具、電子機器以外に持っていったものがほとんどなく、特に困ったこともなかった。この点に関して私はかなり疎くあまり良いアドバイスをすることができないので、他の先輩の留学報告書を読んだ方が参考になると思う。 (6) 治安状況  留学前オリエンテーションで先生方からもお話があるように、なるべく日が沈む前には帰宅するのが吉。日没前であったとしても、友人たちと連携して複数人で行動することを心がけることを勧める。もし誰かに脅されたとしても、決して抵抗してはいけない。その際は相手を刺激せずに、従順に言うことを聞くべきである。最低限の「してはいけないこと」を守っていれば、死ぬことはない。 (7) 食事  朝食はゆで卵とバナナ、昼食と夕食はBandejão(学食)で食べていたが、友人たちと近くのレストランやバーに行くことも多かった。USPに留学する人はほとんどBandejãoで食事を済ませる。 (8) 情報の入手  現地の情報については過去に留学していた先輩たちに話を聞いた。 (9) 特筆すべき文化や習慣の違い、気を付けるべき点  サンパウロでは路上でお金をせびってくる人や、アジア人であることを理由にイジってくる子どもたちもいる。しかし基本的には無視して歩き去れば特に問題が起きることはない。最初のうちはなんとなく気圧されてびびってしまうかもしれないが、怖がっている姿を見せてしまえば絶好のカモだと思われるので「強く」あろう。ほかに気をつけるべき点と言われても正直あまり思いつかないが、生活しているうちに慣れてしまうものがほとんどではないだろうか。
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
留学成果報告書12月分
挑戦と課題の再発見
【派遣先大学について】 (1) 基本情報 ・設立年 1934年 ・学生数 約97000人 ・設置学部 哲学、文学、歴史学、社会科学、デザイン学、法学、経済学、出版学、体育とスポーツ学、教育通信学、看護学、舞台芸術学、視覚芸術学、天文学、経営学、建築と都市計画学、ジャーナリズム学、レジャーと観光学、マーケティング学、数学、応用数学、応用ビジネス数学、応用数学と科学計算学、医学、応用獣医学、応用気象学、音楽、栄養学、栄養と代謝学、産科学、海洋学、歯学、教育学、心理学、広告学、化学、国際関係学、広報学、公衆衛生学、情報システム学、作業療法学、テキスタイルとファッション学、観光学、動物科学、統計学、薬学、経済ビジネス学、物理学、計算物理学、医学物理学、理学療法学、言語聴覚療法学、地球科学と環境教育学、地球物理学、地理学、地質学、老年学、環境マネジメント学、公共政策管理学、食品工学、生体システム工学、コンピューター工学、材料工学、材料製造工学、鉱業工学、石油工学、生産工学、電気工学、物理工学、林業工学、機械工学、メカトロニクス工学、冶金工学、海軍工学、化学工学、航空工学、農業工学、環境工学、生物化学工学、土木工学、食品科学、精密科学、物理・生体分子科学、視聴覚学、バイオテクノロジー学、農業科学、数理科学、生物科学、生物医学、会計科学、コンピューターサイエンス学、自然科学、生物医学情報学 ・その他 世界大学ランキングでは、南米、ラテンアメリカの大学の中で一番高い順位にある。 (2) 所属した学部、コース、プログラム等(原語および日本語訳) FFECH(哲文人間科学学科) 主に、文学と人間科学の授業を履修 (3) プログラムの概要 ・履修可能な授業、所属学部選択の制限など ほぼ全ての授業が履修可能。しかし、このFFECH以外の授業を取りたい場合は自分で、その授業に行き、教授に留学生が履修できるか確認をとる必要がある。基本的に留学生は各授業に5人までと制限があるので、履修登録は早いもの勝ちになる。しかし、CCINTという国際戦略部に駆け込み、相談すれば大抵の場合は受け入れてもらえる。 ・学部留学の場合:語学コースを並行履修できるか 可能である。 有料のものがおすすめ。無料のものもある、しかし無料のものは単位の取得証明証がもらえない。 基本的に、有料のものがあり、レベル別に開講されている。神田外語大学のポルトガル語の授業をしっかり理解しているなら、一番上のC1レベルを受講するのがおすすめ。前期にB1、B2の学習者向けの無料のポルトガル語の授業が1ヶ月だけ開講されたが、正直、レベル的にはこれまで大学で学んだことであり、無料であってもそこまで履修する意味は薄いように感じた。 (4) 大学の雰囲気、留学生や日本からの学生の割合や人数 大学は広大で生徒数も多い。皆基本的に真面目で、勤勉な学生が多い。 日本からの学生の割合は、そこまで多くない。留学生全体が30〜50人程度で、日本人は4〜8人程度である。2024年は前期は、留学生全体の人数自体が少なく、後期に多くの留学生がやってきた。留学生同士で関わる機会はそこまで多くなく、USPのウェルカムチームが主催するイベントに積極的に参加したり、自分から積極的に行動して努力する必要がある。 (5) 課題や試験 レポート式、プレゼンテーション式、テスト式など多くの評価方法があった。しかし、共通して言えることはとても難しいということだ。まずは、履修登録期間の2週間で、課題や試験内容を確認し、留学生向けの別の評価方法や配慮はあるか確認する必要がある。基本的には自分の状況を説明すると、配慮してもらえることが多いが、配慮してもらってもなお、困難な場合もある。僕がおすすめするのはレポートを提出する授業である。レポートの場合は準備する時間が十分にあり、またブラジル人の友達に添削してもらうことも可能なので、比較的に単位の取得がしやすいと思う。 (6) 困ったときに相談できたか、相談窓口はどこか、どのようなサポートを受けられたか 基本的にCCINT(留学生担当の課)にメールか直接連絡すれば最大限に助けてくれる。もしくはおそらくどこかの課を紹介してくれたりするはずである。困ったらCCINT。ただし、基本1人の職員の人が全ての留学生、または協定校との連絡を行なっているので、メールは基本的に返信に時間がかかる。おすすめなのは直接事務所まで行き質問をし、その場で回答が得られないようなものであれば、確認の意味を込めてメールを出し返信を待つのが良い。どちらか一方だけでは、回答にとても時間がかかるか、忘れられてしまうことがほとんどである。 (7) オリエンテーション 授業の取り方、大学の施設、注意事項など基本的に大学生活で必要なことは教えてもらえる。またこの時に、USP内のバスを無料で乗れる学生カードと学食で使う学生カードの2枚を受け取ることができる。前年度留学していた先輩も言っていたことだが、名前の表記ミスや写真が異なるなど多々問題が発生するので注意が必要。僕はKOBAYAHIとして、1年間過ごした。これは人によると思うが写真が自分のものとは異なる場合や、名前が全くの別人以外の場合は多少のミスは、訂正せずにそのまま受け取ることをおすすめしたい。もし訂正して新たなカードを頼む場合、1ヶ月から2ヶ月ほどかかり、その間学食とバスが利用できないことになる。これは大きな痛手となるので、その辺りも含め考える必要がある。 (8) 履修登録 渡航前にも履修希望調査のようなものがあるが、その際はあまり真剣に履修を悩まないで選択して良い。渡航後にオリエンテーションがあり、その日から2週間自由に授業を見学できる期間がある。(KUISと同じような感じ) 基本的に履修できる授業に制限はないが、最大で1学期に履修できる授業数は5個である。2週間を終える頃、Emailで履修登録用のリンクが送られてくる。そのリンクで登録すれば完了。ただし各授業ごとに人数制限があるため早いもの勝ちである。 別の学部の授業を履修する場合、その見学期間にその学部の留学生課を訪ね、用紙をもらい記入する必要がある。上記のリンクでは他学部の履修登録はできないので要注意。 【自身の留学について】 (1) 留学を決意した理由 留学をするために、この大学に入学したため、留学をしないという選択肢はあまりなかった。また、一年生の頃から、留学生と接する機会があり、ブラジル人の人柄に惹かれて、よりブラジルに留学したい思いが強くなった。それに加え、一年生から一緒に切磋琢磨し合いながら、勉強できる友達がいたため、彼と互いに励まし合いながら、留学の準備を進めていった。 (2) 留学先を選んだ理由 一番大きな理由は、2年生の時に神田外語大学に留学していた、ブラジル人の友達がサンパウロに住んでおり、またサンパウロ大学の学生であったためだ。やはり、現地に知っている友達がいることは、精神的にも安心する。また多くの情報を彼を通じて知ることができ、とても助かった。それに加え、サンパウロには日本の外で、最大の日系コミュニティもあり、それもサンパウロに興味を惹かれた理由だった。 (3) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(学習面) 僕がした準備は、とにかくブラジル人留学生と話しをしにMULCに行ったことだ。逆に言うとそれしかしていなかったと思う。 しておけばよかったことは全てである。ポルトガル語の文法、語彙、発音、聞き取り。全てにおいて、現地の大学で授業を受けるレベルには達していなかった。しかし、完璧を目指していては、留学はいつまで経ってもできないので、ある程度の時点で勇気を出して、現地ににいくことが重要である。僕が一番した方が良いと思う準備は、文法の教科書に載っているような基礎を徹底的にやっておくこと。語彙などは留学の中にいくらでも身につけることができるが、基礎が怪しいと相当苦労することになる。あとは、自分の思っていることをしっかり日本語でも言語化する習慣をつけることだ。なんとなく感じてることを言語化することで、自分の国語力を養うことにも繋がる。それをポルトガル語でも言えるようになれば、ブラジル人に自分はどういう人間で、どんな考えを持っているなど、自分を説明できるようになる。これは良好な人間関係を築く上でとても大切だ。 (4) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(生活面) 正直に言うと、生活面での準備はほとんどしていない。バイトなどはぼちぼちしていたが、サークルに、授業、また2年生では教職に弁論大会など多くのことをやっていたために、そこまで貯金をすることはできなかった。 しておけばよかったと思う準備は生活能力を向上させておくことだ。留学は語学だけでなく、人間力も同時に試される。日頃からの自己管理を意識的にしたり、家事をそつなくこなせるようになっておくなど、基本的なことを難なくこなせるようになっておくことが重要である。特に自炊をできるようになっておくことが大切だと思う。サンパウロには日本の物、食品がたくさんあるので、作ろうと思えば日本食も作れる。外食しようとすると高いが自分で作れば、そこまでではない。自分の好きな料理を作って食べると、それだけで幸せを感じることができるし、元気にもなれる。学食は安いし美味しいがやはり日本食に勝るものはない。 (5) 留学中の交友関係 まずは留学生の日本人同士では自然と仲良くなる。ブラジルなので治安の面など心配なことがあるため、そこら辺を日本人同士で協力して、生活していくことが基本的に多い。大学からの帰り道は近くに住んでいる日本人同士で帰るなど、なるべく1人にならないような工夫は欠かせない。ブラジル人とは、授業の中で仲良くなったり、また多くの場合は日本語専攻の学生と仲良くなる。ブラジル人と仲良くなるのはとても簡単で、1人と仲良くなれば、そこから芋蔓式に増えていき、知らない間に多くの友達ができている。僕はそれ以外にも、バレーボールなど課外クラスを通じて、違う学科、学部の人と知り合うことができた。また住んでいた、ところでも沢山の友達ができた。 (6) 授業についての全般的な感想、学んだこと 長い、速い、難しい。それが授業全般の感想である。多くの先輩たちがやっていたことだが、授業の内容をまず日本語で書かれているものやインターネットで調べるなどして、事前に予備知識を入れておかないとまった授業にはついていくことはできない。全く知らない分野をポルトガル語でゼロから勉強するのは、非常に困難。だから、授業前に指定された読み物を読むのと同時に、日本語で調べ知識を収集することが必要になる。しかし、すべての授業を毎回完璧な状態で挑めるわけではないので、ある程度わからないことを承知で、授業にしがみつく力も必要だと思う。また、授業以外の時間をすべて自習に当てられるわけではない。友達と過ごす時間も留学生活でしかできないことで、その辺とうまく折り合いをつけることも大切である。 (7) 授業外で参加した活動 先輩から教えてもらった、留学生の会というブラジルの特にサンパウロに駐在する社会人の人と日本人留学生をつなぐ会に参加していた。またそのほかには、授業外でサンパウロ大学の運動施設(CEPE)で開講されている、バレーボールと瞑想のコースを受講した。前期は、申し込みの締切が前期オリエンテーションの数日後なので、前期から受講するのは難しい。後期からであれば、大学生活にも慣れてきたり、相談できるブラジル人の友達もいると思うので、その人たちと話しながら、自分のやりたいものがあれば、取るのがいいと思う。料金は50レアル(約1300円)で、サイトはCEPEUSPと調べればできる。細かいところはブラジル人に聞くべき。 (8) 授業外の活動についての全般的な感想、学んだこと CEPEで開講されている運動系のコースはサンパウロ大学の学生がほとんどだが、それ以外の社会人の人もおり、多くの年齢層、分野の人と交流できるため面白い。また、初心者の人も多いため、コースのレベルが高すぎることなどを心配する必要はない。先生や、受講者も皆いい人なので、とてもたのしかた。 (9) 留学で達成した最も大きなこと 僕はこの留学で何か大きなことやすごいことは達成できなかった。逆に、人間関係、文化の違い、難しい授業と、とても悩まされ、悩んだり鬱病のようになったこともあった。しかし、それでもブラジルにもう一度行きたいかと聞かれたら、もちろん行きたいと即答する。それぐらい良い友達に恵まれた。いつも気にかけてくれる友達、連絡を長い間とらなくても、いつでも優しく受け入れてくれた人たち。ブラジルであった多くの人々に支えられ、最後までなんとか留学生活を終えることができた。外から見たブラジルは、犯罪や格差など悪い側面が目立つ。それもブラジルの一部であることは間違いない。しかしそれが全てではない。日本では味わえない人の有り難さ、優しさをここで大いに感じた。 (10) 今後どのような学習を継続していきたいか 今後はブラジル・ポルトガル語の唯一の資格試験であるCelpeーBrasのための勉強とまた、スペイン語の習得に向けても頑張っていきたい。というのも、ブラジル留学中に多くのスペイン語話者の人たちと交流をあり、スペイン語とポルトガル語の言語的な近さを肌で感じまたその有用性も同時に感じたので、ぜひ話せるように勉強したい。今後の進路については、引き続き教職をとりつつ、ポルトガル語をいかせるような、たとえば在外公館派遣員などに挑戦をしたいと思う。 【渡航・滞在先住居について】 (1) 派遣先への出願 「交換留学であれば国際戦略部の方が案内してくださると思うので、それに従い、期日を守るようにすれば問題ない。またCCINT(USPの留学課)の方に対してのメールも、できるだけ失礼のないように心がける必要がある。しかし相手側はこちらが外国人であるということを知っていて、まだポルトガル語を自由に操ることができないことも知っているため、言語面で心配する必要はない。」これは2023年に留学した先輩の留学報告書からの引用だが、僕もこれに完全に同意である。 (2) ビザ申請 ビザは早めに準備するのが大切である。航空券を買うのが遅くなると全ての申請に影響が出るので早めに買うのが良い。航空券を行き帰りで買う場合は、買う日から340日後ぐらいまでの航空券しか買えないので、多くの場合買った後に帰りの航空券の日程を変更する必要が出てくる。だから、買うときに日程の変更できるオープンチケットを買うことをお勧めする。 僕はビザの申請がギリギリになってしまったが5日程度で受け取ることができた。間に合わないと思っても諦めないことが大切。 (3) 航空券を予約した方法 僕は海浜幕張駅近くにある、JTBの支店で買った。支店で買うのは安心できるが、手数料で航空券の料金の10%または、最大2万円支払う必要があるのでよく考える必要がある。 また、ブラジル人向けの旅行代理店などで航空券を買うと通常よりも安くかえることもあるそう。(浜松出身の友達より) (4) 渡航したルート ITA Airways 羽田空港→ レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港(ローマ)→グアルーリョス国際空港(サンパウロ) グアルーリョス国際空港(サンパウロ)→レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港(ローマ)→羽田空港 (5) 最寄りの空港から大学または住居までの移動 空港から電車でも移動できるが、Uber(タクシー)を使った。最初は電車などの公共交通機関を使うよりも、タクシーなどを使う方が安心である。またUSPのiFriendsやブラジル人の友達がいればその人たちに空港まで迎えに来てもらうのが一番良い。 (6) 滞在先住居を探した方法 先輩からお勧めしてもらった住居にした。その住居はAirbnb にも対応しているため、最初の1ヶ月はAirbnbで予約をし、そのあとは、大家さんに伝え、一年間滞在させてもらった。女の子の日本人留学生などは、設備がしっかりしているこちらのSHARE BUTANTAに住むことが多い。 (https://sharesl.com.br/en/unidades/butanta) ・住居探しには、下記のサイトが使える Airbnb (https://www.airbnb.jp/) Facebookのグループ Republicas somente USP Butanta(https://www.facebook.com/groups/859685467477681/) Republicas da USP(https://www.facebook.com/groups/republicasdausp/) (7) 滞在先住居についての詳細 最初の1ヶ月はAIRBNBからの支払いだったので、登録してあるクレジットカードから行った。長期滞在に変えてからは、クレジットでの支払いはできず、現金かPIXでの支払いになる。PIXはブラジルの銀行を開設するまで使えないので、現金で払うことになった。 施設の状態はとても良い、生活に必要なものはほぼ全て揃っているし、毎日共有部分を掃除してくれる人もいるので、清潔である。 (8) 滞在先についての感想、アドバイス 住居のルールには従うこと。僕は、誕生日に多くの人を招いてみんなでお昼を食べたのだが、それが他に住んでいる人の迷惑になると、大家さんから怒られてしまったので、最初のうちにしっかりとルールを確認することが必要である。基本的にブラジルの住居は住居者以外の人の立ち入りが制限される場合が多い。また友達だからといって、勝手に泊めたりすると、違約金を払わなければならなくなるので注意。 【滞在国・地域での生活について】 (1) 現地での支払方法や現金の調達 最初は現金を少し(2万円くらい)日本円からレアルに両替して持っていった。このお金は、クレジットカードが使えない公共交通機関を使う時や、RNM(在留カード)の申請料の支払いに使った。しかし、少し少ないと感じたので、もう少し多く現金を持っていっても良いかもしれない。それ以外の外食や買い物ではWiseのデビットカードを使用していた。Wiseはネットバンクで、日本の口座からWiseの口座にお金を送ることができる。お金を送るときにかかる手数料もそこまで高くなく、さらにこのアプリのいいところは口座に日本円で入れていても、デビットカードを使うとその時の為替レートを元に自動でレアルなどの外貨に換算して支払うことができる。他の日本人留学生もWiseを使っていたので、使用をお勧めしたい。また、ブラジルの銀行口座を開設することができたら、PIXという日本でいうPayPayのような機能が使えるようになるので、専らそれを使うことになる。ブラジルの銀行口座の開設は、RNM(在留カード)の番号または、そのカード本体が必要になる。多くの人は、Nubankというブラジルのネットバンクの口座を作るが、それにはRNMのカードが必要であり、これは申請してから受け取りまで、時間がかかる場合がある。その一方、Banco do BrasilならRNM申請時にもらえる番号と居住場所を証明できる書類とパスポートを持っていくと、口座を開設できるため、早く口座を持ちたい人にはおすすめだ。どちらを開設するかなどは、周りのブラジル人などにも聞いたり日本人同士で相談しながら進めると良い。 (2) 携帯電話 僕は、VIVOという会社のSIMカードを買った。携帯電話は高校生の頃に使っていた古いスマホがあったのでそれをブラジル用とし、それにVIVOのSIMカードを入れて使った。もし、日本で使っていた携帯にSIMを入れ替えて使う予定なら、その携帯のSIMロックを解除してあるか確認する必要がある。日本の携帯ショップでスマホを購入するとほとんどの場合SIMロックがかかっている。よってブラジルのSIMを入れても使うことができない。 また僕は、普通のVIVOのお店でSIMカードだけ購入し、通信プランの契約はしないで、自分でVIVOのアプリを入れ、一番安いプランを選んで使っていた。(1ヶ月1500円ぐらい) (3) インターネット WIFIは住んだアパートに備え付けのものがあり、それを使っていた。 外でのつながりやすさは、VIVOはサンパウロでは比較的強いと思う。しかし、リオの田舎の方などに行くと全然つながらないこともあった。しかし、あまり田舎に行かなければ、全く問題はないと思う。 (4) 医療 病院は、一度アレルギーのような症状が出た時に、お世話になった。僕の場合は、海外保険会社の人に連絡をとり、そちらで予約などをしてもらって、送られてきた病院の住所に行くだけだったので比較的簡単だった。病院は日系の病院で、日本語が通じるのでそこはとても助かった。しかし、伝達ミスなどもあり、料金も保険会社が建て替えてくれるはずが、一旦自分で払うことになった。しかし、後でお金は返金されたので問題はない。これは保険会社のことだが、病院への行き帰りの電車代やタクシー代も請求するともらうことができるので、体調が悪い時は無理せずタクシーを使った方が良い。しかし、帰る時に行き先を自宅に設定してないと、料金をもらえないことがある。家の近くに薬局があるからそこを目的地にして、そこで降りてしまうと通院とみなされない場合があるので注意。 (5) 日本から持っていくべきもの サンパウロに行く場合はほとんど、現地で手に入るのでこれと言って必要なものはない気がする。ただし、化粧水など美容品は比較的高い、また自分に合うものを持っていった方が安心だと思う。また男の子で髪をセットする人はワックスは一つは持っていった方が良いと思う。そこまで使う機会はないが、ブラジルのワックスは高いのに全く役割をはたさない。美容院では日本のワックスを使っており、またそこで購入しようとすると、日本の3倍以上の値段がかかる。 あと、先輩におすすめして持っていったレンジで炊飯できるもの(ちびくろちゃん)は多いに役だった。 常備薬も多めに持っていった方が良い。僕が思う目安は、日本にいる時に1年間に使用する薬量のの3倍ぐらいあると良いと思う。僕は小さい頃、弱い喘息を持っていた。ここ数年は全く症状が出ていなかったが念のため持っていたのだが、最初の4ヶ月で持っていった喘息の薬3ヶ月分が無くなった。できるだけ多く持っていって損はないと思う。 (6) 治安状況 危険であるが、現地に暮らすブラジル人の話を聞いたり、神田の先生たちの言っていた注意事項を守れば特に危険な経験をすることはない。また、大使館や領事館から届く邦人の被害者報告などを見て、どの辺が危険なのか、どう言ったことを注意するのか確認していた。 対策としては、腰に巻いて、Tシャツの下に隠して持ち運べる小さめのセキュリティーポーチを利用していた。そこに現金、スマホ、クレジットカードなどを入れていた。 (7) 食事 ほとんど毎日3食大学の学食で食べていた。朝食は15円、昼夜は60円で自炊するより遥かに安い。また土日も土曜日は朝昼夜、日曜日は朝、昼、学食が開く。よってほとんど自炊をしなくても、食事はすることができる。学食は美味しくはあるのだが、毎日食べていると飽きてくるので、週に一回外食をしたり、自炊したりすることで、リフレッシュすることも大切だ。外食は基本的に1000円は超えるので、外食をし過ぎると食費が大変になる。しかし、大学の近くにあるSUKIYAは僕たち日本人留学生にとって憩いの場で、数え切れないくらいそこで食べた。USPに行く人たちにはぜひ訪れてほしい。 (8) 情報の入手 ほとんどの情報を神田に留学していたブラジル人の友達や、ブラジルについてからは、一緒に住んでいるブラジル人の人や大学の友達から聞いて情報収集をしていた。授業などの情報は授業ごとにWhatsappのグループがあるのでそこを確認していた。重要な情報はメールで送られてくるのでそこまで、困ったことはない。USPでわからないことがあれば、CICNT(国際戦略部)を訪ねるとほとんどの場合解決する。 (9) 特筆すべき文化や習慣の違い、気を付けるべき点 ブラジル人は、陽気というイメージがあるが、それは正しくもあり、間違いでもある。人それぞれ、個性があり、自分のステレオタイプ的なイメージのまま接すると相手を不快にさせてしまうこともある。意外に、ブラジル人はたくさん言う割には、言われるとすごく傷つく繊細な部分も持っており、また日本人のように建前のように思える言動もすることもある。だから、やはり仲良くなりたい人とはしっかりとコミュニケーションを重ねゆっくり理解して行く必要がある。また、ブラジル人は冗談や揶揄うことが好きな人が多く、あまり気にしていると気が滅入るので適当に聞き流したり、同じレベルの冗談を言い返して対抗する術を学ぶのも良い。または、嫌ならば、それをしっかりと伝えることも大切だ。ほとんどの場合は相手に悪気はなく、ただ場を面白くしようとしているだけの場合が多い。しかし、自分の苦手なこと得意なこと、などをしっかりと伝えて、自分という1人の人間を相手に理解してもらう必要がある。日本のように相手の空気を読む力に頼るのではなく、自分の過ごしやすい環境は自分で選択し、自分で造っていく必要があると思う。 【進路について】 (1) 留学終了後の進路 今後は教員になるために、教職科目の履修を進めていくつもりである。しかし、せっかく留学までして身につけたポルトガル語を活かせないのは勿体無いので、同時に在外公館派遣員試験にも挑戦していくつもりである。 (2) 現地での就職活動や進学準備 就職活動は現地では全くしなかった。 (3) その進路に対して留学経験をどう活かすか まずは、留学で得た経験を在外公館でさらに磨き、人間性を向上させていきたい。 将来的には英語教員になるとしても、現在の日本ではクラスに日本語以外の母語を持つ生徒たちが増えてきている。そのような生徒たちに、自分も外国人として異国で生活した経験から、寄り添えることがあると思う。またそこでポルトガル語が使えたら、それは嬉しいことである。 【今後留学を目指す学生へのアドバイス】 もし留学と聞いて、憧れや心動くものがあるなら、絶対するべきだと思います。別に留学が全てではありません。留学をしても、大きくは変わらないかもしれない。大した成長もしないかもしれない。留学をしている人がすごいとか偉いとかそう言ったこともありません。ただ、自分が面白そうと思う心に従って動いてみるのもありなのではないかと思います。
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
月次報告書12月分
長い夢
【目次】 ①滞在先 ②大学 【①滞在先】  今月で留学生活を終えて日本に帰国する留学生も何人かおり、その度に空港まで見送りに行ってきた。何度経験しても別れというのは寂しいものだが、彼らとたくさん楽しい思い出を作ることができたことを心の底から嬉しく思う。そして旅立っていく彼らの姿に手を振るとき、この一年間に渡るブラジル留学という長い夢から覚める日が来るのかと、ふと切なくなった。  人生初の真夏のクリスマスは、KUISの友人とカレーライスを作って一緒に夜を過ごした。ブラジルに来てからほとんど自炊することはなかったのだが、夏休みに入ってから自炊の楽しさに目覚めた。こんなことならもっと早くからするべきだったと少し後悔している。  友人はほとんど帰国するか旅行をしていたので、大晦日は独りで過ごすこととなった。年越しの瞬間には大量の花火が上がり、しばらく騒音が鳴り止まなかった。いかにもブラジルらしい祝い方だと感じた。 【②大学】  先月末からついに期末試験が始まった。この期間になると図書館の席は大体埋まっていて、皆熱心に勉強に励んでいる姿が見られる。私はのんびり屋な性格なので、図書館の空気がガラッと変わったのを見てようやく気が引き締まった。試験はレポート、筆記試験、グループワークなど授業によって評価方法が異なる。個人的にはグループワーク、レポート、筆記試験の順に難易度が易しいのではないかと思う。事前にカンペを持ち込むことができる授業もあるので、想像していたよりも太刀打ちできた。無事に全部の試験が終わり、留学生活も一区切りついた。今振り返ってみると、もっとできることがたくさんあったと感じるが、それも今だからこそ気付けるのだろう。
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
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