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2025-10
月次報告書10月分
Tá Bom?
新しい月が始まったな、なんてことを考えていると、気づいた頃には1ヶ月が終わりかけています。留学が終わるまではまだ3ヶ月ありますが、テストや年末で忙しくなることを考え、帰国の準備を少しずつ始めています。あんなに長かったはずの留学も、帰国後のことを考えなくてはならないフェーズに突入しており辛いです。 〈気候〉 全くといっていいほど気温に変化がありません。夏に向かっているはずなのに、一日中半袖で過ごせる日はまだありません。それどころか10月中旬は寒い日が多く、長袖で過ごすことが多かったです。ジュイスでは強風が吹くことは滅多にないのですが、先ほど述べた期間は風が強い日が多かったです。毎日のように海風が吹く千葉で育った私ですが、「強風が吹くなんて珍しい」と感じてしまうということはブラジルに染まってしまった証拠かもしれません。 〈授業〉 ある授業で、AIを用いて行う宿題が課されました。この課題で驚いたところは、内容の9割以上をAIに任せる点でした。日本では、AIに対して否定的な立場を示す人が多いと感じます。実際、生徒が課題をAIで行って提出し、その是非が問われているような内容の記事を多く目にします。私も課題を行う際、AIに助けてもらうことは多々ありますが、ここまでAIに任せっきりにしたことはなかったためとても新鮮な経験でした。 *ブラジルでAIの使用が完全に肯定されているわけではありません。もちろん否定的な人もいます。 〈食事〉 普段の月と変わらないため、軽くブラジルの食事について話します。街を歩いていると食品を扱っている店を多く見かけるのですが、その中で多いのが ・Lanchonete(軽食屋) ・Açougue(肉屋) の二つです。Lanchoneteはコンビニとパン屋を足して2で割ったようなお店です。名前の通りPastelやCoxinhaといったブラジルの代表的な軽食が買えるほか、菓子パン、惣菜パン、ケーキ、プリンなど色々なものが売られています。またペットボトルや缶の飲料、スナック菓子、乳製品なども売られており何かと勝手がいいお店です。スーパーに比べると割高ですが、大学までの道のりにあるため利用することが多いです。Açougueは量り売りの肉屋です。肉に限った話ではなく、ブラジルでは量り売りのものがとにかく多いです。野菜、フルーツ、パンなど様々なものが、〇〇レアル/1kg の表記で売られています。日本では〇〇円/1個で売られていることが多いため、規格が厳しく出荷できずに廃棄されてしまうといった問題を抱えています。一方量り売りではこのような問題を気にする必要がないため、様々な形やサイズの商品を見かけます。野菜やフルーツの値段が安いのは、こういった理由が関係しているのかもしれません。話が少し外れてしまったので肉屋の話に戻ります。ブラジルで肉を買うときは、店員さんに 鶏肉/豚肉/牛肉の 〇〇(部位)を ××g 欲しいといえば商品を受け取ることができます。それをレジに持っていけば支払いができます。その場で切ってくれるため、(生姜焼き用に)薄切りにしてほしい、(ステーキ用に)厚切りにしてほしい、(ハンバーグ用に)挽肉にしてほしいなど大体の要望には答えてくれます。ただ多くのブラジル人は適当なので、頼んだ量より多かったり少なかったりしても、Tá Bom?(これで大丈夫?)といって渡してきます。ブラジルらしさが溢れた日常の一コマです。 ブラジルでたくさんの大切な人に出会いました。彼らに感謝の気持ちを忘れず、共に過ごせる時間を大切にしていきたいです。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE FEDERAL DE JUIZ DE FORA
Daniel / Itsuki
イベロアメリカ言語学科 3年 交換
2025-09
月次報告書9月分
6ヶ月目
〈学校〉 今月は、中旬まで休みだったので、友達と旅行をしました!前から行きたかったところに行けたし、友達たちとたくさん話せたので楽しかったです。 <滞在先> 今月は、洗濯機が壊れました。1週間ほど使えなかったので、友達の洗濯機を借りました。今もまだ完全にはなおっていないですが、使えるようになったので安心しています。シャワーも1週間ほどあたたかい水が出なくなりました。ただ、気温もあったかくなってきているので、寒かったですが、まだ耐えれました。今はもうなおっています。 〈授業決め〉 今学期からは、自分が興味のある授業をとっていきたいと思っています。学部をがらっと変えたので、友達を1から作らないといけないのは大変ですが、すでに頼れる友達が少しできたので安心して今学期送れそうです。 今月は、中旬ごろまで学校がなかったので、Juiz de fora が少し静かでした。学校が始まると、同じrepública の人たちもみんな帰ってきて賑やかになりました。今学期も頑張ります!
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE FEDERAL DE JUIZ DE FORA
Lara
イベロアメリカ言語学科 3年 交換
月次報告書9月分
季節の変わり目
冬休みが終わり、後期がスタートしました。長期休み明けであっても気持ちの切り替えは割と簡単にできるタイプだと思っていたのですが、二学期はだるさの残った状態でのスタートとなりました。後に記述するのですが、履修登録の難しさに対して自然と嫌悪感を抱いていたのかもしてません。一刻も早く生活リズムを戻せるようにしたいです。 〈気候〉 友人に季節を聞いたところ「今は春だよ」と言っていましたが、先月と比べて気温に大きな変化はなく、正直季節感を感じることはできません。草木が芽吹くこともなければ、蝶や蜜蜂も飛んでいません。桜もありません(地域によっては桜を見ることができるらしいです)。花粉は飛んでいない、極端に乾燥していない、冬に凍える必要もないブラジルのこの時期を気に入った気でいました。しかし、初雪が降れば寒さなんか忘れて子どものようにはしゃぎ、春一番が吹けば新たな出会いに期待して微かな喜びを感じる、という感情が生まれない事実を残念に思ってしまった私は、日本の繊細でありながら、時に暴力的な気候が好きなのかもしれません。気温については、太陽が出ているかどうかに大きく依存します。曇りのときは20℃に満たない程度ですが、太陽が出ると25℃を超えてきます。さらに日差しが強いため体感温度はさらに高いです。 〈授業〉 個人的に留学中に困ることの中でも「履修登録」はトップクラスの部類だと思います。日本にいる頃でさえ難しかったのに、一番得意な言語が使えない環境でスムーズに行えるわけがありません。UFJFの場合、留学生のために2週間の期間が設けられています。その期間内で授業に参加し、受講したい授業を決定し、最終的にDRI(国際戦略部のような機関)に届出を出すことで履修登録が完了します。この際一筋縄でいかないのが、「必ずしも興味がある授業を履修することはできない」ということです。ただ正確にいうとこれはシステム上の問題でなく、あくまで自分の実力と意志に基づくということです。私は本来「生物地理学」という授業を履修するつもりでいました。しかしいざ初回授業に行ってみると、「教授のポルトガル語が聞き取りにくい」「板書が雑な筆記体で読めない」という問題が発生し、一学期間やり切れる自信がなかったため受講を諦めました。他にも成績評価方法が厳しい、時間帯や授業の長さが自分に合わない(一番朝早い授業は8時〜、一番夜遅い授業は〜23時、授業時間は2時間or4時間)など、様々な要素が加わります。強い意志さえあれば乗り越えられる壁だと思いますが、他の授業との兼ね合いを考えると、難しすぎる授業は避けるべきだと思います。私は対象期間中は、とりあえずやってみる精神で、色々な授業に参加してみました。結果的に、本来履修するつもりはなかった「経済地理学」という授業ですが、教授のポルトガル語が聞き取りやすかったことと、内容が割と面白そうだったので受講を決めました。 〈食事〉 買い揃えておいた調味料や、保存のきく食材がほとんどなくなったのをきっかけに自炊をする回数が一気に減りました。今の自炊の実力では、どうしても栄養バランスが偏ってしまう献立しか作れないので、健康のことも考えて学食にお世話になっています。以前の報告書で学食はあまり美味しくない、と書いたものの、慣れてくればそこまで悪いものではないです。 〈冬休み〉 8月の出費が大きかったため、今月はそこまで大きな旅行はしませんでした。しかし、どこにもいかないまま休みが終わってしまうのも嫌だったので、前から行きたかったフルミネンセの試合を見に、リオデジャネイロへ行ってきました。試合には負けてしまったものの、マラカナンスタジアムでたくさんのサポーターとともに応援することができてよかったです。 〈その他〉 二学期が始まり、焦りは増していく一方です。「留学中何をしたの?」と質問されたとき、胸をはって「これを頑張りました!」と言えるように、「留学していた」という事実だけが残って中身がすっからかんにならないように、残り半分全力で頑張ります。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE FEDERAL DE JUIZ DE FORA
Daniel / Itsuki
イベロアメリカ言語学科 3年 交換
2025-08
月次報告書8月分
日常と非日常で、ブラジルへの理解がさらに深まった8月
【① 気候、衣服】 今月のジュイス・ジ・フォーラは乾季の真っただ中にあり、空気が非常に乾燥しています。昼夜を問わずほとんど雨が降らず、毎日のように澄みきった青空が広がっています。日中は気温が20度前後まで上がる日もありますが、朝晩は10度近くまで冷え込むため、外出時には薄めのダウンジャケットや厚手のパーカーが欠かせません。日差しが強く、歩いていると汗ばむこともありますが、日が沈むと一気に冷え込むため、気温差への対応が難しく、服装の調整に苦労することもありました。 夜間は特に冷え込みが厳しく、私は週に一度、友人たちと夜にサッカーをしていますが、運動中には身体や頭から湯気が立ち上がるほどで、気温の低さを実感します。それでも、乾いた空気の中で身体を動かす爽快感があり、日本の蒸し暑い8月とは真逆の感覚で過ごしています。 衣類に関しては、想像以上に冬服が必要でした。ブラジルと聞くと「常夏の国」という印象を持つ方も多いかもしれませんが、ジュイス・ジ・フォーラの冬は内陸の高原地帯に位置していることもあり、朝晩の冷え込みが予想以上に厳しいです。現地の衣料品店は日本ほど品ぞろえが豊富ではなく、防寒用のインナーも限られているため、日本からヒートテックを持参したのは正解でした。 日本では今夏、記録的な猛暑に見舞われたというニュースを目にしました。それを思うと、涼しいブラジルの冬に身を置けていることに少し安堵を覚えます。季節が逆転しているため、家族や友人と「日本は灼熱なのに、こちらは冬だよ」と話題にすることもしばしばあります。こうした気候の違いを実際に肌で感じ、生活の中で適応していく過程も、留学ならではの貴重な体験だと感じました。 【② 学校生活と授業】 8月は前期の最終月であり、各授業でテストや課題発表が重なり、学内は慌ただしい雰囲気に包まれていました。私が履修している写真の授業では、前月から友人と共同で制作を進めていたフォトブックを、アート学部全体で開催された展示会に出展しました。 展示中、驚くことに私たちの作品が購入されるという出来事がありました。私は、観客の方々が購入できること自体知らなかったため驚きましたが、自分たちの作品が他者に評価され、形として受け入れられた経験は、努力が報われたことを実感させ、前期の授業を締めくくるにふさわしい、充実感と達成感に満ちた体験だったと感じています。 (ちなみに約2700円の収益を得ることができました!) 前期が終わった今、ようやく一段落ついたという安堵感と、時間があっという間に過ぎてしまったことへの名残惜しさが入り混じっています。ブラジルに来た当初、日本人1人でブラジル人ばかりの教室に入り、友人ができるまでの数週間、多くの不安や苦労を感じていたことを思い出すと、今では懐かしい気持ちになります。 そして、せっかく仲良くなった彼らとも、後期では中々会えなくなることに寂しさも感じます。 前期が終わったことにより、小学一年生から続いてきた私の学生生活も、残すところ後期のみとなりました。前期の経験を糧に、絶対に思い残すことがないよう、後期も最後まで全力で取り組んでいきたいと思います。 【③ 生活と旅行】 サッカーの試合 私は週に一度、友人たちとサッカーを楽しんでいますが、今月は月初めに別のグループとの対抗試合が行われました。普段の内輪でのゲームとは違い、メンバー全員が数日前から気合が入っており、グループチャットには 試合のルール! ・謝罪は禁止 ・相手との接触は即ファウルアピール ・膝から下への接触は全て許可 ・金属スタッド付きスパイクを持参 ・携帯電話を一台、SAMU(救急)にすぐかけられる状態で用意 ・ルーズボールなんて存在しない=全てのボールは命がけで取りに行け など冗談混じりでありながらも本気度が伝わるメッセージが送られてきました。 当日、球際の激しい攻防が続き、攻守にわたって緊張感あるプレーが繰り返されました。結果は惜しくも敗北となりましたが、これまでの内輪の試合とは違い、全員が本気で勝ちにこだわり戦う姿やチームワークを体感することができ、チームとしての結束がまた一段と深まったと感じます。 今回の悔しさと経験を糧に、さらに気合を入れて練習し、次の試合ではチーム一丸で勝利を目指したいと思います。 寿司職人 サンパウロで日本の調味料を手に入れられるようになったことで、以前から続けていた日本料理作りがさらに充実するようになりました。8月には友人を自宅に招き、寿司や日本の家庭料理を振る舞うことにしました。サーモンや玉子などの握り寿司を提供し、ブラジル人の友人たちにも実際に寿司を握ってもらいました。「ヘイ、お待ち!」と掛け声をかけながら、日本の寿司文化を擬似体験してもらう様子はとても楽しそうで、見ている私も嬉しく感じました。 寿司以外にも、豚汁やじゃがバターなど、久しぶりの和食も食べることができました。日本の家庭料理はブラジルの日本料理店ではあまり提供されておらず、なかなか味わえない家庭的な温かさを改めて実感しました。こうして友人たちと日本の食文化を共有する時間は、単なる料理体験を超えて、異文化交流の貴重な機会にもなりました。 天文観測 大学内にあるサイエンスセンターで、友人たちと天体観測体験に参加しました。この体験ツアーは事前申し込み制で無料であり、地域の子どもたちも一緒に参加していました。ツアーでは、サイエンスセンターの屋上にある巨大な展望台から月や星座を観察しました。職員の方がレーザーポインターを使って星の位置や特徴を丁寧に説明してくださり、とても楽しむことができました。 その後も、人体の構造を学ぶ科学の授業や、静電気を利用した実験などが行われ、無料で体験できる内容とは思えないほど充実していました。しかし、ツアーの最後に訪れたプラネタリウムでは、夜遅くまでの1時間半以上に及ぶ科学ツアーで疲れが溜まってしまい、開始からわずか5分ほどで眠ってしまいました。友人に起こされるまで全く記憶がなく、せっかくのプラネタリウム体験をほとんど楽しめずに終わってしまいました。 せっかく訪れた貴重な機会を無駄にしてしまったため、近いうちに必ずリベンジし、しっかり星空とプラネタリウムを楽しみたいと思います。 Rio de Janeiro リオデジャネイロ旅行 今月は、リオデジャネイロを初めて本格的に観光しました。日帰りで行ける距離にも関わらず、これまでバスや飛行機の経由地としてしか利用していなかったため、旅行前から非常に楽しみにしていました。 Santa Teresa サンタテレーザ サンタテレーザは、石畳の坂道と古い家並み、そして街の至るところに描かれたカラフルなストリートアートが印象的な地区です。リオ中心部の再開発と家賃高騰により、多くの芸術家たちがこの地へ移り住み、自宅の壁や街角をキャンバスとして絵を描き始めたことから、街全体がひとつの美術館のような姿へと変わっていきました。 日本であれば、ストリートアートはしばしば「落書き」とみなされ、観光地として評価されることはほとんどありません。だからこそ、こうして路上の自由な表現を受け入れ、街の魅力として共存しているサンタテレーザの寛容さに、深い魅力を感じました。 アートの中には、排水管やマンホール、階段などを利用し、作品の一部として彩られています。キャンバスの上では描けない“路上ならでは”の自由な表現と工夫に、私は強く心を惹かれました。 また、街を歩いていると、黄色い車体がトレードマークの路面電車が、ゆっくりと坂を登っていく姿が目に入りました。これは世界最古の路面電車の一つであり、今も現役で走り続けています。今回は時間の都合で乗ることはできませんでしたが、歴史を感じさせるその車体がカラフルな街並みの中を進む光景は、まるで一枚の絵のように美しく、思わず立ち止まって見入ってしまいました。 芸術が生活の中に溶け込み、壁のない美術館として存在するサンタテレーザという街は、リオの豊かな感性と自由を象徴しているように感じました。 Copacabana コパカバーナビーチ コパカバーナビーチはリオを象徴する場所のひとつで、旅行するならぜひ訪れたいと思っていました。白い砂浜と青い海が印象的で、海岸沿いにはヤシの木が並び、遠くにはポンジアスカールがそびえ立っていました。 ビーチでは、人々がそれぞれの時間を思い思いに楽しんでおり、ビーチサッカーに興じる人、波音に耳を傾けながら読書をする人、日光浴で陽ざしを満喫する人、平日にも関わらず多くの人で賑わい、この場所にはリオの人々の“自由さと"明るさ"がそのまま現れているように感じられました。 海ではサーフィン教室も行われており、次回訪れたときには、水着を持参してウォーターアクティビティにも挑戦してみたいです。 Garota de Ipanema イパネマの娘 夕食には、ボサノヴァの名曲『イパネマの娘』の舞台にもなった Garota de Ipanema というレストランを訪れました。 店内には、作曲家 アントニオ・カルロス・ジョビン と作詞家 ヴィニシウス・デ・モライス が手がけた『イパネマの娘』の楽譜や彼らの写真、ギターなど音楽関連の品々が並び、ボサノヴァの歴史を身近に感じることができました。 接客も温かく、興奮して写真を撮っていた私に「写真を撮ってあげるよ」と声をかけてくださり、記念写真を撮ってもらうこともできました。 料理は少し高めですが、クオリティは抜群で、歴史ある雰囲気の中、心から楽しんで食事をすることができました。平日に訪れたため比較的空いていましたが、週末や祝日には観光客で混雑するそうなので、訪れるなら平日がおすすめです。 Museu do Amanhã 明日の美術館 オスカー・ニマイヤーが設計した、美しい曲線と近代的なデザインが印象的な美術館を訪れました。外観からして圧倒されるような存在感がありました。 入館すると正面には、地震や天気、気温などの情報を映し出す巨大な地球儀が浮かんでおり、まるで地球そのものが館内に現れたかのような迫力がありました。 館内には、地球の環境問題や気候変動、資源の現状などについて考えさせられる写真や映像作品が数多く展示されていました。海の汚染や森林破壊を写した作品の前では、日常生活の中で私たちができることについて自然と意識が向き、単なる鑑賞にとどまらず、自分自身の行動や価値観について考えさせられる時間となりました。 さらに、世界各国の文化や生活を紹介する写真もあり、日本の和式の結婚式の様子や世界各国のリアルな日常を垣間見ることができ、異文化理解の面でも非常に興味深い体験となりました。作品の展示方法も工夫されており、映像、音響、光の演出が絶妙に組み合わさって、ただ見るだけでなく身体全体で作品を体感できるようになっています。 近代的な空間と最新のテクノロジーを駆使し、地球の現状と未来を考えさせられ、学びと感動が同時に得られる素晴らしい体験となりました。 また、お土産コーナーも非常に充実しており、他では手に入らない凝った商品を購入できる点もおすすめです。 滞在期間中のアクシデント 今回の旅行では、サンタテレーザにある宿に滞在しました。 景色が素晴らしく、主要エリアにもアクセスしやすいことからこの場所を選んだのですが、思いがけない危険な出来事にも遭遇しました。 2日目の朝、ベランダで朝食をいただいていた時、突然「パンッ!パンッ!パン!!」と大きな破裂音が響き、その直後、頭上を何か小さくて速いものが風を切る音が通り過ぎました。 私たちはすぐに室内へ避難し、その後オーナーに確認したところ、「銃の音ではないかもしれないが、断言はできない」とのことでした。幸いベランダには屋根があり、身の安全は確保されていましたが、心臓が凍るような瞬間でした。 また、滞在期間中にUberで宿戻るたび、何人かのドライバーから 「ここはファベーラが近くて危ない。自分も襲われたことがある」 と忠告されることがあり、自分たちの想像以上にリスクの高い場所に滞在していたことを実感しました。 次にリオを訪れるときは、景色や価格だけで選ぶのではなく、周辺環境や治安を入念に調べ、安全を最優先に滞在先を選ぼうと思います。 Valença ヴァレンサ・Rio preto リオプレト旅行 ヴァレンサは、リオデジャネイロ州内陸にある人口約8万人の小さな街です。 今回の旅の目的は、友人から「8月にFesta de Nossa Senhora da Glóriaという、聖母マリアの栄光を讃える伝統的なカトリックのお祭りがある」と聞いていたため、その祭りに参加することでした。 ヴァレンサに向かう前に、州境に位置するリオプレトという町で数日間過ごしました。ここには友人の実家があり、滞在中はご家族の家に宿泊させてもらいました。ご両親はとても温かく迎えてくださり、日本の話をたくさん聞かれたり、ブラジルの家庭料理を振る舞っていただいたりと、ホテル滞在では決して味わえない家庭ならではの時間を過ごすことができました。 リオプレトでは、ハイキングを通して壮大なミナスジェライス州の自然を満喫し、洞窟の中に作られたキリスト教の祭壇にも足を運びました。野生動物も多く、野鳥のトゥカーノを見ることができたり、夜にはジャガーが現れることもあると聞き、自然のスケールの大きさを肌で感じました。 これまで訪れたブラジルの中でも特に田舎で、道路を牛の群れが悠々と歩いていたり、立ち寄った店で「アジア人が珍しい」と写真を求められたり、都市部や観光地では出会えない光景と人々に触れることができました。 ヴァレンサのお祭りでは、街の中心にある教会の周りに多く人々が集まり、ステージやメリーゴーランドが設置され、音楽に合わせて踊る人、屋台を楽しむ人など、街全体が一体となって盛り上がっていました。 内陸の小さな町ならではの、町全体でお祭りを盛り上げようとする一体感と温かく素朴な雰囲気があり、ブラジルの地方文化とコミュニティの力強さを肌で感じることができました。 São Paulo サンパウロ 冬休みの大きな旅行として、来月の頭にサンパウロ大学のメンバーとブラジル北部へ旅行する予定があり、出発地であるグアルーリョス空港があることから、その数日前から再びサンパウロに滞在することにしました。 これまでにもサンパウロには数回訪れていましたが、いずれもイベントに合わせた週末のみの短期滞在だったため、予定が詰まり自分の時間がほとんどありませんでした。そのため今回は、「自分の行きたい場所を、自分のペースで巡る」ことをテーマに観光を楽しむことにしました。 Museu Afro Brasil アフロ・ブラジル博物館 サンパウロでぜひ訪れたいと思っていた場所のひとつが、このアフロ・ブラジル博物館でした。ここは、黒人差別と奴隷制度の歴史、文化、そして彼らが生み出した芸術を深く知ることができる場所です。 館内には、ブラジルに連れてこられたアフリカ系の人々が使っていた祭具や衣装、部族を象徴する像などが展示されていました。数多くの展示の中でも特に目を引いたのは、再現された奴隷船の模型と、奴隷制度下における黒人たちの様子を描いた絵画です。 奴隷船の模型は一見大きく見えるものの、船底の高さは1.5メートルほどしかなく、その狭さに何百人もの人々が押し込められていたとは到底信じられない構造でした。また絵画には、銃を持ち別の部族の人々を捕らえて白人に売る黒人の姿や、白人の子どもの遊び相手として馬乗りにされる黒人女性、白人女性が黒人の子どもを棒で叩く場面などが描かれていました。 どの作品も、文字や知識だけでは味わえない圧倒的な重みがあり、ブラジル、そして人類史に刻まれた悲しい過去を、自分の目で見て心で受け止める時間となりました。 コンセプトレストラン サンパウロには映画やアニメをテーマにしたコンセプトレストランが多く、普段は日本食ばかりでなかなか行けないのですが、今回は時間に余裕があり、ついに訪れることができました。 最初に訪れたのは、ONE PIECE をコンセプトにしたレストラン。店内にはフィギュアや装飾が所狭しと並び、まさにワンピース愛に溢れた空間でした。メニューにも遊び心があり、〈Gomu Gomu Burger〉や〈Gol D. Poteto〉など、キャラクターにちなんだ名前が並んでいました。 私はGomu Gomu Burgerを注文。運ばれてきたときは「普通のハンバーガーだ…!」と思ったのですが、一口食べるとチーズがびよーんと伸びて“ゴムゴム”感を再現しており、思わず「こういうことか!」と笑ってしまいました。ユーモアだけでなく味も絶品で、最後は2階の展示コーナーで写真撮影までさせてもらい、大満足の時間でした。 翌日は、私の大好きな洋画 Pulp Fiction をテーマにしたレストラン Big Kahuna へ。こちらも作品に関連した装飾やファンアートで溢れており、平日でお客さんが少なかったこともあって、店内をほぼ独り占めで写真撮影を楽しめました。もちろん映画に登場するチーズバーガーを注文し、こちらも期待を裏切らない美味しさでした。 サンパウロには作品愛に満ちたコンセプトレストランが本当に多く、日本のメイド喫茶を再現したお店もあるそうなので、次回はぜひそちらにも足を運んでみたいです。 ブラジルのフラメンコ サンパウロ最終日には、ブラジルでフラメンコが楽しめるスペイン料理レストランを訪れました。 私自身、神田外語に通っていた頃、フラメンコ部に所属しギターの練習に励んでおり、まさかブラジルで本場さながらのフラメンコを見ることができるとは思ってもいませんでした。少し中心地から離れた場所でしたが、予約を入れてワクワクしながらレストランに向かいました。 ショーが始まるまでの間は、パエリアなどのスペイン料理を堪能。思っていたよりも本格的な味に驚きつつ、ショーの始まりを楽しみに待ちました。 暗くなり、照明が落とされると、会場は一気に熱気に包まれ、バイレの美しい舞に息を飲んで見入ってしまいました。 ショーの間、私は持参したカメラでたくさん写真を撮り、終了後に食事をしながらその写真を眺めていました。すると、突然楽屋に帰っていったはずの出演者の方が私の席までやってきて、「さっき撮っていた写真をぜひ送って欲しい」と声をかけてくれたのです。 まさかこんなことが起こるとは思わず、私は「アマチュアですが、よろしければ」と写真を送ると、出演者全員で喜んでくれました。 思いがけないサプライズもあり、この日の体験はフラメンコの情熱だけでなく、人との温かい交流も重なった、最高の思い出となりました。 【総括】 8月は、日常の学びや生活、そして旅行や異文化体験が絶妙に交錯する、充実した一か月となりました。ジュイス・ジ・フォーラでは、乾季の冷たい空気の中で授業やテスト、フォトブック制作に取り組む一方で、友人たちとのサッカーの試合にも興じ、忙しい日々の中にも楽しさや充実感を感じながら過ごすことができました。 旅行では、リオやサンパウロの美術館や博物館、ストリートアートを巡る中で、芸術や歴史、街の文化の豊かさに触れる貴重な体験を重ねました。また、ヴァレンサやリオプレトでは、地方の祭りや地域の人々との交流を通じて、都市部とは異なる暮らしの息づかいや温かさに触れ、旅ならではの発見や驚きに満ちた時間を過ごすことができました。 この一か月を振り返ると、日常の小さな出来事から旅行先での非日常的な体験まで、さまざまな経験が互いに重なり合い、ブラジルでの生活の奥行きや多面性をより深く実感できた月だったと感じます。学び、交流、旅での感動、そのすべてが結びつき、8月は自分にとってかけがえのない特別な時間になったと思います。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE FEDERAL DE JUIZ DE FORA
Davi/Masaki
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
月次報告書8月分
5ヶ月目!
〈学校〉 今月は、前期の最後の月だったので、テストやプレゼンテーションがあった。授業も最初に比べたらわかるようになったが、科目によっては、テストは授業で学んだこと全てが出るので最初の方の授業の所を勉強するのが大変だった。テストも、プレゼンテーションも他のクラスメイトの人に助けてもらいながらなんとかこなすことができた。 〈友達〉 テストが多かったので、友達と遊びに行くことはあまりなかった。しかし、テスト最終日に前期でお世話になった友達と遊びに行った。また、前期が終わるので、同じ時期にきた仲の良かった留学生が帰ってしまった。彼女とは、旅行も何回かしたし、土日によく出掛けていたので寂しい。 〈気候〉 ブラジルでは冬にあたる季節だと思うが、昼間は半袖になっていいほど暑い。しかし、朝と夜は長袖にダウンを着るほど冷える。寝る時も毛布を2個使っている。寒暖差が激しい。 〈長期休暇〉 今月は、中旬ごろから1ヶ月ほどの長期休暇に入った。なので、あまりジュイスにはいなかった。ブラジリアに行ったりサンパウロに行ったりした。どこに行っても、普段過ごしているジュイスとは全く違う光景や建物、気候があるので新しい経験ができる。 今月は、期末テストが終わったのでホッとしています。また、長期休暇が始まったので自由な時間が増え、いろんなところに行くことができたので楽しかったです!月の初めには、日本から友達が来てくれ、久しぶりにみんな集まって話しができたので、楽しかったです。充実した1ヶ月でした。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE FEDERAL DE JUIZ DE FORA
Lara
イベロアメリカ言語学科 3年 交換
月次報告書8月分
折り返し
4月はあれほど長く感じていた留学生活も、気づけば折り返し地点に達していました。最近では太陽が雲の向こうに隠れがちで、すっきりしない天気が続いています。到着してすぐの頃、ホームシックだった私に「元気をだせ」とでも言わんばかりに照りつけていた太陽が恋しいです。 〈気候〉 上記したように、天気はあまりよくありません。しかし、なぜか半袖で過ごせるくらいまで気温が上がる日がたまにあります。一方で、厚手のパーカーを着ないと寒い日もあり服装の調節は相変わらず難しいです。 〈授業〉 期末テストがありました。先生の配慮やクラスメートのサポートによって無事に乗り切ることができました。どのようなことをしていただいたかについては、下部にある「今月の授業」で詳しく記します。 〈旅行〉 夏休みに入ったので、イグアスの滝まで旅行に行ってきました。チケット代は飛行機よりもバスの方が安いため、バスを選びました。が、正直後悔しています。片道36時間前後(乗り換え含む、ジュイス⇔イグアス)かかるため、体力的にも精神的にもかなり辛いです。お風呂にも入れないことや、ストレスもありかなり肌荒れしてしまったため正直あまりおすすめできません。ただ、値段だけ見れば半額以下のためどちらを選ぶかは本当に人次第だと思います。 〈食事〉 平日は学食、休日は自炊です。 〈金銭〉 旅行に出費はつきものなので、覚悟はしていましたが、6桁の出費を見ると流石にメンタルにきます。一学期は可能な限り無駄遣いしないように生活していたつもりですが、振り返ると本当にその出費は必要だったのかな?というものが多いです。ですので二学期は、削れる出費はとことん削っていくつもりです。9月、冬休みはまだ半分残っているため限られた予算内で楽しみます。 〈その他〉 神田の友人が、夏季休暇を使ってブラジルに旅行に来てくれました。そのときはまだ冬休みに入っていなかったため2日間しか会うことはできませんでしたが、久しぶりに顔を見ることができて嬉しかったです。いくつか日本のものを持ってきてくれたのですが、ブラジルの化粧水は肌に合わなかったので本当に助かりました。 ありがとうー!! あっという間に折り返しを迎えたブラジル留学。後悔のないように、一層時間や機会を大切にしながら生活していきたいです。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE FEDERAL DE JUIZ DE FORA
Daniel / Itsuki
イベロアメリカ言語学科 3年 交換
2025-07
月次報告書7月分
濃密な日々と感動に彩られた7月
【① 気候、衣服】 7月に入り、気温は徐々に下がってきました。平均気温はおよそ17℃前後で、日中は20℃を超えることもありますが、夜間は13℃程度まで下がるため、ジャケットがないと肌寒さを感じます。 天候は、先月までに比べて曇りがやや増え、7月末には嵐のような暴風雨と雷雨に見舞われる日もありました。 朝晩には吐く息が白くなることもあり、今まさにブラジルの冬を過ごしているのだと実感しています。 【② 学校生活と授業】 学校生活は特に大きな変化もなく、落ち着いて過ごしています。先月行われた文化人類学のテストが返却され、9割を獲得することができました。資料の閲覧が可能な形式だったため難易度は高くありませんでしたが、数字として成果を残せたことは、これまで「本当に成績が取れるのだろうか」と不安を抱きながら履修していた自分にとって、大きな安心材料となりました。 一方、外国人向けポルトガル語の授業では、授業内容自体は変わらないものの、徐々に自国へ帰国する生徒が出始めています。開講当初は15人ほどいた教室も、今では10人ほどに減りました。留学が始まってまだ2か月ほどですが、せっかくできた友人との別れを経験することになりました。 帰国する生徒のために先生がケーキを用意してくださり、授業後に皆でケーキを食べ、写真を撮り、ブラジルの国旗にメッセージを書くなど、小さな送別会を開くことができました。自分自身もあと数か月すればブラジルでの生活が終わってしまうのだと実感し、少し切なさを覚えました。 【③ 食事】 先月サンパウロに行った際に購入した調味料を使い、さまざまな日本食を作っています。豚骨ラーメンやすき焼き、豚カツ、寿司、しゃぶしゃぶなど、3ヶ月ぶりに本格的な日本食を味わうことができ大変感動しています。 日本とは異なり、牛の薄切り肉の取り扱いがなかったり、肉の質が違ったりするため、完全に同じ味を再現することは難しいですが、工夫を重ねることでできる限り近づける努力をしており、自分の料理の腕前向上にもつながっています。 日本の調味料が揃ったことで、留学経験のある学生たちと日本食パーティを開くこともでき、食生活は非常に充実しています。また、スーパーよりも 安くて融通の効く地元のAçougue(精肉店)で肉を購入するように心がけており、現地のスタイルを取り入れながら生活するようにしています。 【生活】 イグアスの滝旅行 30時間のバス移動 先月、日本人の会で仲良くなったサンパウロ大学に留学中の学生達と一緒に、イグアスの滝へ旅行する事になりました。 サンパウロ組は市内に大きな空港があるため飛行機で向かうことになったですが、私の住むジュイス・ジ・フォーラにも空港はあるものの直行便はなく、仕方なくリオデジャネイロ経由でイグアスに向かうことになりました。 旅程を考えている際、以前日本人の会にいらっしゃった駐在員の方が「若い頃はバスでブラジル中を旅していた」と話していたエピソードを思い出し、「ここで若気の至りを出さなければいつ出すのか」と決意した私は、リオからの飛行機利用をやめ、計30時間に及ぶバスルートを選択しました。 旅行当日、出発は午前3時。前夜23時まで友人宅で誕生日パーティをしていた私は、わずか3時間の睡眠で片道1,600kmというこの狂気の長距離のバス旅行に臨みました(もちろん復路もバスです) バスの旅は、ミナスジェライス州からサンパウロ州、パラナ州を横断する長距離の道のりでした。 建物一つない広大な自然が果てしなく続き、日本では経験できない、国土の広いブラジルならではの壮大さを肌で感じました。 各所で休憩のために停車するたび、飛行機で移動していたら出会うことのなかったであろう小さな町や風景を見たり通ったりすることができ、バス移動ならではの醍醐味を味わいました。 飛行機のほうが早くて便利ではありますが、不便だからこそ得られる経験の貴重さもあり、費用を抑えられる点でも魅力的でした。 とはいえ、さすがに丸一日以上の移動ということもあり、何度眠っても到着せず、節約のために最も安いシートを選んだこともあって、リクライニング範囲は限られスペースも広くはなく、体力的にはやや大変でした。 それでも身体を痛めることなく、無事に最終目的地のフォズ・ド・イグアスに到着し、皆と合流することができました。 宿泊トラブル 初日は昼頃に到着し、翌日に備え午後をゆっくり過ごすためにAirbnbに向かいましたが、チェックイン時にトラブル発生。宿の外にあるキーボックスに鍵が入っておらず、入室することができませんでした。結局、約30分後にオーナーが到着し対応してくれましたが、滞在中は定期的にブレーカーが落ちたり、シャワーが冷水しか出なかったり、エアコンが使えなかったり、寝室の電線が屋根裏の動物にかじられて使えなくなったりと、日本では考えられないトラブルが次々と発生しました。サンパウロのような都市部以外での旅行は初めてだったため、これまで順調だったブラジル生活の中で、初めて本格的なブラジルの洗礼を受けることになりました。 (後日、滞在中トラブルが多発したため、オーナーに交渉して宿代を値下げしてもらうことができました。) イグアスの滝へ イグアス旅行2日目、タクシーとバスを乗り継ぎ、ようやくイグアスの滝のある公園に到着しました。本命の滝に向かって歩く道中にも大小さまざまな滝があり、数え切れないほどの虹がかかっていました。人生で初めて、虹の端から端までくっきりと広がる光景を目にし、その美しさに圧倒されました。目的の大滝に着く前から、息を呑む景色が続き、感動と大興奮で胸がいっぱいになりました。 本命の滝に到着すると、台風のような勢いで襲いかかる水飛沫と轟音が響き渡り、その凄まじさに心を打たれました。 私たちは河童を着用し完全防備で臨んでいたため問題ありませんでしたが、普通の格好やジーンズで訪れている方達もおり、彼らはどうやって帰るのかと少し心配になるほどでした。 圧巻のスケールを持つ滝は、人間では到底コントロールできないような大自然の力を見せつけ、世界遺産且つ世界三大瀑布に数えられるだけの価値を実感させられました。これまで人生で訪れた場所の中で、最もインパクトがあり、感動的な体験となりました。現地のガイドさんによると、この日の水量は通常の3〜4倍で、まさに絶好の観光日だったそうです。 滝突っ込みツアー その後、来た道を戻り、1時間の山道ハイキングを経て川に降り、先ほど見た滝に突っ込むボートツアーに参加しました。川を逆流しながら滝に向かう最中は、船体が激しく揺れ、水を被ったり、くるぶしを超える高さまで水に浸かる場面もありました。しかし滝の真下に到着すると、上から見た景色とはまた違い、その威力に恐怖を覚えるほどの圧巻の迫力。 全員が歓声を上げて大興奮し、自然の圧倒的な力を全身で体感できる、まさに貴重な体験となりました。 アルゼンチン側へ 初のアルゼンチン入国 アルゼンチンに入国するにはUberは利用できず、バスで国境まで移動して入国手続きを済ませ、その後再びバスに乗って国内に入りました。 手続き中は、ブラジルから入国しているにも関わらずスペイン語でしか話しかけられず、理解するのに苦労しましたが、何とか入国することができました。てっきりパスポートにアルゼンチンのスタンプがもらえると思っていたのですが、手に入らず少し残念でした。 それでも、島国の日本では経験できない飛行機以外で国境を跨ぐ体験に、新鮮さを覚えました。ただし、景色自体はブラジル側とほとんど変わらず、あまりアルゼンチンに入った実感はなかったのが正直なところです。 悪魔の喉笛 アルゼンチン側のイグアスの滝で最も有名なスポット「悪魔の喉笛」へは、アマゾン川のように広大で茶色い川の上にある一本橋を歩き続けることで辿り着きます。アルゼンチン側では滝口の真上ギリギリまで近づくことができ、まるで濁流に飲み込まれてしまいそうな感覚を覚えました。 ブラジル側では、滝が流れ落ちてくる水を横や下から眺める形になりますが、アルゼンチン側では滝の上流の川をほぼ水平な目線で見ており、その川が滝口に吸い込まれていく様子を目の当たりにすることができます。滝口の上側に立つことで視点の違いを体感でき、また別の迫力を味わうことができました。 落下の勢いで舞い上がった水は雨のように降り注ぎ、凄まじい轟音を立てていました。ブラジル側にも負けない迫力に、圧倒されると同時に感動しました。 鳥公園 最終日は Parque das Aves(鳥公園) を訪れました。 この公園の最大の特徴は、鳥を一般的な動物園のように檻越しで観察するのではなく、観光客が鳥たちのいるドーム内に入り、至近距離で観察できる点です。国鳥のトゥカーノやオウム、インコ、ハチドリなど、美しい羽毛を持つ鳥たちを間近で見ることができ、その鮮やかさに思わず感動しました。 さらに、各エリアには巨大なパネルが設置されており、顔をはめて遊んだり、パネルの羽に合わせてポーズを取ったりすることもでき、とても楽しかったです。写真撮影が趣味の私にとって、檻越しではなく自由に鳥たちを撮影できるのは、これ以上ない幸運であり、貴重な体験となりました。 日本祭りと友人との別れ このイグアス旅行を終え、この数日間の貴重な体験を胸に帰路につきました。帰宅後、サンパウ口で日本祭りが開催されると聞き、異国の地で開催される自国のお祭りを体験したいと思い、イグアス旅行終了から中1週間で再び週末にサンパウロへ向かいました。 会場のサンパウロエキスポセンターには、北海道から沖縄まで各都道府県(一部を除く)のご当地料理の屋台が並び、大盛り上がりしていました。 来場者数の多さで移動が大変な程でしたが、日本文化が異国でこれほど広く受け入れられていることに改めて感動しました。お好み焼きやカツ丼、抹茶ソフトなど、久しく味わっていなかった日本食に触れ、大満足でした。さらに、屋台の人手不足で急遽サンパウロ大学の友人に誘われ、埼玉県の屋台で餃子を焼くボランティアをすることになったり、在外公館派遣員としてサンパウロに勤務している先輩と一年越しに再会できたりと、参加の価値が非常に大きいイベントでした。 そしてこのタイミングで、約半年のサンパウロ大学への留学を終えた大阪大学の学生たちが帰国日を迎えました。 最後のシュハスコパーティや空港での別れでは、大勢の友人とともに涙を流しながら別れを告げました。 友人の帰国により、自分の留学生活もいずれ終わるという実感を再び抱き、残りの半年間で何を残せるか、何ができるかを改めて考えるきっかけになりました。 【総括】 7月は、自分にとってまさに“濃密”という言葉がふさわしい一か月となりました。冬の訪れを肌で感じながら、日常の学びや生活の充実、非日常的な冒険や異文化体験が入り混じり、これまで以上に多面的な経験を積むことができました。友人とのパーティや交流を通して生活も豊かになり、文化的な発見や気づきも多く得られました。 イグアスの滝への旅は、言葉では表せないほどの圧倒的な体験の連続でした。滝の轟音や濁流に飲み込まれそうな迫力、そして最終日の鳥公園で美しい鳥たちを間近で観察した瞬間、どれもが人生で忘れられない体験となりました。 7月を通して、学び、生活、旅、友情、異文化体験——すべてが繋がり、自分自身の成長を実感できた一か月でした。心も体も全力で動かし、充実した特別な時間を過ごせたと改めて感じています。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE FEDERAL DE JUIZ DE FORA
Davi/Masaki
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
月次報告書7月分
平穏
先月も今月も暦の上では冬なのですが、6月の昼間は冬を感じさせないほど気温が高かったです。しかし今月は、太陽が出ていても気温が上がりきらない日もしばしば。本格的な冬の訪れを感じます。今月は驚くほど何もない月でしたが、来月は怒涛のテスト週間があるので、隙間時間をいかに大切に使えるかが問われる月でもありました。 〈食事〉 相変わらず学食は美味しくないですが、利用回数は先月に比べれば増えたように感じます。自炊ではどんなに食費を削ったとしても、学食の値段を下回ることはありません。積極的とまではいかないものの、可能な限りは学食を使うように心がけています。先日、ブラジルに来て初めて朝ごはんに日本米と焼き鮭を食べたのですが、明らかに1日の生活の質が違いました。現地のものを食べるのもいいですが、もし留学を考えている人で朝ごはんに米を食べている人は、留学開始後、少し無理してでも朝食に日本米を食べることをお勧めします。 〈気候〉 一度も半袖を着ませんでした。基本的には薄いロンTやパーカーなどで問題ないですが、夜遅い時間や雨が降ると、上着なしではかなり寒いです。 〈金銭〉 1レアルが26.5円を下回ることは基本ないです。留学開始時は25円ほどだったので、戻ってほしい気持ちはありますが、期待はしていません。7月1日に銀行口座を開設し、ようやくPixが使えるようになりました。さらに開設したときに担当してくれた人から、2週間ほどでキャッシュカードを配送すると言われました。しかし1ヶ月経ってもいまだに届きません。 〈授業〉 今学期終了まで1ヶ月を切り、期末テストに向けて本格的な準備が始まりました。筆記ならば授業ノートやスライドを見返しながら勉強すればなんとかなるのですが、グループで一つの作品を完成させなければならない授業は、複数回グループで集まり活動しなければならず大変です。相手が言っていることはある程度理解できるようになってきたものの、語彙力がまだまだ乏しいせいで「10」の内容で伝えたいのに、「4」くらいの情報量になってしまうのが悔しいです。 上記したように平穏だったこともあり、かなり内容の薄い報告書になってしまいました。しかし何も起きない、ということはゆとりのある生活を送れているという観点では、ある意味幸せなのかもしれません。来月はもう少し内容に厚みをもたらすことができる1ヶ月になってくれると嬉しいです。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE FEDERAL DE JUIZ DE FORA
Daniel / Itsuki
イベロアメリカ言語学科 3年 交換
月次報告書7月分
留学4ヶ月目
<学校> 今月は、テストやプレゼンテーションなどがあった。授業の内容は以前よりかは理解できるようにはなっているが、まだたくさん友達から助けてもらっている。プレゼンテーションの時は、クラスの人たちが私の発表を一生懸命聞いてくれていて、ありがたかった。 <気候> やっとJuiz de Foraの気候に慣れてきた。今は冬であるが、昼間は半袖で過ごせるが、夜はダウンが必要だ。来月も体調に気をつけて過ごしていきたい。 <週末> 今月は土日を使って、ベロリゾンチに友達と行った。ベロリゾンチにはバスで約5時間ほどで行ける。そこでハプニングが起きた。普段、渋滞がほとんど起こらないところに住んでいるので、帰りのバスのギリギリまでご飯を食べていた。が、バスターミナルに行くタクシーのなかで渋滞に巻き込まれて、帰りのバスに間に合わなかった。都市に行く時は、時間に余裕を持つことを覚えておこうと思う。 今月は家族がブラジルに来てくれました。注文をしたり、ブラジル人と話す時は全て私が話しました。そのような状況になったのは初めてだったので、とても良い経験でした!来月は、学期末のテストやプレゼンテーションが増えてくるのでがんばります!
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE FEDERAL DE JUIZ DE FORA
Lara
イベロアメリカ言語学科 3年 交換
2025-06
月次報告書6月分
初旅行サンパウロと留学生活を彩る多様な体験
【① 気候、衣服】 6月に入り急激に気温が下がり、長袖で過ごす日々が続いています。最近は、日没も早まっており、授業後に学食で夕飯を食べた後だと20時過ぎになってしまう為、そこから歩いて帰るのにはかなり体が冷えます。 私は、ブラジルには長袖と半袖だけ持ってきて、ダウンやジャケットなどの防寒着を持ってきていなかった為、近くのRENNER(UNIQLO的なファストファッションブランド)に行きジャケットを買うことにした。 種類も沢山あり値段も様々だったが、基本はそんなに高くなくダウンジャケットでも1万円は超えない。稀にダウンを着たくなるような極寒の日もあるが、基本はそこまで気温が下がないため、8000円くらいで人工皮革の革ジャンを購入しました。 8000円にしては素材も良く、風も通さない為当分はこのジャケットで快適に過ごしていけそうです。 (交換留学の予定の方は、薄めのダウンジャケットか軽くて、風を通さないウインドブレーカージャケットのようなものを持参することをおすすめします。もし日本で使っているものをブラジルに持っていくのが不安でしたら、お近くのワークマンを一度訪れてみてください。4000円もあれば、高性能な商品がかなり色々選べます。By 店員歴5年より) 【② 学校生活と授業】 6月になり、大きめのプレゼンテーションや課題、テストのシーズンに入りました。私が受講している文化人類学でもテストが行われ、先生の都合によりオンラインでの開催になった為、早く終わらせれば早く自由になれると喜んでいましたが、実際には設問が難しすぎて5問の問題を解くのに4時間を要しました。 普段の授業で集めていた資料を使ってこれだったので頑張っていなかったらどうなっていただろうとゾッとしました。私は例外で、テスト前に事前に先生からポルトガル語か英語好きな方法で回答していいと言われており、もちろんポルトガル語で答えようと思っていましたが、英語で回答してもギリギリでした。手応えはあったので、来月に結果が返ってくるのが楽しみです。 【③ 食事】 今までは学食があまり好きではなかったため、ほとんど利用していませんでした。しかし、食費のことを考えて少しずつ通い始めると、徐々に味も好みに合うようになり、今では学校のある日の食事はほとんど学食で摂るようになりました。入る時間を工夫したり、ドレッシングを変えたりすることで、混雑を避けつつ、健康的な食事を意識しています。自炊に関しては、そろそろ本格的な日本食が恋しくなってきました。今月はサンパウロへ行く予定があるため、リベルダージで日本の調味料を手に入れ、料理に活かせればと考えています。 【④ 生活】 銀行口座の開設 ブラジル到着から2か月が経ち、ようやく銀行口座を開設しました。 RNMがまだ完成していなくても、申請時に発行される顔写真付きの仮証明書とパスポート、マイナンバーカードを提示すれば、約1時間で手続きは完了します。 口座を持つ最大のメリットは、PIX(インターネット送金やQR決済が可能なサービス)を利用できることです。ブラジルはキャッシュレス化が非常に進んでおり、現金や日本のクレジットカードが使えない場所も少なくありません。そのため、PIXが使えるだけで生活が格段に便利になります。 実際に友人と食事に行った際も、代表して支払いして貰った場合、PIXで送金するのが一般的でした。これから留学に来る方は、RNMの登録が済んだらできるだけ早めに口座を開設することを強くおすすめします。 サンパウロ旅行 今月は、留学生活で初めての旅行としてサンパウロを訪れました。 ジュイス・ジ・フォーラからは飛行機の直行便がなく、長距離バスを利用することに。ブラジルのバスは比較的安価で、Wemobiを利用して往復約6,700円に抑えることができました。 最初は「本当に乗り場は合っているのか」「パスポートを忘れていないか」「荷物は正しく預けられるのか」と不安でいっぱいでしたが、スタッフの丁寧な対応のおかげで無事に出発。片道約8時間の移動も、映画を観たり外の景色を眺めたりしているうちにあっという間で、無事にサンパウロのRodoviária Tietê へ到着しました。 ブラジルのすき家 サンパウロで最初に訪れたのは、日本でもお馴染みの「すき家」でした。ジュイス・ジ・フォーラには店舗がなく、友人から噂を聞いていたので楽しみにしていました。 店内には多くの客がいて、「いらっしゃいませ」と声をかけられたときは、まだ日本を離れてそんなに月日が流れた訳ではないが、どこか懐かしい不思議な感覚を覚えました。メニューには牛丼やネギ玉丼といった定番のほか、ラーメンやしめじ丼、さらにはフライドポテトや餃子といったサイドメニューまであり、日本と同じようで少し違う新鮮さがありました。 私は最初ということもあり、あえてトッピングなしの牛丼を注文。日本の方が米や肉の甘みは強いものの、思っていた以上に「牛丼そのもの」で驚きました。アジア圏以外で日本のチェーンを味わえる機会は貴重で、特別な体験となりました。(価格は日本より約200円程高めでした。) リベルダージ 今回の旅行で一番楽しみにしていたのが、日本人街リベルダージです。 日本を思わせる建物や店舗が道路を挟んでズラッと並び、観光客だけでなく地元の人々でも賑わい、活気あふれる街並みに浅草の仲見世通りを歩いているような印象を受けました。 特に楽しみにしていたのは、日本食材を扱う「丸海」です。店内には菓子や調味料、食器まで日本の商品がずらりと並び、店員さんとも日本語で会話できるほど。ブラジルにいながら日本に一時帰国したような気分を味わいました。 結局、味噌・カレールー・みりん・ほんだしなどをまとめ買いし、1万円ほど使ってしまいました。価格は日本の倍近く(カレールー930円、みりん1L 1,500円、味噌1,800円など)するため、余裕があれば日本から持参するのが賢明だと思います。 サンパウロ動物園 サンパウロ動物園は、以前から訪れたい場所の一つでした。広大な森林を切り開いて造られた園内は、日本の動物園とは規模がまるで違います。 国鳥トゥカーノ、国獣ジャガー、絶滅危惧種のゴールデンライオンタマリン、アマゾンのカラフルなカエルやアナコンダなど、南米特有の動物を間近で観察できました。駆け足で回っても約3時間を要し、非常に充実した時間を過ごせました。 サンパウロ水族館 水族館でありながら動物園のように多様な生き物が展示されている、不思議な場所でした。世界最大の淡水魚ピラルクやピラニア、ニシキヘビのほか、ワオキツネザル、カンガルー、ミーアキャットまでいて驚かされました。 中でも楽しみにしていたのが、7か月前に誕生して話題となったシロクマの赤ちゃんです。基本的に動かない大人のシロクマとは違い、元気に走り回り、水に飛び込んで観客を沸かせる姿はとても愛らしく、癒やされました。 日本人の会 サンパウロで開催される「日本人の会」に参加させていただきました。これは、現地駐在員や留学生が集まり交流する場です。 他大学から来ている留学生とも出会い、キャリア形成や駐在員の役割、学生時代にしておくべきことなどをグループディスカッションやプレゼンテーションを通して話し合うことができました。懇親会では個別に相談に乗っていただいたり名刺をいただいたりと、将来進もうと考えている道で現役で活躍されている先輩方にお会いし、直接交流できたことは、今後の人生やキャリアを考えるうえで非常に貴重な経験となりました。 LGBTプライドパレード サンパウロで毎年行われるLGBTQ+のプライドパレードにも参加しました。パウリスタ通りに約400万人が集まる世界最大級の規模で、圧倒されました。 虹色の衣装や扇子を手にした人々、ドラァグクイーン、巨大トラックから流れる大音量の音楽と白煙、通り全体が巨大なクラブのようになり、熱狂と混沌に包まれていました。日本では到底見られない規模の社会運動であり、自己表現のあり方として日本でも参考にするべき点が多くありました。 栃木県民会と盆踊り 最後に参加したのは、サンパウロで開催された「栃木県民会」です。 20世紀初頭に栃木からブラジルへ移住した日系人とその子孫が受け継いできたコミュニティで、日伯外交樹立130周年を記念したイベントでした。 劇や盆踊り、カラオケ、流しそうめんなどが行われ、日本文化とブラジル文化が融合した独特の雰囲気に包まれていました。特に流しそうめんは、暖かいスープに錦糸卵やナルトが添えられ、ブラジルらしいアレンジが加わっていて印象的でした。 【総括】 6月は気温の低下や授業・課題の多忙さ、生活面での変化を実感した一か月でした。長袖やジャケットの準備不足を補うための買い物、銀行口座開設、学食での食生活改善など、日常生活の工夫が求められました。 また、サンパウロ旅行やリベルダージでの日本食材購入、動物園・水族館の訪問を通じて、ブラジルの文化や自然に直接触れることができ、異文化理解を深める貴重な体験となりました。加えて、日本人の会や栃木県民会、LGBTプライドパレードへの参加では、現地で活躍する先輩方や多様な人々と交流する機会を得ることができ、将来のキャリアや自己表現のあり方について考えるきっかけにもなりました。来月も引き続き、多様な体験や交流を通して、留学生活をさらに充実させていきたいと考えています。
ブラジル連邦共和国
UNIVERSIDADE FEDERAL DE JUIZ DE FORA
Davi/Masaki
イベロアメリカ言語学科 4年 交換
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