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プロフィール
Josy
学科
イベロアメリカ言語学科
学年
4年
専攻
ブラジル・ポルトガル語専攻
留学先
ブラジル連邦共和国
/
UNIVERSIDADE DE SAO PAULO
留学期間
2025-02-01 ~ 2025-12-31
留学種別
交換
1~10件目 / 12件中
2025-12
留学成果報告書12月分
サンパウロ留学総括編
【派遣先大学について】 (1) 基本情報 ・設立年 1934 年 ・学生数 約97000人 ・設置学部 哲学、文学、歴史学、社会科学、デザイン学、法学、経済学、出版学、体育とスポーツ学、教育通信学、看護学、舞台芸術学、視覚芸術学、天文学、経営学、建築と都市計画学、ジャーナリズム学、レジャーと観光学、マーケティング学、数学、応用数学、応用ビジネス数学、応用数学と科学計算学、医学、応用獣医学、応用気象学、音楽、栄養学、栄養と代謝学、産科学、海洋学、歯学、教育学、心理学、広告学、化学、国際関係学、広報学、公衆衛生学、情報システム学、作業療法学、テキスタイルとファッション学、観光学、動物科学、統計学、薬学、経済ビジネス学、物理学、計算物理学、医学物理学、理学療法学、言語聴覚療法学、地球科学と環境教育学、地球物理学、地理学、地質学、老年学、環境マネジメント学、公共政策管理学、食品工学、生体システム工学、コンピューター工学、材料工学、材料製造工学、鉱業工学、石油工学、生産工学、電気工学、物理工学、林業工学、機械工学、メカトロニクス工学、冶金工学、海軍工学、化学工学、航空工学、農業工学、環境工学、生物化学工学、土木工学、食品科学、精密科学、物理・生体分子科学、視聴覚学、バイオテクノロジー学、農業科学、数理科学、生物科学、生物医学、会計科学、コンピューターサイエンス学、自然科学、生物医学情報学 ・その他 サンパウロ大学は、ブラジル最大規模を誇る総合大学であり、ラテンアメリカでも最難関の大学の一つとされている。サンパウロ州内に8つのキャンパスを有し、33の学部および研究所を擁する。公立大学であるため、授業料は無料。 (2) 所属した学部、コース、プログラム等(原語および日本語訳) ・哲学・人文・人間科学部(FFLCH):文学部(Letras)、地理学部(Geografia) ・国際関係学部(IRI) (3) プログラムの概要 ・履修可能な授業、所属学部選択の制限など 基本的に、留学生はほぼすべての授業を履修することが可能である。ただし、FFLCH以外の学部の授業を履修する場合には、事前に担当教授へ留学生の受講が認められるかどうかを確認する必要がある。また、留学生の受け入れ人数は、原則として各授業につき5名までと制限されている。そのため、履修登録はできるだけ早めに行うことが望ましい。 ・学部留学の場合:選択した学部・学科以外の授業を履修できるか 基本的に可能であるが、担当の教員に直接確認することを推奨する。 ・学部留学の場合:語学コースを並行履修できるか 有料だが、履修可能である。本講座は、A1・B1・C1(上級者向け)といったレベル別にポルトガル語のクラスが編成されている。私はC1レベルを履修し、約3か月間(週に1回)受講した。受講申込時には、156レアルを銀行で直接支払う必要がある。授業初日には専用のテキストが配布される。前期にも履修を希望したが、定員に達していたため受講できず、後期に改めて履修した。そのため、募集案内が開始されたら、できるだけ早く申し込むことが望ましい。 (4) 大学の雰囲気、留学生や日本からの学生の割合や人数 サンパウロ大学(以下USP)は、ラテンアメリカを代表する名門総合大学である。ブラジル国内各地から優秀な学生が集まり、学問水準の高さと研究力において高い評価を受けている。キャンパスは非常に広大で、自然に囲まれた開放的な環境が特徴である。敷地内にはUSP専用のバスが運行しており、大学自体が一つの「街」のような構造になっている。また、USPが運営する博物館も複数存在し、日常的に歴史や文化に触れられる点も大きな魅力である。留学生も非常に多く、ラテンアメリカ諸国をはじめ、世界各地から多くの学生が集まっている。特にフランス人や中国人の学生が多く見られる。後期は私を含めて10名の日本人学生が在籍しており、日本人にとっても決して珍しい環境ではない。さらに、学部によって留学生の出身地域に特徴が見られる。例えば、FFLCHはアジア出身の学生が比較的多く、ECAやFAUなどその他の学部ではヨーロッパやラテンアメリカ出身の学生が多い傾向にある。 (5) 課題や試験 授業内容や担当教員によって異なるが、私が履修していた授業では課題が頻繁に出されることはなかった。しかし、KUISと比較すると、全体的な学習負担は圧倒的に大きいと感じた。成績評価は、基本的に出席率・中間試験・期末試験の結果を総合して算出される。特に授業内容の復習は非常に負担が大きく、理解を深めるためには相当な時間を要した。筆記試験では辞書の使用が認められる場合もあるが、試験内容は現地学生と同等の難易度で実施されることもある。一方で、担当教員によっては採点基準が比較的柔軟であったり、通常の課題提出を課さず最終レポートのみで評価が行われたりするなど、評価方法には一定の差が見られた。 (6) 困ったときに相談できたか、相談窓口はどこか、どのようなサポートを受けられたか 私は大学側のサポートを積極的に利用する機会があまりなかったため、詳細について述べることは難しいが、留学生向けにはCCINTという部署が設置されている。これはKUISでいう国際戦略部に相当する機関であり、主に留学生対応を担当している。留学当初、polícia federalにおいてRNM申請の予約を行う際には、この部署からサポートを受けた。一方で、担当者が実質的に一名で多くの業務を担っているため、メールの返信に時間を要する場合もあった。数日経っても返信がない場合には、再度連絡を取ることが望ましい。特に緊急性の高い案件については、直接オフィスを訪問することが有効であると感じた。困ったことが生じた際には、まずCCINTに相談することを推奨する。 (7) オリエンテーション 学期開始前には、IN GLOBAという学生団体が留学生向けに大学説明会やキャンパスツアーをはじめとする各種イベントを企画している。そのため、留学生同士が交流を深める機会は十分にあるといえる。イベントは大学内にとどまらず、大学外で開催される交流会もあるほか、学期終了時には留学生向けのお別れ会も実施される。こうした活動を通じて、学期初期の段階から人間関係を築くことが可能である。私自身も、IN GLOBAで活動しているブラジル人学生数人と親しくなり、大学生活に関するさまざまな情報を得ることができた。イベントに参加することで、留学生同士だけでなく現地学生との交流も広がるため、機会があれば参加することを勧めたい。 (8) 履修登録 留学生は、授業開始日から2週間、興味のある授業を自由に見学することができる。同じ講義を継続して受講し検討することも可能であり、複数の授業を比較することもできる。この期間中に、担当教授へ留学生の履修が可能かどうかを確認しておくことが望ましい。また、課題量や評価方法について不安がある場合には、辞書の使用可否なども含めて事前に質問しておくことが重要である。見学期間内に履修希望科目を整理し、履修登録日にオンライン上で申請を行う。履修登録期間は2日間と短い。さらに、原則として各授業につき留学生は5名までという制限があり、基本的には先着順であるため注意が必要である。ただし、定員を超えた場合でも、担当教授やCCINTに相談し許可を得られれば履修が認められる場合もある。不明点や問題が生じた場合には、CCINTへ相談することが適切である。 【自身の留学について】 (1) 留学を決意した理由 もともと大学に入学した当初から、いつか留学をしたいと考えていた。切磋琢磨しながら勉強し、実際に留学へ挑戦していく先輩や同級生の姿を見て、自分も現地に行き、自分の目でブラジルを見てみたいと思うようになった。そして、机上の知識だけでなく、現地でしか得られない経験をしたいという思いが強くなり、留学を決断した。 (2) 留学先を選んだ理由 私がブラジル・ポルトガル語専攻を志望したのは、ブラジルと日本のつながりに関心を持ったことがきっかけである。特にサンパウロには多くの日系人が暮らし、日本文化も根付いていることから、その歴史的・文化的背景を現地で体験し、自分の目で確かめたいと考えた。また、過去の移民の歴史だけでなく、現在における両国の関係についても深く学びたいと考えるようになった。さらに、ラテンアメリカで最難関といわれるサンパウロ大学という、多様で優秀な学生が集まる環境の中で刺激を受けながら学び、視野を広げたいと考え、留学を志望した。 (3) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(学習面) 学習面で最も大切だと感じたのは、MULCに積極的に通うことである。MULCに通っていれば、語学力の基礎づくりはほぼ準備できると思う。私は1年生の頃はよく通っていたが、部活動やアルバイトが忙しくなり、2年生以降はあまり行かなくなってしまった。今振り返ると、もっと継続して利用すればよかったと感じている。MULCでは、チャットタイムなどブラジル人の先生や留学生と気軽に交流できる機会がある。忙しいとは思うが、「週に〇回は行く」といった目標を立てて継続することが大切だと思う。幸い、私はブラジル人留学生との交流があったため、日常的にポルトガル語を教えてもらう機会があり、それは大きな助けになった。 また、基礎を固めることの重要性も強く感じた。文法や基本表現をしっかり理解していれば、多少語彙が不足していても言い換えで対応できる。授業で扱う文法事項をその都度きちんと理解しておくことが大切である。さらに、留学先ではレポート課題などで本を読む機会が多い。私はもともと日本語でも読書があまり得意ではなかったため、長文を読むことに苦労した。日本にいるうちから読書の習慣をつけておけば、よりスムーズに対応できたのではないかと感じている。 (4) 留学のためにした準備/しておけば良かったと思う準備(生活面) サンパウロ大学に留学する場合、基本的に住居は各自で探す必要がある。そのため、渡航前からFacebook上の学生向け物件コミュニティに参加し、条件に合う物件を継続的に探していた。住居選びは留学生活の質に大きく影響するため、立地や治安、大学までの距離などを十分に検討したうえで、早めに決定することが望ましい。また、すでに留学している先輩学生と連絡を取り、実際の住環境について相談することも参考になる。 私はもともと一人暮らしをしていたので、留学中も特に大きな不安はなかった。ただ、一人暮らしの経験がない人は、料理や掃除など、日常生活に必要な一通りの家事をあらかじめ練習しておくと安心だと思う。普段から少しでも家事に取り組んでおけば、現地での生活もよりスムーズに始められると感じた。 (5) 留学中の交友関係 日本人留学生は、現地の日本語専攻の学生と自然に交流が生まれやすい。共通の話題が多く、日本語とポルトガル語を教え合うことができる点も大きな魅力である。ひとりと親しくなることで人間関係が広がり、交友関係が次第に拡大していく傾向が見られる。また、現地で出会う他大学の日本人留学生とも関係を深めることができるため、日本人留学生と現地の日本語専攻の学生を中心とした中規模のコミュニティが形成されることもある。さらに、大学外での活動に参加することも交流の幅を広げる契機となった。例えば、県人会主催のイベントやボランティアでの活動を通じて知り合ったブラジル人学生と親しくなり、学外で交流する機会もあった。こうした学外での交流は、USP内とは異なる人間関係や文化的経験を得る貴重な機会となった。 (6) 授業についての全般的な感想、学んだこと USPの授業は、入退室が比較的自由である。遅刻してくる学生や、授業の途中で退出する学生も珍しくなく、休憩時間以外にコーヒーを買いに行く姿も見られる。出席は紙のリストに署名する形式で、毎回授業中に回覧される。学期初めは、留学生の名前がまだ名簿に記載されていないことがあるため、自分で追記する必要がある。また、各授業ごとにWhatsAppのグループが作られており、休講の連絡や出席リストの確認などはそこで共有される。ブラジルではストライキなどの影響で急遽休講になることもあるため、授業開始後は同じ授業を履修しているブラジル人学生に声をかけ、グループに参加しておくことが望ましい。日本の授業と比較すると、USPの学生は非常に発言が活発である。多くの学生が積極的に手を挙げて質問し、異なる意見があれば率直に述べる。教員が問いかけを行うと、必ず誰かが応答するという印象を受けた。この主体的な姿勢は強く印象に残り、自身も見習うべきだと感じた。さらに、授業中に学生団体が教室へ入り、抗議活動やイベントの告知を行うこともある。こうした光景は日本の大学ではあまり見られないものであり、印象的だった。 留学中、実際に授業を受けてみると、当初は内容がほとんど理解できないことも多かった。教員によっては出身地の影響により聞き慣れないポルトガル語の発音を用いることがあり、中にはヨーロッパ・ポルトガル語に近い発音で話す教員もいたため、聞き取りそのものに慣れる必要があった。基本的に授業資料はMoodle上で事前に確認できるため、あらかじめ目を通して背景知識を身につけておくことが重要である。しかし、予習をしていても毎回内容を完全に理解できるわけではなかった。留学当初は、授業中に分からない単語をひたすら書き留めていたが、それだけでは内容理解には十分結びつかず、効率的とは言えなかった。むしろ細かな語彙にこだわりすぎず、まずは授業全体の流れや主張の大枠を把握することを意識するほうが効果的であった。理解できなかった箇所は、授業後に資料を読み返したり、一緒に履修している友人に確認したりすることで徐々に補うことができた。次第に耳が慣れ、専門用語にも親しむようになると、議論の内容を追えるようになった。最初は不安を感じることも多いが、継続して授業に向き合うことで確実に理解度は向上していくと実感した。 (7) 授業外で参加した活動 ・ボランティア 留学中、留学生の会を通じて知り合った駐在員の方との出会いをきっかけに、県人会の活動に関わる機会を得た。7月に開催される日本祭り・いいもの展における通訳やボランティア活動、さらにブラジル人に日本語を教えるボランティアなど、大学外での貴重な経験を積むことができた。 ・フラメンコ KUIS在学中は部活動でフラメンコに取り組んでいた。留学中に訪れたスペイン料理店で偶然フラメンコのショーを鑑賞し、出演していたプロのダンサーと交流する機会があった。その後、彼女が運営するレッスンに約2か月間参加した。 (8) 授業外の活動についての全般的な感想、学んだこと こうしたボランティア活動や学外での経験を通して、大学内だけでは得られない視点や人間関係の広がりを実感した。異なる立場や背景をもつ人々と関わる中で、自分の価値観を相対化する機会が増え、柔軟に物事を捉える姿勢の重要性を学んだ。また、日本文化を外側から説明する経験は、自国について改めて深く考える契機にもなった。同時期に留学していた友人の中には、USPのバスケットボール部やカヌー部に所属している人もいた。団体によって活動の忙しさは異なるため、まずは見学や体験に参加して、自分に合うかどうかを確認することが大切である。 (9) 留学で達成した最も大きなこと 留学を通して、まず大きく成長したと感じているのは、やはりポルトガル語の能力、特に「話す力」である。授業や日常生活の中で積極的に会話を重ねることで、以前よりも自信を持って自分の考えを伝えられるようになった。ブラジル人の友人の話し方や表現をよく観察し、実際に使ってみることで、自然な言い回しも少しずつ身につけることができた。最初は自分の会話力に自信がなかったが、「完璧でなくても、まずは話すことが大切だ」と気づき、多くの友人を作りながら積極的にポルトガル語を使うことを心がけた。 また、自分の意見をはっきりと言葉にする力も身についた。日本では周囲に合わせ、自分の意見を強く主張しない場面もあったが、ブラジルでは自分の考えを述べることが求められる場面が多い。実際に、多くのブラジル人が自分の意見を明確に伝えている。その姿勢に刺激を受ける中で、私自身も自分の考えを持ち、それを言葉にして伝えることの大切さを学んだ。さらに、異なる文化の中で生活したことで、自分自身について深く考える機会にもなった。自分は何を大切にしているのか、将来どのような道に進みたいのかを改めて見つめ直すことができた点も、留学で得た大きな成果である。 (10) 今後どのような学習を継続していきたいか 留学中は実践的な会話練習に重点を置いていたため、文法や語彙の習得に十分取り組むことができなかった。その結果、日常会話には対応できるレベルに達したが長文を書くことには依然として苦手意識がある。今後は、文章を書く練習にも積極的に取り組んでいきたいと考えている。また、留学中に多くの留学生と出会ったことも大きな刺激となった。もともとKUISでスペイン語を1年間履修していたが、現在は基礎的な内容しか覚えていないため、改めて学び直したいと感じている。さらに、英語の学習を継続することはもちろんのこと、フランス語やイタリア語など、新たな言語にも挑戦したいという意欲が高まった。 【渡航・滞在先住居について】 (1) 派遣先への出願 (気を付けるべき点など) 大学側が定める期日までに必要書類を提出すれば特に問題は生じないが、私は提出が期限直前となり、余裕のない状況で手続きを進めることになった。円滑に準備を進めるためにも、時間に余裕をもって対応することを強く勧めたい。 (2) ビザ申請 ビザの申請から受け取りまでに要する期間は時期によって異なるが、私の場合は約5日で受け取ることができた。私は片道航空券のみでビザを申請することができたが、往復航空券を用意しておいたほうが、より円滑に手続きが進む可能性がある。また、申請時に必要書類が不足していたため、領事館を再訪問することになった。結果的に渡航直前にビザを受け取ることとなり、余裕のないスケジュールとなってしまった。さらに、CPF(ブラジルの納税者番号)はビザ申請時に同時に手続きを行うことを勧めたい。私は住民票を移していなかったため、必要な手続きやパスポートの更新のために授業を休み、平日に地元へ戻って警察署や市役所で手続きを行う必要があった。以上の経験から、留学が決まったら早めに必要書類や行政手続きを確認し、余裕をもって準備を進めることが重要であると感じた。また、不測の帰省に備えて、体調管理や授業の欠席日数にも十分注意する必要がある。 (3) 航空券を予約した方法 海外滞在の経験がなかったため、当初は旅行代理店に相談した。その後、スカイスキャナーを用いて各航空会社の料金や経路を比較し、最終的には信頼性の高いエミレーツ航空をオンラインで予約した。 (4) 渡航したルート 往路:成田空港→ドバイ空港→グアルーリョス空港 復路:グアルーリョス空港→ボレ空港(エチオピア)→成田空港 (5) 最寄りの空港から大学または住居までの移動 留学前に、USPから「Ifriends」と呼ばれるサポーター制度の案内があり、申し込みを行った。しかし、サンパウロ到着まで特に連絡はなかった。到着時刻が夜間であったため、当日は空港近くのホテルに一泊した。翌朝、当時すでに留学していた同級生が迎えに来てくれ、その後Uberを利用して滞在先へ向かった。なお、Uberは事前にアプリをダウンロードし、利用できる状態にしておくことを推奨する。空港からホテルへ移動する際、空港出口付近でタクシーの利用を強く勧められることがあるが、高額な料金を請求される可能性もあるため、十分注意が必要である。 (6) 滞在先住居を探した方法 最初はFacebookのコミュニティを通じて学生用の物件を探していたがなかなか見つからず、現地の大学がメールでおすすめしていた物件にした。時間もなかったため、当時留学していた同級生に仲介してもらい、契約した。 (7) 滞在先住居についての詳細 滞在先住居:Share Butantã 部屋のタイプは主に4種類ある。 ・2人でキッチン・浴室を共用する部屋(仕切りなし) ・2人でキッチン・浴室を共用する部屋(個室ではないが仕切りあり) ・4人でキッチン・浴室を共用する個室ありの部屋 ・1人で住める部屋 私は4人で共有する住居を選び、社会人のブラジル人男性2名と学生のブラジル人女性1名とともに生活していた。キッチン(冷蔵庫、冷凍庫、IHコンロ、電子レンジ付き)は広く、シャワールームも2室備えられていた。これらは共用スペースであり、各自には寝室を含む個室が与えられていた。 私が入居する前から他の3名が居住していたため、調理器具などは既に揃っており、それらを共有して使用していた。また、建物全体の共用設備として、乾燥機付き洗濯機(有料)、プール、ジム、シュハスカリーア、自習室、シアタールーム、小規模の無人売店などが備えられていた。建物自体は比較的新しく清潔であったが、豪雨の際には停電が発生することがあり、ひどい場合には断水も経験した。居住者の多くはUSPの学生で、留学生の入居者も少なくなかった。設備面では、エアコンの定期的なメンテナンスも行われていた。支払い方法は基本的にクレジットカード決済であったが、友達はうまく手続きができず、銀行振込で毎回対応していた。 (8) 滞在先についての感想、アドバイス 停電や断水には悩まされることもあったが、駅から徒歩約3分という立地に加え、USP行きのバス停も近く、交通の利便性は高かった。また、入居者が多いため友人を作りやすい環境であった点も特徴である。さらに、Portariaや顔認証システムが導入されており、セキュリティ面では比較的安心感があった。一方で、複数人で生活する場合は、あらかじめ掃除当番などのルールを決めておくことが望ましい。私たちは週ごとに共用部分の清掃とゴミ出しの当番を決めていたが、生活習慣の違いから管理が十分に行き届かないこともあり、留学生活後半には当番制度が形骸化してしまうこともあった。 なお、報告書にも記載した通り、私自身はShareの利用をあまり勧めない。家賃が比較的高額であることに加え、断水や停電といったトラブルが頻繁に発生したためである。より安定した住環境の選択肢は他にも存在する。例えば、友人の韓国人留学生はCaza Nozに居住していた。設備やサービス内容はShareと類似しているものの、断水や停電といったトラブルは比較的少なかったと聞いている。そのため、住居選択の際にはCaza Nozも有力な選択肢の一つとなり得る。なお、こちらの住居についても、留学前にUSPから案内が送付される。 【滞在国・地域での生活について】 (1) 現地での支払方法や現金の調達 クレジットカード2枚とデビットカード1枚を持参した。現地での現金引き出しはSantanderのATMを利用していた。USP内には銀行支店やATMが設置されているため、安全面を考慮すると学内で手続きを行うほうが比較的安心である。なお、事前にWISEのカードを日本で作成しておくことも有効な選択肢の一つであると考えられる。私は利用していないため詳細については述べられないが、他の留学生の報告書を参考にするとよいだろう。 (2) 携帯電話 ・携帯電話について 万が一盗難に遭った場合に備え、予備のスマートフォンも持参した。日本ではスマートフォンをチェーンやストラップで首から下げて持ち歩く人も多いが、そのような持ち方は周囲から目立ちやすく、盗難の標的となる可能性がある。そのため、現地では過度に目立つ携帯方法は避けることが望ましい。ただし、カーニバルなど大勢の人が密集する場面では、スマートフォンを衣服の内側に入れ、首から下げて外から見えないようにする方法は、防犯対策の一つとして役立つと感じた。 ・SIMについて 飛行機の乗り継ぎ時やサンパウロ到着直後からインターネットを利用できるよう、14日間対応のahamoの海外データ通信サービスを利用していた。サンパウロ到着後は、同じUSPに留学している友人の親戚のブラジル人の方に付き添ってもらい、ショッピングモール内にあるClaroでSIMカードを契約した。 (3) インターネット キャンパス内や私が滞在していたShareでは、基本的にインターネットは利用できるものの、接続が不安定なことが多かった。また、地下鉄や長距離バスなどの移動中は、インターネットに繋がりにくい場面もあった。 (4) 医療 北東部へ旅行する際、黄熱病のワクチンを接種していなかったため、ButantãにあるSUS(公立病院)で接種を受けた。SUSでは無料で接種できるため、普段は混雑していると現地のブラジル人の友人から聞いていたが、私が訪れたときはたまたま空いており、約30分ほどで処置が完了した。もし渡航前にワクチン接種が済んでいなかった場合でも、現地で無料で接種できるため、渡航前には最低限必要なワクチンだけ日本で済ませておくと安心である。 (5) 日本から持っていくべきもの ・パーカーなどの冬服 サンパウロの冬は予想以上に寒く、パーカーなどの長袖は必須である。ただし、半袖も含めて大量に服を持参すると、帰国時に処分せざるを得ない場合がある。私の場合、帰国前に何着かを友人のブラジル人に譲った。そのため、服は必要最低限にとどめ、足りない場合は現地で購入する方が効率的である。 ・日本のサブスクリプションの解約・停止 日本のアカウントのままだと、現地限定のアプリをダウンロードできない場合がある。アカウントの国設定を変更するには、すべてのサブスクリプションを一度解約する必要があり、解約が反映されるまでに約1か月かかる。そのため、入国の少なくとも1か月前には解約手続きを行っておくことをお勧めする。こうしておくと、メトロ利用時に現金でチケットを購入する手間が省けるほか、マクドナルドなど現地の飲食店でアプリクーポンも利用可能になる。 ・常備薬(1年分) 日本から持参した薬が切れたため現地で購入して服用したが、ブラジルの薬は成分や効き方が強く、私の体には合わなかった。そのため、日本からは必要な薬を十分な量、余裕をもって持参することが望ましい。 ・虫刺され跡を治す薬 ブラジルでビーチを訪れた際、蚊以外の虫に刺され、1週間以上かゆみが続いた。帰国後も跡が残っていたため、虫刺され跡を治す薬は持参しておくと安心だと感じた。なお、現地では虫刺され用の薬や虫除けも入手でき、効果の強いものが揃っているため、個人的にはあえて日本から持っていく必要はないと考える。 (6) 治安状況 普段はできるだけ日が沈む前に帰宅するようにしていた。やむを得ず夜遅くなる場合は、複数人で行動することが望ましい。特に治安の悪いエリアでは、日中でも友人と複数人で外出することが安全策となる。実際、Paulista周辺では、目の前で知らない人がスマートフォンを盗まれそうになる場面に2、3回遭遇した。典型的なケースとしては、スマートフォンを手に持ったまま外を歩いているところを、バイクに乗った人に奪われそうになる状況がある。現地の友人から聞いた話では、バス利用時も注意が必要である。乗車中、グループの一人が話しかけてきたり、支払いで手間取っている隙に、後ろの人物がスマートフォンや財布を盗むことがある。常に周囲に注意を払い、危機管理意識を持つことが重要である。 サンパウロだけでなく、リオデジャネイロ などの大都市圏でも治安が悪い地域が多いため、大使館や領事館から発信される邦人被害情報を確認し、どの地域が危険なのか、またどのような犯罪に注意すべきかを事前に把握していた。 ・旅行に行くときに気をつけてほしいこと 私は旅行に行く際、SNSで治安に関する情報を調べた。ポルトガル語、英語、スペイン語のいずれであっても、旅先の地名を検索するだけでさまざまな情報が得られる。私は主にTikTokを利用して、旅先の治安を含めた情報収集を行った。一般的に、どの州や市でもセントロは治安が悪いことが多いため、日中に限らず1人で絶対に歩かないようにしている。これは旅行先でも同様である。また、観光地ではぼったくりの被害に遭うケースもある。例えば、Salvadorでは、観光客に白い模様のボディペイントを勝手に施そうとする人がいる。これはアフロ・ブラジル文化に由来する宗教的・伝統的な身体装飾を観光向けに商業化した行為であり、塗られた後に高額な料金を請求されることが多い。かなりしつこく勧誘されるため、はっきりと断ることが重要である。 (7) 食事 一限の授業がある日は、朝からbandejãoを利用していた。昼食や夕食も同様にbandejãoで済ませることが多かったが、日本食が恋しくなった際には、Liberdadeで外食をしたり、Butantãにあるすき家を利用したりすることもあった。しかし、外食をすると一回あたり1,000円を超えることが多いため、節約のために自炊をすることも多かった。毎日bandejãoを利用していると飽きてしまうため、自炊は気分転換にもなっていた。 (8) 情報の入手 留学前は、当時すでに留学していた同級生から、現地の生活や大学に関する情報を得ていた。実際に現地で生活を始めてからは、ブラジル人の友人を通じて日常生活や大学周辺の情報を収集していた。また、授業に関する連絡は、各授業ごとに作成されている WhatsAppのグループを通じて行われており、そこから最新情報を確認していた。 (9) 特筆すべき文化や習慣の違い、気を付けるべき点 どんな場面でも挨拶や謝罪、感謝をきちんと伝えることを心がけた。スーパーやUberを利用する際も同じである。例えば、Uberで待ち合わせに少し遅れそうなときは、事前にチャットで連絡を入れるようにしていた。また、車に乗るときに挨拶をし、遅れた場合は一言謝るだけで、運転手の対応が柔らかくなることも多かった。Uberは「最大4人まで」と表示されているが、何も連絡せずに4人で呼ぶと、到着後に断られることもある。特に、助手席に乗客を座らせたくない運転手もいるため、4人で利用する場合は事前に確認したほうがよいと感じた。また、ジェスチャーにも注意が必要である。日本では写真を撮る際にピースサインをすることが一般的だが、ブラジルでは地域によってはギャングを連想させるポーズと受け取られることがある。実際に、サルバドールを旅行した際、現地の人から注意を受けたことがあり、それ以来あまりしないようにしている。サンパウロではピースをして写真を撮る人を見かけることもあるが、基本的には控えたほうが無難だと感じた。 【進路について】 (1) 留学終了後の進路 就職先はまだ具体的には決まっていないが、これまでに身につけたポルトガル語力を生かせる仕事に就きたいと考えている。将来的には、ブラジルをはじめとするポルトガル語圏と関わりのある企業で働き、海外赴任にも挑戦したい。その目標に向けて、今後本格的に就職活動に取り組んでいく予定である。あわせて、在外公館派遣制度にも挑戦したいと考えている。現地で実際に働きながら日本と海外をつなぐ役割を担うことで、より実践的な経験を積み、自身の視野や能力をさらに高めたい。 (2) 現地での就職活動や進学準備 忙しさを理由に、就職活動についてはほとんど何もできていなかった。実際、ブラジルからオンラインで就職活動を行うとなると時差の問題もあり、難しさを感じていたのも事実である。しかし、留学中であっても自己分析をしたり、企業について調べたりすることは十分にできたはずだと感じている。そうした準備の時間をより有効に使えたのではないかと、今になって少し後悔している。 一方で、留学中には駐在員の方々とお話しする機会も多く、その際に就職活動や将来の進路について相談することができた。そうした経験は、自分の将来を考えるうえで貴重な機会であったと感じている。 (3) その進路に対して留学経験をどう活かすか 将来考えている進路の実現に向けて、帰国後もポルトガル語の学習を継続し、留学生活で培った力を自分の強みとして今後に生かしていきたい。ただ、日本ではブラジルに留学していた頃と比べてポルトガル語を話す機会が減ってしまうのも事実である。そのため、ボランティア活動に参加したり、ブラジル人が多く住んでいる地域を訪れたりしながら、実際にポルトガル語を使う機会を積極的に作っていきたいと考えている。 【今後留学を目指す学生へのアドバイス】 迷ったり、不安になったりするのは、誰にでもあることです。でも、学生の今だからこそ、失敗を恐れず挑戦できるチャンスがあります。海外でしか味わえない経験や、触れられない文化、人との出会いは、きっと自分の視野を広げてくれます。費用や手続きのことで悩む人も多いですが、奨学金や支援制度は意外とたくさんあります。少し勇気を出して一歩踏み出してみれば、世界は思っている以上に広く、あなたの人生はもっと自由で豊かになるはずです。 ・4年次での留学を考えている方へ 私は2年生のとき、自分のポルトガル語の実力がまだ十分ではないと感じ、留学試験に挑戦せずに3年次を過ごしました。しかしその1年間、留学に行っている同期の姿を見て、とても後悔をしました。留学は費用もかかり、決して簡単に決断できるものではありません。それでも、実際に留学を経験した今、もしあのまま挑戦せずに大学生活を終えていたならば、もっと後悔だけが残っていたと思います。 4年次での留学には、就職活動との両立という不安もあります。しかし、就職活動の開始が遅れること自体は、必ずしも悪いことではないと考えています。むしろ、現地での経験を通して培った力は、大きな強みになります。また、留学中であっても自己分析や企業研究を進めることは十分に可能です。 もし4年次での留学を迷っている人がいるならば、まずは試験に挑戦するという選択肢を前向きに考えてほしいです。目の前にある挑戦の機会を、不安だけを理由に手放してしまうのはとてももったいないことです。挑戦することでしか見えない景色や、出会えない人がいます。その経験は、これからの人生において大きな財産になると私は実感しています。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE DE SAO PAULO
Josy
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
月次報告書12月分
真夏のブラジルで迎えた年越し
いよいよ留学生活もラストパートに入りました。気がつけばブラジルに来て10か月。あまり実感がないほど、時間は本当にあっという間に過ぎていきました。今回もさまざまな出来事がありました。 ▶︎気候 最近、スコールに遭遇する頻度が増えました。IRIでテストを受ける日も、急に激しいスコールが降り出しました。傘は持っていたものの、強風のせいでほとんど役に立たず、全身びしょ濡れに。そのままの状態でテストを受けることになり、なんともブラジルらしい一日になりました。時々涼しく感じる日もありますが、基本的には半袖で一日過ごせる気温になりました。 ▶︎住居 最後の最後で停電や断水といった出来事には遭いませんでしたが、ルームメイトの一人と喧嘩をしました。原因は、彼がストックしていた冷凍のお弁当箱を誤って落としてしまったことです。そのとき彼は仕事で部屋にいなかったため、WhatsAppで事情を説明し、謝罪しました。しかし、返信が来たのは5日後で、皮肉を含んだやや攻撃的な内容でした。今回の件については私に非がありますが、実はその3日前に、彼が私の冷凍ストックを落としていたことがありました。その際は報告もなく、冷蔵庫の下には割れた容器と散らばったご飯がそのまま放置されていました。さすがに不満が募り、私も自分の気持ちを伝えました。彼はもともと神経質な性格で、自分のテリトリーに触れられることを嫌うタイプです。4人で暮らしているにもかかわらず、冷凍庫の約7割を彼が使用しており、ほかのルームメイトが使えるスペースはほとんどありません。少し場所を動かすだけでも、すぐに元の位置に戻されるほどです。現在住んでいるシェアハウスも、退去まであとわずかですので、できるだけ穏便に過ごそうと思っています。他のルームメイトに恵まれていることが、せめてもの救いです。 ▶︎大学生活 月初めに2つのテストがありました。IRIの授業とgiografiaの授業です。どちらも筆記試験で、出された課題に対して長文で解答を書く形式でした。どちらの試験もとても苦戦しました。電子辞書の使用は認められていましたが、内容が専門的だったため、考えているだけで時間が過ぎてしまうほどでした。第二週目にはすべての授業が終了し、留学中のUSPでの授業もついに終わってしまいました。大学で当たり前のように友達と会えるのはこれが最後だと思うと、寂しい気持ちになりました。 ▶︎食事について bandejãoで食べられる回数も残りわずかになり、いろいろな人と一緒にご飯を食べました。途中で味に飽きてしまうこともありましたが、なんだかんだ言ってbandejãoのご飯が好きです。また、この約10か月の間に、ブラジルのお寿司もおいしいと思えるようになりました。日本で食べるような寿司とは少し違い、ホットロールのような揚げた寿司が中心ですが、それも含めて楽しめるようになりました。味覚もかなりブラジル寄りになってきたのではないでしょうか。 ▶︎RNMの取得 留学生活も終わりに近づいていますが、ようやくRNMを取得することができました。この10か月間、メトロやバスは常に現金で支払い、周りの人がPixを使っている中で、少し不便な生活を送っていました。そこで、オンラインで口座開設ができるNubankを利用し、申請したその日のうちにPixも使えるようになりました。これまでできなかったことが一気に解決し、ようやくブラジルの生活に追いつけたような気がします。また、学生料金で公共交通機関を利用できなかったことも大きな負担でした。RNMがなければそもそも申請自体ができなかったため、仕方のないことではありましたが、少し悔しさも感じています。 ▶︎週末の過ごし方 USPでの授業が終わり、みんなでサンパウロの沿岸部にあるビーチに出かけたり、カラオケに行ったりしました。また、6月にイギリスへ帰国していた仲の良い香港人の留学生が、サンパウロに遊びに来てくれました。半年ぶりに彼と再会し、一緒にさまざまな場所へ出かけることができたのも、とても楽しい時間でした。こうして振り返ると、本当にたくさんの思い出を作ることができたと感じます。 【Porto AlegreとGramado旅行】 クリスマスといえば、ブラジルでは家族と過ごすのが一般的です。そのため、私はクリスマス期間中にRio Grande do Sul州にある2つの市を訪れました。中でも、グラマードと呼ばれる街はクリスマスの装飾で有名で、一年を通して装飾が施されています。クリスマスシーズンということもあり、街全体がイルミネーションや飾りで彩られ、とても華やかな雰囲気でした。また、真夏の暑さの中でクリスマスを過ごすという、日本ではなかなかできない貴重な体験もすることができました。 【Rio de Janeiro旅行】 今回で3回目となるリオ訪問でした。今回は、3月のカーニバルの際にお世話になった仲の良いブラジル人の友人の家に滞在し、年末のリオを過ごしました。これまで天候に恵まれず訪れることができなかったコルコバードの丘やPão de Açúcarにもついに行くことができ、ようやくリオらしい景色を満喫することができました。そして今回の一番の目的は、リオで年越しを迎えることでした。リオの年越しは世界的にも有名で、1月1日になる瞬間、ビーチ沿いに壮大な花火が打ち上げられます。実際にその場に立ってみると、想像以上のスケールと美しさで、まさに圧巻でした。当日は「平和」や「幸運」を願う意味を込めて、白いワンピースを着て参加しました。多くの人が白い服装をしていますが、赤は恋愛運、黄色や金色は金運を願う色とされており、それぞれの願いを込めて身に着けるそうです。 人の多さに少し不安もありましたが、十分に注意して行動したため、特に問題はありませんでした。帰りは交通状況を考え、朝までビーチで過ごし、初日の出を見てから帰宅しました。長い一日でしたが、忘れられない年越しとなりました。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE DE SAO PAULO
Josy
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2025-11
月次報告書11月分
ハプニング続出の月
今月は初めて一人旅にも挑戦しました。普段は友人と行動することが多いですが、一人だからこそ自分のペースで街を歩き、これまでとはまた違った視点で観光を楽しむことができました。一方で、月末はレポートの締め切りやテストに追われる忙しい時期でもありました。さらにフィールドワークでは、ブラジル社会が抱える課題を目の当たりにし、楽しい経験だけではなく、現実と向き合う時間も多い一か月となりました。 ▶︎気候 ほとんど半袖で過ごすことが多いですが、夜は寒いことが多いので薄いシャツを羽織ることが多いです。少しずつ夏を感じています。 ▶︎大学生活 いよいよ授業もラストパートに入りました。今月は一部の授業でテストやレポートの締め切りがありました。ポルトガル語C1の授業では、自国とブラジルのつながりについて口頭で発表するという最終課題があり、これまで学んできたことを改めて振り返る貴重な機会となりました。また、月末にはGeografia do Turismoの課外活動として、一泊二日のフィールドワークが行われました。これまでの座学とは異なり、実際に現地を訪れて観察・分析を行うもので、非常に印象深い学習体験でした。訪れたのは、サンパウロ沿岸部のBertiogaという場所です。現地のSESCや観光地も見学しましたが、フィールドワークの主なテーマは、沿岸部のリゾート開発と地域内に存在する格差についてでした。ビーチ沿いには高級住宅地が広がり、テーマパークのように広大な敷地を持つ住宅が並んでいます。一方で、内陸部には地元住民や経済的に厳しい状況にある人々が暮らす地域があり、決して治安が良いとは言えない場所もあります。中には、観光客が多く集まるビーチ沿いで商品を販売するために、内陸部から3時間以上かけて通っている人もいるそうです。観光客は主にビーチ周辺に滞在するため、生活のためにはそこへ向かわざるを得ない現実があります。華やかなリゾート地の裏側で、日々の生活のために長い距離を移動する人々がいるという現実を目の当たりにし、観光開発と格差の関係について深く考えさせられました。こうした実地での観察を通して、ブラジルの格差社会を改めて強く実感しました。 ・SESC:Serviço Social do Comércio(SESC)は、商業従事者とその家族の福祉向上を目的に、文化・教育・スポーツなどのサービスを提供している団体を指す。 ▶︎食事 授業やボランティア、そして習い事のフラメンコとのバランスも徐々にうまく取れるようになり、夜ご飯もbandejãoで食べられるくらい、生活のリズムが安定してきました。最近は夕食を済ませた後、そのまま図書館で過ごすことが増え、勉強や課題に取り組む時間も確保できるようになりました。 ▶︎RNMの取得について 10月、申請からすでに3か月以上が経過していたため、Polícia Federalを訪れ、RNMを受け取りに行きました。しかし、まだ完成していないとのことでした。今月もう一度受け取りに来るように言われましたが、その日も結局受け取ることはできませんでした。理由としては、RNMカードを製造する工場でトラブルが発生しており、発行が遅れているとの説明を受けました。早くても年末、もしくは1月になる可能性があると言われました。この9か月間、Pixを利用できない生活が続き、不便さを感じる場面も多くありました。ブラジルでは日常的にPixが使われているため、その重要性を改めて実感しました。 ▶︎週末の過ごし方 10月に続いて、今回もミュージカルを観に行きました。私が一番好きなブラジル人歌手、Djavanの楽曲をもとにしたミュージカルです。本当はサンパウロ公演を観たかったのですが、知ったときにはすでに満席で、ブラジリア公演を観に行くことにしました。ところが、公演がまさかの1週間延期に。結果的に11月の初めにもう一度ブラジリアへ行くことになりました。1人で丸一日過ごすのは少し不安もありましたが、なんとか無事に楽しむことができました。舞台では会話だけでなく歌も多く、Djavan本人がライブをしているような感覚になり、とても感動しました。ミュージカルなのでセリフも多く、ポルトガル語の勉強にもなりました。 【Curitiba旅行】 今回は一人でクリチバを訪れました。4月に友達と行ったことのある場所ですが、今回はMarisa Monte のコンサートを観るためです。サンパウロ公演の学割チケットはすでに売り切れていて、残っている席は少し高めでした。そのため、交通費を含めても安く抑えられるクリチバ公演を選びました。私がブラジル音楽に興味を持ったきっかけは、2016年の夏季リオオリンピック閉会式で彼女の歌を聴いたことです。彼女の歌声に魅了され、そこからブラジル音楽をよく聴くようになりました。そんな思い出のあるアーティストのコンサートを実際に観ることができ、とても嬉しかったです。留学中の大切な思い出の一つになりました。 【Cananeia旅行】 仲の良いブラジル人の女の子たちと、その友達と一緒に、サンパウロの沿岸部にあるカナネイアへ旅行に行ってきました。レンタカーを借りて、ブラジル人の友達が運転してくれました。カナネイアにはイルカが多く、ビーチで泳いでいるときにも近くで何匹か見ることができました。自然の豊かさを感じられる素敵な場所です。そんな楽しい旅行のはずが、まさかのハプニングもありました。炎天下の中、砂の多い場所でタイヤがはまってしまい、さらにオーバーヒートで車が動かなくなってしまいました。そのときは島の人が少ない場所にいたため、遠くにいた人に声をかけ、みんなで車を押してなんとか脱出することができました。 さらに、車の鍵を車内に置いたままロックしてしまうというトラブルもあり、しばらく帰れない状況に。レンタカーなので無理に開けることもできず、約2時間外で待つことになりました。偶然同じ島にいた地元の修理屋さんが、車を傷つけずに開けてくれたおかげで、無事に滞在先まで戻ることができました。しかもその方は以前埼玉県に住んでいたことがあるそうで、日本の話で盛り上がることができました。思いがけない場所での出会いも、何かの縁だと感じました。 ただ、ブラジルのビーチや自然が多い場所に行く際は、虫除けを持っていくことをおすすめします。カナネイアでは蚊ではない虫に刺され、とても痒く、1週間ほど痒みが続きました。跡も残りやすいため、日本から虫刺されの跡が残りにくいタイプの薬を持参すると安心だと思います。私は今でも足に跡が残っています。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE DE SAO PAULO
Josy
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2025-10
月次報告書10月分
気分は夏のクリスマス?
最近、車にひかれそうになる出来事がありました。ブラジルでは、車が曲がる際にウィンカーを出さずに曲がる人も少なくありません。そのため、横断歩道を渡るときは信号が青であっても、必ず周囲を確認することの大切さを改めて実感しました。また、日本ではこの時期になるとハロウィンの飾り付けを多く見かけますが、ブラジルではハロウィンはそれほど主流ではありません。むしろ、すでにクリスマスの飾り付けが増え始めており、季節の違いを感じました。そんな今月の出来事を振り返っていきたいと思います。 ▶︎気候 基本的には半袖で過ごしていますが、時々、薄手の長袖やパーカーを羽織るほど肌寒い日もあります。 ▶︎住居 今月も停電と断水がありました。先月は長期間続きましたが、今回は3日間で復旧しました。このような生活には正直うんざりしてしまいますが、次第に慣れてきた自分もいます。 ▶︎大学生活 授業後は図書館で勉強するというのがいつものルーティンですが、日本語を教えるボランティアや習い事のフラメンコもあり、毎日慌ただしく過ごしています。C1レベルのポルトガル語の授業では、毎回12ページ以上の宿題が出されるため、十分に復習の時間を確保することができず、ハードな1か月となりました。来月にはレポートの締め切りやテストもいくつか控えています。余裕を持って計画的に勉強に取り組めるようになりたいと感じています。 ▶︎食事 お昼は基本的にbandejãoで済ませていますが、ボランティアや習い事の影響で、夜は自炊することが増えました。とはいえ、みんなで一緒にご飯を食べられる時間も残り3か月を切ってしまいました。できる限り、お昼はbandejãoで食べるようにしています。 ▶︎ボランティアと習い事 8月の報告書で記載した通り、日本語を教えるボランティアとフラメンコを始めました。日本語を教えるボランティア活動では、ポルトガル語で日本語を教えているため、なかなかハードルが高いと感じています。毎週授業のテーマを考える必要があり、その内容をどのように構成するか悩むこともありますが、ポルトガル語で教えることにも少しずつ慣れてきました。 一方、フラメンコを本格的に始めたのは今月からです。週に2回、スペイン人の先生に教わっていますが、レッスンはポルトガル語で行われています。日本で受けていたフラメンコとはまた雰囲気の異なるレッスンで、とても新鮮で楽しく感じています。しかし、レッスン場所が遠いことや、週に2回通うと勉強時間の確保が難しくなることから、来月からは週に1回に変更しようと考えています。 ▶︎週末の過ごし方 日本でも話題になっていた『鬼滅の刃』をブラジルで観てきました。やはり日本のアニメはブラジルでも人気が高く、コスプレをして映画を観に来ている人も多く見られました。街中を歩いていると、アニメのキャラクターが描かれたTシャツや日本語が書かれた服を着ている人、さらには日本語のタトゥーを入れている人とすれ違うこともよくあります。特にタトゥーでは「家族」や「愛」といった漢字が多く見られ、日本文化の広がりを実感しました。また、日本とブラジルのサッカー親善試合をオンラインで友人と学食から観戦しました。さらに、ブラジル人の友人とTim Maiaのミュージカルも観に行きました。日本ではこれまでミュージカルを観る機会がなかったため、新鮮で貴重な体験となりました。ブラジルでもこの試合は話題になりました。週末にはたこ焼きパーティーをしたり、映画鑑賞をしたりと、比較的ゆったりとした時間を過ごすことができました。 【Brasília旅行】 土日と祝日を利用してブラジルの首都であるブラジリアに訪れてきました。今回はブラジリアに訪れるのはもちろん、KUISにいたときにお世話になった先輩に会いにいきました。お仕事の話もいろいろ聞けて就活のアドバイスをいただきました。とにかくブラジリアの街は綺麗に整っていてびっくりしました。ショッピングモールもお金持ちしかいない格好をきている人がほとんど。女性ワンピース、男性はシャツやスーツを着ている人がほとんどでした。 【Belo HorizonteとOuro Preto旅行】 ブラジリアから飛行機でミナスジェライス州の州都であるベロリゾンチと歴史的な背景を持つオウロプレートに訪れてきました。オウロプレートでは有名な教会や美術館、昔使われていた鉱山を訪れました。とにかく坂が多く移動が大変でしたが、観光地はまとまっているので歩きでなんとか済ませることができます。 ▶︎最近感じること この1年間、Uberを利用するたびに運転手とさまざまな話をする機会がありました。その中で、日本に住んでいたことのある方や、TOYOTAやYAMAHAといった日本企業で働いた経験のある運転手に出会うことが多いと感じました。日本に対して好意的な印象を持っている人も多く、「日本が好きだ」と言ってくれるたびに、とても嬉しい気持ちになります。こうした機会にお互いの文化について意見交換ができ、とても良いポルトガル語の練習にもなりました。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE DE SAO PAULO
Josy
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2025-09
月次報告書9月分
Nordeste再び
後期の授業が始まって約1ヶ月、新しい生活リズムにも慣れてきました。前期とはメンバーも入れ替わり、同じ大学生活でありながらも、どこか雰囲気の違う毎日を過ごしています。上旬には祝日が続き、新メンバーも含めてみんなでnordesteへ旅行に行きました。ここ最近はいつ暖かい季節がやってくるのかずっと考えています。 ▶︎気候 久しぶりに豪雨が発生しました。強風も非常に激しく、サンパウロ市内では停電が起こるほどでした。近くの道路では木が倒れる被害もあり、3月以来の大きな被害となりました。相変わらず、半袖で過ごせる日もあれば、パーカーが必要になる日もあります。いまだにサンパウロの気温の変化には慣れず、天候を読むのが難しいです。 ▶︎住居 豪雨の影響で、停電と断水が約6日間続きました。冷蔵庫の中の食べ物もすべてダメになってしまいました。そのため、寝るときだけShareに戻り、それ以外の時間は大学や友達の家、ショッピングモールで過ごしていました。特に困ったのは、お風呂に入れなかったことです。毎回友達の家にお邪魔させてもらって、本当に助けられました。さらに、この出来事と同時に洗濯機も使えなくなりました。原因は停電や断水、そしてアプリの不具合だったようです。約2週間使えず、仕方なく近くのコインランドリーを利用しました。正直なところ、Shareでの生活が嫌になってしまいましたが、share住居者用のグループチャットでのここぞという団結力に支えられています。今回の経験を通して、日本の生活環境がいかに恵まれているかを改めて実感しました。 ▶︎大学生活 1コマ240分の授業も途中にある休憩のおかげでなんとか慣れてきました。相変わらずIRIの授業は苦戦しています。 ・IRI:Instituto de Relações Internacionais(国際関係学部) 観光学の授業で課外学習があり、セントロやパウリスタ通りを実際に歩きながら、サンパウロを歴史的な視点から捉えた現在の宿泊施設の観光について学びました。ホテルの歴史的な成り立ちや立地の変化に注目し、都市の発展とともに宿泊施設がどのように拡大・移動してきたのかを考察しました。特に、SéやRepúblicaは治安があまり良くないことで知られており、これまでゆっくり訪れたことはありませんでした。昼間でも治安の不安を感じる場面はありましたが、その一方で歴史的な建物が多く残されており、街の成り立ちを知る上で重要な地域であることを実感しました。 ▶︎独立記念日 9月7日はブラジルの独立記念日です。今年で203年を迎えました。街のさまざまな場所で独立を祝う装飾が見られ、祝日の雰囲気を強く感じました。すき家でも、通常価格より3レアル安くなるキャンペーンが行われており、記念日を盛り上げていました。せっかくの機会なので、独立宣言が行われたサンパウロのイピランガ公園を訪れました。園内は多くの人で賑わっていましたが、公園内にあるイピランガ美術館は、USPの学生証があれば無料で入館することができます。この日は独立記念日と重なっていたこともあり、約1時間列に並び、ようやく中に入ることができました。 今月はブラジルで大きな出来事が2つあったので紹介します。 ①ボルソナーロ前大統領の有罪判決決定 それは、前大統領ボルソナーロに有罪判決が下されたことです。反ボルソナーロ派の人々はとても喜んでおり、USP内でもボルソナーロが牢獄に入っている様子を描いたポスターを多く見かけました。よく日曜日のパウリスタ通りではデモが頻繁に行われています。今月はボルソナーロの件もあり、多くのデモが行われていました。ブラジルに来て感じたのは、多くの人が政治に強い関心を持ち、自分の意見をはっきりと表明しているということです。日本とは異なり、ブラジル人の友人との会話では政治の話題が自然に出てくることが多く、とても刺激を受けました。 ②メタノール問題 ボルソナーロに関する話題のほかに、ブラジルではもう一つ大きな事件が起こりました。それは、メタノールが混入した可能性のある酒による健康被害です。複数の中毒例が報告され、死亡例や重症例も確認されるなど、深刻な状況となっています。ブラジルのお酒といえばカサーシャが有名ですが、これは蒸留酒の一種で、本来は飲用可能なエタノールを使用して製造されます。しかし、一部の偽造酒や密造酒に、有害な工業用アルコールであるメタノールが混入していた可能性があると報じられています。カサーシャに限らず、他の蒸留酒にも混入している可能性があるため、ブラジル国内で不安が広がっています。私はお酒をあまり飲まないため、日常生活に大きな変化はありません。しかし、仲の良い友人は安全面を考慮し、バーで蒸留酒を注文するのを控えているそうです。 ▶︎週末の過ごし方 大学一年生の頃から交流のあった、ニテロイに住んでいるブラジル人の友人と、サンパウロで会うことができました。身近に日本が好きな人がいてくれることが、とても嬉しく感じます。また、仲の良かったドイツ人の友人が帰国することになりました。とはいっても、彼女はブラジル国籍で、ドイツへ行く前にしばらくサンタ・カタリーナ州に住むそうです。それでもバスで1日以上かかる距離なので、気軽に会えるわけではありません。今月は、彼女のお別れパーティーに参加したり、どこかに散歩しに行ったりと、一緒に過ごす時間が多い月になりました。 【Recife旅行】 9月上旬に1週間ほどの休みがあったため、日本人留学生の友人たちとレシフェとサルバドールを訪れました。レシフェを訪れるのは今回が初めてでしたが、サルバドールとはまた違った雰囲気があり、とても新鮮に感じました。特に、レシフェにあるオリンダという地区は、歴史的な街並みが今も残っており、建物の色合いや造りが他の都市とは異なっていて、とても魅力的でした。実際に歩いてみることで、その歴史の深さを身近に感じることができました。また、レシフェは詩人の街としても知られており、詩に関連する美術館や博物館が多くあることも印象的でした。事前にレシフェの歴史や文化についてもっと調べておけばよかったと少し後悔しています。 【Salvador旅行】 今回2回目となったサルバドール。レシフェからの移動だったため、中距離バスで10時間かけて訪れました。前回時間がなくて行けなかった場所も訪れることができました。サルバドールの名物であるアカラジェやムケッカといったnordeste料理を克服することができませんでしたが、やはりSalvadorの雰囲気は大好きです。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE DE SAO PAULO
Josy
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2025-08
月次報告書8月分
留学生活も折り返し
イペの花が満開に咲き誇る季節となりました。日本では真夏を迎える頃ですが、ブラジルでは冬の終わりに差しかかっています。長期休暇も終わりに近づき、大学には新しい留学生たちの姿が見られるようになりました。今回の学期は、ヨーロッパや中国からの留学生が多い印象を受けています。 ▶︎気候 これまでの季節と比べて、半袖で過ごすことが少しずつ増えてきました。とはいえ、朝と夜はまだ冷え込むため、パーカーや薄手の長袖は必須です。まだ本格的な夏には程遠く、いまだにサンパウロの気候には慣れていません。 ▶︎大学生活 今学期の履修登録が始まりました。今回はLetras学部以外の授業も履修する予定です。前期では受けなかった1コマ240分の授業を履修することにしました。前期は留学生向けに授業開始前に案内メールが届いていましたが、後期では私を含め数名の留学生にメールが届かない事態がありました。そのため、授業開始の1週間前になっても情報が届かない場合は、早めに問い合わせることをおすすめします。新しい留学生が入ってきた時期でもあったため、オリエンテーションが多く行われ、何人か新しい友達を作ることができました。 ▶︎食事 いつものようにbandejãoでみんなと一緒に食事をしています。ですが味に飽きてしまったのか、午後からの授業を多く履修する今回は、お昼ご飯を家で済ませることもあります。すべては気分次第です。 ▶︎日本語ボランティアの参加 私はこの半年間、埼玉県人会や宮城県人会でボランティアをさせていただくことができました。今回、埼玉県人会が主催する日本語教室で、週に一回40分ほどブラジルに住んでいる方に日本語を教えています。これがとても難しいです。日本語はポルトガル語と文法構造が異なるため、日本語で教えるだけでも精一杯です。しかし、主にポルトガル語を使用して日本語を現地の方に教えています。まだ慣れてはいませんが、残りの半年も頑張って日本語を教えていきたいです。 ・ブラジル日本道府県人会連合会:ブラジル国内にある都道府県人会の連合組織であり、全47都道府県の団体が存在する。各県人会では文化継承や県費留学生の支援など、さまざまな活動を行っている。先月の報告書で記載したFestival do Japãoにも大きく携わっている。 ▶︎週末の過ごし方 月末に、以前から気になっていたフラメンコのショーを観に行きました。日本ほどブラジルではフラメンコの人気は高くありませんが、それでもいくつかのレストランでは定期的にショーが行われています。もともと大学でフラメンコ部に所属していたため、ブラジルでのフラメンコの様子に興味がありました。ショーの後、プロのダンサーに声をかけたところ、フラメンコ教室があることを知りました。来月から少しずつお稽古を始める予定です。 【Rio Preto / Valença 旅行】 5月以来となりますが、再びミナス・ジェライス州を訪れました。今回の目的は、Juiz de Foraではなく、ブラジル人の友人の彼氏が住む街とその近郊を訪れることでした。Juiz de Foraで友人と合流し、バスで約2時間かけて目的地であるRio Pretoに到着しました。友人の彼氏の自宅に約3日間滞在させてもらい、初めて本格的なミナス料理を味わうことができました。サンパウロとはまた異なる美味しさを感じました。 翌日には、彼の家の近くにある山を訪れました。彼の家族、私の友人、その兄と彼女、さらに彼のお母さんの友人家族も加わり、大人数での山登りとなりました。夜には、onçaが出ることもあると言われている山でトレッキングを行い、野生のtucanoを見ることもできました。天候はあまり良くありませんでしたが、日常ではなかなか体験できない時間を過ごすことができました。また、少し登った洞窟のような場所には綺麗な祭壇があり、時折結婚式がそこで行われるそうです。 翌日は、友人とその彼氏が高校時代に通っていた隣の街Valençaを訪れました。その日はちょうど教会のお祭りが開催されており、彼らの友人たちとも合流して地域のお祭りを楽しみました。最終日には近くのfazendaを訪れました。そこは友人の彼氏が幼少期に暮らしていた小さな牧場で、現在も使われていない建物が多く残っていました。留学中に実際のfazendaを見ることができるとは思っておらず、非常に印象に残る旅行先でした。ミナスらしく、チーズを生産していた牧場だったそうです。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE DE SAO PAULO
Josy
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2025-07
月次報告書7月分
思い出いっぱい!そしてお別れ
前期の授業が全て終わり、いよいよ友人たちとの別れの季節となりました。ですが、彼らと過ごすブラジルの思い出も残りわずか!ということで、みんなでイグアスの滝に旅行してきました。 ▶︎気候 夜は毛布に包まれて眠るほど冷え込みます。特に朝方と夜間は寒さが厳しく、防寒対策が重要です。一方で、日中は半袖で過ごせることもあり、依然として服装の調整が難しい状況です。 ▶︎大学生活 授業がすでに終了していたため、大学内のにぎわいもほとんどなくなっていました。いつも混雑していたバスも空いており、どこか寂しさを感じました。イグアス旅行で出費が重なったこともあり、しばらくは朝昼晩ともにbandejãoを利用し、節約に努めました。イベントが落ち着いた7月中旬から下旬にかけては、朝から夜まで大学図書館で友人とともに勉強して過ごしました。その後、皆で学生食堂へ向かうのが日課となっていました。 ▶︎食事 bandejãoで食事を済ませることが多いものの、やはり日本食が恋しくなることもあります。サンパウロでは、他の州と比べて日本食を食べられる機会が多いと感じます。それでも、日本の味とはやや異なるものもあるうえ、価格も比較的高い傾向にあります。そのため、最終的には自炊で豚汁やカレー、豚バラと白菜の鍋などを作ることが多くなりました。一方で、ラーメンやうどんは比較的日本の味に近く、美味しいと感じることがほとんどです。 ▶︎RNM申請について ブラジルに到着して5ヶ月目、ついにPolícia FederalでRNMの申請をする日が来ました。予約時間に必要書類を持って行きましたが、4時間以上待つことになりました。以前、香港出身の友人に付き添ってPolícia Federalへ行ったことがあります。彼は14時頃の予約でしたが、待ち時間が長すぎてその日に申請ができませんでした。 【これからRNMを申請する方へ】 予約時間帯は「午前中の早い時間」をおすすめします。 ここで、私がブラジルで初めて差別を経験した出来事について述べます。サンパウロは日系人が多いため、ヨーロッパやアメリカで見られるような露骨な差別は比較的少ないとこれまで感じていました。しかし、セントロを歩いていると「chinês」や「ニーハオ」と声をかけられることがあります。基本的には無視していましたが、あまりにもしつこい場合には、日本人であると伝えることもありました。これまでは深く傷つくことはありませんでしたが、RNMの申請時にとてもショックな出来事がありました。 Polícia Federalの待合室で、イタリア人と思われる家族の子どもたちから、見たことのないジェスチャーを向けられました。最初は子どもの遊びだと思っていましたが、強い違和感を覚えたためその場で意味を調べました。その結果、それがイタリアで用いられる差別的な表現であることを知り、大きな衝撃を受けました。差別を受けたこと自体もつらい経験でしたが、それ以上に、幼い子どもたちがその意味を理解したうえでその行為をしていたことに深い悲しみを感じました。この出来事をきっかけに、人種差別について改めて深く考えるようになりました。 ▶︎日本祭りの参加 サンパウロでは、毎年7月に「Festival do Japão」と呼ばれる世界最大級の日本文化イベントが開催されています。会場には、47の都道府県人会を中心に、多くの日本食関連事業者のブースが出展しています。このイベントは3日間にわたって行われ、私はそのうちの2日間、宮城県人会のブースでボランティアとして活動してきました。実は、私が初めてブラジルに興味を持ったきっかけはこのイベントでした。そのため、実際に現地で参加することができ、とても嬉しく、良い経験となりました。会場は連日多くの来場者で賑わっており、日本文化がブラジル社会において広く受け入れられ、愛されていることを強く実感しました。 同日、同会場ではBtoB向けイベント「いいもの展」も開催されていました。都道府県別のブース出展に加え、現地インポーターやレストラン関係者に向けたPRセミナーも行われていました。私は、現地インポーターとのやりとりにおいて、通訳者の一人として短時間ながらボランティアに参加しました。自分の語学力では十分に伝えられない場面もあり、通訳の難しさを実感しましたが、同時に現在の実力を客観的に把握できる貴重な機会となりました。日系人や日本滞在経験の長いブラジル人、プロの通訳者などさまざまな方々の姿を間近で見ることができ、大きな刺激を受けました。そして、留学中に彼らのような流暢なポルトガル語を身につけたいという新たな目標も生まれました。 ▶︎週末の過ごした方 仲の良かった留学生との別れを前に、サンパウロ市内で思い出作りをしました。Liberdadeにあるメイドカフェを、数人のブラジル人の友達と日本人の留学生とともに訪れました。私は日本でメイドカフェを訪れた経験がないため日本との違いを比較することはできませんが、ブラジルでは人気が高いようで、休日には多くの人で賑わっていました。 【Iguaçu旅行】 片道約18時間かけて長距離バスに乗り、イグアスの滝がある地域へ訪れました。飛行機を早めに予約していなかったため航空券の価格が高騰してしまい、友人たちより一足先にバスで移動することになりました。行きはCamaを利用したため快適に過ごすことができました。帰りは通常の座席でしたが、無事に乗り切ることができました。3泊4日滞在し、そのうち1日はアルゼンチン側からイグアスの滝を見学しました。世界三大瀑布の一つと称されるだけあり、その迫力は圧巻でした。特にアルゼンチン側は滝との距離が近く、より一層の迫力を感じました。ただし、この季節のイグアスは非常に寒く、防寒着を十分に持参していなかったため、友人の上着を借りて過ごしました。また、近隣にあるParque das Avesでは私の大好きな動物でもあるtucanoを直接見ることができるのでおすすめの観光スポットです。 【Campos do Jordão旅行】 スイスのような街並みとチョコレートで有名な、サンパウロ州東部のカンポス・ド・ジョルダンを、留学生の日本人組とブラジル人の友人たちと訪れました。サンパウロ大都市圏と比べて物価がやや高いと感じる場面が多くありました。また、真冬ということもあり、最低気温が3度まで下がる日もあり、日本と同じような寒さをブラジルで体験しました。一方で、標高が高く冬で空気が澄んでいたため、天の川がはっきりと見えるほど美しい星空を観察することができました。自然の豊かさとヨーロッパ風の景観が調和した、印象的な場所でした。 ▶︎最後に 同じShareに住んでいた日本人留学生2人、ルームメイトの恋人でよく一緒に食事をした中国人留学生、同じShareに住んでいたイギリス人留学生、そしてサンパウロ市内の韓国料理店でよく一緒に食事をした韓国人留学生など、多様な国籍の友人たちとの出会いは、私の留学生活をより豊かなものにしてくれました。彼らには心から感謝しています。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE DE SAO PAULO
Josy
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2025-06
月次報告書6月分
イベントいっぱいの6月‼︎‼︎
ついに冬に突入しました。下旬になるにつれ、日中でも風が冷たく、とても寒く感じるようになりました。日が落ちるのも早く、朝晩は特に冷え込みます。そんなときは、暖かい飲み物や厚手の服が欠かせません。友人とのお別れの時期も近づいてきていて、少しさみしい気持ちです。留学生活も折り返しに差し掛かり、毎日があっという間に過ぎていくように感じます。特に今月はテストが重なり、自分の中で一番忙しかった月でした。 ▶︎気候 想像していたよりも、ブラジルの冬は寒く感じます。留学前は「パーカーなんて必要ないだろう」と勝手に考えていましたが、現在持っている服の中で最も厚手なのは、長袖のスウェットと薄手の長袖シャツ程度でした。そのため、以前から気になっていたUSPのパーカーを学内のショップで購入しました。また、ユニクロのヒートテックのような防寒インナーも非常に役立つので、留学前に数着用意しておくことをおすすめします。夜はもちろん毛布が必須です。近くのスーパーで簡単に手に入ります。 ▶︎大学生活 すべての科目で試験やレポートがありました。一部の教科には特に力を入れていたため、テストの結果は教科ごとに偏りが出てしまいました。特にトゥピ語の授業は私にとって大きな負担でした。言語を学ぶには時間がかかりますし、頭に新しいことをインプットする必要があるためです。さらに、文法構造も単語もポルトガル語とはまったく異なっていたので、覚えることに集中するしかありませんでした。テストは上手くできなかったものの、授業でトゥピの先住民について学べたことは貴重で、履修して後悔はありません。一方、レポートについては、自分の中でうまくまとめられたと感じています。ブラジル人の友達にもアドバイスをもらいながら、なんとか期限内に提出することができました。 ▶︎食事 今月もbandejãoに通っています。正直、味に飽きることもありますが、帰国が近い留学生と残りの時間をできるだけ一緒に過ごせるよう、大学で食事を済ませています。4か月も経つと、日本食が本当に恋しくなります。サンパウロは他の地域に比べ、日本食が身近にあります。すき家があるだけでなく、ラーメンや定食屋さん、居酒屋のようなお店もあります。ただし、味は100%同じかと言われると、やはり少し違います。特にお寿司については、魚以外にチョコレートやフルーツが載っているものをレストランでよく見かけます。最初は衝撃でしたが、今では見慣れました。 ▶︎誕生日の文化 今月の上旬に、誕生日を迎えました。せっかくならみんなでお祝いしたいと思い、Shareの Churrascaria を借りてパーティーを開きました。実はブラジルでは日本とは異なる面白い誕生日の文化があるので、紹介します。まず、誕生日の主役がケーキを用意して、みんなに振る舞うのがブラジル式です。日本ではなかなか考えられないことだと思います。また、誕生日パーティーを開催するときはテーマを決めるのが一般的だそうで、私もそのとき初めて知りました。日本では定番のバースデーソングをみんなで歌った後にロウソクの火を消しますが、ブラジルでは歌の後に「E pique!」から始まる掛け声があります。最後に自分の名前を複数回呼ばれている間に火を消すというのが習慣です。ちなみに、私の仲のいい友達は半月前までポルトガルに留学していましたが、ポルトガルでは違う掛け声を使うそうです。さらに、火を消した後は自分でケーキを取り分けます。切り方にも特徴があり、ナイフをケーキの下から刺して上に向けて切ると運が上昇する意味があるそうです。そして、最初にケーキを渡すのは自分にとって一番大切な人という決まりもあります。渡す瞬間は少し恥ずかしいですが、とても心温まる文化だと感じました。 ▶︎Festa Juninaの参加 ブラジルでは毎年6月中旬から7月にかけて、「フェスタ・ジュニーナ」と呼ばれる収穫祭が行われます。私はKUISでこの祭りを体験したことがありましたが、現地で参加してみると、雰囲気や規模の違いを強く感じました。今回は、大学内と大学近くの教会で開催されたフェスタ・ジュニーナに参加しました。この祭りではさまざまな料理が名物ですが、特にトウモロコシを使った料理が多いのが特徴です。しかし、私はブラジルのトウモロコシ料理があまり得意ではないため、温かいスープの Caldo verdeを食べていました。現地で実際に生活しているからこそ体験できる文化行事だと感じ、改めてブラジル文化の奥深さを実感しました。 ▶︎休日の過ごし方 今月も多くのイベントがありました。みんなで3Lの巨大なアサイーに挑戦したり、São Paulo FCのサッカー観戦をしたりしました。また、誕生日パーティー第2弾としてカラオケにも行きました。日本のアニメソングはカラオケでとても盛り上がります。特に「Stay With Me」は、ほとんどの若いブラジル人が知っていて驚きました。ただし、日本のように採点機能があるカラオケではなく、基本的には自由に歌うスタイルです。場所によってはYouTubeで曲を検索し、その映像に合わせて歌うカラオケバーもあります。日本の飲み放題付きドリンクバーが少し恋しくなりました。 楽しい出来事があった一方で、留学生との別れの季節もやってきました。同じShareに住み、よく一緒に出かけていた香港人の留学生が、今月中旬にイギリスへ戻ることになりました。彼は広東語や英語だけでなく、ポルトガル語をはじめとしたさまざまな言語を話し、行動力もあり、私にとって良い刺激を与えてくれる存在でした。そんな彼との別れはとても寂しかったですが、また会えることを信じて前向きに頑張りたいと思います。 月末には「留学生の会」という、私たち日本人留学生にとって大きなイベントがありました。年に2回開催され、主にサンパウロ在住の駐在員の方々と留学生が交流する会です。さまざまな業界で活躍されている方のお話を聞くことができ、大きな刺激を受けました。就職活動に不安を感じている人ほど、ぜひ参加することをおすすめしたいです。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE DE SAO PAULO
Josy
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2025-05
月次報告書5月分
留学3ヶ月目!
過ごしやすかった日々も終わりに近づき、寒さを意識する季節になってきました。日本にいる家族や友人の様子を聞くと、暖かい季節が恋しくなります。今月は中間テストがあり、少しバタバタした日が多かったですが、なんとか乗り切ることができました。授業の合間にはlanchoneteで友達とおしゃべりしたり、図書館でじっくり自習したりして、気分転換をしながら過ごしています。ブラジル人の友達のおすすめで、最近MPBの音楽を聴き始めました。 ▶︎気候 朝晩はかなり冷え込む日もあるため、羽織れるものを持ち運ぶようにしています。もちろん、日中は半袖で過ごせるほど暖かい日もあれば、長袖がちょうどいい日もあります。今月も外出のときは天気予報をチェックして服装を調整するのが習慣になっています。 ▶︎住居 普段の生活は特に問題なく過ごせていますが、家賃でトラブルがありました。今月の家賃が誤って多く請求されていたのです。支払いのタイミングで気づいたため、管理会社と連絡を取り、無事に対応してもらえました。口コミを見ると、時々請求額が間違うこともあるようです。家賃を支払う際は、必ず金額を確認するようにしましょう。 ▶︎大学生活 留学を始めてから3か月が経ち、ポルトガル語で行われる授業にも少しずつ慣れてきました。最初は120分の授業がとても長く感じていましたが、最近は内容を理解しながら聞けるようになり、時間があっという間に過ぎると感じることも増えています。今月は中間試験が2科目ありましたが、日頃の予習や復習が十分ではなかったため、自分の力をうまく発揮できませんでした。来月はすべての科目で試験やレポートがあるので、今回の反省を生かして計画的に勉強していきたいと思います。 今月は授業がない時間帯にUSP内にある複数の博物館を訪れることができました。その中でも特に印象に残った施設があるのでご紹介します。1つ目はUSPが運営している人体解剖学博物館です。Instituto de Ciências Biomédicasの中にあり、実物の人体標本を通して骨や臓器、脳などの構造を間近で見ることができます。去年、日本のテレビ番組で紹介され、それ以降日本人観光客がよく訪れるようになったそうです。職員の方が丁寧に説明してくれましたが、館内ではスマートフォンが使えないため、専門的な医療用語のポルトガル語を調べることができず、十分に理解できませんでした。それでも、普段は見ることのできない貴重な標本を間近で見られるので、ぜひ訪れる価値のある場所だと感じました。2つ目は、USPのキャンパスに隣接する Instituto Butantanです。ここには博物館があり毒蛇をはじめとするさまざまな爬虫類が展示されています。主に抗毒血清やワクチンの研究が行われていて、ブラジルに生息する毒蛇を実際に見ることができたのがとても印象に残りました。 ▶︎食事 いつもと同じように、基本的に昼食と夕食は学内でとっており、授業が一限のときは朝食も大学で済ませています。学食で食事をとる際には学生証が利用証の代わりとなっており、入口で機械にかざすと自動的に料金が引き落とされる仕組みになっています。残高がなくなった場合は、Bandejão Centralの近くにある建物で現金と引き換えにチャージすることができます。Pixがまだ利用できない場合は、この方法で対応できます。 ▶︎RNMの申請について 今月上旬、RNMの予約のためにPolícia Federalに行く予定でしたが、風邪の影響で当日行くことができませんでした。メールで対応を依頼しましたが返信が遅かったため、友達の申請のついでに直接確認に行きました。体調を崩した場合は、病院の診断書があれば優先的に対応してもらえるとのことでした。本来は入国後3ヶ月以内に申請する必要がありますが、再予約を期限内に行っていれば、3ヶ月を過ぎても罰金は科されないそうです。ただし、システム障害の影響で次回の予約は7月中旬になってしまいました。次こそ手続きが上手くいくことを祈っています。 ▶︎週末の過ごし方 今月は、同じrepúblicaに住む香港出身とイギリス出身の友人と3人で、サンパウロ市内にあるイビラプエラ公園を訪れました。公園はとても広く、ピクニックをしている人やランニング、散歩を楽しむ人など、さまざまな人々がゆったりと過ごしていました。園内には日本庭園もあり、日系人の方々とお話しする機会もありました。また、公園内にはいくつもの記念碑があり、ブラジルと日本の歴史的・文化的なつながりを感じられる場所の一つだと感じました。日本庭園のほかに美術館やプラネタリウムもあり、プラネタリウムでは日本では見ることのできない星座を見ることができ、とても印象に残りました。 さらに、今月末にはサンパウロ市内で行われたブラジル代表と日本代表の女子サッカーの試合を観戦しました。サッカーのルールにはあまり詳しくありませんでしたが、試合はとても迫力があり、楽しく観戦することができました。 今月もボランティアとして活動に参加する機会があり、その一つとして運動会のお手伝いをしました。ブラジルで運動会と聞くと意外に感じるかもしれませんが、遠く離れたブラジルでも日本の運動会の文化が受け継がれています。この運動会は毎年地域ごとに開催されており、今回はその中でも関東ブロックの運動会に携わることができました。会場には鯉のぼりが飾られ、5月らしい雰囲気が感じられました。徒競走や綱引き、二人三脚など、さまざまな競技が行われ、多くの参加者が集まり、とても活気のある運動会でした。 【Juiz de Fora 旅行】 以前のリオ旅行でお世話になった、仲の良いブラジル人の誕生日を祝うため、ミナス・ジェライス州にあるジュイス・ジ・フォーラを訪れました。そこで、約3年半ぶりにブラジル人の友人と再会することができました。彼は、私が大学1年生のときに半年間KUISに留学していたときに知り合ったブラジル人の友人で、一緒にライブを行った仲でした。すでに大学を卒業し、社会人として働いているそうです。久しぶりの再会で、本当に嬉しかったです。滞在中はfeiraや博物館にも行くことができ、サンパウロとはまた違った生活や雰囲気を味わうことができました。 【São Sebastião 旅行】 月末に、お話会で仲良くなったブラジル人の友達と何人かの日本人留学生で、Ilhabela近くのビーチに遊びに行ってきました。友達が近くに別荘を持っていて、2日間そこでお世話になりました。滞在中の夜ごはんでは、シュラスコに欠かせないビナグレッチや、ブラジルの家庭料理のストロガノフをみんなで一緒に作りました。ブラジルのプリンにも挑戦しましたが、作るのは少し大変でした。それでも、出来上がったプリンはとてもおいしかったです。街灯が少ない場所だったので、夜には肉眼で天の川を見ることができ、星の美しさに感動しました。ビーチ沿いは虫に刺されやすいので、虫除けを持っていくことをおすすめします。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE DE SAO PAULO
Josy
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
2025-04
月次報告書4月分
Oxenteなハプニング続き
新しい環境にようやく慣れてきた頃、思いがけないハプニングが続きました。食中毒にかかり、さらに風邪をひいてしまいました。そのようなサンパウロでの生活ではありましたが、ずっと行きたかったブラジル北東部に訪れることもでき、普段とは異なる文化を体験できた1か月となりました。 ▶︎気候 先月は日中を半袖で過ごすことが多かったのに対し、今月は薄手の長袖を着る機会がほとんどでした。もちろん、日中は暑い日もありますが、少しずつ雨が降らない日が増えてきました。そのため、ここ最近は毎日天気予報を確認しています。 ▶︎大学生活 少しずつ授業には慣れてきましたが、内容を100%理解するにはまだ時間がかかると感じています。日本の授業とは異なり、ブラジルでは積極的に発言する学生が非常に多く、質問をする人、教授の意見に賛同する人、あるいは批判する人など、さまざまな意見が日々飛び交っています。また、授業中に他の学生が突然教室に入って抗議活動の案内を行うこともあり、日本ではあまり見られない文化を感じました。授業がない時間は図書館に行くことが多く、息抜きとして時々大学内のlanchoneteで友人たちとアサイーを食べています。 ▶︎交通機関 RNMの申請がまだできていないため、今だに現金で公共交通機関を利用しています。夜遅くになるとbilheteriaが閉まっていることも多いので、現金で乗る場合は注意が必要です。 ここで先月の報告書では書けなかった、中距離・長距離バスでの注意点をもう一つ紹介します。ブラジルの中距離・長距離バスは、外の天気に関係なくとても寒いケースがほとんどです。私も先月のリオ旅行で体験したのですが、知らずに半袖で往復13時間バスに乗ってしまい、とても寒かったです。バスに乗る際は、パーカーや毛布など寒さ対策を必ず用意することをおすすめします。 ▶︎住居 乾季に入ったのか、大雨で停電になることはほとんどなくなり、以前より快適に過ごせています。先月の報告書で記載したルームメイトとその彼女は、彼女の出身地である中国に旅行中です。普段はよく一緒にご飯を食べていた仲なので、部屋が静かだと少し寂しく感じます。 ▶︎食事 平日は基本的に大学の学食で食事をすることがほとんどですが、4月末になるとfeijãoに少し飽きてしまいました。そのせいか、夜は自宅で食べることが増えました。休日は友人と外食するか、自炊することが多いです。今月はタピオカ作りにも挑戦しました。 ▶︎SUSについて 4月中旬に友人と急遽Nordesteへ旅行することに決めました。しかし、日本で黄熱病ワクチンを接種していなかったため、SUS(ブラジルの公立医療制度)を利用して現地で予防接種を受けることにしました。2月の報告書で述べた通り、SUSはブラジルの公立医療制度であり、外国人であっても無料で医療サービスを受けることができます。待ち時間が長いと聞いていましたが、幸いにも今回は40分以内に診察と接種を終えることができました。正直なところ、「ここが病院なのか」と感じるほど、日本の公立病院とは大きく異なる環境であったことが強く印象に残っています。ButantãにもSUSを利用できる病院があるので、留学中に体調が悪くなった場合は、無理をせず医療サービスを受けましょう。 ・SUS(Sistema Único de Saúde):ブラジルの統一保健医療システムであり、世界最大級の公的医療制度の一つである。原則として誰でも無料で利用できる点が特徴である。 また、4月中旬に約2週間にわたり、食中毒のような症状に悩まされました。病院へ行くのが面倒だったため自宅で様子を見ることにしましたが、結果的に食中毒であったのか、あるいはノロウイルスであったのかは分かりませんでした。旅行期間と重なっていたため、全力で旅行を楽しむことができなかった点は残念でした。この経験から、特に卵を含む食事には十分注意すべきだと強く感じました。今振り返ると、早めにSUSを受診していればよかったと後悔しています。 ▶︎休日の過ごし方 ブラジルに来たら、気分転換として映画館に行くことをおすすめします。日本では公開されていない映画も観ることができますし、何より日本と比べて映画の料金が非常に安いです(学生料金もあります)。ただし、映画館や曜日によって価格は異なります。また、ポルトガル語の練習にもなり、息抜きにも最適な場所です。個人的にタイミングを逃してしまい、『Ainda estou aqui』を観られなかったのがとても残念でした。 実はUSPでも映画を観ることができます。しかも無料で、誰でも利用可能です。Bandejão Centralの近くにあるcinuspでは、16時と19時の1日2回上映されています。週によって上映テーマが異なるため、毎回違った面白さを楽しむことができます。度々日本の映画も上映されますし、授業の息抜きに気軽に見ることができます。 ブラジルには47都道府県すべての県人会があり、各県人会ではさまざまなイベントが行われています。先月は宮城県人会でボランティアをしてきました。今月は、仲のいい他大学の日本人留学生と、香港からの留学生の友達と一緒に、茨城県人会が主催する書道教室に参加しました。この教室は毎月第2・4土曜日に開かれているそうです。ブラジルで書道を体験できる環境があることに、日本との深い繋がりを改めて感じました。私は茨城県出身ですが、実際に茨城にルーツを持つ方とお話しできて、とても嬉しかったです。日系コミュニティの温かさにも感激しました。 今月は複数の祝日が重なりました。そのため、約1週間以上の休みを利用してブラジル国内を旅行しました。 【Salvador 旅行】 留学中に一度は訪れたいと考えていたサルバドールに、友人と二人で旅行してきました。サルバドールはブラジルで最初に建設された都市であり、歴史を感じさせる建物が数多く残っています。特に歴史地区であるペロウリーニョでは、カラフルな建物や石畳の街並みが印象的で、植民地時代の雰囲気を強く感じることができました。バイーア料理は自分の好みにはあまり合いませんでしたが、アフリカ文化の影響を受けた音楽や宗教、食文化などに触れることで、サンパウロやリオ・デ・ジャネイロとは大きく異なるブラジルの一面を知ることができおもしろかったです。一方で、治安の面では注意が必要な地域もあり、観光の際には常に危機管理を意識して行動しました。 【Curitiba 旅行】 日帰りでクリチバに旅行しました。移動には長距離バスを利用しましたが、サンパウロから比較的アクセスしやすく、気軽に訪れることができました。クリチバはサンパウロに次いで日系人が多く住む地域として知られており、街の中にも日本とのつながりを感じる場面がありました。また、50レアルで利用できる観光バスの一日乗車券を使って、市内の主要な観光地を効率よく回ることができるのでおすすめです。治安も比較的良く、落ち着いた雰囲気の都市であると感じました。 【Ilhabela 旅行】 日本人留学生と日本語専攻のブラジル人学生と一緒に、サンパウロ近郊のビーチへ旅行しました。この地域はクジラが見えることで知られており、街にはクジラをモチーフにしたオブジェが複数設置されていました。1日目に海ではしゃぎすぎたのもあり、2日目は体調を崩してしまい、ほとんど横になって過ごしました。特に喉の痛みがひどく、薬局でのど飴を探しました。結局、自分に合うものが見つからなかったので、のど用スプレーを購入して対応しました。帰宅した翌日には39度近い発熱があり、友人に食べ物を買ってきてもらうなどして自宅で療養しました。その後も体調が回復するまでに約1週間を要し、5月初めまで安静に過ごすことになりました。ここでもSUSを利用して病院にいけばよかったと少し後悔しています。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE DE SAO PAULO
Josy
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
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